犬に鱈(タラ)を与えても大丈夫!低カロリー高タンパクだが注意点ものサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 犬が鱈を食べるのは大丈夫!
  2. 鱈には、タンパク質やビタミン類等の栄養が豊富に含まれる
  3. 犬に鱈を与える際は、食中毒等を防ぐため必ず加熱する
  4. また人間用の鱈の加工品を与えないように注意!
  5. MOFFMEのペット保険一括比較サービスを一度利用してみるのがおすすめ

犬も鱈(たら)を食べられることを知っていましたか?白身魚の鱈は低脂質・低カロリーで高タンパクというだけでも嬉しいですが、他にも栄養が豊富です。ここでは犬と鱈について、与えるメリットやレシピ、注意点も解説します。ぜひ、ご飯やおやつに鱈はいかがでしょうか。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬だって鱈を食べれる!与えるメリットやおすすめレシピも

鱈は、冬に旬を迎えるおいしい白身魚です。


わたしたち人間は、鱈を煮付けや鍋にして食べていますよね。


このおいしい白身魚は、実は犬の体にもとてもいい食材なんです。


今回「MOFFME」では、犬に鱈を与えるのがなぜおすすめなのかを徹底解説します。

  • 鱈についての知識
  • 含まれる栄養素と効果を紹介
  • 鱈を与えるメリット
  • おいしい鱈の見分け方
  • 犬に鱈を与える際の注意点

ぜひ、最後までご覧ください。


また、MOFFMEでは「ペット保険のランキング」など様々なコンテンツを紹介しているので、そちらも是非ご覧ください。

鱈についての知識や鱈の栄養素を紹介!


タラは、漢字で「鱈」と書く、冬を代表する白身魚です。


11月~1月に旬を迎え、特に寒さの厳しい厳冬期にはおいしさがグッと増します。


冬になると、わたしたち人間は鱈を鍋にしてよく味わっていますよね。


そんな鱈は、日本人にとっても馴染みの深い魚。


そのまま食べることはもちろん、卵を明太子やたらこに加工したり、かまぼこの原料としてすり身にされたりして食べられます。


日本人が1年に消費する鱈の量は、なんと20トン!


北海道や宮城県、岩手県で漁獲されたこの魚は様々な形に加工され、食卓に並んでいるのです。

鱈とすきみたら、スケトウダラ、たらこの違いとは

食用とされる鱈やその加工品には、様々な種類や呼び名があります。


スーパーで鱈を見かけても、どのような商品なのか迷ってしまう方も多いことでしょう。


ここでは、食用とされる鱈の種類について詳しく解説します。


【食用鱈の種類と詳細について】

  • 鱈:鱈全般のこと。マダラやスケトウダラなどが代表的な種類
  • マダラ:鱈の一種で、スケトウダラと比較し鮮度が落ちにくい。鍋や煮付けにされ食べられる
  • スケトウダラ:鱈の一種で、身の鮮度劣化が早いためかまぼこなどに加工されることが多い。卵は辛子明太子やたらこにされ食べられる
  • すきみたら:、真鱈の骨・皮を取り除き、身をすいたものを塩漬けにする。それを冷たい浜風で干物にした加工品
  • たらこ:スケトウダラの卵を塩漬けに加工したもの
  • 辛子明太子:スケトウダラの卵を唐辛子と塩に漬け、加工したもの

鱈に含まれる栄養素は?

鱈(マダラ・スケトウダラ)に豊富に含まれる栄養素は、以下の表の通りです。

栄養素マダラ(100gあたり)スケトウダラ(100gあたり)
エネルギー72キロカロリー72キロカロリー
脂質0.2g1.0g
タンパク質17.6g17.4g
ビタミンB121.3μg2.9μg
ヨウ素350μg160μg
DHA42mg170mg

参照:食品成分データベース|文部科学省


また、鱈を犬が食べると得られる健康効果は、以下の通りです。

  1. タンパク質の合成やエネルギーの産生をサポートする
  2. 神経機能や睡眠リズムを正常化する
  3. 貧血を予防する
  4. 皮膚や被毛を健康にする
  5. 脳卒中や認知症を予防・改善する
  6. 子犬期の神経や脳、聴覚の正常な発達を助ける
鱈はヘルシーでありながらタンパク質を多く含んでおり、タンパク質を栄養源とする犬に適した魚だといえるでしょう。

さまざまな健康効果のある栄養素をバランスよく含んでいるため、体をしっかり発達させたい子犬から、病気の発生を抑えたいシニアにまでおすすめできます。

鱈を与えるメリットとは?

