
最近は靴を履いて散歩をしている犬を見かけることがありますが、犬に靴って必要なの?と感じる方もいるのではないでしょうか。実は犬の肉球は傷つきやすく、保護してあげる必要があります。今回は、犬に靴を履かせるメリットやデメリット、履かせる時の注意点を詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬に靴や靴下は必要?靴を履かせるメリットやデメリットとは
皆さんは普段街中を散歩している時に靴や靴下を履いているワンちゃんを見たことはありませんか?もしくはあなた自身が愛犬靴や靴下を履かせて散歩されていますか?
初めて見たあなたはもしかすると驚かれたりかわいそうだと感じたことがあるかしれませんが、決しておかしいことではありません。
ここでは愛犬に靴や靴下を履かせるのはなぜだろうを徹底解説していきます。併せて靴や靴下を履かせるときのメリットとデメリットも紹介していきます。
皆さんも是非ご参考にしてみてはいかがでしょうか?
今回のMOFFME記事では以下を紹介していきます。
犬に靴や靴下は必要?靴を履かせるメリットやデメリットとは
- 靴や靴下を履かせるメリットは?
- 靴や靴下を履かせるデメリットは?
- 犬の靴や靴下の選び方とおすすめをご紹介
犬に靴を履かせるメリットとは?
犬なのに靴や靴下を履くなんておかしいと違和感を覚えたり、かわいそうだとも思われるかもしれません。ですが実は靴や靴下を履くことで得られるメリットがたくさんあります。
ここでは犬が靴や靴下を履くことでメリットになることを4つご紹介します。ご参考にしてみてください。
犬に靴を履かせるメリット4選
- 靴を履くことによって肉球へのダメージを防ぐ
- 脚に汚れが付くのを防ぐ
- 急な災害時に役立つ
- 夏のアスファルトからの熱から守ることができる
犬に靴を履かせるメリット①:肉球へのダメージを防ぐ
野生の動物は野山や荒地を駆け回ったりして肉球は硬くなり、角質化されてきます。犬も同様に大昔の先祖であるオオカミであれば肉球は硬かったと思われます。
ですが近年犬も飼育されるようになりました。野山や荒地を駆け回ることもなくなり、室内で飼われることが多くなりました。結果室内で飼われ散歩で少し外に出る程度では肉球は柔らかくプニプニしています。
そんなプニプニした肉球が傷が付いて怪我をしたり、傷口から細菌が入り感染症を引き起こしたりします。他にも路面の温度からも肉球を守ってくれます。
他にも散歩している最中に小石が肉球に挟まることもあります。自ら取れない場合もあるので飼い主であるあなたがとってあげる必要があります。しかし靴を履かせることで何かが肉球に付いてしまったりすることは防ぐことができます。
犬に靴を履かせるメリット②:汚れを防ぐ
犬と散歩して帰ってきて、汚い脚で家の中に入られたなんて経験があったりしませんか?
犬は散歩中色々なところを歩きます。土の上や水溜り、もしくは泥の上も歩きます。犬は汚れることに関してはお構いなしです。むしろ犬は泥が大好きな生き物です。
靴を履くことで汚れを防ぐメリットかあるのは飼い主であるあなたにあります。
もし靴を履いて散歩に行っていたら犬の脚の裏などが汚れる心配がありません。肉球の間に泥や細かい砂が入ってしまっても、靴を履いていたら付くことがありません。
脚を洗うのは面倒ですが乾かすのはもっと面倒ですよね。そんな面倒な手間も時間も靴を履くことで解消されます。
普段忙しくて散歩以外にあまり愛犬にかまってあげられていない方は是非試してみてはいかがでしょうか?
犬に靴を履かせるメリット③:防災に役立つ
普段犬に靴を履かせていたら急に災害が起きた時に役に立ちます。災害とは突然くるものです。
日頃の散歩であればガラスなどの破片を見つけた場合はただ避ければ犬の脚に被害はでません。しかし大きな地震がきた場合そのようなわけにはいかなくなります。
そこら辺に避けることが不可能なほどのガラスや瓦礫などばかりになってしまうでしょう。
超小型犬や小型犬ぐらいであれば抱きかかえられればいいですが大型犬などではそうはいかなくなってしまいます。他に荷物もあるであろうし、まず大型犬を長時間抱きかかえて歩くのは不可能でしょう。
そんな時に日頃から犬に靴さえ履かせていたらガラスの破片などから犬の脚を守ることができます。いつくるのかわからないからこそ日頃から靴を履かせる習慣があるといいでしょう。
犬に靴を履かせるメリット④:夏のアスファルトの暑さから守る
夏のアスファルトの温度は日中で最高50~60℃まで温度が上昇します。これはまさに熱々に熱された鉄板といえるでしょう。
そんなアスファルトの上を裸足で歩いてしまうと肉球にとてもダメージを与えてしまいます。
人間は靴を履いて外に出歩くためわかりづらいですが、日中に温め続けられたアスファルトは夕方になってもまだ暑いです。
夏の時期に散歩に行けるのはアスファルトの温度だけを考えれば早朝と完全に暗くなった夜だけです。
早朝なら気温もアスファルトの温度も日中に比べると低くいため問題ありません。
夜のアスファルトはまだ余熱が残っている場合がります。
それではまだ愛犬にやけどを負わせてしまう可能性があります。
ですがそんな焼けるような熱々なアスファルトの上も、靴さえ履かせていたら犬の肉球を守ってくれます。散歩の時間を気にする必要もなくなるので時間が取りにくい飼い主さんでも安心です。
犬に靴を履かせるデメリットとは?
