犬がココアを食べた・飲んだ場合も大丈夫でしょうか?カカオ豆から作られるココアはチョコレート同様中毒症状が出るので与えるのは危険です。ではその具体的な症状や致死量、飲んでしまった際の対処法・応急処置法が気になりますよね。この記事では犬とココアについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬がココアを飲むのは大丈夫?飼い主にできる誤飲の予防策とは
- 犬にココアは絶対にNG!危険な理由を解説!
- 犬がココアを飲むとどんなことが危険?中毒や致死量について
- もしココアを口にしてしまったら?対処法をご紹介
犬がココアを飲むのは絶対ダメ!3つの危険性を徹底解説!
ココアは優しい味わいで子供でも飲めるため、一見犬にも害がないように感じられます。
しかしココアには、犬にとって非常に危険な成分も含まれています。
こちらでは
- テオブロミンとは?チョコレート中毒について
- カフェインも含有されている!カフェイン中毒になることも
- ココアはカロリーが高い!肥満の原因になることも
- ココアやコーヒー・紅茶が入っているものは全てNG
①:テオブロミンによるチョコレート中毒の恐れ
「チョコレート中毒」という言葉はご存じでしょうか。
これは犬がチョコレートを食べたときにおこる中毒のことです。
実はココアも、原料にチョコレートと同じカカオを使用しています。
そのためチョコレート中毒を起こす成分と同じものが含まれているのです。
中毒の原因は、テオブロミンという成分。
この中毒は症状が重篤になることも多いため、とても危険です。
少量でも症状が出ることがありますので、誤飲は絶対に避けましょう。
②:カフェインも含まれ、カフェイン中毒の恐れもある
カフェインはコーヒーなどに含まれているイメージですが、ココアにも意外と多く含まれます。
カフェインには、興奮作用があることで知られています。
しかし犬が摂取すると、それだけではすみません。
人間であれば一定時間で消化できる作用ですが、犬の体内には長時間その作用が残ってしまいます。
また、犬の場合中枢神経や心筋にダイレクトに影響してしまいます。
そのため下痢や嘔吐の他、ふらついたり呼吸困難になることも。
③:そもそもココアはカロリーも高く、肥満の恐れもある
ココアには甘いものとそうでないものがありますが、砂糖の入っているものは非常に高カロリーです。
犬にそのような糖分はほとんど必要なく、少し食べるだけでも過剰摂取になってしまいます。
ココアを誤飲してしまって、砂糖を過剰摂取すると肥満につながります。
その他にも下痢や嘔吐を引き起こしたり、糖尿病になったりすることも。
ココアには、糖分以外にも危険な要素がありますのでやはり与えないことが大前提ということになります。
補足:ココア入りのクッキーやコーヒー・紅茶も犬には危険!
注意してほしいのは、見た目ではわからなくてもおやつなどにココアが含まれている場合です。
もちろん、クッキーなども糖分過多なので与えないほうが良いです。
しかし、犬が欲しがって与えてみると実はココア入りだった!ということもあるかもしれません。
おかしに含まれるような少ない量でも、中毒症状が出ることはあります。
また、ココアと同じ理由で紅茶やコーヒーもあげることはできません。
飲み物の状態であげることはもちろんダメですが、紅茶やコーヒーも意外におかしに入っていることは多いです。
人間の食べ物には犬にとって危険な成分を含んでいることがあります。
まずは普段から、むやみに人間用のものを食べさせないようにすることが大事です。
犬がココアを飲んだらどうなる?中毒症状や致死量について解説!
もし犬がココアを口にしてしまった場合、どんな症状や危険があるのでしょうか。
ココアの成分には犬にとって危険なものが多く含まれているので、少量でも健康に影響が出てきます。
ここでは
- ココアは少量でもダメ!中毒を起こした時の症状とは
- どの程度の量を摂取すると危険?致死量について
少量でもココアの誤飲は危険!下痢や痙攣等の中毒症状を徹底解説
ココアの誤飲によるチョコレート中毒は、少量でも症状が出やすいといわれています。
また、比較的短時間のうちに顕著な症状が現れてきます。
そのため重症化も早く、早急な処置が必要になってきます。
初期の症状としては下痢、嘔吐など一般的なものです。
その後、興奮状態に陥り歩き回ったり、頻尿になってお漏らしをしてしまうようなことも。
これは、テオブロミンやカフェインの成分が原因になって起こります。
さらに重症化してくると、痙攣をおこしたり呼吸が乱れて倒れてしまうこともあります。
また、テオブロミンは犬の体の中に長時間残り続ける厄介なものです。
24時間以上体内に残り続けるため短時間で症状が出ない場合でも、注意を怠ってはいけません。
犬がどれくらいの量のココアを誤飲したら危険?致死量を解説!