「鱈がどんな魚なのかは分かったけど、与えるとどんなメリットがあるの?」


ここまで記事を読んで、そう思った飼い主さんも少なくないことでしょう。


鱈を犬に与えるメリットは、主に3つあります。

  1. 低脂質・低カロリーでタンパク質豊富
  2. 消化も抜群で子犬や老犬、病後の犬も食べやすい
  3. アレルギーの心配が少ない
以下では、それぞれのメリットを徹底解説します。

低脂質・低カロリーでタンパク質豊富!消化も抜群

鱈はエネルギーが少なく、ヘルシーなタンパク源として犬におすすめの食材。


卵よりもタンパク質が多く、脂質やカロリーが低いためダイエットをしながら筋肉をつけたいワンちゃんにも適しています。


また、鱈は消化に時間がかかる脂肪が少ないので、お腹にやさしく食べやすい魚であることが知られています。


よって、消化能力の弱い子犬やシニア犬、病後のワンちゃんに与えるのもおすすめです。

アレルギーの心配が少ない

鱈は他の魚と比較して、アレルギーの心配が非常に少ない魚です。


なぜかというと、この魚にはアレルギー報告が少ない上に、アレルギーに似た症状を起こすヒスチジンも少ないからです。


よって、肉にアレルギーがある子はもちろん、魚にアレルギーがあるワンちゃんに食べさせるにも鱈は向いているといえるでしょう。


なお、鱈アレルギーは報告が少ないとはいえど、ゼロではありません。


アレルギー検査項目の「タラ」に陽性反応が出ている犬には、鱈を与えないようにしましょう。

鱈の皮や白子も食べられる!鱈のおすすめレシピも紹介


犬は鱈の身だけでなく、皮や白子にも栄養がある魚です。


ワンちゃんの体に害があるものは含まれていないため、鱈は身も皮も内臓もすべておいしく食べられます。

  • 鱈の皮は食べても問題なし!
  • 白子は鮮度がいいものを選ぼう
  • 鱈を使ったおすすめレシピ
上記の項目を、以下では紹介します。

鱈の皮は食べても問題なし!白子は鮮度がいいものを!

最も栄養がある魚の部位は、身と皮の間だといわれています。


皮付きの鱈を与える際には、しっかり加熱し骨がないことを確認したうえでワンちゃんに食べさせましょう。


鱈の白子も、犬は問題なく食べることができます。


魚の白子は、80%は水分なので犬が食べても大丈夫なのです。


さらに、白子はインシュリン分泌を活発にする「アルギニン」も含んでいるため、食べさせれば糖尿病や腎不全などの対策にもなります。


しかしこれは、鮮度の良い鱈の場合。


鮮度が落ちた魚の内臓を、ワンちゃんに与えるのはNGですので気をつけましょう。

鱈を使ったおすすめレシピ

ワンちゃんにもおいしい鱈を堪能させてあげたいと、思う方もいることでしょう。


そんな飼い主さんのために、ここでは鱈を使った犬用レシピを紹介します。


どちらも簡単なレシピなので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。


①【鱈と野菜の鍋】

鱈といえば、なんといっても鍋料理でしょう。


ワンちゃんのために作れる、おいしい鍋料理をここでは紹介します。


材料

  • 鱈適量
  • にんじん少々
  • 大根少々


作り方

  1. にんじんと大根の皮を剥いておく
  2. 具材を一口サイズに細かく切る
  3. 鍋に水と材料を入れ煮込む
  4. 具材に火が通ったら粗熱を取って完成

②【鱈とアスパラの雑炊風】

おいしい鱈の旨味を吸った雑炊も、ワンちゃんにおすすめ。

疲労回復効果のあるアスパラガスが入っているので、滋養強壮効果も期待できます。

材料
  • 鱈適量
  • アスパラ少々
  • 冷ごはん少々

作り方
  1. アスパラの皮をピーラーで剥く
  2. 具材を細かく切る
  3. 鱈とアスパラを沸騰したお湯に入れ、ゆでる
  4. 具材が柔らかくなったら、ご飯を加え煮込む
  5. しっかり煮立ったら粗熱を冷まし完成

補足:おいしい鱈の見分け方


スケトウダラは身が鮮度劣化しやすいため、あまり市場に新鮮な切り身が出回りません。


鱈をおうちで料理してワンちゃんに食べさせるときには、マダラの切り身を選びましょう。


新鮮な切り身を選ぶコツは、以下の通りです。

  • 皮に光沢感がある
  • 身にハリがある
  • 身の色に透明感がある
  • 白子の場合、透明感があり白くハリがある

なお、時間が経過した鱈の身は透明感がなくなり白くなります。


色が濁り、真っ白になってしまった鱈を選ぶのは避けましょう。

犬に鱈を与える際の注意点とは


ワンちゃんに鱈を与える際には、以下5つの点に気を付けましょう。

  1. 生はダメ!アニサキスやニベリニアといった寄生虫の危険
  2. 常温で放置しない!ヒスタミン食中毒の恐れ
  3. 塩鱈や味付け、もちろんチーズ鱈など人間用の加工品もダメ!
  4. 慢性腎不全など腎臓に難のある子には与えない
  5. 与えすぎに注意!適量を守ろう
以下では、各注意点を徹底解説します。

