犬にトマトをあげても大丈夫でしょうか?餌・おやつに犬にトマトをあげていいですが、青いトマトにはアルカロイドという毒が含まれるので危険で、種・皮・ヘタも与えない方が良いです。またトマトは加熱せず生のまま食べれるのでしょうか。今回は犬とトマトについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬はトマトが好き・嫌い?与え方や注意点も徹底解説!
- トマトに含まれる栄養素やその効果
- 犬のトマトの上手な与え方
- 犬にトマトを与える際の適切な頻度・量
- トマトを使った手作りご飯のレシピ
- 犬にトマトを与える際の注意点や5つのポイント
犬はトマトを食べられる!含まれる栄養素やその効果も解説!
優れた抗酸化作用があり、美容や風邪予防に効果的だとされるトマトですが、犬にもあげていいのでしょうか?
あげたことのない食材を食べさせて、万が一のことがあったら大変ですよね。
それでは、犬はトマトを食べられるのかということについて解説していきましょう。
- 犬にトマトを与えても大丈夫
- 犬にトマトを与えるメリット
- トマトに含まれる栄養素や効果
犬にトマトを与えても大丈夫!
トマトは、犬が食べても問題ない食材です。
おやつや餌のトッピング、手作りご飯の具材として活用することができます。
しかし与える際には、熟していない青いトマトではなく赤色のトマトを選ぶようにしてください。
またトマトのへた、葉、茎、花については、取り除いてから与えてください。
いずれも「トマチン」という有害物質を含んでおり、犬の健康を害する恐れがあるのです。
トマチンの詳細については後ほど紹介します。
犬にトマトを与えるメリットは?含まれる栄養素や効果を解説!
トマトに含まれる栄養素を紹介しながら、犬への効果について解説していきます。
リコピン・βカロテン
トマトの赤い成分であるリコピンは、高い抗酸化作用を持ち、老化や動脈硬化の予防に効果があるとされています。βカロテンにも、リコピンと同様の効果があります。
さらにβカロテンは体内でビタミンAに変換されることで、皮膚や粘膜の健康を維持、視力を正常に保つ働きをします。
ただしビタミンAの過剰摂取は、肝臓への負担や疾患に繋がりやすいため注意しましょう。
ビタミンC
犬にトマトはどうやって与える?犬用手作りご飯のレシピも紹介!
犬もトマトを食べられること、トマトに含まれる栄養素やメリットについてお伝えしました。
続いて、犬にトマトをどうやって与えるのか?ということについて紹介していきます。
- 犬のトマトの上手な与え方
- 犬にトマトを与える際の適切な頻度・量
- 犬用の、トマトを使った手作りご飯のレシピを紹介
犬のトマトの上手な与え方とは?生よりも加熱して与えよう
トマトを与える際は、生の状態でも加熱をしてもどちらでも問題はありません。
ただし、加熱した方がより栄養素を吸収しやすいというメリットがあります。
特に高い抗酸化作用を持つリコピンは、熱を加えることでその吸収率が上がると言われているのです。
またトマトは油との相性が非常に良く、オリーブオイルなどで炒めることでリコピンが溶け出し、一層の効果を発揮します。
そのため高い栄養効果を得たい場合には、炒めたり湯がいたトマトを与えることをおすすめします。
生で与える場合、皮は消化しにくいため剥いてから与えると良いでしょう。
生や加熱どちらの場合も、種を取り除く必要はありません。
犬にトマトを与える際の適切な頻度・量はどれくらい?
トマトの適切な頻度や量については、犬の体重ごとに違いがあります。
愛犬にトマトを与える際は、以下の数字を参考にしてください。
超小型犬
犬用の、トマトを使った手作りご飯のレシピを紹介!
トマトを使った手作りご飯のレシピを2つ紹介します。
- 鶏肉(32g)
- トマト(72g)
- にんじん(5g)
- きゃべつ(4g)
- しめじ(10g)
- 水(15ml)
- 具材を全てみじん切りにする
- 鶏肉を炒め、火が通ったらにんじん、きゃべつ、しめじを炒める
- 2にトマトと水を入れ沸騰させ、あくを取り除く
- 弱火で煮込んだらできあがり
②タラと野菜のスープ
- タラ(20g)
- ズッキーニ(10g)
- えのき(5g)
- トマト(10g)
- 水(60㏄~)
- タラの骨を取り除き、食べやすいサイズに切る
- ズッキーニを小さい角切りに、えのきとトマトをみじん切りにする
- 鍋に1と2、水を入れ、蓋をしてしっかり火が通るまで煮込む
- 冷ました3を普段食べているフードにトッピングしたらできあがり
犬にトマトを与える際の注意点とは?5つのポイントを徹底解説!
