犬はデコポンを食べていいでしょうか?デコポンは栄養豊富で犬も食べれる果物ですが、薄皮・外皮は取り除く等いくつか注意点もあります。また上手な食べ方や与える際の適切な頻度・量も気になりますよね。この記事では犬とデコポンについて詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬はデコポンを食べていい?与える際の注意点も徹底解説!
名前もその形もインパクトがある、柑橘系の果物デコポン。
これからの12月ごろから旬を迎える果物で、好んで食べている方も多いのではないでしょうか。
柑橘系のいい香りに誘われて、愛犬が興味を持つこともあると思います。
そんな時に思い浮かぶのは、犬にデコポンを与えてもいいのか?ですよね。
デコポンは、犬が食べられる果物のひとつです。
しかし、犬にデコポンを与える際、気をつけたいこともあります。
そこで今回の「MOFFME」では
- 犬はデコポンを食べられる!与えるメリットや含む栄養素を解説!
- 犬にデコポンはどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説
- 犬にデコポンを与える際の注意点は?4つのポイントを徹底解説!
犬はデコポンを食べられる!与えるメリットや含む栄養素を解説!
甘くて美味しいデコポンは犬も食べられる果物のひとつです。
犬にデコポンを与えるにあたって、どのようなメリットがあるか、さらに他の柑橘類は食べられるのかも気になりますよね。
そこでこの項目では
- 犬がデコポンを食べるのは大丈夫!
- 犬にデコポンを与えるメリットは?含まれる栄養素や効果を解説!
- 犬はデコポン以外の柑橘類も食べられる?
犬がデコポンを食べるのは大丈夫!
上部がぷっくりと膨らみ、インパクトのある形をしたデコポン。
「不知火(しらぬい)」という品種名の柑橘類で、「清見タンゴール」と「ポンカン」を掛け合わせてできた果物です。
凸凹の凸のような形をしたポンカンから「デコポン」という名前になったという説もあります。
このデコポンですが、犬も食べられる果物。
犬は柑橘類が苦手な子も多いですが、デコポンはその甘さから、一度食べたら病みつきになる犬もいるほどです。
犬にデコポンを与えるメリットは?含まれる栄養素や効果を解説!
では、デコポンにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
また、犬に与えるメリットも気になりますよね。
そこで、デコポンに含まれる栄養素についてご紹介していきます。
βクリプトキサンチン
β-クリプトキサンチンは、デコポンやみかんなどの橙色の色素です。ガン予防や、抗酸化作用がある栄養素で、犬や人間はもちろん、多くの動物が体内では生成できない栄養素になるので、摂取するためには、食物からの摂取が必要になってきます。
ビタミンC
ビタミンCはβ-クリプトキサンチン同様、抗酸化作用がある栄養素。
免疫機能を向上させる効果も期待できます。
クエン酸
クエン酸は健康維持にとても役立つ栄養素です。
疲労回復や老化の予防に効果があります。
カリウム
カリウムは体内の余分な塩分を体外に排出する働きをする栄養素で、高血圧の予防になります。利尿作用により、体内の水分量も調整してくれるので、むくみ改善の効果もあります。
補足:犬はデコポン以外の柑橘類も食べられる?
上記で紹介した栄養素は、みかんなどの他の柑橘類にも含まれる栄養素です。
では、デコポン以外の柑橘類も、犬は食べることができるのかも気になりますよね。
デコポン以外の柑橘類も、犬は食べることができます。
ただし、前述もしましたが、犬は柑橘類が苦手な子も多くいます。
それは、柑橘類がもつ酸味が原因のひとつのことも。
デコポンは糖度13度以上、酸度1.0%以下という基準があります。
その甘さと酸味のなさで好んで食べる犬も、酸っぱい他の柑橘類は好きじゃない…という場合もあるかもしれません。
その場合は無理に与えるようなことは避けましょう。
また、他の柑橘類を好んで食べる場合も、下記でご紹介する注意点を守りながら与えるようにしてくださいね。
犬にデコポンはどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説
デコポンは犬に与えても大丈夫な果物ですが、どれぐらいの頻度で、どれぐらいの量を与えていいのかも気になるところですよね。
なんとなく気になるのが、その甘さゆえの糖質の多さやカロリーも気になると思います。
また、皮はむいてあげた方がいいのでしょうか?
そこでこの項目では
- 犬のデコポンの上手な与え方とは?実の部分だけを与えよう
- 犬にデコポンを与える際の、適切な頻度・量はどれくらい?
犬のデコポンの上手な与え方とは?実の部分だけを与えよう
デコポンを犬に与えるときは、皮を向いて実の部分だけを与えるようにしましょう。
皮がNGの理由は、下の項目で詳しくご紹介しますが、犬にとって害になる成分が含まれているためです。
また、柑橘系にある、実を包んでいる薄皮ですが、これも取り除いて与えることをオススメします。
薄皮や白いスジ自体に、犬に害になる成分は含まれていませんが、これらは消化がしにくく、あまり食べすぎると消化せずに便と排出されたり、お腹をこわしてしまう原因になってしまいます。
また、デコポンは基本的に種が少ないですが、もし種があった場合は種も取り除いて与えるようにしましょう。
これは他の柑橘類の果物にも共通していえることです。
犬にデコポンを与える際の、適切な頻度・量はどれくらい?
