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犬に食パンをあげるのは大丈夫でしょうか?犬がご飯・おやつに食パンを食べたとしても大丈夫ですが、腎不全の犬には与えない、毎日与えるなど食べ過ぎはダメ等の注意点があります。また食パンを与える際の注意点も気になりますよね。この記事では犬と食パンについて解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬は食パンが好き?与える際の注意点、犬用パンのレシピ等を解説

朝からカリッと焼けたパンのいい香りがすると、何だか幸せな気分になります。食パンブームで様々な食パン専門店も出店されています。


美味しいパンを食べると気分も上がりますが、犬も食パンが大好きな子が多くいます


今回の「MOFFME」では

  • 食パンを食べても大丈夫
  • 含まれる栄養素
  • 与える適正量
  • お米や麺類も食べれる
  • 与える際の5つの注意点
  • 自宅で簡単に手作りパンが作れる
  • 手作りパンレシピ2選
について紹介します。

愛犬の体調を守るためにも、最後までお読み頂き注意点をしっかりと知ったうえで、食パンを与えて下さい。

簡単にできるパンレシピも紹介しているので、興味がある方は作ってみてはいかかでしょうか。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

犬は食パンを食べていい!含まれる栄養素や与え方を徹底解説!


チャチャっと食べることが出来るパンは、朝食の定番ですよね。こんがりとトーストしたり、サンドウィッチにしたりと色々なアレンジが可能な食パンですが、犬に与えて良い食品なのでしょうか。


ここからは

  • 食パンを食べても大丈夫
  • 食パンに含まれる栄養素
  • 与え方や適切な量
  • お米や麺類は与えても良いのか
について徹底解説していきます。

与える際には、喉に詰まらない様に小さくするなどの必要があります。また、食パンを好む犬もいるので、与え過ぎには十分注意して下さい。

犬が食パンを食べるのは大丈夫!食パンに含まれる栄養素とは?

食パンを与えることは問題ありません


食パンの原料は主に小麦粉になります。小麦粉にはタンパク質が含まれています。タンパク質は体の筋肉や骨、血液などといった体の基礎となる部分を構築するのに必要な栄養素です。


小麦粉は炭水化物なので、エネルギーの源ともなります。この他にも、ビタミンやミネラルも含まれています。少量ではありますが、必須脂肪酸が含まれる脂質も栄養素として挙げられます。


また、食パンには米粉やライ麦、全粒粉が使用されているものもあります。


米粉・ライ麦・全粒粉の特徴

  • 米粉には小麦粉に含まれているアレルギーの原因ともなるグルテンが入っていません。
  • ライ麦は小麦粉に比べ、ビタミンや食物繊維が豊富です。特にビタミンB群が多く、皮膚などを健康に保つ働きをしてくれます。
  • 全粒粉は、小麦の表皮など全てを粉にしているものです。食物繊維やミネラルが含まれています。食物繊維はお通じの改善に、ミネラルは血圧を下げたりするのに効果があります。

犬に食パンはどうやって与える?与え方、頻度・量を徹底解説!

多量に与えると、消化不良の原因となってしまいます。また、肥満に繋がる恐れがあるので、くれぐれも与え過ぎには注意が必要です。


一口大の食べやすい大きさにしてから、おやつやドックフードに少量混ぜるなどして与えて下さい。


与える量としては、1日に取る総摂取量の10%以内を目安として下さい。


体重別の与える量

  • 4㎏未満の超小型犬
ポメラニアン、チワワ、豆柴などの犬種です。1日に食べる量は、100g~250gが基本的な量となっています。その10%なので、10g~25gが与えて良い目安となります。
  • 10㎏以下の小型犬
ボストンテリア、シーズー、パグなどの犬種です。1日の食べる量は、500gが基本的な量です。その10%は50gとなります。
  • 25㎏以下の中型犬
ビーグル、フレンチブルドッグ、ブルドッグなどの犬種です。大体20㎏の犬が1日に食べる量は850gが基本的な量となります。10%は85gとなります。
  • 25㎏以上の大型犬
ゴールデン・レトリーバー、シベリアンハスキー、スタンダード・プードルなどの犬種です。体重40㎏の場合は1450gが1日に食べる量の基本となります。その10%は145gとなります。

補足:犬は食パン以外に、お米や麺類も食べられる?

