犬は餌・おやつにさんまを食べれるのでしょうか?犬がさんまを食べるのは大丈夫ですが、骨や内臓、頭は与えない、高カロリーで肥満になる等いくつか注意点もあります。また生魚はアニサキス等の寄生虫がいる恐れもあり危険です。この記事では犬とさんまについて詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬はさんまを食べていい?犬用手作りご飯の作り方も紹介!
秋になると旬を迎えるダツ科のおいしい魚、さんま。
わたしたち人間はさんまを塩焼きにしたり、缶詰にしたものを食べたりしていますよね。
人間にとっておいしい魚であるさんまを、ワンちゃんは食べられるのでしょうか?
今回「MOFFME」では、犬がさんまを食べられるのかを徹底解説します。
- そもそも犬はさんまを食べられるのか
- さんまに含まれる栄養素やその効果
- 犬へのさんまの与え方やおすすめのレシピ
- 与える際の量や頻度について
- 犬にさんまを与える際の注意点
犬はさんまを食べられる!タンパク質等の含まれる栄養成分も解説
人間にとっておいしい秋の味覚、さんまを犬は食べられるのでしょうか?
ここでは、犬がさんまを食べられるかどうかを検証します。
- 犬はさんまを食べられるか
- さんまの栄養素や健康効果
- 犬が食べられる魚の種類
犬がさんまを食べるのは大丈夫!
結論からいうと、犬はさんまを食べられる動物です。
さんまには、犬の体にとって有害な物質は含まれていません。
よって、ワンちゃんもさんまを食べることができるのです。
なお、さんまを与える際には塩漬けやタレ漬けになっていないかを確認する必要があります。
塩漬けやタレ漬け加工品のさんまをワンちゃんに与えると、塩分過多になる恐れがあります。
与える際には生のものを選び、塩漬けやタレ漬けのものは避けるようにしましょう。
犬にさんまを与えるメリットは?含まれる栄養素やその効果を解説
さんまを犬に与えると、以下のような健康効果を得られます。
- 貧血や認知症を予防する
- 骨粗しょう症や骨折予防になる
- カルシウムの吸収を助ける
- 血液をサラサラにする
- 脳の働きをサポートする
- 関節疾患の炎症や疼痛を緩和する
- ガンを予防する
- アトピーやアレルギーの炎症を和らげる
栄養素 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
ビタミンD | 16μg |
ビタミンB12 | 16μg |
脂質 | 25.6g |
総アミノ酸 | 19000mg |
DHA&EPA | 2450mg |
タンパク質 | 18.1g |
カルシウム | 28mg |
リン | 180mg |
補足:さんま以外に犬が食べられる魚はある?
犬は、塩やタレに漬け込まれていない、ほとんどの魚を食べられます。
ここでは犬の食べられる魚と、食べられない魚をそれぞれ以下にまとめました。
【犬が食べられる魚】
- 鮭やサーモン
- タラやヒラメ、タイなどの白身魚
- マグロやカツオなどの赤身魚
- サバやサンマ、アジなどの青魚(加熱済)
- うなぎ:小骨が多く喉に刺さる恐れがある
- 魚の干物や塩漬けの魚:塩分過多になる恐れがある
- 生の青魚:寄生虫感染の恐れがある
- 魚の練り製品:アレルギーなどのリスクがある
犬にさんまはどうやって与える?犬用ご飯のレシピも紹介!
「犬にさんまを与えたいけれど、どうやって食べさせたらいいの?」
という悩みを抱えている方もいることでしょう。
ここでは犬へのさんまの与え方を徹底解説します。
- 犬にさんまはどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説
- さんまを使った手作りご飯のレシピを紹介!
犬にさんまはどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説!
脂質や脂肪酸を摂り過ぎたワンちゃんには、以下のような症状が現れます。
- 下痢
- 食欲不振
- 下腹部や胸部に炎症・しこりができる
- 肥満
- 高脂血症
- 動脈硬化
- 歩行異常 など
さんまをワンちゃんに与える際には、必ずごく少量を様子を見ながら与えましょう。
与える頻度は毎日にせず、たまに与える贅沢なおやつとしてトッピングする程度にとどめるのがおすすめです。
なお、元々肥満気味の子や、持病を抱えている子にさんまを与える際には細心の注意が必要になります。
さんまを与える前に、この魚をワンちゃんに食べさせてもよいかを獣医さんに相談しておきましょう。
犬用の、さんまを使った手作りご飯のレシピを紹介!
