内容をまとめると
- ほとんどの観葉植物は犬にとって有害なので散歩の際に注意が必要
- 愛犬が観葉植物を口にしてしまった場合、迷わず動物病院に連れて行くこと
- 犬の医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心
インテリアとして室内に観葉植物を置きたいけど、犬にとって危険なの?と案じている方は多いと思います。モンステラやユッカ、ドラセナ、パキラ、ポトス、ガジュマル、オリーブ等の人気の観葉植物が安全か、犬がこれらの葉っぱを食べたときの症状、誤飲対策等について解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬に観葉植物は大丈夫?OK・NGなものや症状、対処法も解説
観葉植物というと葉っぱだけのものを想像しますが、今ではオリーブのような実をつけるタイプや食虫植物を観賞用として飾る方もいます。
また、植物の種類によっては消臭目的や料理など、インテリア以外の使い方もできるので何かと便利な存在です。
ただ、人間にとってはメリットの多い観葉植物ですが、犬にとっては命にかかわる危険な存在になることが多いので注意しましょう。
愛犬の安全のためには、観葉植物を置かないことが一番です。
しかし、どうしても何か飾りたいという方のために、今回「MOFFME」では以下のような内容で解説をしていきます。
- 犬を飼っていても大丈夫!安全に飾れる観葉植物や花
- 犬にとって危険となる観葉植物や花について
- 観葉植物を口にしてしまった時の対応の仕方
犬にとって安全・無害な観葉植物や花
モデル:こなつ
まずは、犬に安全な植物について紹介していきます。
誤って食べてしまっても安全な観葉植物や花は、
- パキラ
- ガジュマル
- アレカヤシ
- シュロチク
- テーブルヤシ
- ペペロミア
- オリヅルラン
- サクララン
- コリアンダー
- ミント
- ローズマリー
- ユッカ
①:パキラ
パキラの実は、犬にとって毒となる成分が含まれているため危険です。
しかし、観葉植物として売られているパキラはほとんどと言って良いほど実をつけることはありません。
また、葉や茎に毒性はなく、万が一誤食してしまっても大丈夫です。
植物としては乾燥に強く、害虫などの被害もあまりないので扱いやすい植物です。
つい水やりを忘れてしまうことがあってもすぐに枯れることはないので、観葉植物を買うのは初めてという方でも育てやすいでしょう。
消臭効果も期待できるため、ニオイの気になるお部屋に置くことをおすすめします。
ただ、成長が早く、約2mになることもあるので、置き場所はよく考えるようにしてください。
②:ガジュマル
熱帯植物のひとつであるガジュマルは、気温が低い季節などには葉が落ちることがあります。
しかし、ガジュマルの葉は毒性がとても弱く、1,2枚程度であれば深刻に考える必要はないでしょう。
とは言え、葉が落ちたままになっているのは見た目が悪いですし、何枚も食べてしまえば取り込む毒の量も増えてしまいます。
比較的安全な植物ですが、念のために落ちた葉はすぐに片づけるようにしてください。
③:アレカヤシ
縦だけではなく横にも広がる葉がとても豪華な印象を与える植物です。
観葉植物の中でも人気が高く、選択肢に入ることが多いのではないでしょうか?