症状が悪化して、最悪の場合死亡してしまうこともある恐ろしい中毒。
実際、犬がどの程度の量を摂取すると危険なのでしょうか。
中毒は、体の大きさや体重によって反応の出やすさも変わってきます。
つまり小さい犬であれば少量でも症状が出やすいということになります。
しかし、大きい犬であれば大丈夫というわけではありません。
大きい犬はその分口も大きく、一度に口にする量が増える傾向にあるためです。
致死量としては、1kgに対して100~200mg程度といわれています。
ちなみに、ココアに含有されるテオブロミンは5~20mg程度です。
もちろん、この量でなくても中毒になったり重症になるこがありますので見逃さないようにしましょう。
犬がココアを誤飲した際に飼い主にできることとは?
気を付けていても、ふとした時に思わぬものを口にしてしまう誤飲トラブルが起こってしまうかもしれません。
ここからは
- 誤飲してしまった時の対処法!すぐに動物病院へ!
- 誤飲をさせないためには?日ごろからの注意が大事!
- すぐに動物病院にいけないときは?自宅でできる応急処置
犬がココアを誤飲した際の対処法は?すぐに動物病院を受診!
自宅で犬がココアを誤飲してしまったら、どうすればよいかわからず焦ってしまいますよね。
中毒は、食べてすぐに症状が出ない可能性もありますが油断は禁物。
仮に症状がなく、様子を見られるような状態でもすぐに動物病院に行きましょう。
また、すぐに対処することが非常に重要になります。
その際、食べたときの状況や飲んでしまった量などを速やかに報告できるようにしておきます。
事前に電話連絡をしておくとスムーズかもしれません。
犬のココアの誤飲を防ぐには?飼い主が日頃から注意しよう!
チョコレート中毒を防ぐのに一番有効なのは、食べさせないようにすること。
誤飲を防ぐための対策をしましょう。
保管する場所は、扉のある場所や手の届かないところに置くのがおすすめです。
また、ココア飲料をテーブルに置きっぱなしにしないようにするなどの危機管理も徹底しましょう。
クッキーやケーキなどのお菓子にも気づかぬうちにココアが使われいたりします。
普段から人間の食べ物を与えていると、クセになりふとした時に食いついてしまいます。
犬には食べていいものとダメなものの違いがわからないので、普段から人間用のものは与えないように心がけましょう。
飼い主さんの日ごろの心掛けが、中毒を防ぐことになりますのでしっかりと対策しましょう。
補足:動物病院をすぐに受診できない際は、自宅で応急処置を行う
動物病院が開いていない時間帯や、行けない事情があって受診できないこともあるかもしれません。
そんな時、自宅でできる応急処置はあるのでしょうか。
基本的には自宅での応急処置はおすすめできませんが、方法はあります。
比較的安全に行えるのは、オキシドールを使って吐き戻しさせる方法。
まず水を9に対しオキシドールが1の割合で希釈します。
それを、スポイトなどの少しずつ口に入れられる方法で飲ませます。
量は5kgに対して1㏄程度。
うまく飲み込めていれば比較的短時間で吐き戻しの症状がみられます。
ただし、うまくいかないとオキシドールによる悪影響も出ることがあります。
あくまでも、摂取量が異常に多い時や病院に行けないときに使うようにしましょう。
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まとめ:犬がココアを飲む・食べるのは絶対ダメ!
犬にココアを与えるのは危険なので絶対にダメ、ということがわかりました。
チョコレート中毒を起こすと重症になることもあって怖いですよね。
この記事では
- 犬がココアを飲むのは危険!その理由3つ
- 犬がココアを飲んでしまったら?中毒や致死量について
- ココアを誤飲してしまったら?飼い主にできる対処法