犬の要求吠えがひどい!要求吠えの原因や対策、上手なしつけ方を解説のサムネイル画像

犬の要求吠えの対処法をご存知ですか?うるさい・止まらない要求吠えは叱る・怒る・無視するのでは治らないかもしれません。また要求吠えは餌を与えるとき以外ではいつ発生するでしょうか。この記事では犬の要求吠えについて、やめさせる方法や上手なしつけ方のコツを解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬の要求吠えが大変!要求吠えの原因や直し方を徹底解説!

多くの犬にとって「鳴く」「吠える」という行動は、自らの気持ちを周囲に伝える表現方法の1つです。そういった行動は一般的に「要求吠え」と言われています。


特に初めて犬を飼う方は、この要求吠えに対して「吠えないようにするにはどのくらいしつけをしたらいいんだろう?」と悩まれるかと思います。


そこで今回MOFFMEでは、

  • そもそも犬の要求吠えとは何か?どういうシーンで発生するのか?
  • 要求吠えの4つの対処法
  • 吠え方の種類としつけ方のコツ
についてご紹介します!

犬の要求吠えの原因としつけ方を理解しておくことで、「叱る」「怒る」以外の適切な対処ができるようになります。飼っている犬がどういう時に要求吠えをすることが多いのか想像しながら、是非最後まで読んでみてください。

そもそも犬の要求吠えとは?食事時等発生するシーンも紹介!


そもそも「要求吠え」がどういうものかご存じでしょうか?

「無駄吠え」と表現されることもありますが、犬たちはみんな何かしらの理由があって吠えている場合が多いです。


この章では、

  • そもそも犬の要求吠えって何?
  • 要求吠えの発生シーンとその原因
について解説していきます!


「なんでうちの子は朝からこんなに吠えるの?」「これ無駄吠えかも?」と悩んでいる方は、この記事をしっかり読んで解決策を見つけていきましょう。

そもそも犬の要求吠えって何?

「要求吠え」とは、犬が自分の要求を満たすために吠えること、つまりおねだりしていることを指します。


これは犬が飼い主との過去の経験をもとに、「今吠えれば、自分の要求を満たしてくれる」という考えから起こる行動です。


犬が吠えたときにおやつをあげたり、散歩に連れて行ったり、犬が喜ぶような行動をとってしまっていませんか?犬はこういった経験をすると「吠えれば要求が通る」と学習し、要求吠えがクセになってしまうのです。


また、家のインターホンが鳴ったときや家族以外の人間や他の犬を見つけた時に吠える「警戒吠え」、嬉しくて気持ちが高ぶったときにする「興奮吠え」など、犬が吠える時には何かしら意味があるので、むやみに叱ったり怒るのはやめましょう。

犬の要求吠えが発生するシーンとその原因を徹底解説!

犬の「要求吠え」は以下のシーンで起こることが多いです。

  1. クレート(ケージ)に入っている時
  2. 飼い主が食事をしている時
  3. 夜中や早朝
では、順番に解説していきますね。

まず「クレート(ケージ)に入っている時」は、「クレートから出して!」という意味の要求吠えが一番多いです。


特に子犬は安全面や衛生面上クレートの中で過ごす時間が多いですが、新しい環境に慣れず不安な気持ちでいっぱいです。


そんな時は、クレートのそばにいる時間を増やしてあげたり、やさしく声をかけてあげるなどして安心させてあげましょう。


次に「飼い主が食事をしている時」です。

食事中の要求吠えは、「かまって」「それちょうだい」などの意味であることが多いです。


例えば、私たちも誰かが美味しそうに何かを食べていると「いいなぁ食べたいなぁ」と思いますよね?犬もそれと同じように感じているのです。


もしくは飼い主が食事に夢中になっていると遊び相手がいないので、退屈に感じているのかもしれませんね。


最後に「夜中や早朝」の要求吠えです。


こういった時間帯の要求吠えは、発情期退屈な時、トイレに行きたいなどが原因であることが多いと言われています。また、シニアの老犬になると認知障害関節の痛みなどによって吠えることもあります。


夜中や早朝の要求吠えがあまりにもひどい場合は、獣医さんにも相談してみましょう。

犬の要求吠えはどうやってやめさせる?4つの対処法を徹底解説!


