猫がココアを食べた・飲んだ場合も大丈夫でしょうか?カカオ豆から作られるココアはチョコレート同様中毒症状が出るので与えるのは危険です。ではその具体的な症状や致死量、飲んでしまった際の対処法・応急処置法が気になりますよね。この記事では猫とココアについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫がココアを飲むのは大丈夫?飼い主にできる誤飲の予防策とは
甘くてホッとする味に癒されます。
そんなココアですが、猫にとっては危険なものであることを知っていますか?
その主な原因となるのは、チョコレート製品等でよく耳にするカカオなのです。
今回「MOFFME」では、
- 猫がココアを飲むのは絶対ダメ!3つの危険性を徹底解説!
- 猫がココアを飲んだらどうなる?中毒症状や致死量について解説!
- 猫がココアを誤飲した際に飼い主にできることとは?
猫がココアを飲むのは絶対ダメ!3つの危険性を徹底解説!
ココアは、猫が摂取すると中毒症状を起こす成分を含んでいます。
また、カロリーが高めなところも気になります。
人間にとって、ココアは体に良いものというイメージがあるので少し意外な感じがしますよね。
猫にとっては3つの危険性があるのです。
この項では、
- ①:テオブロミンによるチョコレート中毒の恐れ
- ②:カフェインも含まれ、カフェイン中毒が出る恐れもある
- ③:そもそもココアはカロリーも高く、肥満の恐れもある
- ココア入りのクッキーやコーヒー・紅茶も猫には危険!
①:テオブロミンによるチョコレート中毒の恐れ
聞き慣れない名前で、どんな成分かすぐに分からないですよね。
カフェインに似たような効果をもっており、人間が摂取すると覚醒やリラックスする効果を得られます。
しかし、猫の場合はテオブロミンを代謝する力が低いために、体内に長時間とどまってしまい、中毒症状が出現するのです。
体内に長時間とどまることにより、症状の出現までに時間を要することがあります。
②:カフェインも含まれ、カフェイン中毒が出る恐れもある
カフェインと聞くと、眠気覚ましのようなイメージですよね。
また、聞き慣れた成分で、危険なものという認識はあまりないかと思います。
しかし、猫がカフェインを摂取すると、テオブロミン同様に中毒症状が出る危険性があるのです。
カフェインに対しても代謝する力が低く、体外への排出がうまくできないため、中毒症状が出現します。
③:そもそもココアはカロリーも高く、肥満の恐れもある
ココアには、あらかじめ砂糖・香料が含まれている調整ココアと、添加物を含まない純ココアの2種類があります。
一般的に小さいころから家庭でよく飲んでいるのは調整ココアです。
もしも、純ココアを飲むとしても、苦いので砂糖を入れて飲む人が多いかと思います。
この2種類のカロリーを見てみましょう。
調整ココア(20g)1杯
補足:ココア入りのクッキーやコーヒー・紅茶も猫には危険!
ココア入りの製品にも、同じようにテオブロミンやカフェインは含まれています。
また、コーヒーや紅茶・日本茶といったお茶類等には、カフェインが含まれていることはよく知られていますよね。
ほかにも、ケーキ・コーラ・栄養ドリンク等のように、日常的によく食べたり飲んだりするものでも、テオブロミン・カフェインを含んでいることが多いです。
もしかしたら、ケーキに含まれていると聞いてもあまりピンとこない人もいるかもしれません。
例えば、チョコレートケーキや紅茶のシフォンケーキ・抹茶ケーキといったものを指します。
デザートにも気が抜けませんね。
猫がココアを飲んだらどうなる?中毒症状や致死量について解説!
では、どのような症状が出るのか気になりますよね。
また、どれくらいの量で致死量となるのでしょうか。
この項では、
- 少量でもココアの誤飲は危険!下痢や痙攣等の中毒症状を徹底解説
- 猫がどれくらいの量のココアを誤飲したら危険?致死量を解説!
少量でもココアの誤飲は危険!下痢や痙攣等の中毒症状を徹底解説
しかし、猫の場合は中枢神経系や循環器系・腎臓が刺激されて中毒症状を起こしてしまいます。
主な症状をみていきましょう。
- 下痢
- 嘔吐
- 過剰な興奮状態
- 脈の乱れ
- 頻脈
- 痙攣
- ふらつき
- 40℃以上の発熱
- 呼吸が速くなる
- 頻尿
猫がどれくらいの量のココアを誤飲したら危険?致死量を解説!
