犬がミミズを食べたけど大丈夫?実はミミズの臭いが大好き?のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 犬がミミズを食べても基本的には害はない
  2. 野生時代の習性や自分の匂いを隠すためにミミズに体を擦りつけることがある
  3. ミミズを食べた後に下痢や嘔吐などの体調不良がみられた場合は動物病院に連れて行く
  4. ペットの医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心

愛犬が散歩中に生や乾燥したミミズを見つけるや否や背中をこする・食べることに不安を覚える飼い主さんは多いと思います。なぜ犬はミミズが好きなのか、食べてしまったけれど病気になったりしないか、対策する方法はないか等、ここでは犬とミミズについて解説します。

記事監修者「高田 菜月」

監修者高田 菜月
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)

2年間の愛犬(虹組)の介護中に老犬の飼育放棄の多さに驚愕。すべての犬猫が幸せで穏やかな時間を最期まですごしてもらうためにできることは何かを考え、飼い主さんのサポートや老犬・老猫のトータルケアができるサロンを開業するべく準備中。17歳のミニチュアダックスと16歳のチワックスと暮らす。【保有資格:JKC愛犬飼育管理士・ペットフーディスト・ペット看護士・ペットセラピスト・トリマー・ペットスタイリスト・動物介護】

この記事の目次

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犬がミミズを好む理由は?食べたことの影響や対策についても解説

目や手足がなく土の中で暮らすミミズ。そんなミミズを愛犬が見つけたとき、愛犬は地面に体を擦りつけたり、ミミズを食べようとしたことはないでしょうか?


私も犬の散歩中にミミズを見つけて、犬がミミズを食べてしまった経験があります。


なぜ犬はミミズを見ると、体を擦りつけたり、食べようとしたりするのでしょうか?


今回「MOFFME」では

  • 犬が干からびたミミズにすりすりする理由とは
  • 犬がミミズを食べても大丈夫?寄生虫が心配
  • 犬がミミズに体をこすりつける・食べるのを辞めさせるには?

について、出来るだけ分かりやすく解説していきます。


犬を飼っている方や、これから犬を飼おうとしている方も是非ご参考ください。


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犬が干からびたミミズにすりすりする理由とは

記事モデル:きなこ


よく地面やコンクリートの上で干からびたミミズを見かけることがあると思います。


そんな干からびたミミズに愛犬は飛びつき、ミミズに対して体を擦りつけようとしませんか?実はこの行動、犬の野生時代に培った習性が大きく関係しているのです。


犬の習性を理解することで、なぜミミズに対して体を擦りつけたり、食べようとする犬の考えが分かると思います。


この項目では、

  • 野生時代の習性
  • 自分の匂いを隠したい
について詳しくご紹介します。

①:野生時代の習性

犬にもよりますが、野生時代の習性からミミズは犬に好まれる匂いであると言われています。


猫で例えると「マタタビ」のようなもので、犬にとってミミズはうっとりする魅力的な匂いのようです。


ちなみに、犬が一番好きな匂いは死んでしまって少し時間が経過したミミズで、実は、犬は腐りかけの匂いが好きと言われています。


そして、犬をお風呂に入れてシャンプーした場合、犬はシャンプーの匂いを好まない傾向がありますが、この時にミミズを見せると、犬は匂いを消すためにミミズへ体を擦りつけようとする可能性が高いです。


シャンプー後、外に出す場合は注意した方がいいかもしれません。


また狩りを行っていた時代ですが、犬を従えていた猟師は、自身の体にミミズを煮込んだ水を塗ったり、ミミズを煮込んだ水を使って野良犬を集めたりとしていたようです。

②:自分の匂いを隠したい

犬がミミズに体を擦りつける理由として、自分の匂いを隠したいことが原因の1つとも言われています。


こちらも野生時代の習性でもありますが、犬は狩りをする場合、相手に匂いがバレないよう自分の匂いを隠すためにミミズの匂いを付けていたと考えられています。


また、敵が自身の匂いで追ってこないようカモフラージュするために、自分の匂いを隠していた野生の名残があるようです。


そのため、犬がミミズに体を擦りつけるのは本能の1つと言えるかと思われます。

犬がミミズを食べても大丈夫?寄生虫が心配

記事モデル:きなこ


犬がミミズを発見した瞬間、体を擦る犬もいれば、食べようとする犬もいます。


散歩中、犬の口が動いているため何を食べているのか確認したところ、ミミズを食べており、ミミズを取り出そうとしたところ、飲み込んでしまったという経験した飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?


この時、飼い主様はミミズを食べて問題はないか?と考える方が多いと思います。


そこでこの項目では

  • 基本的に害はない
  • 下痢や嘔吐が見られる場合はすぐ病院へ!

について詳しくご紹介します。

基本的に害はない

生きているミミズ、死んだミミズを犬が食べても基本的には問題ありません。


ミミズは漢方薬にも使われており、人では血行促進や利尿作用、解熱作用や鎮痛作用などの効果があります。


体に良い作用があるため、野生時代の犬は体に不調が出た場合、ミミズを薬代わりに食べていたかもしれませんね。


しかし、あくまで人での効果であり、犬に対して同じ効果があるとは限りません。

また、現代では動物の医療が進んでいるため、体に良いからとわざわざミミズを捕まえて犬に食べさせる必要も無いかと思います。


現代の犬は、清潔な環境で暮らしているため、野生時代の犬と比較すると胃酸の消化能力は低いですが、特にミミズを食べてしまったからと言って中毒症状や寄生虫による感染症などは発生しにくいと言われています。


そのため、ミミズを食べても大きな心配はいらないでしょう。

下痢や嘔吐が見られる場合はすぐ病院へ!

