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愛犬が上目遣いをすることってありますよね。とてもかわいい反面、どんな理由で上目遣いをしているのか知っている飼い主さんは意外と少ないと思います。この記事では、犬が上目遣いをする理由や病気かもしれない上目遣いのシチュエーションを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

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犬が上目遣いをする時の心理状態は?犬が上目遣いをする理由

「目は口ほどにものを言う」とは昔からよく使われる言葉です。野球のバッテリー、カラオケでのデュエット、長年の友だちなど、数え切れないほどです。


しかし、上目遣いをするシチュエーションは人間ならだいたい限られてしまいますが、犬の場合は違います。言葉の通じない愛犬にとって飼い主さんに心理を伝える大事な方法なのです。


今回MOFFMEでは、

  • 犬が上目遣いをする時の理由
  • 体勢で異なる犬が上目遣いをする心理
  • 病気のサインかもしれないシチュエーション

について詳しく解説します。


愛犬のサイン・行動を読みとることができれば、適切なタイミングで必要な対応をとることができます。


ペットを飼われているかたはぜひ最後までご覧ください!

犬が上目遣いをする時の理由は?


愛犬が飼い主さんに投げる上目遣いの視線にはどんな意味が込められているのでしょうか。どんな犬でも見つめることで、人間に何かを訴えている、と感じさせてくれますよね。


それがかわいい愛犬からの上目遣いならなおさらで、思わずおやつをあげそうになる日々の葛藤も「飼い主さんあるある」なのかもしれません。


毎日を愛犬と健やかに過ごすためにもぜひ知っておいていただきたいのが、以下の3つの理由です。

  1. 犬が上目遣いをする理由①おねだり
  2. 犬が上目遣いをする理由②緊張
  3. 犬が上目遣いをする理由③理由なし

これ以降、各パターンをひとつひとつ具体的に説明し、それぞれの対処法もあわせてご提案していきたいと思います。

犬が上目遣いをする理由①おねだり

「お散歩!」「ご飯!」「トイレ!」こうしたシンプルかつ切実な状況・心境を、犬は上目遣いで訴えます。実は、おねだり行為自体、犬が人間と一緒に暮らすようになってから身についた習性です。

飼い主さんに甘える行為と似ているため、かわいい目力に負けそうになるなど日々葛藤している飼い主さんも多くいらっしゃるかと思います。


愛犬の健康と生活を守れるのは飼い主さんだけです。食事後にお替りを求めてきたら、ご飯の代わりに、撫でて喜ばせてあげてください。


規律を守って、適切なおねだりにのみ、応えてあげましょう。

犬が上目遣いをする理由②緊張

犬は自分の心理に正直です。怖い場合・不安な場合は体を硬直させ、視線だけでその場の空気を一瞬で感じ取り、適切な行動をとろうとします。


その時に重要なのが飼い主さんの表情、行動です。獣医やトリマーにかかるとき、家庭でのシャンプー・爪切りのときなど、必要な措置の場合は飼い主さん自身がリラックスしていなければなりません。


そして、「心配ないよ」「だいじょうぶだからね」などの優しい言葉で愛犬の不安を取り除きましょう。


頼りにしている飼い主さんのポジティブな態度によって、犬のストレスを軽減することができます。

犬が上目遣いをする理由③理由なし

実は、飼い主さんをただ見ていたいだけ、という場合です。高齢犬や慢性的に弱っている犬に限りません。動きたくないとき、疲れたときなど、人間にもありますよね。体を動かさずに目や耳で情報を得ているときです。

上目遣いで見つめられたら必ず何か意味がある、と思う必要はありません。まずは犬の視線や行動をよく観察します。必要ならアクションをとり、反応を見て、適切な行為であったかを考えて学んでいくことが重要です。


犬には人間よりも睡眠や休息が必要です。適度な距離感を保つことも犬の心身の健康には必要な愛情なのです。

犬が上目遣いをする心理は体勢で変わる


これまでは、上目遣いをする理由を見ていきました。ここからは、さらにブレイクダウンして、体勢で変わる上目遣いをする心理を探っていきます。「え、体勢で違うの?」と思われたかたもいらっしゃるかもしれません。


次の3つの体勢で上目遣いをしているそれぞれの心理、想像できますか。

  1. 犬が上目遣いをする心理①立ったまま
  2. 犬が上目遣いをする心理②座ったまま
  3. 犬が上目遣いをする心理③うつ伏せ

犬は、人間よりもはるかにたくさん、体を使ってコミュニケーションをします。愛犬が体全体で表現しているサインを見逃さないことが、愛犬の幸せな毎日と、飼い主さんの安心に繋がります。ぜひご一読いただければと思います。

犬が上目遣いをする心理①立ったまま

立っているときは犬が一番アクションを取れる体勢です。つまり、今すぐにでも!という心理状態ですので、良い意味でも悪い意味でも人間は警戒をしなければなりません。

上目遣いをする理由①②を覚えていますか?おねだりと緊張でしたね。


立ちの体勢が加わっているので、①おねだり②緊張の思いが勢いを増しているということです。


おねだりの場合は、飼い主さんの行動によってはすぐに愛犬が飛びかかってくることもあります。顔が強張って緊張している場合は、吠えたり唸ったり嚙みついたりする可能性も。