お米や麺類も与えることが出来ます。お米はアレルギーを発症しにくい食材で、タンパク質やビタミンを含みます。


麺類はうどんや蕎麦、パスタといった種類があります。これらの種類も全て食べることが出来ます。


少し柔らかめに茹でてあげる方が食べやすくなります。また、人間用の出汁などはやつゆなどは塩分が多いので使用しないで下さい。


ネギやワサビなどの薬味も、中毒症状胃腸の刺激となるので使わない様にしましょう。


鰹節や魚から出汁を取ったり、ペット用の無添加の出汁などを使用して下さい。出汁に少量の野菜やささみなどを加えて、麺類と煮込めば簡単に1品出来上がります。


また、蕎麦や小麦にアレルギー反応を起こす可能性も考えられます。初めは少量から与える様にして下さい。

犬に食パンを与える際の注意点は?5つのポイントを徹底解説!


食べても問題のない食パンですが、いくつか注意が必要なポイントがあります。


ここからは

  • アレルギー症状
  • 添加物による体調不良
  • 食べ過ぎ
  • 消化不良
  • 菓子パンや総菜パンは絶対に避ける
について徹底解説します。

美味しい食べ物ですが、人間が食べるような感覚で犬に与えてしまうと、危険がたくさんあります。

最悪の場合は命を落とす可能性すらあるので、注意点はしっかりと把握しておきましょう。

①:下痢や嘔吐等の小麦アレルギーの症状に注意!

原材料である小麦に対してアレルギー症状を発症することがあります。穀物類の中では、アレルギーが出やすい食材です。


小麦にはグルテンが含まれており、犬はグルテンを消化するのが苦手だとされています。


そして、このグルテンがアレルギーの原因となってしまいます。


主なアレルギー症状

  • 皮膚の痒み
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 抜け毛
などです。

アレルギーが出ると、皮膚の痒みが起こることが多く、それに合わせて下痢や嘔吐などの消化器症状が現れます。

口や目の周り、肛門付近などに皮膚炎が出やすいとされています。

嘔吐や下痢が酷い場合には、脱水症状に陥る可能性もあるので小まめに水分を摂取する様に気を付けてあげましょう。

②:人間用の食パンは添加物も多く、犬の体調には気をつける

「健康のためにも添加物は避けましょう」「この商品は無添加なのでおすすめです」などと聞くことがあると思いますが、そもそも添加物とは何のことを指すのでしょうか。


添加物とは、保存料着色料香料などのことを言います。


食パンに含まれる主な添加物は以下になります。

  • イーストフード
発酵を促してくれます。イーストフードは16種類ありそのほとんどが合成添加物です。通常は16種類の内の4~5種類を使用します。

特に、塩化アンモニウムとリン酸塩には気を付けて下さい。

塩化アンモニウムを犬が多量に摂取すると、命を落とす危険があります。
  • マーガリンやファットスプレッド、ショートニング
バターの代わりやラードの代わりに使用されることが多い添加物です。トランス脂肪酸が多く、過剰に摂取すると心筋梗塞のリスクが高まったり、肥満の原因となります。

③:食べ過ぎは危険!高カロリーで塩分量も多い!

パンが大好きな犬も多くいますが、欲しがるからと与え過ぎると太ってしまいます。

食パンは、6枚切り1枚当たり158kcal程あります。そして、生地には塩分も含まれています。

高カロリーな食パンを多量に摂取すると、肥満になり糖尿病などの生活習慣病に罹るリスクが増加します。

肥満のリスク
  • 糖尿病
  • 呼吸器異常
  • 免疫力が低下する
  • 足や腰などの関節炎
  • 寿命が短くな場合もある
  • 尿路結石
糖尿病を患ってしまうと、合併症を起こしやすくなったり毎日のインスリン注射が必要となってきます。愛犬にも飼い主さんにも大きな負担がかかります

また塩分を取り過ぎた場合には、心臓や腎臓に悪影響を及ぼす可能性もあります。

愛犬の命を脅かす危険もある為、食べ過ぎによる肥満には注意が必要です。

④:炭水化物は消化に悪いので、くれぐれも主食にはしない!

タンパク質に比べて、炭水化物は消化に悪いとされています。主食にすると、摂取量も増え、胃腸に負担をかけることになります。


胃腸に負担がかかると、消化不良を起こします。


消化不良の症状

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • お腹の張り
などが現れます。

また、子犬や老犬は消化不良を起こす可能性が高いです。子犬の場合は、消化器官がまだまだ未発達です。そして老犬は、胃腸の機能が少しずつ低下しています。

しかし、消化に悪いから炭水化物が「悪い」ということではありません。

炭水化物は三大栄養素の1つでもあり、体を構成するためやエネルギーを作り出すためには必要となる栄養素です。

1つの栄養素を過剰に与えるのではなく、バランス良く栄養を取れる様に工夫しましょう

⑤:惣菜パンや菓子パン等は絶対に与えてはダメ!