愛犬が何かおねだりをしてくると、飼い主であればつい応えてあげたくなるでしょう。しかし適切な対処法を怠ると、わがままに育ってしまうこともあります。


ここからは、要求吠えに関する4つの対処法として

  1. 無視する、吠え終わるまで反応しないようにする
  2. 吠え終わったら褒める
  3. 「おすわり」や「お手」等のコマンドを出して気を逸らす
  4. 餌やりや散歩の時間・パターンを変える
について解説していきます。

誤った対処法を取ると自己中な犬に育ってしまう可能性があるので、しつけに自信のない方やどのように対処したらいいのかわからないという方は、参考にしてみてください。

①:無視する、吠え終わるまで反応しないようにする

要求吠え対策で最も効果があるのは「無視する」ことと「吠え終わるまで反応しないようにする」ことです。

犬は飼い主が反応してくれることに喜びを感じるので、要求吠えに対して飼い主が何か反応をしてしまうと、「吠えればかまってくれる」と勘違いしてしまいます。


でも何分も長いこと無視していると、愛犬のことをかわいそうに感じるかもしれません。

愛犬のことを思うと吠えている時には何かしてあげたくなるものですが、要求吠えの時には「反応しない」ことも大切なのです。


愛犬の存在を無視しなくてはいけないということではなく、要求吠えに対して無視するだけなので、犬が悲しく感じることはありませんよ。

②:吠え終わったら褒める

飼い主が「無視」「無反応」をすることで、吠えても要求は通らないのだと犬が分かれば、犬はそのうち吠えることを止めます。


吠えるのを止め、静かになったらたくさん褒めてあげましょう。


先述しましたが、犬は飼い主が反応してくれることに喜びを感じるので、「吠えるのを止めれば飼い主さんが喜んでくれる」と学習するはずです。

そういう学習を繰り返していくうちに、要求吠えが少なくなっていくのです。


ここで注意が必要なのは、「吠え終わったら褒める」ことです。

少し泣き止んだからと言ってすぐに褒めてしまうと「要求が通った」と犬が勘違いしてしまうことがあるので、タイミングをしっかり見極めることが重要です。

③:「おすわり」や「お手」等のコマンドを出して気を逸らす

これは要求吠えを止めさせるのではなく、別のことをするように誘導して、「要求から気を逸らさせる」という方法です。


活発すぎる犬は、無視や無反応だけでは要求吠えを何分何時間と続けてしまうこともあります。


そんな時は無理に止めさせようとせず、臨機応変に「気を逸らしてあげる」ことが重要です。そこで「お散歩」など、犬が喜ぶような気の逸らし方はNGです。


「おすわり」「お手」など、あくまでも飼い主の指示を聞かせるようなコマンドを出してあげましょう。


そして飼い主さんのコマンドを聞けたら、「頭を撫でる」「抱っこをする」「おやつをあげる」などでしっかり褒めてあげましょう。

④:餌やりや散歩の時間・パターンを変える

犬はとても賢いので、いつも同じ時間にご飯をあげたり散歩をしていると、「そろそろご飯かな」「散歩の時間だ」などいつものパターンを求めて吠えることも多いです。


その対策として、ご飯や散歩の時間または手順をあえて定めないようにして、犬にパターンを覚えさせないようにするのも一つの方法です。


ルーティーン化される生活は良い事のようにも思いますが、万が一リズムが崩れてしまった時に、犬は不安になって吠えてしまうのです。


犬からの要求で餌やりや散歩など飼い主が行動を起こすのはあまり良くありません。要求をすれば叶えてくれると学習してしまい、いつまでも要求吠えが治らないからです。


もし愛犬が食事や散歩を求めて要求吠えをするなら、時間をランダムにしたり愛犬が別の場所にいる間に準備をするなどして、吠える前に望みを叶えてあげると良いでしょう。

補足:要求吠えが発生しないような環境作りも大切!

この他に私たちが出来る事としては、吠える環境を作らないということも非常に重要です。つまり「吠えなくても気持ちが伝わる」と愛犬に気づかせてあげるのです。


愛犬の「要求吠えが増えた」「自己主張が止まらない」と感じたら、何をする前に吠えることが多いのか、分析してみましょう。


例えば、トイレの前に吠える事が多いのであれば、サークルの配置やサークルの周りに犬が嫌いなもの(掃除機など)を置いてしまっていないか、など配慮してあげる事も大切です。


こういった環境づくりによって、何かを要求したいときに吠えるのではなく、自然と「待て」をするようになったりするので、参考にしてみてくださいね。

要求吠え以外にも吠え方の種類がある!しつけ方のコツも解説!