①:生はダメ!アニサキスやニベリニアといった寄生虫の危険

生の鱈には、アニサキスやニベリニアなどの寄生虫がいる可能性があります。


アニサキスやニベリニアなどの寄生虫は、犬の内臓に寄生し激しい腹痛や嘔吐を引き起こします。


人間であれば、食事をよく噛めば寄生虫を殺すこともできますが、食事を丸呑みしがちな犬はそれが不可能です。


寄生虫を目視で見つけても食べてしまうので、鱈を与える際にはしっかり加熱してあげましょう。


なお、アニサキスなどの寄生虫は加熱に弱く、60℃以上の加熱で死滅するといわれています。

②:常温で放置しない!ヒスタミン食中毒の恐れ

常温で放置した鱈を犬に与えると、ヒスタミン食中毒を起こすリスクがあります。


魚の中には、ヒスタミンを作り出す「ヒスチジン」という物質が含まれています。


このヒスチジンは、細菌の持つ脱炭酸酵素の働きによりヒスタミンを作り出し、以下のような症状を引き起こします。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 舌・顔の腫れ
  • 蕁麻疹
  • めまい など
なお、ヒスタミン中毒は摂取後2~3時間で引き起こされる可能性が高いです。

熱処理では含まれるヒスタミンを分解できないため、常温放置した鱈は犬に与えないようにしましょう。

③:塩鱈や味付け、もちろんチーズ鱈など人間用の加工品もダメ!

以下のような鱈の加工品は、どれも原則として犬に与えてはいけません。


調味料による塩分や糖分、カロリー過多のリスクがあるからです。

  • 塩鱈(すきみたら)
  • 味付けの鱈加工品
  • かまぼこなどの練り製品
  • チーズ鱈
  • たらこ
  • 辛子明太子 など
特に、辛子明太子は塩分やプリン体の多さに加え、香辛料による内臓への悪影響など非常にリスクが大きい食品です。

ほんの少し舐めただけでも危険なため、ワンちゃんに辛子明太子は絶対に与えないようにしましょう。

④:慢性腎不全など腎臓に難のある子には与えない

鱈は非常に高タンパクな食材なので、腎臓に疾患を抱えている子には与えないように気をつけましょう。


腎臓が悪くなっていると、タンパク質の摂取に制限がかかることもしばしば。


特に慢性腎不全などの慢性疾患は、タンパク質の摂取量が病気の進行に直接かかわります。


腎臓病のワンちゃんには、腎疾患用フードなどの適切な食事を与えましょう。

⑤:与えすぎに注意!適量を守ろう

鱈は栄養満点の魚ですが、与えすぎるともちろん栄養が偏ってしまいます。


ワンちゃんには、ドッグフードという総合栄養食があります。


鱈を与える頻度は毎日にせず、たまに与える特別なおやつとしてドッグフードにトッピングする程度にとどめましょう。


なお、鱈は非常にヨウ素の多い食品なので摂取しすぎると甲状腺疾患を発症するリスクも上がります。


甲状腺疾患のあるワンちゃんに鱈を与える際には、ごく少量にとどめましょう。

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まとめ:注意点を守って栄養豊富な鱈を愛犬に与えよう!

いかがだったでしょうか。


この記事のまとめは、以下の通りです。

  • 犬は鱈を食べられる
  • 高タンパク低カロリーでヘルシーな鱈は子犬から老犬までいろんな犬におすすめの食材
  • アレルギーの心配も少ないため、アレルギー疾患持ちの子にも与えやすい
  • 鱈は皮や白子にも栄養が満点!
  • 鱈を選ぶ際には皮にハリがあり身に透明感があるものを
  • 寄生虫に注意!しっかり加熱して与えよう
  • ヒスタミン食中毒の恐れがあるので、常温放置はNG
  • 塩分・糖分などの過多リスクがあるので鱈の加工食品は与えないように
  • 与えすぎに注意!適量を守ろう
鱈は栄養豊富で低カロリー・高タンパクの犬に最適な食品です。

あなたもこの記事を参考に、ワンちゃんとおいしい鱈を味わってみてはいかがでしょうか。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!