葉はひとつひとつが細く、たくさんついており、空気清浄や湿度調整に役立つと言われています。
犬に対しては非毒性ということなので、お家の中でも安心して飾ることができますよ。
④:シュロチク
アジアンテイストなお部屋に観葉植物を置くのであれば、シュロチクがおすすめです。
消臭を期待することができ、中でもアンモニアやホルムアルデヒドに効果があると言われています。
犬のトイレの近くやニオイが気になる部屋に置いてみると良いでしょう。
少し日当たりの悪い部屋や寒い環境にも強めなので、育てやすく扱いやすい植物ですね。
⑤:テーブルヤシ
あまり大きくない方が良いという方には、テーブルヤシをおすすめします。
見た目はアレカヤシのようですが、サイズはかなり小さいのでいろんな場所に置きやすいですよ。
水・日照不足にも強い熱帯植物のひとつですが、寒さにもある程度耐性があります。
そのため、冬は気温がとても低くなるような地域でも育てやすいです。
植物自体は乾燥にも強いですが、あまり水分がないと葉ダニが付いてしまう恐れがあります。
予防のため、定期的に霧吹きで葉に水分を与えて乾燥し過ぎないようにしましょう。
⑥:ペペロミア
「胡椒に似た」といった意味があるペペロミアは、品種が1000種類以上もあると言われています。
どれも小ぶりなのでテーブルや棚など場所を選ばす飾れる観葉植物ですね。
葉が丸くなっているものや縞模様になっているものなど、種類によって見た目が大きく異なります。
そのため、部屋の雰囲気に合わせたり、部屋ごとに違う種類のペペロミアを飾ることもできますよ。
⑦:オリヅルラン
インテリア以外にも、空気清浄効果を期待できる観葉植物を探しているのであれば、候補に入れる価値のある植物ですよ。
オリヅルランの空気清浄効果はNASAに認められるほどで、アレルゲンを減少させられると言われています。
吊るしたりテーブルに置いたりなど、好きな場所に飾れますし、お部屋のアクセントとして置いてみるのも良いでしょう。
犬にとっても無害な観葉植物ですが、カイガラムシが付くことがあるので虫を見つけた時は食べないように注意してください。
⑧:サクララン
夏になると厚めで可愛らしい花を咲かせます。つる性の植物なので、育てていくとどんどんつるが伸びていきます。
放置していると見た目が悪くなりますし、犬も伸びたつるで遊んでしまうかもしれません。
めちゃめちゃにされるのを防ぐためにも、秋頃につるを剪定するようにしましょう。
また、直射日光やエアコンの風が直接葉に当たると、傷んだり葉焼けすることがあります。
窓際に置く場合は、レースカーテンなどで日光を遮ってあげることをおすすめします。
⑨:コリアンダー
一般的にはパクチーと呼ばれることの多い植物です。
ベトナムやタイ料理などで目にすることが多いですが、香りと味が非常に個性的なので好き嫌いがはっきり別れます。
また、ハーブの一種であることから危険そうだと感じるかもしれませんが、パクチーに毒性はありません。
むしろ犬にとってメリットのある植物ですので、安心して育てることができますよ。
⑩:ミント
ハーブの代表格とも言えるミントも、犬に無害の植物ですよ。
食べ過ぎは良くありませんが、適量であれば口臭対策や胃もたれ、整腸作用を期待できます。
ミントは栽培キットも数多く販売されており、植物の栽培に慣れていない人でも始めやすいです。
いろんな場所にちょこんと置けるので、インテリアとして楽しみながら料理などにも活用してみると良いでしょう。
⑪:ローズマリー
ローズマリーもパクチーやミントと同じように犬が口にしてもOK!
ドッグフードの種類によっては、酸化防止剤としてローズマリーが使われているほどですので、健康な犬であれば安全が保証されていると言っても良いでしょう。
主に庭に飾られていたり生垣として利用されていますが、室内でも育てることができるので観葉植物としてもおすすめです。
ただし、妊娠中だったりてんかん発作のある犬にとっては害となるため、注意してください。
⑫:ユッカ
ユッカルートと呼ばれている根っこの部分は、見た目が里芋を思わせる形をしており、犬でも食べることができます。
犬用サプリメントやドッグフードの材料として使われることもあるため、犬がいても飾れる観葉植物です。
ただし、根の部分は食べ過ぎると肥満や栄養の吸収を邪魔する恐れがあります。
安全とは言っても限度があるので、むしゃむしゃ食べないようにしましょう。
犬にとって危険な観葉植物や花とは?ほとんどの植物は危険!
