猫にビールは絶対ダメ!危険性や中毒症状、誤飲の対処法を徹底解説!のサムネイル画像

猫がビールを飲む・舐めるのは大丈夫でしょうか?ビール酵母自体は体に良い効果を与えますが、一口程度の少量でも、ビールを飲んだ・舐めた場合はアルコール中毒の症状が出て危険です。また猫がお酒を誤飲した際の対処法も気になりますよね。この記事では猫とビールを解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫はビールが好き?誤飲の際の対処法も徹底解説!

晩酌中に、猫がビールの入ったグラスをクンクンと嗅ぎに来たことはありませんか。


ビールの匂いを好む猫もいるそうですが、飼い主さんが口にするものに興味を持っていることも多いそうです。


「興味を持っているのなら少し与えてみようかな」と思う飼い主さんも中にはいらっしゃるかも知れません。


しかし、猫にアルコールは絶対に与えてはいけない物です。


今回の「MOFFME」では

  • ビールは与えてはいけない
  • 危険性や中毒症状について
  • ビール以外のお酒も厳禁
  • 命に危険が及ぶアルコールの量
  • 誤飲した際の対処法
  • 動物病院で行う処置と治療費
  • ビール酵母のメリット
について徹底解説します。

アルコールの誤飲は、飼い主さんが注意することで防げる可能性が大いにあります。何故アルコールが危険なのかを知って、愛猫の命を危険から遠避けましょう。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

猫がビールを飲むのはダメ!ビールの危険性や中毒症状を解説!


ビールやアルコールを含むものを与えるのは止めて下さい。小さな体の猫には、少量のアルコールでも大きな負担となります。


ここからは

  • ビールを飲むのはダメな理由
  • アルコール中毒の危険
  • 犬の場合は特にワインに注意
について解説します。

安易な気持ちで飲ませてしまうと、大切な存在を失う恐れもあります。アルコールを与えることで起きる危険性や、アルコール中毒の怖さをしっかりと理解しましょう。

猫がビールを飲むのはダメ!アルコールが含まれており危険!

ビールを与えることは、猫の生命に危険を及ぼすので止めて下さい。


中には毛艶が良くなるといってビールを与えている方もいるそうですが、アルコール中毒を引き起こす可能性がある為、絶対に真似をしない様にして下さい。


そもそも、猫の体は人間と違いアルコールを分解することが出来ません


人間は、肝臓でアルコールを分解する酵素により徐々にアルコールを分解し、酔いが覚めるようになります。完全に体の中からお酒が抜けるのには10時間ほど要します。


しかし、猫にはアルコールを分解する酵素がありません。分解できないアルコールや有害な物質がどんどんと体内に溜まってしまいます


その結果、血液中のアルコール濃度が高くなり、アルコール中毒を引き起こします。

猫がビールを飲むとどうなる?アルコール中毒の症状を解説!

ビールを含むアルコール飲料を摂取すると、酩酊状態に陥ります。下記の症状が現れると、酩酊状態となっておりアルコール中毒を発症している可能性があります。

  • フラフラしている
  • 真っ直ぐに歩けない
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 意識がない
  • 呼吸の異常
アルコールを誤飲してから、早くて15分~30分で症状が現れ始めます。アルコール中毒は素早い処置が必要になり、手遅れになると命を落としてしまいます。特に、意識がなかったり呼吸に異変がある場合は大変危険な状態です。

アルコールを誤飲したのに気付いた場合には、症状の有無にかかわらず直ぐに動物病院を受診して下さい。

受診の際には、獣医師に「何(アルコールの種類)」を「いつ(何分前や何時何分ごろ)」「どのくらいの量」誤飲したのかを慌てず伝えて下さい。

補足:猫にはビール以外にも、ワイン等のお酒は全てダメ!

種類に関係なくアルコールは厳禁ですが、特にワインには注意が必要です。ワインの原料は、皆様もご存じのブドウです。


ブドウやレーズンは猫にとって、かなり危険な食品となります。猫がブドウを誤飲してしまうと、急性腎不全になるという報告があります。


原因は未だにはっきりと解明されていません。しかし、誤飲後には下痢や嘔吐など起こり、最悪の場合死亡してしまうケースもあります


アルコール中毒や急性腎不全は、愛猫の命を奪ってしまうことにも繋がります。興味本位などで絶対に与えない様にして下さい。

猫がビールを舐めた・飲んだ!致死量や誤飲の対処法を解説!


