内容をまとめると
- 猫がたらこを食べるのはダメ!
- 猫がたらこを食べると、高血圧や尿路結石になる恐れがある
- 猫がたらこを誤食した際は、様子見しつつ動物病院を受診する
- 猫のたらこの誤食はペット保険で補償されるので、加入しておくのがおすすめ
- 猫の治療費用は全額自己負担になるため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ
猫にたらこは大丈夫?中毒成分なし!塩分過多で腎臓や心臓に負担がかかり、プリン体過多で尿路結石になる事も。舐めただけでは大丈夫ですが人間用調味料を食べ続けるとキャットフードを食べなくなる事もあり。猫がたらこを過剰摂取して食欲が無くなったり嘔吐下痢した時は病院へ。
この記事の目次
目次を閉じる猫はたらこを食べて良い?注意点と対処法を徹底解明!
おにぎりの具やパスタソースとして人気のたらこは、魚の卵を塩漬けにした食品です。
たらこを使った料理をしていると、ネコちゃんがおいしそうな匂いにつられてやってきた…という経験をした方もいることでしょう。
しかし、たらこは猫に与えるのは適さない食品だということを皆さんは知っていましたか?
今回「MOFFME」では、猫がたらこをなぜ食べられないのかを徹底解説します。
- 猫にたらこを与えてはいけない3つの理由
- 猫がたらこを舐めてしまったときの注意点と対処法
- 辛子明太子が猫にさらに危険な理由を解説
猫にたらこを与えるのはやめよう!3つの理由を解説
人間にとってはおいしい食べ物であるたらこを、猫はどうして食べられないのでしょうか?
猫がたらこを食べてはいけない理由は、主に以下の3つです。
- 塩分が多すぎる!血液の上昇から高血圧に
- プリン体の過剰摂取で尿路結石になる
- キャットフードを食べなくなる可能性がある
①:塩分が多すぎる!血液の上昇から高血圧に
たらこは、スケトウダラの卵を塩漬けにして作られる食品。
調理の際にはたくさんの塩が使われており、塩分もかなりたくさん含まれています。
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)|たらこ」によると、たらこには100gあたり5.6gもの塩分が含まれています。
種類や体格によりますが、猫の塩分摂取量は1日あたり2~3gだといわれています。
よって、ほんの少しのたらこを食べただけでも猫にとっては塩分過多になるといえるのです。
長期的にな粉が塩分を摂り過ぎると血圧が上昇し、慢性高血圧になることもあります。
高血圧は心臓病や脳出血のリスクを高めるほか、ネコちゃんの体に負荷がかかりやすくなる病気。
塩分の摂取を避け、これらの病気を予防するためにも、たらこは与えないようにしましょう。
②:プリン体の過剰摂取で尿路結石になる可能性がある!
たらこを含む魚卵には、プリン体という物質がたっぷり含まれています。
たらこの100gあたりのプリン体量は120.7mg。これはなんと、ご飯の約5倍の量!
このプリン体をわたしたち人間が過剰摂取しすぎると、痛風になることはよく知られています。
しかし、猫は体内で痛風の原因となるプリン体の代謝物質「尿酸」をさらに分解できる動物なので、痛風になることはありません。
だからといって、猫はプリン体をたくさん摂取してもかまわないかというと、そうではありません。
猫がプリン体を過剰摂取すると尿中に排泄される尿酸が増え、尿酸塩と呼ばれる物質ができます。
尿酸塩が結晶化し尿路に詰まることにより、尿路結石症になることもあるのです。
尿酸円は、たらこの長期摂取で発症リスクが上がります。
よって、プリン体を多く含むたらこをネコちゃんに与えるのは避けるべきだといえるでしょう。
③:人間用の調味料はダメ!キャットフードを食べなくなるかも
猫の味覚は塩味・苦味・酸味の3種。
その中でも塩味は、猫が最もおいしいと思う味だとされています。
塩辛いたらこは、猫の味覚としっかりマッチしている食べ物のひとつ。
好んで食べる猫も多く、日常的に与えているとキャットフードを食べなくなる可能性があります。
しかし、喜ぶからといってキャットフードの代わりにたらこを与えるのは絶対にNG。
キャットフードは猫の総合栄養食ですが、たらこはそうではありません。
与えすぎると塩分過多で体調を崩しますし、主食にすることはできないのです。
ネコちゃんがたらこを欲しがっても、健康面でのリスクがある以上は与えないようにしてください。
必ず猫ちゃんの主食には、キャットフードを与えるようにしましょう。
猫がたらこを舐めてしまった!注意点と対処法を解説
もし、ネコちゃんがたらこを舐めたり食べたりしてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
食べたときに何か深刻な中毒症状が出ないかも、飼い主さんとしては気になりますよね。
ここでは、猫がたらこを食べてしまったときの対処法と注意点を紹介します。
- 少量を食べたり一時的に食べてしまったりしたときは様子を見る
- 食欲が無くなったり、ぐったりしたら病院へ
- 嘔吐下痢などの症状が出たらすぐに病院へ
①:中毒成分はない!少量や一時的なものは大丈夫
たらこはスケソウダラの卵と食塩で作られる加工食品です。
この魚卵や食塩は、猫の体に対し強い中毒性を持っていません。
チョコレートやコーヒーなどと違い、食べたからといってすぐに深刻な症状を引き起こすことはないのです。
よって、少量を食べたときや一時的に食べてしまったときには、様子見をするだけでも問題がないといえるでしょう。
しかし、ネコちゃんの中には食べてしばらくしてから体調の不調を訴える子もいます。
猫がたらこを食べた当日には、体調が悪そうにしていないか様子をしっかりと見てあげましょう。
万が一体調が悪化したら、すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
②:食欲が無くなったり、ぐったりしたら病院へ
たらこを舐めたり食べたりしたネコちゃんの様子がおかしいようならば、すぐに動物病院に連れていきましょう。
食欲不振や元気のなさが目立つようならば、特に注意が必要です。
動物病院に行く際には、以下の内容をメモしておくと診察の際に役立ちます。
- たらこを食べた量や時間
- 症状の有無
- 腎疾患・心疾患の有無
- 尿路結石の有無
- ネコちゃんの体重 など
③:嘔吐下痢などの症状が出たらすぐに病院へ
猫の塩分致死量は、1kgあたり4g前後です。
もし、ネコちゃんが大量にたらこを食べてしまった場合には、以下のような危険な症状のある「塩分中毒」を起こすこともあります。
- 下痢
- 嘔吐
- 食欲の低下
- 水を大量に飲む
- 発作 など
補足:辛子明太子はもっとダメ!
たらこによく似た食べ物として挙げられるのが、ピリッと辛い風味が特徴の辛子明太子です。
辛子明太子はたらこと同じスケソウダラの卵から作られる、おいしい保存食。
しかし、たらこと同様、辛子明太子は猫が食べるのに不向きな食品です。
食べたときの危険度はたらこよりもさらに高いため、絶対に食べさせてはいけません。
その理由は、主に以下の2つです。
- たらこ同様に塩分やプリン体が多い
- 香辛料が追加されており、内臓に大きな負担をかけてしまう
香辛料が追加されて危険!腎臓や心臓に負担がかかる
辛子明太子には、食塩のほかに大量の唐辛子が使われています。
実は唐辛子などの香辛料は、猫にとって非常に危険な調味料。
ほんの少しの量を舐めただけでも、以下のような症状を引き起こす可能性があるのです。
- 内臓障害
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 食欲不振 など
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まとめ:猫にたらこはダメ!与えないように気をつけよう
いかがだったでしょうか。
この記事のまとめは、以下の通りです。
- 猫にたらこを与えるのはNG
- 塩分過多やプリン体による尿路結石、キャットフードを食べなくなるなどのリスクがある
- 健康な成猫が少し舐めた程度なら様子見をしてもかまわない
- たらこを食べた猫が体調を崩したらすぐに動物病院に連れていこう
- 辛子明太子はたらこと同様のリスクに加え、香辛料による危険性もあるため絶対に与えてはいけない