犬にトマトを与える際にも、注意しなくてはならないことがあります。
- 初めて与える際は、下痢や嘔吐等のアレルギー症状に注意!
- 青いトマトは与えちゃダメ!アルカロイドという毒がある!
- トマトのヘタや茎・葉・花も同様に与えてはダメ!
- 食べ過ぎ注意!消化に悪いので与えるのは少量にとどめる
- トマトジュースやケチャップ等の加工食品も与えてはダメ
①:初めて与える際は、下痢や嘔吐等のアレルギー症状に注意!
トマトを初めて与える際は、アレルギーに十分注意し少量から与えるようにしましょう。
アレルギー反応がないことを確認しながら、徐々に量を増やしていくと安心です。
下痢や嘔吐、痒みや目の腫れといった反応が見られた場合には、すぐに動物病院を受診してください。
また、スギやヒノキの花粉アレルギーがある犬の場合は、交差反応によってトマトアレルギーを発症しやすいと言われています。
トマトは犬の健康にとっても、優れた栄養素を含んでいますが、無理に与える必要はありません。
不安な要素が1つでもあるのであれば、別の食材から栄養素を補給するようにしましょう。
②:青いトマトは与えちゃダメ!アルカロイドという毒がある!
犬にトマトを与える場合には、青いトマトは絶対に与えないでください。
未熟なトマトには、害虫から身を守るための成分としてトマチンという物質が多く含まれています。
トマチンには「アルカロイド」という毒性があるため、青いトマトを犬に与えることは大変危険なのです。
ちなみにこのアルカロイドは、じゃがいもの芽に含まれるソラニンと同様の毒性を持っています。
人間の場合、かなりの量の青いトマトを食べなければ中毒症状は起こりませんが、体が小さい犬の場合は定かではありません。
そのため、必ず熟した赤いトマトを与えるようにしましょう。
③:トマトのヘタや茎・葉・花も同様に与えてはダメ!
トマトのヘタや茎、葉、花にもアルカロイド(トマチン)が含まれています。
しかし含有量は青いトマトよりも遥かに多く、どの部位もおおよそ20倍、またはそれ以上だと言われています。
大変危険であるため、ヘタや茎、葉、花は必ず取り除きましょう。
仮に愛犬が誤って食べてしまった場合には、体調の変化に注意し、かかりつけの獣医さんに相談することをおすすめします。
④:食べ過ぎ注意!消化に悪いので与えるのは少量にとどめる
与える際は適切な量を守り、食べ過ぎには十分注意しましょう。
食べ過ぎることで、消化不良を引き起こす可能性があるのです。
下痢や嘔吐などの症状が見られた場合には、量を減らしてから与えるようにしましょう。
また、トマトにはシュウ酸という成分が含まれています。
多く食べることで、シュウ酸カルシウム結石という尿結石が作られやすくなるので注意が必要です。
⑤:トマトジュースやケチャップ等の加工食品も与えてはダメ
トマトジュースやケチャップなど、人間用に加工された食品は犬に与えないようにしてください。
トマトジュースには砂糖や添加物が、ケチャップには玉ねぎなど犬にとって有害なものが多く含まれているためです。
肥満や肥満による疾患、さらには中毒症状を引き起こす恐れがあるため注意しましょう。
食塩などが含まれておらず完全無添加の場合には、手作りご飯などに応用することは可能ですが、なるべく加工されていないトマトを利用したほうが安心です。
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まとめ:犬はトマトを食べても大丈夫!
犬がトマトを食べることで得られる効果や、食べる際の注意点についてお伝えしました。
改めてこの記事のポイントをまとめます。
- トマトには、リコピン、βカロテン、ビタミンC、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれている
- 上記の栄養素によって老化防止、皮膚や粘膜の健康維持、免疫力の向上、心臓の働きを正常にする効果が期待できる
- 生の状態で与えても良いが、加熱することでリコピンの吸収率を高めることができる
- スギやヒノキの花粉アレルギーがある犬は、トマトアレルギーを発症しやすいので与える際には注意が必要
- 未熟な青いトマトや、ヘタ・茎・葉・花はアルカロイドという毒素を多く含むため、絶対に犬に与えないようにする
- トマトの食べ過ぎは、シュウ酸カルシウム結石という尿結石ができる原因になるので注意する