これまでは犬に靴を履かせた場合の様々なメリットをご紹介してきましたが、やはり靴を履かせた場合のデメリットも存在します。
ここからはデメリットを3つ紹介していきます。
靴を履くことで起きてしまうデメリットまでよく理解した上で、犬に靴を履かせるかどうかを検討するようにしましょう。
犬に靴を履かせた時のデメリット3選
- 靴を履くのに慣れるまではストレスになる
- 足が蒸れてしまう
- 歩いていて足が滑ってしまうこともある
犬に靴を履かせるデメリット①:慣れるまではストレスになる
犬が靴を履くことはやはり始めた頃は慣れないことでストレスを与えてしまうかもしれません。
靴を履かせようとしても嫌がって履いてくれなかったり、なんとか履かせたとしても一生懸命に脱ごうとしてしまう犬もあるでしょう。
履かせるのも一苦労です。またはせっかく履かせても全く動かなくなってしまう場合もあります。
これは本来の犬であれば靴を履くのを嫌がることは全く不思議ではありません。靴に厚みがあればあるほど宙に浮いている感覚になるでしょう。
ですがそんな状態でも靴を履かせたと思うのであれば諦めずに根気よく挑戦しましょう。
最初はほんの短い時間でも大丈夫です。少しでも歩いたら褒めてあげましょう。
もともと散歩が好きな犬なら最初の違和感さえなくなれば割と靴を履いて歩くようになってくれるでしょう。
犬に靴を履かせるデメリット②:足が蒸れてしまう
靴を長時間履かせて散歩をした場合や傷の保護のために靴を履かせている場合は人間と同じで足が蒸れてしまう場合があります。
靴下を履かない分、人間より蒸れてしまうかもしれません。足が蒸れるともしそこに傷口などがあった場合、そこから菌が繁殖して傷口が炎症や感染症を引き起こしてしまう場合があります。
足が蒸れてしまうことにより引き起こされる感染症から足を痛がり靴を履いてくれなくなるのを防ぐ必要があります。
散歩から帰ってきたら足の裏を拭いてあげ、軽く乾かすといいでしょう。水で濡れているわけではないので乾かすのにそこまで時間は必要ありません。
傷口の保護のため履かせている場合でも適度に靴を脱がしてあげることも傷口を清潔に保つことにつながってきます。足の裏をできるだけ清潔に保つ方法をとるようにしましょう。
犬に靴を履かせるデメリット③:足が滑ってしまうことも
本来犬は爪や肉球で踏ん張って歩いて生活をしていますが、靴を履くことによってその踏ん張りがとれないことで滑ってしまうことがあります。
また慣れない靴で雨が降ったあとの濡れているところや室内シューズでフローリングの上などを歩いている時も滑ってしまう可能性もあります。人間と一緒で躓いてしまう可能性だって十分にあります。
滑ったり躓くことによって脱臼や骨折なんてことにもつながってしまう場合があります。
足の裏を保護するために靴を履かせているのに、履かせることによって怪我を負わせてしまっては本末転倒です。
ですが靴を履くことで滑ってしまうのなら滑らない、またはその犬に適した靴を選んであげさえすれば滑る、躓くという問題は解消します。愛犬に適した靴を選んであげましょう。
犬の靴の選び方やおすすめの靴を紹介!

これまでに靴を履くことのメリット・デメリットをご紹介してきましたが、次は愛犬にあった靴の選び方です。いくら靴のことを理解しても靴選びを失敗したら意味がありません。
- 犬の足のサイズを正確に測定する
- 室内か屋外かで使う場面に合わせて靴を選ぶ
- 履かせやすいものや脱げないものを選ぶ
- おすすめの靴はなに?
