犬はサーモン(鮭)を食べれるのでしょうか?犬が餌・おやつにサーモンを食べるのは大丈夫ですが、刺身等生では与えない、アレルギーの恐れがある等に注意が必要です。またサーモンを使った手作りご飯のレシピも気になりますよね。この記事では犬とサーモンについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬はサーモンを食べていい?犬用手作りご飯のレシピも紹介!
サーモンは刺身や焼き魚、お鍋など、どんな料理にも合わせやすく、味も美味しいため人気の高い魚ですよね。
現在では、犬や猫の餌にも原材料として使われることがあります。
そのため、「餌に使われるくらいなんだから本物も食べられるんじゃない?」と思う飼い主も多いのではないでしょうか?
ただ、本物と加工したものでは違いがあるかもしれません。
与えてしまってから後悔しないために、今回「MOFFME」では
- サーモンで得られる栄養素や犬に期待できる効果
- 愛犬も飼い主も安心できる上手なサーモンの与え方
- サーモンを与える時に気を付けたい5つのポイント
犬はサーモンを食べられる!含まれる栄養素やその効果も徹底解説
最初に解説していくのは、
- 犬でもサーモンを食べられる
- サーモンに含まれる栄養素と期待できる効果
犬がサーモン(鮭)を食べるのは大丈夫!
サーモンはドッグフードの材料に使われることもある魚ですので、犬に与えても問題ありません。
ただ、与える際は
- 必ず火を通してから与える
- 小骨はきちんと取り除く
- 味付けされていないサーモンを食べさせる
犬にサーモンを与えるメリットは?含まれる栄養素や効果を解説!
サーモンに含まれる栄養素
- たんぱく質
- アスタキサンチン
- EPA(エイコサペンタエン酸)
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- ビタミン類(A/D/E/B1/B2)
- コラーゲン
- 免疫力の向上
- ガン・動脈硬化の予防
- 肝臓の健康をサポート
- 中性脂肪・コレステロール値低下をサポート
- 関節の健康を守る
- 毛艶を良くする
- 皮膚や粘膜の健康維持
- 血栓予防
- 皮膚や脳細胞の活性化
- 骨の健康維持や強化
補足:サーモンと鮭の違いとは?犬が食べていい魚を紹介!
サーモン
日本で販売されているサーモンの多くは、トラウトサーモンのことで淡水魚のニジマスです。
天然ではなく養殖がほとんどで、刺身や寿司、生食用として販売されています。
「鱒」を意味する「トラウト」ですが、サケ科に属している魚なので、広い意味ではサーモンも鮭も同じ種類と言えますね。
鮭
養殖が多いサーモンに対し、天然物が多いのが海水魚の鮭です。国産物の鮭も販売されていますが、生で食べることはできません。
理由は、鮭に寄生しているアニサキスにあります。
アニサキスを体内に入れると酷い腹痛と嘔吐などの食中毒になることがあるため、安全のために必ず火を通さないといけません。
同じような魚ですが、育った環境や食べている餌、食べ方は全く違います。雑学として覚えておいてくださいね。
犬が食べられる魚の一例
- マグロ
- カツオ
- サバ
- タイ
- タラ
- サンマ
- アジ
犬にサーモンはどうやって与える?犬用手作りご飯のレシピも紹介
サーモンは犬でも食べれる魚ですが、買ってきたものをそのままあげるのはダメです。
望むままに好きなだけ食べさせるのも良くありません。
- サーモンを犬にあげる時の上手な与え方
- サーモンを使ったご飯・おやつの手作りレシピ
犬にサーモンはどうやって与える?上手な与え方や頻度・量を解説
基本的なサーモンの与え方
サーモンは普段あげているドッグフードにトッピングしてあげたり、おやつとして与えてください。
ただ、大きいまま与えるのは避けてください。ひとつひとつが大きいと食べにくいですし、消化不良に繋がる恐れもあります。
与える前には小さくカットしたり、フードプロセッサーでペースト状にすると高齢犬も食べやすくなるのでおすすめですよ。
また、サーモンの皮や白子にも犬にとってメリットとなる栄養が含まれています。
特に白子は腎臓病や糖尿病の予防に役立つと言われています。
興味がある方は、しっかり火を通してから与えてみてください。
サーモンを与える量や頻度
サーモンには豊富な栄養が含まれています。
しかし、扱いはその他の魚や野菜などと同じなので、一度にたくさん食べさせることはできません。
- 3kg:15g前後
- 5kg:30g前後
- 10kg:55g前後
- 15kg:75g前後
- 20kg以上:95g前後
犬用のサーモンを使った手作りご飯・おやつのレシピを紹介!
①飼い主も食べられる鮭ジャーキー
材料
- 生鮭の切り身(味付けされていないもの):1~2枚
- 生姜汁(なくても良い):少々
- 生姜汁を使う場合は、生鮭に振りかける。
- 生鮭は薄くスライスするか、細く切る。骨があればこの時に取り除く。
- オーブンを160度で予熱し、40分焼く。
- 状態を見てもう少しカリカリにしたい場合は、裏返してさらに40分焼いて完成。
- 生鮭:2切れ
- 無調整豆乳:30cc
- 水:50cc
- 卵白:1個分
- みじん切りにした椎茸:大さじ山盛り1杯分
- みじん切りにしたブロッコリーの茎:大さじ山盛り1杯分
- 鮭の骨と皮を取り除き、豆乳を少量だけ使い浸けておく。
- 椎茸とブロッコリーの茎をレンジで1分ずつ加熱する。
- フードプロセッサーに鮭、卵白、豆乳、水を入れて1分程度混ぜる。硬い時は水を追加する。
- 混ぜ合わせたものに椎茸とブロッコリーの茎を加え混ぜたら、型に流し込む。
- オーブンを180度で予熱している間に、型に入った空気を抜くように上から落とす。
- クッキングシートを生地に貼り付けるようにして乗せ、その上にアルミホイルをかける。
- 天板に水を入れ、180度の予熱が完了したオーブンで25分焼く。
- 焼きあがったら冷めるまで放置し、その後に型から外して完成。
補足:サーモンが含まれるドッグフードもおすすめ!