デコポンは糖度が高いこともあり、他の柑橘系の果物よりもカロリーが高めです。
100gあたり50kcalほどですので、1個あたり200gのデコポンのカロリーは100kcalになります。
また、糖質は25gほどになります。
犬は犬種や大きさ、年齢などさまざまな要因により、1日に必要なカロリー量は異なってきますが、大体6kgの中型犬の1日に必要な摂取カロリーが430kcalですので、デコポンのカロリーが犬にとってどれだけ高いのかがイメージできると思います。
犬にデコポンを与えるときは、毎日与えすぎずに、たまのご褒美や、おやつ程度に留めるようにしてください。
犬にデコポンを与えすぎてしまうと、肥満の原因になってしまうので、与えすぎには注意しましょう。
犬にデコポンを与える際の注意点は?4つのポイントを徹底解説!
ここまで、デコポンを犬に与える際の栄養面でのメリットや、与え方をご紹介してきました。
では、実際に犬にデコポンを与える時に、注意したい点はどんなことがあるのでしょうか?
そこでこの項目では
- 初めて与える際は、念の為下痢等のアレルギー症状に注意!
- 外皮は絶対に与えてはダメ!ソラレンという毒が含まれる!
- 腎臓・心臓疾患がある犬、薬を服用中の犬には与えちゃダメ!
- 食べ過ぎ危険!消化不良や肥満予防のために与えるのは少量に
①:初めて与える際は、念の為下痢等のアレルギー症状に注意!
デコポンを犬に初めて与えるときは、食物アレルギーの可能性があることを考慮しましょう。
柑橘類のアレルギーは、他の果物に比べて多くはないですが、可能性がゼロとは言い切れません。
食物アレルギーを持っている犬がデコポンを食べた場合
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚のかゆみ
- 元気がない
- 目の充血
②:外皮は絶対に与えてはダメ!ソラレンという毒が含まれる!
前述しましたが、犬にデコポンを与える際は、外側の皮は与えないようにしましょう。
デコポンや柑橘類の皮にはソラレンという成分が含まれています。
このソラレンを犬が摂取すると、下痢や嘔吐などの中毒症状を起こすことがあります。
また、それ以外にもワックスや消毒がついていたり、かたい皮は消化によくありません。
大きい皮を誤飲してしまうと、窒息などの危険もあります。
犬にデコポンを与えるときは、必ず皮は剥いて与えるようにしてあげてください。
③:腎臓・心臓疾患がある犬、薬を服用中の犬には与えちゃダメ!
腎臓・心臓疾患がある犬、薬を服用中の犬にはデコポンを与えないようにしましょう。
病気のために投薬している薬によくない影響を与える場合があります。
また、デコポンに含まれるカリウムは体にとっていい要素もありますが、余分なカリウムを体外に排出する働きをする腎臓を患っている場合、体内でカリウム過多になってしまい、高カリウム血症を発症する原因になりかねません。
高カリウム血症は、筋力の低下、体のしびれ、嘔吐などの体の異常を引き起こし、最悪の場合、死につながることもあります。
腎臓・心臓疾患がある犬、薬を服用中の犬がデコポンを間違えて少量食べてしまってもすぐに影響は出ませんが、故意に与えるようなことはしないでください。
④:食べ過ぎ危険!消化不良や肥満予防のために与えるのは少量に
また、デコポンの食べ過ぎにも注意が必要です。
前述した通り、デコポンは他の柑橘類の果物に比べて高カロリー。
食べすぎると肥満につながってしまいます。
デコポンの特徴でもある豊富な水分は、摂取しすぎると体を冷やす原因にも。
お腹が弱い犬が、水分を摂取しすぎて体が冷えてしまうと、下痢になってしまう場合があります。
デコポンには食物繊維も含まれており、適量の摂取なら便秘解消に効果的ですが、摂取しすぎてしまうと、逆に消化不良をひきおこしてしまうことも。
犬にデコポンを与える際は、与えすぎには注意しましょう。
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まとめ:犬がデコポンを食べても大丈夫!
今回は犬にデコポンを与えることのメリットや注意点などをご紹介してきました。
ポイントとしては
- 犬はデコポンを食べられる
- デコポンには健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれている
- 犬にデコポンを与えるときは皮をむき、実の部分だけ与える
- デコポンの与えすぎは肥満や消化不良、下痢の原因に。おやつ程度に与えるようにする
- 犬にデコポンを初めて与えるときは食物アレルギーの可能性を考慮する
- 腎臓・心臓疾患がある犬、薬を服用中の犬にデコポンを与えない