何度も言うように、吠えるという行為は犬の意思表示の一つです。人間が言葉やジェスチャーで相手に伝えるように、犬は吠えることでコミュニケーションを取ろうとしています。


そのコミュニケーションの中には、子犬に多い要求吠えだけでなく様々な種類の吠え方があります。


ここからは、

  • 要求吠え以外の犬の吠え方の種類とは?
  • 無駄吠えを含め、犬をしつける際のコツ・重要なポイントとは?
について解説していきます。

愛犬のことをもっと理解してあげるためにも必見の内容になっているので、是非読んでみてください。

要求吠え以外の犬の吠え方の種類とは?

犬は、高い声や低い声・吠える長さや回数などを使い分けて感情を表現しています。

吠え方の中には要求吠え以外にも様々なパターンがありますが、一体どのくらい種類があるのでしょうか?


順番に解説していきます。

警戒吠え

警戒吠えは、飼い主や自分の身の危険を感じた時に、注意を促すために吠える事を言います。子犬や小型犬に多く見られます。


興奮吠え

興奮吠えは、飼い主が帰宅した時や嬉しい時に吠える事を言います。

人間が一緒になって喜ぶと、犬は余計に興奮していつまでも吠えてしまうので注意しましょう。


ストレス吠え

ストレス吠えは、運動不足や引っ越しなどでストレスを感じた時に吠えてしまうことを言います。人間と同じように、モヤモヤが溜まると大声を出してストレス発散をしようとするのです。


他にもいくつか吠え方は存在しますが、多くの犬に共通して言えるのは上の3つでしょう。

うるさいという理由だけで「吠えたらダメ!」と叱るのはNGですよ。

無駄吠えを含め、犬をしつける際のコツ・重要なポイントとは?

さてここからは、先に紹介した無駄吠えを含めどのようにしつければいいのか、コツポイントを紹介していきます。


愛犬が吠える事に対して「うるさいから直したい」という人間側の都合だけでなく、どんな意味が込められているのか理解して歩み寄ってあげましょう。


飼い主が快適に過ごすためだけでなく、近所トラブルを防いだり、愛犬の安全を守るためにもしつけは大切です。一朝一夕では成功しないのは当たり前と考え、飼い主としての義務だと思って気長にトライしましょう。


しつけ以前に、まずは飼い主が愛犬の気持ちを理解しようとする姿勢が大事です。


犬が吠えるのには何かしら意味があるので、生活環境を整えてあげる事で改善されないか飼い主が考えてあげましょう。

それでも解決しないことがわかって初めて、しつけをする必要性が出てくるのです。


しつけにおいて最も重要なポイントは、子犬の頃から吠えない癖をつけておくことです。シニアの老犬に近づくほど学習能力も衰え、吠え癖の直し方が難しくなってきます。


また長い間、無駄吠えを放置してしまうと後からしつけなおすのは難易度が上がってしまうので、「最近吠える事が増えたな」「吠えて要求するようになったな」と感じたら迅速に対応するようにしましょう。


しつけをするときのコツ「メリハリ」です。ダメなことをしたときはしっかり叱り、できたときは大げさに褒めてあげてください。もちろん犬には言葉が通じないので、表情や声で感情を伝えることが重要です。

まとめ:犬の要求吠えは毅然とした態度でしつけよう

今回の記事では、
  • そもそも犬の要求吠えとは何か?どういうシーンで発生するのか?
  • 要求吠えの4つの対処法
  • 吠え方の種類としつけ方のコツ

についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?


要求吠えに対する一番の対処法は、飼い主が先回りして要求に気づいてあげて吠えさせないように工夫することです。難しいかもしれないですが、愛犬の性格や好みを把握することで、ある程度は対応できるようになるでしょう。


無駄吠えが改善されないようであれば「無視する」など吠えても意味がないことを愛犬に学習させることも手段の一つです。


一見かわいそうに感じますが、飼い主と犬の関係値を毅然とした態度で教えることも、お互いが快適に過ごせるようにするための手段の一つです。今回ご紹介した方法を実践してみて頂けると嬉しいです。


MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を公開しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい!