猫は小松菜を食べられる!栄養効果や与えて良い量、注意点を徹底解説のサムネイル画像

猫が小松菜を食べたとしても大丈夫でしょうか?餌・おやつに猫が小松菜を食べても大丈夫ですが、シュウ酸が含まれているので尿路結石には注意が必要です。また小松菜を使った犬用手作りご飯の作り方も気になりますよね。この記事では猫と小松菜について詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫は小松菜が好き?栄養成分や犬用手作りご飯のレシピも紹介!

冬野菜として代表の1つである小松菜。野菜炒めやお鍋に使う方は多いと思います。


小松菜はβカロテンやビタミンCなどの栄養素が高いため、疲労回復やがん予防として人気の野菜でもあります。


そんな栄養素が高い小松菜は愛猫が食べていいのでしょうか?


結論として猫は小松菜を食べることが出来ます。


しかし、注意する点もいくつかあるため、飼い主様が猫に小松菜を与える際は、正しい理解が必要となります。


そこで今回の「MOFFME」では

  • 猫は小松菜を食べることが出来る!メリットや含まれる栄養素や効果を解説!
  • 猫に小松菜はどうやって与える?手作りご飯のレシピも紹介!
  • 猫に小松菜を与える際の注意点とは?3つのポイントを徹底解説!

について詳しくご紹介していきます。


またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

猫は小松菜を食べていい?含まれる栄養素や期待できる効果も解説


日本の冬の食卓に並べられる小松菜は猫も食べられる食材の1つです。


キッチンで小松菜を切っていると、猫が欲しそうに近寄ってくることはないでしょうか?猫は犬よりも肉食であるため、小松菜を与えて問題がないか迷うことがあると思います。


また、猫にとってどのようなメリット効果があるのか気になりますよね。


そこで、この項目では

  • 猫が小松菜を食べるのは大丈夫!
  • 猫に小松菜を与えるメリットは?含まれる栄養素やその効果を解説
  • 小松菜とよく似たほうれん草との違いとは?

について詳しくご紹介します。

猫が小松菜を食べるのは大丈夫!

冬の旬野菜である小松菜はアブラナ科の野菜で、別名は冬菜(ふゆな)、鶯菜(うぐいすな)とも呼ばれています。


美味しい小松菜は綺麗な緑色をしており、葉は肉厚、茎は太めで張りがあるものを選んだ方がいいでしょう。


そんな小松菜は肉食である猫も食べることが出来ます。


猫にとっても小松菜はメリットがあるため、積極的に与えてあげたい食材です。しかし、猫は偏食が多いため、ご飯に混ぜたり手作りご飯などで与えることで食べてくれると思います。

猫に小松菜を与えるメリットは?含まれる栄養素やその効果を解説

猫にとって小松菜はどのような栄養素が含まれているのでしょうか?

その効果についても併せてご紹介します。


βカロテン

βカロテンには抗酸化作用やがん予防、免疫活動を活発化させたり、筋肉損傷を抑える効果があります。また、白内障予防や角膜といった目の予防、皮膚や被毛の健康維持にも働きます。


ビタミンC

ビタミンCもβカロテンのように抗酸化作用があります。健康な猫は体内でビタミンCを生成することが出来ることから、摂取が必須ビタミンではありません。


しかし、酸化のストレスや関節炎などの病気予防や治療に働きかける作用があります。


ビタミンE

ビタミンEにも抗酸化作用が含まれ、細胞膜を守る働きがあります。細胞膜が壊れると、がんや皮膚病、消化器疾患などの病気を患うおそれがあります。


健康のためにも積極的に摂取したいビタミンの1つです。


カルシウム

歯や骨を丈夫にさせるだけではなく、筋肉の活動や神経を円滑にサポートさせる働きもあります。

補足:小松菜とよく似たほうれん草との違いとは?

小松菜によく似た姿をしているほうれん草。


スーパーなどで小松菜とほうれん草が一緒に並んでいると、見分け方に困ることはないでしょうか?


見た目で判断する場合、決定打は茎がピンク色している方がほうれん草となります。


また、小松菜とほうれん草では調理方法も大きく異なります。


ほうれん草はアクが強い野菜であるため、必ず茹でて食べる必要があります。ほうれん草にはシュウ酸と呼ばれる成分が多く含まれており、アクの原因の1つとなっています。


このシュウ酸は尿道結石になる危険性があります。

猫に小松菜はどうやって与える?手作りご飯のレシピも紹介!


猫は小松菜を食べれることが出来て、猫にとってもメリットのある野菜であることが分かりました。


しかし、間違った与え方をすると、猫に悪影響があるかもしれません。


そのため、飼い主様は正しい小松菜の与え方を理解する必要があります。そこで、この項目では、

  • 猫に小松菜はどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説!
  • 猫用の、小松菜を使った手作りご飯のレシピを紹介!
  • 猫が食べられる・食べてはダメな野菜とは?

について詳しくご紹介します。

猫に小松菜はどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説!

猫に小松菜を与える場合、下茹でなど加熱をしたものを与えるようにしましょう。小松菜は生で与えることも可能ではありますが、消化がしにくく、栄養が上手く吸収できません。


また、加熱した小松菜は、猫が食べやすいサイズに細かく刻むようにしましょう。大きいサイズで与えた場合、そのまま飲み込む可能性があります。


そのまま飲み込んだ場合、栄養が吸収されず消化不良も起こす原因となります。


そして、猫に与える小松菜の適量は、個体差にもよりますが、20g前後を目安としてください。または1日の総摂取エネルギーの10%以下にしましょう。


小松菜は主食ではなくトッピングとして扱い、毎日与える必要もありません。あくまで、栄養補助として与えるようにしましょう。

猫用の、小松菜を使った手作りご飯のレシピを紹介!