誤飲してしまった場合は、落ち着いて行動することが必要となります。


ここからは

  • 致死量
  • 誤飲した際の対処法
  • 治療法と治療費
について解説します。

いくら気を付けていても、誤ってアルコールを飲んでしまう可能性もあります。

そんな時に、正しい対処法を知っていれば大切な命を助けることが出来るかも知れません。

また、ペット暮らしているといつ何が起きるのか予想出来ません。治療費の心配などを減らすためにも、ペット保険などに入っておく方が良いのではないでしょうか。

猫に危険が及ぶビールの量はどれくらい?致死量について解説!

小さな体に危険が及ぶビールの量はどのくらいなのでしょうか。個体差はありますが、1㎏に対し5.6mlが致死量となると言われています。


致死量

  • ビール(アルコール度数5%)  110ml
  • 日本酒(アルコール度数15%)  37ml
上記の量をみると、意外と飲んでしまっても平気なのではとお感じになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしこれはあくまでも致死量です。また、体の大きさや体重などでも変化してきます。

少量を摂取するだけでも、かなりのダメージを受けてしまいます。人間の1口程の量でも、重度のアルコール中毒を引き起こす可能性が高いです。「致死量ではないから大丈夫」だとは思わない様にしましょう。

猫がビールを誤飲した際の対処法は?すぐ動物病院を受診!

誤って飲んでしまった際には、直ぐに動物病院を受診して下さい。何も症状が出ていないからと、家で様子を見ることは避けましょう。


まずは、動物病院を受診するか動物病院へ連絡し、獣医師の指示に従って下さい。


また、無理に吐かせるなどの行為も避けて下さい。無理やり嘔吐させることで、吐しゃ物が喉に詰まり呼吸が出来なくなったり、喉を傷つける可能性があります。


飼い主さんは落ち着いて行動し、何をいつ、どのくらいの量を誤飲したのか正確に獣医師伝えるようにしましょう。


日中であれば、動物病院に直ぐに駆け込むことも可能です。しかし、夜間や休日であれば開いている病院を探さなくてはいけません。


普段から家の近くで24時間対応している病院や、緊急時に対応してくれる病院をリストアップしておくと、いざという時に役立つかも知れません。

猫のビールの誤飲で行われる治療内容は?治療費と共に解説!

病院では、胃洗浄や催吐処置、活性炭の投与などを行います。その他、点滴なども行われます。
  • 胃洗浄とは
胃を洗浄して、体内に有毒物を吸収されるのを防ぐこと。
  • 催吐処置とは
誤飲したものを吐かせる処置。吐き気を促すために、注射薬を使用することがある。
  • 活性炭の投与とは
腸の中の毒素を吸着してくれる効果がある。

治療費は行う処置や通院、入院などにより大きく変わってきます。

催吐処置のみであれば、5000円~6000円程です。入院などが必要となれば、20000円~30000円程が必要となります。

上記の金額はあくまでも目安となります。症状によっては、更に治療費がかかることもあります。

補足:猫にビール酵母を与えるとメリットがあるって本当?


ビールを与えることは危険ですが、ビール酵母を与えることは問題ありません。


ビール酵母とは、ビールを作り出すために必要な酵母で微生物です。酵母にはアルコールは含まれていません。


この酵母には、猫の体に良い成分が複数含まれています。


主な成分

  • 必須アミノ酸
体内で作り出すことが出来ないアミノ酸です。食べ物などから摂取する必要があります。
  • 食物繊維とビタミンB
腸内の環境を整えて、便通を良くしてくれます。
  • グルタチオン
グルタチオンとは、アミノ酸がいくつも繋がった状態のもので、抗酸化作用による老化防止や肝機能障害の予防に効果があると期待されています。

猫用にビール酵母が含まれたサプリメントが販売されています。気になる飼い主さんは、試してみてはいかかでしょうか。

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近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。


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しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


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まとめ:猫がビール等のお酒を飲むのは危険!

今回はビールなどのお酒の危険性についてまとめました。


主な内容は

  • 猫はアルコールを分解できない
  • 誤飲すると15分~30分程でフラフラするなどの症状が現れ、アルコール中毒になり最悪の場合は命を落とす
  • ビール以外にもワインを誤飲すると急性腎不全に陥る可能性が高い
  • 1㎏に対し5.6mlが致死量となる
  • 個体差もあるがアルコール度数5%のビールでは、110mlが致死量となる
  • 少量でも命を落とす危険性があるので安易に与えることは絶対に避ける
  • 誤って飲んでしまった場合は、症状の有無に係わらず直ぐに動物病院を受診する
  • 動物病院では、催吐処置や胃洗浄、活性炭などの処置を行うことがある
  • 治療費は催吐処置であれば5000円~6000円程、入院等が必要になれば20000円~30000円が必要になる
  • ビール酵母にはアルコールは含まれておらず、複数の健康効果が期待できる
となります。

この記事を読んで、猫にアルコールを与える危険性が皆様にしっかりと伝われば幸いです。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!