立って上目遣いをされた場合は、しゃがんで声をかけ、撫でて落ち着かせてあげるか、知らない犬なら立ち去りましょう。

犬が上目遣いをする心理②座ったまま

座っているときは、立っているときよりも戦闘態勢ではありません。「今すぐ!」とは言っていませんが、上目遣いをしている理由をここでも忘れてはいけません。


立っているときよりも警戒はしていないものの、やはり緊張している心理状態にあるため、上目遣いをしているのです。おねだりが理由の場合も、遠慮がちではあるものの、結局は何かをして、と伝えているのです。


もし愛犬ならば、お座りの姿勢をすることで飼い主さんに「いい子にしているからおやつ!」とアピールしている可能性もあります。


一般的にあまりにも長い間、人間と目を合わせていると犬は疲れますから、向き合いすぎずにほどほどに見守りましょう。

犬が上目遣いをする心理③うつ伏せ

カーミングシグナルという言葉をご存じでしょうか。犬の伏せには相手と自分自身を落ち着かせようという意識の表れがあります。

家の中での伏せをした上目遣いの場合は、飼い主さんから何かいいことしてもらえるのを待っている状態です。リラックスしていて自分は動きたくない場合と、退屈を感じていることを知らせている場合があります。


完全に寝そべっていないため、いつでも行動には移せるのが伏せの体勢。退屈な時間に心当たりがあるなら、遊びや散歩に連れていきましょう。


注意したいのは、散歩中に突然後ろ脚がよろけて伏せをした場合。背骨や脚の痛みで歩けない可能性があります。速やかに抱っこして帰宅し、獣医に連れていきましょう。

その上目遣いは病気のサインかも?シチュエーションを紹介


犬は人間よりも背が低いため、どうしても上目遣いになりがちです。しかし、健全でエネルギーに満ちた心理状態の場合は、飼い主さんに対して上目遣いではなく、真っすぐに顔を上げて笑顔でいることが多いです。


人間もそうですが、上目遣いをする場合は何かしらの不安、緊張、悲しみを抱えていることが考えられます。


よく観察して、次のシチュエーションに当てはまる場合は、病気のサインであることも知っておいていただければと思います。

  1. 愛犬の上目遣いシチュエーション①心当たりがない
  2. 愛犬の上目遣いシチュエーション②体を動かさない
  3. 愛犬の上目遣いシチュエーション③ご飯や散歩に興味を示さない

では、具体的に見ていきましょう。

愛犬の上目遣いシチュエーション①心当たりがない

引き取り前の犬を目の前にしたシチュエーションであれば、上目遣いはありえます。目が丸く悲しげな場合、成犬でも人間に引き取られやすくなるという研究結果が出ています。


長い人間と犬の関係の中で、人間に飼ってもらいやすくなるために潜在的に犬に備わったしぐさ・表情なのです。


家庭犬で心当たりのない上目遣いの場合、どこかに痛みがある可能性も考えられます。日々、慎重に観察してメモを残し、通院に備えましょう。

愛犬の上目遣いシチュエーション②体を動かさない

どこか体が痛かったり、緊張を感じている場合も体を動かさずに上目遣いで訴えてきます。おねだりというよりは緊張や苦しみで固まっていることが多いのでこの場合は要注意です。


何か緊張を強いる状況にいる場合は、リラックスできる場所に移動させて、声をかけて撫でながら、心も体もほぐしてあげましょう


それでも固まっている場合は緊急事態の場合もあります。早急に病院に連れていきましょう。

愛犬の上目遣いシチュエーション③ご飯や散歩に興味を示さない

犬にとっていちばんの楽しみであるご飯に興味を示さないのは、体調不良を超えた緊急事態です。食べないとどんどん体力が奪われていくためです。


お腹を壊していませんか?うずくまったりしていませんか?


どこか体に病気を抱えているか、かなりの精神ストレスを抱えている可能性があります。

こうした緊急時にすぐに相談ができる、信頼のおける獣医に通院できる環境を整えておくことは飼い主さんの重要な役目です。

まとめ:愛犬の上目遣いは体調不良の訴えかもしれない

いかがでしたでしょうか。今回、

  • 犬が上目遣いをする時の理由
  • 体勢で異なる犬が上目遣いをする心理
  • 病気のサインかもしれないシチュエーション

以上の内容を詳しく解説してきました。


飼い主さんならわかってくれる!わかって!と愛犬たちが伝える手段なのです。


犬の治療は、飼い主・愛犬・獣医の三位一体です。日ごろから愛犬を観察し、定期的に通院して、相性の合う獣医を探しておき、「いざ」に備えることが大切です。


もしお財布事情のために通院をためっているのなら、保険にサポートしてもらう選択肢を選んでみてはいかがでしょうか。


専門家とともに愛犬を守ることが、飼い主が愛犬にしてあげられるいちばんのご褒美なのかもしれません。


MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!