犬の靴の選び方①:サイズを正確に測る
いくら靴を履かせたからといっても、愛犬の足のサイズがその靴に合わない状態で走ったりしていると途中で脱げたり、くつがずれたりして守るどころか怪我を負わせてしまうことに繋がりかねません。
足のサイズを正確に測ることによって、愛犬の足を守ってあげられることができるようになります。
足のサイズを測るのに、3つの大きさを測ることが大切です
- 前足•後ろ足の縦の大きさ
- 横幅
- 足首の太さ
用意するのは紙、ペン、メジャーのみです。
サイズの測り方・手順
- 白い紙の上に愛犬を乗せ、測りたい手足を固定する
- 足の縦の大きさと横幅である上下左右の4箇所ポイントをつける
- 印を付けた幅を定規で測る
- 足首の太さをメジャーで測る
犬の靴の選び方②:室内か屋外か、使う場面に合わせて選ぶ
犬用の靴を選んであげる時に必要なことは見た目、機能面は当たり前ですが、まずは用途にあったものを選ぶ必要があります。
室内で履く用なのに底が熱かったりレインシューズを買っても意味がありません。こうならないように必ず何のために靴を履かせたいかをよく考えるようにしましょう。
例えば屋内で怪我の保護を目的として履かせたい場合は軽量で薄く通気性が良いものを選ぶといいでしょう。
屋外用としてどんなところでも問題なく歩かせたいのなら、頑丈で靴底がしっかりと厚いのを確認し、さらに雨や雪の日でも使いたいのなら防水のものを選ぶのをおすすめします。
こういったようにあなたが愛犬に履かせる時の用途に合った靴を選んであげるようにしましょう。
犬の靴の選び方③:履かせやすいものや脱げないものを選ぶ
犬に靴を履かせるのは思った以上に大変です。履かせる時の犬の感情は「ご主人、こんなの付けたくないよ」だと思っていることでしょう。
そもそも犬は脚を触られるのを嫌がることが多いです。靴を履かせる時は必ず脚を触って履かせる必要があります。
無理に履かせるのことは愛犬との間の信頼関係が壊れてしまう可能性だってあります。だけど最初は必ず嫌がるし、どうしようと悩まれることでしょう。
そんな時に履かせ安いものでサッととりあえず履かせることが重要です。サッと履かせて靴を履くことの不安を徐々に取り除かせるようにしましょう。
この時にせっかく履いてくれたのにすぐに脱げたりしては余計不安な気持ちにさせてしまいます。脱げない靴を選ぶことも大切です。
購入する時にはサイズが合っていて、履かせ安くて、歩いていて勝手に脱げてしまわないような靴を選ぶようにしましょう。
補足:シリコン素材や滑り止め付きがおすすめ!
犬に靴を履かせる方法

これまでに犬の靴の選び方をご紹介してきました。次に靴の履かせ方と履かせる時の注意点です。
- 足に触れられることからまず慣れさせましよう
- 靴を履かせるの少しの時間からでOK。嫌がる時は無理をさせないようにしよう
- 靴を脱いだ時はしっかりケアをしよう
足に触れられることから慣れさせる
犬は足を触られるのを極端に嫌がることが多いです。これは足が本能的に大事な部分だと認識しているからです。
または過去に足を触られて痛い思いをしたことがある犬は嫌がることが多いです。例えば爪切りやトリミングの時に血管まで切ってしまったりした子は嫌がる傾向が高くなっています。
そこでまずは足を触られても大丈夫だという関係性を築くことから始めるといいでしょう。足を触ったタイミングでおやつをあげるなどしてその触られるといった行為の不快感を取り除きましょう。
またスキンシップとして足をマッサージすることで触られることに慣れてくれるでしょう。いずれにしても無理やりに触ることは関係性に影響が出る可能性もあるので様子を見ながら少しずつ慣れてもらえるようにしましょう。
まずは少しの時間から!嫌がる時は無理をさせない
足に触られることに慣れてくれたら靴を履かせてみましょう。最初は上手くはいかないでしょう。ですが上手くいかないことであなたがイライラしてしまってはその感情が愛犬にも伝わってしまいます。
嫌がった時は無理にはしないようにしましょう。靴をなんとか履いてくれたら褒めてあげましょう。その時におやつをあげてもいいです。とにかく褒めてあげましょう。
靴を履かせられるようになったらまず前足から履いて歩く練習をさせましょう。いきなり4足履かせてしまうと歩かなかったりしますので徐々に慣らしていきましょう。
前足がある程度慣れたら今度は後ろ足だけ履かせてみましょう。後ろ足も慣れたら最後に4足全て履かせるようにしましょう。
初めは歩くのがぎこちないかもしれませんが、ある程度したら慣れてきますので焦らずゆっくり付き合うようにしましょう。
靴を脱いだ後はしっかりケアをする
補足:柔軟な子犬のうちから靴に慣れさせることがおすすめ!
100均にもある!犬用の靴下は靴に代用できる?

100均にも犬用の靴下を販売しているお店があります。靴下なので散歩へ行く時は靴下のままではすぐに破れてしまいます。
まとめ:犬の靴はかわいそう?犬の靴の必要性やメリット
いかがだったでしょうか?内容をまとめますと
犬に靴や靴下は必要?靴を履かせるメリット・デメリットとは?
- 靴を履くことは肉球への傷や感染症などのダメージ、汚れなどから守ってくれるというメリットあり
- ストレスの原因になってしまったり、履くことで感染症や怪我につながる可能性があるというデメリットあり
- 愛犬に適した靴を適した環境下で履こう
- 愛犬に靴をはかせるまでの方法と注意点のご紹介