犬も仮病をするという話を聞いたことはありませんか?実は本当に使う時があります。ですが人間の仮病とは異なり、病気のふりをしようとは思っていません。この記事では、犬がなぜ仮病を使うのかや見分ける方法、仮病が発覚した際に飼い主はどうすれば良いのかを解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬も仮病するってホント?仮病する理由や見分ける方法を解説
「仮病って人間だけのものじゃないって本当?犬も仮病するの?」
「うちのワンコの具合が悪いから動物病院に連れってったら異常なし…なぜ?」
上記のような疑問を抱いたことがある飼い主さんも、きっといることでしょう。
実はペットも理由あって意図的に仮病を使うことがあるんです、びっくりですよね!
今回「MOFFME」では、愛犬が仮病を使う理由や、仮病かどうかを見分ける方法を徹底解説します。
- 愛犬はなんで仮病を使うの?
- 愛犬が仮病を使う時はどんなタイミング?
- 愛犬の仮病が発覚した際の飼い主の対応について
- まとめ:愛犬が仮病をしても愛嬌として受け入れよう!
記事を読み愛犬が仮病を使う理由を知れば、飼い主さんは思わずほころんでしまうかもしれませんよ!
「え、なぜ?」と思った飼い主さんは、ぜひ最後までこの記事をご覧くださいね。
愛犬はなんで仮病を使うの?
「うちの子、頻繁に体調が悪そうにしてるけどなんの異常もないの…これって仮病?」
「なんでワンコは仮病を使うの?人間と理由は違う?」
上記のような疑問を抱く方もきっといることでしょう。
ここでは愛犬が仮病を使う理由を簡単に紹介します。
- 愛犬が仮病を使う理由
- 愛犬が仮病を使った時の見分け方
愛犬が仮病を使う理由
「飼い主さんがかまってくれない、もっとスキンシップを取りたい、遊びたい!」
「飼い主さん、こっちを向いて!私のほうをもっと見て!」
上記のような心理状況に陥ったワンちゃんは、仮病を使うことが多いんです。
さみしさや愛情の確認をする目的で、愛犬は飼い主に仮病を使います。
具合が悪そうな時にこっちを向いてくれた…という経験をしたことがあるワンコは、仮病をしやすいそうですよ。
愛犬が仮病をするときには、以下のような行動をとることが多い傾向にあります。
【愛犬が仮病の演技としてよく使う動作】
- 足を引きずる
- お腹が痛いふりをする
- ご飯を食べなくなる
- 元気がなさそうに丸まる など
愛犬が仮病を使った時の見分け方
ワンちゃんが本当に病気なのかを見極めるポイントは、以下の通りです。
【愛犬の仮病を見極めるポイント】
- 歯茎の色がきれいなピンク色か
- 震えやくしゃみ・咳などをしていないか
- 部屋の温度に問題はなく適温か
- 嘔吐や下痢はないか
- 熱をはかり異常がないか
- 排泄物の状態は良好か
- 食べないフードを下げると催促してくるか
- 足を引きずっている場合、四肢を触っても嫌がらないか など
愛犬が仮病を使う時はどんなタイミング?
「犬が仮病を使うのはどんなタイミングだろうか?」
「仮病を使う具体的なシチュエーションを知りたいな」
- 愛犬が仮病を使うタイミング①関心を引きたい
- 愛犬が仮病を使うタイミング②おやつやおもちゃが気に入らない
- 愛犬が仮病を使うタイミング③したくないことがある
愛犬が仮病を使うタイミング①関心を引きたい
飼い主が噛まてくれなくて寂しいときや、何かに夢中になっている飼い主の気をこちらに向けたいときに、愛犬は仮病を使います。
テレビを夢中で見ている飼い主さんの目の前で分かりやすくびっこを引いてみたり、与えたご飯を食べずに隠してみたり…。
「どうしたの?大丈夫○○ちゃん?」と、飼い主さんが気にしてくれることを、ワンちゃんは狙っているんですね。
飼い主さんを慕う気持ち故に仮病を使うため、このタイミングで仮病を使ってきたら、飼い主さんは怒ろうにも怒れない気持ちになることでしょう。
愛犬が仮病を使うタイミング②おやつやおもちゃが気に入らない
「いつもと違うご飯、おやつだ…嫌だな食べたくないな」
このような気持ちの時にも、ワンちゃんは仮病を使うことがあります。
気に入らないおもちゃやおやつを下げてほしい、という抗議の気持ちから、仮病をし遊ぶこと・食べることを拒絶するのです。
好きでないおもちゃが出てきたら、愛犬がびっこを引いたり伏せて動かなくなったりしませんか?