①鮭と小松菜のチャーハン


材料

  • 小松菜   10g
  • 生鮭    20g
  • 溶き卵   10g
  • ご飯    30g
  • ごま油   少々


作り方

  1. 小松菜はみじん切りにする。フライパンを中火にし、鮭を入れて身をほぐしながら炒める。
  2. 1に小松菜を入れて火が通るまで炒める。
  3. 溶き卵とご飯を加えて、全体がパラパラとするまでよく炒め、ごま油を加えてサッと混ぜ炒める。

②小松菜のごまあえ


材料
  • 小松菜     150g
  • 白すりごま   小さじ1杯
  • てんさい糖     少々

作り方

  1. 小松菜は根を切り、土などの汚れをよく洗い落とす。
  2. 沸騰したお湯でサッと茹でて、氷水に浸す。
  3. 小松菜が冷めたらよく搾り、約5㎜程度幅に切る。
  4. 白すりごまと三温糖をボウルに合わせ、小松菜も加えて混ぜる。

小松菜のごまあえは、単品ではもちろんキャットフードのトッピングとしても使って頂けます。


また、一度に作る量が多いため、使わない量はジップロックなどの袋に入れて冷凍庫で保存することも可能です。


てんさい糖が無い場合は、三温糖でも代用が可能です。てんさい糖はオリゴ糖が含まれており、腸内環境を整える作用があります。

補足:猫が食べられる・食べてはダメな野菜とは?

猫が食べられる野菜として、ニンジンキャベツ白菜など食べることが出来ます。


しかし、元々は肉食動物であるため、大量摂取には注意しましょう。基本的に総合栄養食であるキャットフードを食べていれば野菜の摂取は必須ではありません。


しかし、猫が絶対に食べてはいけない野菜もあります。


猫が絶対に食べてはいけない野菜

  • ねぎ類(玉ねぎ、ねぎ、ニラ、にんにく)
  • アボカド
  • アスパラガス
猫にねぎを与えると、ねぎ中毒が発生し、貧血や呼吸困難などが発生するおそれがあります。

アボカドは猫だけでなく、多くの動物に与えることが出来ません。ペルシンと呼ばれる成分が動物の体に有毒で下痢や嘔吐などの症状が発生します。

また、アスパラガスはアルカロイドと呼ばれる植物毒の成分があり、解毒能力が低い猫には与えてはいけません。

猫に小松菜を与える際の注意点とは?3つのポイントを徹底解説!


猫に小松菜を与えるメリットや与え方などについてご紹介しましたが、実は小松菜を与える際に飼い主様は注意することがいくつかあります。


この注意を怠ると、猫が小松菜を食べた後、体に負担がかかったり、病気が患う場合があります。


猫の健康を妨げないためにも、この項目では

  • 初めて与える際は、念の為下痢等のアレルギー症状に注意
  • シュウ酸が含まれるので、生ではなく加熱してから与えよう
  • 甲状腺に異常がある猫には与えない
について詳しくご紹介します。

①:初めて与える際は、念の為下痢等のアレルギー症状に注意!

猫に初めて小松菜を与える場合は、アレルギー症状が起きる場合があるため、必ず少量から与えるようにしましょう。


アレルギーが発生した場合は以下のような症状が現れることが多いです。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚をかく
  • 目の充血
  • 体調不良
このような症状が現れた場合、すみやかに動物病院へ連れて行きましょう。

小松菜を与えて、半日~1日ほど様子を観察し、特に変わった様子がないようであれば、少しずつ量を増やしても問題はないかと思われます。

②:シュウ酸が含まれるので、生ではなく加熱してから与えよう

小松菜には少量ですが、シュウ酸と呼ばれる成分が含まれています。


シュウ酸を摂取し続けると、シュウ酸カルシウム結石になり尿路結石症を引き起こすおそれがあります。


しかし、このシュウ酸は水に溶ける性質があるので、小松菜を加熱することで取り除くことが出来ます。


小松菜は生で与えることは出来ますが、このシュウ酸の成分のことを考慮すると、加熱することをおすすめします。


ちなみに、小松菜に含まれるシュウ酸はほうれん草に比べて非常に少ないため、過剰に心配する必要はありません。

③:甲状腺に異常がある猫には与えない

小松菜に含まれる成分で、ゴイトロゲン(グルコシノレート)と呼ばれる成分があります。

この成分はアブラナ科の野菜に含まれていますが、ゴイトロゲンはヨウ素の吸収を阻害し、甲状腺ホルモンに負担をかける物質です。

実際の臨床試験で、甲状腺の機能が低下した報告はありませんが、甲状腺機能を妨げる成分を持つ小松菜をわざわざ猫に食べさせる必要もないかと思われます。

どうしても小松菜を与えたい場合は、動物病院の獣医師に相談し、食事指導を頂くようにしましょう。

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まとめ:猫は小松菜を食べれる!ただし食べ過ぎは危険!

今回は猫と小松菜についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?


この記事の内容は、

  • 猫は小松菜を食べても大丈夫!
  • 小松菜にはβカロテンやビタミン等が豊富!
  • 小松菜は加熱してから与える!
  • 甲状腺に問題がある猫には与えない!
でした。

飼い主様は愛猫が大好きだからこそ、そばで元気に長生きして欲しいと思いますよね。

そのためにも、栄養価の高い小松菜を使って愛情たっぷりの手作り食を猫に与えたいと思う飼い主様は多いです。

しかし、誤った方法で小松菜を与えると、かえって猫の体に負担をかけることになります。適正な量や頻度を守って、正しい与え方で小松菜を食べさせるようにしてください。

そして、小松菜を与えて猫の体調が悪くなった場合は、必ずすみやかに動物病院で診てもらいましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!