「ワンちゃんにさんまを使った美味しい手作り料理を食べさせてあげたい!」
そう思ったことのある飼い主さんは、きっといることでしょう。
そんな愛犬家の皆さんのために、ここではさんまを使ったワンちゃん用の手作りレシピを紹介します。
簡単に作れるものばかりなので、ぜひご家庭でも調理してみてくださいね。
①【トッピングにおすすめ!簡単さんまフレーク】
ドッグフードにトッピングできる、食いつき抜群のさんまフレークです。
材料
- さんま適量
作り方
- さんまの小骨をしっかり取り除く
- さんまを細かく刻む
- 油をひかずに具材をフライパンで炒める
- 火が通ったら粗熱を取って完成
- 3枚おろしにしたさんま適量
- おから適量
- オリーブオイル少々
- さんまの小骨をしっかり取る
- さんまの上におからを乗せ、くるくると巻いて爪楊枝でとめる
- オリーブオイルをひいたフライパンで両面を蒸し焼きにする
- 火が通ったら粗熱を取り、爪楊枝を抜いて完成
犬にさんまを与える際の注意点は?5つのポイントを徹底解説!
犬にさんまを与える際には、注意すべきこともあります。
ここでは、犬にさんまを与える際の5つの注意ポイントを徹底解説します。
- 初めて与える際は、下痢や嘔吐等のアレルギー症状に注意!
- 刺身等、生で与えてはダメ!アニサキス等の寄生虫の恐れあり
- 骨や内臓、頭は消化に悪いので取り除こう
- 食べ過ぎ注意!黄色脂肪症になる恐れがある!
- 塩焼き等、味付けしてはダメ!塩分過多の恐れがある!
①:初めて与える際は、下痢や嘔吐等のアレルギー症状に注意!
さんまを始めて与える際には、様子を見ながら少しずつ食べさせてください。
様子に異常がないようなら、徐々に量を増やしていって構いません。
もし、さんまを食べた犬に以下のような変化が現れたら、すぐに与えるのをやめ動物病院に連れていきましょう。
- 体の柔らかいところをかゆがる
- 目が充血する
- くしゃみ
- 鼻水
- アナフィラキシーショック など
②:刺身等、生で与えてはダメ!アニサキス等の寄生虫の恐れあり
さんまを含む青魚には、アニサキスという寄生虫がいることがあります。
アニサキスは体長2~3cm、幅1mmほどの白い寄生虫で、魚の内臓や身の中に潜んでいます。
この寄生虫がいる魚介類を生で食べてしまうと、胃や腸に寄生し嘔吐や激しい腹痛、アナフィラキシーショックを引き起こすのです。
アニサキス中毒を防ぐためには、しっかり青魚を加熱して与える必要があります。
アニサキスは熱に弱く、60℃で1分以上加熱すると死滅します。
大切なワンちゃんのお腹を守るためにも、さんまを与える際には必ずしっかり加熱処理をするようにしましょう。
③:骨や内臓、頭は消化に悪いので取り除こう
さんまには小骨や内臓、頭など消化に悪い部分がたくさんあります。
ワンちゃんにこれらの部位を与えると、嘔吐や下痢、消化不良を引き起こすことがあります。
子犬や小型犬の場合、頭を喉に詰まらせたり、小骨が喉や消化器官を傷付けてしまったりするケースも少なくありません。
ワンちゃんにさんまを与える際には、リスクのある部位をしっかり取り除きましょう。
ご家庭に圧力鍋がある場合には、さんまを加熱調理するのもおすすめ。
骨や頭を柔らかくできるので、カルシウムなどの栄養素を余すことなく摂取できますよ。
④:食べ過ぎ注意!黄色脂肪症になる恐れがある!
さんまに含まれるDHAやEPAなどの脂肪酸は、体に良い反面摂取しすぎると「黄色脂肪症(イエローファット)」という病気を引き起こすことがあります。
黄色脂肪症になったワンちゃんには、以下のような症状が現れます。
- 下腹部や皮下の脂肪の変性
- 皮下脂肪の炎症
- しこりができる
- 歩行異常
- 腹部を触られるのを嫌がる
- 食欲不振 など
⑤:塩焼き等、味付けしてはダメ!塩分過多の恐れがある!
「さんまといえば、やっぱり塩焼き!」
と思っている方も少なくないことでしょう。
しかし、塩焼きや塩漬けになったさんまをワンちゃんには、絶対に与えてはいけません。
さんまの塩焼きや塩漬け品は、ワンちゃんにとって塩分過多になる可能性が高いからです。
また、さんまのかば焼きなど味付け加工がされているものを与えるのも、絶対にNG。
犬にさんまを食べさせる際には、必ず生のものを購入し、加熱して食べさせるようにしましょう。
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まとめ:犬がさんまを食べても大丈夫!ただし食べ過ぎ等に注意!
いかがだったでしょう。
この記事のまとめは、以下の通りです。
- 犬はさんまを食べられる
- さんまにはDHAやEPA、ビタミンなど犬の健康を助ける栄養素がいっぱい!
- 犬は塩やタレに漬け込まれていないほとんどの魚を食べられる
- さんまは脂肪やカロリーが多い魚!犬に与える際にはごく少量にとどめよう
- 与える際には黄色脂肪症やアレルギーにも注意
- 骨や内臓、頭は消化に悪いので取り除こう
- 塩焼きや塩漬け、味付き加工品を与えるのは絶対にNG!