ミミズを食べてしまった場合、基本的には問題ありませんが、しばらくは犬の様子や体調に変化が無いか様子を見てください。


現代の犬は清潔な環境で暮らしており、生肉や腐った肉を食べる環境ではありません。そのため、胃酸の消化能力が低いため、ミミズを食べたことにより体調不良を起こす犬もいます。


犬の体調が悪くなった場合は、すみやかに動物病院へ連れて行き、獣医師に診てもらうようにしましょう。

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犬がミミズに体をこすりつける・食べるのを辞めさせるには?

記事モデル:きなこ


野生時代の習性により、犬がミミズに体を擦りつけたり、食べてしまう原因については分かりました。しかし、このような被害は出来れば回避したいと思う飼い主様は多いと思います。


そのため、この項目では犬がミミズに体を擦りつけたり、食べることを辞めさせるための対策として

  • 雨上がりの散歩はコースを考えよう
  • シャンプー後は匂いを上書きしたがる
  • しつけをしっかりとする
  • リードを工夫してみる

についてご紹介します。

①:雨上がりの散歩はコースを考えよう

出来るだけ犬とミミズが出会わないためにも、まず、ミミズの習性を理解する必要があります。

ミミズは土の中で生活していますが、長い雨が続くと、土の中に雨水が浸透するため、ミミズは土の中で溺れる状態となることから、土から出る習性があります。

ミミズが地上に出たことにより、鳥やアリ等から攻撃を受けたり、土に戻れずミミズは倒れてしまいます。

そのため、土や草、公園のそばの道路にはミミズが干からびて倒れているケースが多いです。雨上がりの散歩はアスファルトが多い住宅街などの散歩コースに変更するなどでミミズと出会う確率を下げるようにしましょう。

②:シャンプー後は匂いを上書きしたがる

犬をお風呂に入れた後、シャンプーの良い香りがするため、飼い主様はすごく嬉しくすっきりした気分になりますが、実は犬にとってシャンプーの香りは違和感でしかありません。


犬は嗅覚に優れているため、シャンプーの香りは強い香水が付けらている・臭いという感覚になり、犬は体の匂いを消すために必死になります。


その状況下でミミズを発見すると、犬はどのような行動に出るのでしょうか?


そう、体を擦りつけたい衝動に駆られます。


そのため、飼い主様は犬にシャンプーする際は出来るだけ、匂いが少ないシャンプーで体で洗ってください。


また、雨の日などの散歩で体が汚れた場合は、ホットタオルなどで清潔に犬の体を拭いてあげるようにしましょう。

③:しつけをしっかりとする

しつけを行うことで犬がミミズを発見しても拾い食いを防止することも出来ます。


散歩中は飼い主様がリーダーとなり、下記の3のポイントを抑えて犬をコントールするように務めましょう。


リーダーと犬が一緒に立ち止まる

散歩中、飼い主様が立ち止まったら犬も一緒に立ち止まるようにしましょう。立ち止まることで拾い食いだけでなく、曲がり角や信号などの危険を防止することにも繋がります。


飼い主様が立ち止まったら、犬も立ち止まる又はおすわりをさせてください。出来たらおやつを与えて褒めてあげましょう。繰り返して行うことで、犬は立ち止まることを覚えます。


犬がリードを引っ張らない

散歩は飼い主様がリーダーとなるため、犬が主導権を持ってリードを引っ張ってはいけません。


犬が強く引っ張ったら飼い主様は立ち止まり、犬が飼い主様の歩調に合わせたら、その都度、褒めてあげましょう。


名前を呼んでアイコンタクトを取る

散歩中、何度か犬の名前を呼んでアイコンタクトを取るようにしましょう。アイコンタクトを行うことで、犬の集中を飼い主様に向けるようにしてください。


アイコンタクトが出来たら、たくさん褒めましょう。

④:リードを工夫してみる

ミミズに体をこすりつける犬や、ミミズを食べてしまう犬の傾向として、ロングリードや伸縮リードを使っている犬が多く見られます。


そのため、リードの長さや持ち方を変えることで、ミミズの被害を防ぐことが可能です。


まず、リードの長さを犬が拾い食いできない、地面に口が届かない長さに調整します。


リードをその長さにすることで、犬がミミズを発見して引っ張ったとしても、飼い主様が犬を引っ張る又は足で防ぐことで体を擦りつけたり、拾い食いを防止することが可能となります。

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しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。


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まとめ:犬はミミズが大好き!拾い食いしても大目に見てあげて

今回は犬とミミズについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?


最後に今回の記事ですが、

  • 犬がミミズを拾い食いしても基本的に問題はない
  • 野生時代の習性から犬はミミズの匂いが大好き
  • ミミズに体を擦りつけるのは、大好きな匂いと体の匂い消しのため。
  • ミミズの被害を抑えるためには、雨上がりの散歩コースを変えたり、リードの改善、しつけなどを行う。
について詳しくご紹介しました。

犬が最も大好きなミミズは、完全に乾燥したミミズではなく、死んでから少し時間が経過したミミズのようです。

しかし、犬がミミズを食べても特に大きな害はないため、出来れば叱らず、多めに見てあげてください。

もし、ミミズの被害を避けたい場合は、ミミズに出会わないよう飼い主様が散歩コースを変える、日常から拾い食いをさせないためのしつけなどを行いましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!