サーモンは犬に必要な栄養が全て含まれているわけではないため、主食として毎日与えてはいけません。
それでもサーモンの栄養を摂取してほしいのであれば、サーモンが入ったドッグフードや缶詰がおすすめですよ。
サーモンが含まれるフードなら、より手軽にオメガ3脂肪酸や消化に良いたんぱく質などを摂取できます。
また、サーモンは食物アレルギーを起こしにくいと言われている食べ物です。
食物アレルギー対策用フードに使われることも多いので、アレルギーでフード選びが大変だという飼い主は気にしてみてはいかがでしょうか?
犬にサーモンを与える際の注意点は?4つのポイントを徹底解説!
サーモンを与える際に注意点や覚えておいてほしいポイントは、以下の5つです。
- 初めてサーモンを食べる子はアレルギーに気を付ける
- 与える時は必ずしっかり火を通して骨を取り除いてから
- ビタミンB1欠乏症の恐れがあるため食べ過ぎ厳禁!
- 人間用の加工品や味付けされたものは食べさせない
どんなに栄養価が高くて与えやすい魚とは言っても、与え方を間違えると逆効果になります。
食べ物が原因の場合は飼い主の責任ですので、手を抜いたり食べたがっているからと言って甘やかしすぎないようにしましょう。
①:初めて与える際は念の為に下痢等のアレルギー症状に注意!
サーモンは食物アレルギーを起こしにくいと紹介しましたが、絶対にアレルギーを起こさないわけではありません。
中にはサーモンに対してアレルギーを持っている子もいるので、油断しないようにしましょう。
初めてサーモンを食べる場合は、ごく少量から与えてください。少しだけ食べさせてそれ以上は与えずに様子を見ます。
数日、もしくは1ヶ月程度体調を確認して問題なければ、少しずつ量を増やしてみてください。
アレルギーと思われるような症状は下記のようなものです。
- 嘔吐
- 下痢
- 皮膚や口周辺などの痒み
- 発熱
- 発疹
- 元気がなくなる
②:生で与えてはダメ!茹でるなど加熱して骨を取り除いて与える
鮭やサーモンを食べさせる時は、必ず骨を取ってから焼く、茹でる、蒸すなどして中心部分までしっかり火を通さないといけません。
理由は、アニサキスという寄生虫やビタミンB1欠乏症の予防をするためです。
鮭はアニサキスを食べるオキアミを餌としています。
そのため、鮭の体内にはアニサキスが寄生している確率が高く、生で食べてしまうと食中毒を起こす危険性があります。
また、サーモンは養殖が多く食べている餌も違いますが、お店によっては天然物のサーモンが売られていたりします。
天然物の場合、冷凍して寄生虫を駆除していますが、冷凍処理が不十分だとアニサキスが残っていることがあります。
寄生虫がいるか、きちんと処理されているかを見極めるのは難しいので、安全のためにどちらの場合であっても必ず火を通すようにしてください。
ビタミンB1欠乏症については、これから解説します。とても大事なことですので、詳しく見ていきましょう。
③:食べ過ぎ危険!ビタミンB1欠乏症になる恐れがある!
加熱調理しなかったり毎回大量に食べ続けると、寄生虫以外にもビタミンB1欠乏症の危険性が出てきます。
サーモンや鮭には、ビタミンB1欠乏症の原因となるビタミンB1分解酵素のチアミナーゼが含まれています。
そのため、ドッグフードと一緒に生のサーモンを与えると、摂取したビタミンB1がチアミナーゼのせいで分解され、不足状態になります。
サーモンに含まれるビタミンB1も同じように分解されるので、食べ続けると神経や運動機能に障害が現れることがあります。
早い段階で治療できれば良いですが放置していると死亡する恐れもあるため、必ず火を通して食べ過ぎないようにしてください。
④:味付けしてはダメ!缶詰等人間の加工品も同様に与えない!
犬にサーモンや鮭を与える際は、味付けをする必要はありません。
人間用のサーモンを使った加工品や缶詰も、さまざまな調味料や添加物が加えられている商品が多いため、食べさせないでください。
鮭の場合は塩や麹味噌、西京味噌などが付いているものもあります。
塩分などを摂り過ぎてしまう恐れがあるため、犬に与えるサーモンや鮭は味付けされていないものを選びましょう。
減塩になっていたとしても、犬にとっては塩分が多いことに変わりはありません。
健康どころか不健康になってしまうかもしれないので、注意してくださいね。
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まとめ:犬がサーモンを食べるのは大丈夫!ただし必ず加熱を!
今回の記事で、犬もサーモンを食べられることが分かりましたね。
身の部分だけではなく、皮や白子も食べられるので機会があれば与えてあげると良いでしょう。
では、最後に分かったことをまとめてみましょう。
- サーモンの栄養は犬にとってもメリットの多い健康食材
- サーモン入りのドッグフードなら手軽に栄養が摂れる
- 念のためアレルギーに注意する
- 寄生虫やビタミンB1欠乏症予防のために必ず火を通す!
- 味付けされたものや加工品は絶対に与えてはいけない