モデル:こなつ
犬がいても飾れる観葉植物や花は意外と多いことが分かりました。
しかし、油断したり気を抜いたりすると、ふとした瞬間に愛犬が危険な目に遭う可能性があります。
より安全に、安心して暮らせるように、
- 犬に有害な観葉植物の種類と引き起こされる中毒症状
- 散歩中や外で遊んでいる時も警戒・注意が必要
家庭で人気な観葉植物は実は犬にとっては有害!中毒症状も解説
①ポトス
- 口の中の痛み
- 唇、舌など口腔内の腫れ
- 喉の腫れ
- よだれ
- 嘔吐
- 皮膚炎
- 発熱
- 呼吸困難
- 口腔内の腫れ
- 唇、舌など、口周辺の刺激
- 嘔吐
- よだれ
- 嚥下困難
- 大量のよだれ
- 手足の腫れ
- 嘔吐
- 食欲不振
- 嘔吐
- 下痢
- 元気がなくなる
- 麻痺
- 嘔吐
- 下痢
- 血尿
- 胃炎
- 腎炎
- 貧血
- 脱水症状
- 嘔吐
- 下痢
- 嚥下障害
- 大量のよだれ
- 口や目の痛み
- 皮膚炎
- 呼吸困難
- 昏睡
- 瞳孔が開く
- 運動失調
⑥ポインセチア
- 皮膚炎
- 疱疹
- 口の中が腫れる
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
散歩中も注意!
家の中では安全でも、家の外は危険がいっぱいです。
散歩や外に遊びに行った時に見かけることのある植物や花にも、危険なものが数多く存在しています。
例えば、
- アサガオ
- アジサイ
- ユリ
- チューリップ
- ヒヤシンス
- ヒイラギ
- ワラビ
- ヤツデ
- ウルシ
- ハナミズキ
- ナデシコ
観葉植物を口にして中毒になってしまったときはどうする?
モデル:こなつ
どんなに気を付けていたとしても犬の行動は予測ができません。
もしかすると、観葉植物や花などを口にするのは何かしらの原因があることも考えられます。
そこで、ここからは
- 観葉植物を口にしてしまった時の対応の仕方
- 犬がいる家で観葉植物を育てる際に覚えておいてほしいこと
植物の種類や犬の状態によって変わるため自己判断せず病院へ!
愛犬が観葉植物などを食べてしまった時は、
- 口にした植物の名前(分かれば)
- 何時ごろに食べたか
- 食べた量
- どんな症状が出たか
口にした量が少ないから、平気そうだからと油断することなく、愛犬のためにできることをしっかり行っていくようにしましょう。
愛犬と過ごしながら観葉植物を育てるには
愛犬と楽しく生活しながら観葉植物も育てていきたいのであれば、まずは犬に有害となる植物は何かを必ず調べるようにしてください。
葉や茎だけではなく樹液や植物が入った水も危険になることがあります。
危ない植物はそもそも置かないことが一番ですね。
安全な植物であっても、殺虫剤が付いている可能性があるので、念のために一度葉っぱを拭いてあげると良いでしょう。
また、観葉植物を犬が口にしてしまうのは、ストレスや栄養不足、好奇心が原因になっていることも考えられます。
中にはお腹がムカムカしたり、気持ち悪さを解消しようとして食べている可能性もあります。
ストレスの場合は思いっきり遊んだり、お出かけが好きなのであれば外出するのもおすすめです。
栄養不足かもしれない場合は、定期的にドッグフードの種類を変えたり犬に合ったフードを選んでみてください。
好奇心で観葉植物にちょっかいを出しているのであれば、犬が絶対に届かない場所に置いたり犬が入らない部屋にだけ植物を飾りましょう。
原因が分からない場合は、できることからひとつずつ試してみることをおすすめします。
MOFFMEのペット保険一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較サービスを行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:犬に安全な植物・危険な植物を知って快適な環境に!
植物は犬にとって有害となるものが多いですが、安全な植物も意外と多くあります。
植物を購入する際は、必ず安全で無害な植物の中から選ぶようにしてくださいね。
では、最後に記事内で解説した内容についてまとめていきます。
- パキラやガジュマル、ミントなど安全な植物はたくさんある
- ポトスやアロエ、ポインセチアなどは犬にとって非常に危険!
- 外にも危険な植物はあるため、注意と警戒を怠らないようにする
- 植物を口にしてしまった時はすぐに動物病院へ連れて行く
- 観葉植物を食べるのはストレスなどが原因になっていることもある
どんなに安全に配慮していても、予期せぬトラブルが発生する可能性があります。
万が一のために対処法もしっかり覚えながら、楽しくて癒される生活を送っていきましょう。