苦手なフード・おやつを出すと、寝たまま動かなくなったりご飯を食べなくなったりしていませんか?
これらは実は、仮病の一種かもしれません。
食べたくない・遊びたくない…と駄々をこねたら
「これに興味を示さなければ飼い主さんはもっといいものをくれるかも、構ってくれるかも!」
と、愛犬に試されている可能性も考えましょう。
愛犬が仮病を使うタイミング③したくないことがある
「今日はお散歩したくないから、具合悪いフリしようっかな…」
「わあ、僕のことシャンプーする気だ!仮病使って拒否しちゃおう!」
なんて風に、ワンちゃんも思っているのかもしれませんね。
これは「仮病をすると嫌なことを回避できた」という経験をしたワンちゃんが行うことの多い、学習行動なんだそうですよ。
どこかが痛かったときにそれを理由として散歩に行かず済んだり、お腹が痛くて苦手なお風呂に入らずに済んだり。
このような経験がある子は、拒否反応時に仮病を使いがちになる傾向が強いようです。
愛犬の仮病が発覚した際の飼い主の対応について
もしワンちゃんが仮病をしているとわかったら、飼い主さんはどう対応すればよいのでしょうか?
叱るべきなのか、構わないべきなのか?はたまた、構ってあげるべきなのか…どうしたらいいのか悩みますよね。
ここでは、愛犬の仮病が発覚した時に、飼い主さんが取るべき対処策を紹介します。
- 愛犬の仮病時の対応①叱らない
- 愛犬の仮病時の対応②スキンシップを増やす
- 仮病をやめない時はどうする?
愛犬の仮病時の対応①叱らない
大前提として、ワンちゃんの仮病行為を見ても叱るのはNGだとされています。
ワンちゃんが仮病を使うのは、飼い主さんに注目してほしいという合図。
叱ると「構ってもらえた!」と勘違いしたリ、「構ってほしいだけなのに…なんで怒るの?」と飼い主さんへの不信感を強めてしまったりします。
行動そのものは褒められた行為ではないですが、その裏には飼い主さんへの「構って!」という純粋な気持ちがあるのも事実。
仮病を見たら叱ったり褒めたりせぜ、過度なリアクションを避け平常心を装ってワンちゃんに接しましょう。
仮病を使ってもかまってもらえないとわかると、多くのワンちゃんは仮病を使うことを辞める傾向にありますよ。
愛犬の仮病時の対応②スキンシップを増やす
そもそも犬は、飼い主に構ってほしくて仮病をすることが多いからです。
普段のスキンシップを増やしてあげると、構ってもらえたと愛犬は感じ仮病をしにくくなるでしょう。
普段から愛情をしっかり感じられていれば、仮病をする必要はないですからね。
もしスキンシップを十分とっている愛犬が仮病を使っていた場合、犬と離れてしまうできごとがなかったか確認してみましょう。
出張などで犬を知り合いに預け、長期間会えなかったなどの出来事があった場合には、一時的に仮病が起こりやすくなることもあります。
ワンちゃんの寂しかった気持ちを埋めるためにも、よりたくさん飼い主さんはスキンシップを取り、分離不安を改善してあげてくださいね。
仮病をやめない時はどうする?
ずっと仮病の状態が続く時には、早めに動物病院を受診しましょう。
体表に異常が無くても、内臓や神経に病変が見つかるケースも珍しくありません。
血液やレントゲン、エコー検査などを行い、隠された病気を見つけてあげてください。
しっかり検査しても病気・怪我が見つからない場合、ワンちゃんが分離不安などを起こしていることもあります。
身近な獣医さんで問題を解決できない場合には、動物行動学を熟知している方がいる病院を訪れることをおすすめします。
愛犬が仮病をなぜするのか?行動学に詳しい獣医さんなら、きっと特定してくれますよ。
まとめ:愛犬が仮病をしても愛嬌として受け入れよう!
この記事のまとめは、以下の通りです。
- 愛犬が仮病をする主な理由は、飼い主に構ってほしいから
- 仮病は病気・怪我の症状の有無と試し行為で見分けられる
- 仮病は興味関心を引くため以外にも、おやつ・おもちゃや散歩などの「拒否行動」として現れることがある
- ワンちゃんが仮病を使ったら叱らずスキンシップを取る量を増やして様子を見よう
- 対策を取っても仮病をやめなかったら、動物病院を受診すべき