猫の体重が5kgだとすると、1250mg~2500mgが致死量です。
ココアパウダー100gに対してテオブロミンは500mg~2100mgほど含まれているので、体重5kgでは250g~のココアパウダーで致死量に達します。
また、カフェインの面でもみていきましょう。
体重1kgあたりの致死量は150mgほどとされています。
猫の体重が5kgだとすると、致死量は750mgとなります。
純ココア100gに対してカフェインは200mg含まれていますが、調整ココアに含まれる量はごくわずかです。
体重5kgでは純ココア375gで致死量に達します。
どちらもココアの量で考えると現実的にはありえないかもしれませんが、注意は必要です。
猫がココアを誤飲した際に飼い主にできることとは?
甘くておいしいので、とても癒されると思います。
しかし、その一方では猫が誤飲する可能性もあります。
この項では、
- 猫が誤飲した際の対処法は?すぐに動物病院を受診!
- 猫のココアの誤飲を防ぐには?飼い主が日頃から注意しよう!
- 動物病院をすぐに受診できない際は、自宅で応急処置を行う
猫がココアを誤飲した際の対処法は?すぐに動物病院を受診!
中毒症状は、摂取後4時間前後~半日以内に発症するとされていますが、テオブロミン・カフェインは体内に長時間とどまることから3.4日後に発症することもあるようです。
ですが、症状の有無にかかわらず、早めの受診・治療は重症化を防ぐことができます。
受診の際には、いつ・何をどれくらいの量誤飲して、どのような症状が出ているのかを獣医師へ伝えてください。
そのときの症状や誤飲してからの経過時間等に合わせて処置が行われます。
治療は対症療法が中心となります。
診察と治療で大体4万円~5万円ほどの費用となるようです。
少し高いなと感じる人も少なくないですよね。
こんなときのためにも、ペット保険への加入がオススメです。
MOFFMEでは、ペットのお金と健康相談サービスを行っています。
ぜひ、検討してみてください。
猫のココアの誤飲を防ぐには?飼い主が日頃から注意しよう!
また、ココアを飲んだり、ココア入りものを食べたりしたときには、飲みかけや食べかけのまま放置しないでください。
そして、もし猫が飼い主さんの飲み物や食べ物を欲しそうにしていても与えない方が良いです。
ココアそのものであれば危険だと判断できるのですが、もしかしたらココアが含まれていると知らずに猫にお菓子等を与えてしまう可能性もあり得るからです。
お菓子作りにココアパウダーを使用することもあるかと思いますが、こぼれた粉や片づけ忘れたものを誤って舐めてしまうことも考えられますよね。
調理に使用する際にも十分気をつけます。
誤飲の危険性を理解したうえで、猫が安全に生活できるように日頃から配慮しましょう。
補足:動物病院をすぐに受診できない際は、自宅で応急処置を行う
口の中に誤飲したものが残っている場合には、取り除きましょう。
また、誤飲から30分~1時間以内では、応急処置として綿棒のような細い棒状のものや指等で舌の奥に刺激を与えて、吐かせることも有効とされています。
しかし、やり方を誤ると体調の悪化や思いがけない事故につながる可能性もあるので、無理には行わないようにしてください。
猫に塩水を飲ませて吐き出させるという方法も一部では出回っているようですが、これは根拠がなく、塩分の多量摂取で死に至ることもあります。
誤飲のような緊急事態でも、安全を最優先に慌てずに対処してくださいね。
MOFFMEのペット保険一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ16%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較サービスを行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:猫がココアを飲む・食べるのは絶対ダメ!誤飲に注意!
今回は、
- 猫がココアを飲むと、カカオに含まれるテオブロミン・カフェインによる中毒を起こす恐れがあるため、絶対に飲んではダメ
- ココア入りのクッキー等のお菓子類やコーヒー・紅茶等にもテオブロミン・カフェインは含まれるので危険
- 主な中毒症状は、下痢・嘔吐・過剰な興奮状態・脈の乱れ・頻脈・痙攣・ふらつき・40℃以上の発熱・呼吸が速くなる・頻尿が挙げられる
- カカオの種類・個体差・体調等により症状の表れ方は異なるため、少量でも油断できない
- 体重1kgあたりのテオブロミンの致死量は250mg~500mgほど、カフェインは150mgほどである
- もしも猫が誤飲したら、分かった時点ですぐに動物病院を受診する
- 誤飲を防ぐために、ココア製品は猫の目につかないところにしまい、飲みかけや食べかけのものは放置しない
- 誤飲後すぐに動物病院を受診できないのであれば、慎重に経過観察をする
- 応急処置として細い棒状のものや指等で舌の奥に刺激を与えて、吐かせることも有効であるが、安全に留意し無理には行わない
ココアは私たちの生活に身近なものですよね。
いつ誤飲が起こるかは予測ができないので、中毒症状や対処法を理解して猫が安全な生活を送れるようにしましょう。
MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!