総菜パンや菓子パンを与えるのは絶対に避けて下さい。カロリーが高いだけでなく、含まれる材料によっては、中毒症状などを起こす危険性があります。


危険な食材

  • ネギやニンニク
総菜パンの具材には、玉ねぎが含まれていることがあります。

犬が玉ねぎなどのネギ類やニンニクを誤って食べてしまうと、嘔吐や下痢の他、吐血や痙攣、呼吸困難などを引き起こします。
  • レーズン
はっきりとした原因は分かっていませんが、レーズンやぶどうを食べると、腎不全や急性腎不全を起こすという報告がされています。

最悪の場合は、命を落とす可能性があります。レーズンはぶどうの成分がギュッと詰まっているため、腎不全の発症リスクも高くなります。
  • チョコレート
カカオに含まれるテオブロミンがチョコレート中毒を引き起こします。嘔吐や下痢の他、フラフラとしたり震えや呼吸異常が現れます。

補足:食パンを食べて体調が悪い場合、すぐに動物病院を受診する

食パンを与えてから体調に異変があった場合は、迷わずに動物病院を受診して下さい。


愛犬に異変が起きると、飼い主さんも動揺してしまいますが、落ち着いて行動する様に心がけましょう。


状況を正確に獣医師に伝えるためにも、「何時頃」に「どのくらいの量」を食べ、その後「どんな症状」が「どのくらいの時間」続いている(続いた)かをメモなどに残しておきましょう。


また可能であれば、食べた食品の原材料名などが記載されたパッケージなどを持って行くと良いでしょう。

犬に与えても安心!犬用パンは自宅で簡単に手作りできる?


食パンは自宅でも簡単に作ることが出来ます。ホームベーカリーが無くても、レンジで発酵を促したり、オーブンで焼き上げることが可能です。


ここからは

  • 食パンは自宅で手作り出来る
  • 簡単にできるパンレシピ
を紹介します。

コロナが流行しお家で過ごす時間が増えてきた今、是非愛犬に手作りパンを作ってみてはいかかでしょうか。

少し発酵などで時間がかかることもあるので、ゆっくりと過ごせる休日にお試し下さい。

犬が食べても安心な、犬用パンを自宅で手作りすることもできる!

市販のパンは「添加物や、何が入っているのか不安」だと感じる飼い主さんには、自宅で手作りすることをおすすめします。


少し手間がかかりますが、自分で作ることが出来れば、添加物などの心配をせずに安心して与えることが出来ます。


使用する小麦粉やバター、塩分などを愛犬の体調に合わせて調節することが可能です。また、小麦粉を全粒粉や米粉などに変えて作ってみるのも良いかも知れません。

犬用パンの作り方は?簡単なおすすめレシピを紹介!

作るのは大変そうだと感じる飼い主さんもいらっしゃるかと思います。そこで、出来るだけ簡単に、シンプルな材料で作れるレシピを紹介します。


米粉パン

材料

  • 米粉
  • 水切りヨーグルト
  • サラダ油
作り方
  1. 米粉に水を少しずつ入れて混ぜる
  2. 米粉に水切りヨーグルトを加えてよく混ぜ合わせる
  3. 薄くサラダ油を敷いたフライパンで両面をしっかり焼く
参照:https://cookpad.com/recipe/2766768

レンジで発酵できる犬用パン

材料
  • 強力粉
  • ドライイースト
  • オリーブオイル
作り方
  1. 材料を全てボールに入れ、まとまるまでしっかり混ぜる
  2. 生地にラップをし200wで30秒チンする
  3. 3分ほどしっかりとこねてラップをし20分~30分寝かせる
  4. 寝かせた生地を均等に分けて形成する
  5. 700wのオーブンんで15分焼く
参照:https://cookpad.com/recipe/2187825

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まとめ:犬が食パンやパンの耳を食べても大丈夫!

今回は食パンを食べても良いのかについてまとめました。


主な内容は

  • 食パンを食べても大丈夫
  • タンパク質が豊富
  • 米粉にはアレルギーの原因であるグルテンが入っていない
  • ライ麦はビタミンや食物繊維が豊富
  • 全粒粉は食物繊維やミネラルが含まれている
  • 主食ではなくおやつとして与える
  • 1日の適正量の10%が目安
  • お米や麺類も食べることが出来る
  • 小麦はアレルギーが出やすい食材のため注意が必要
  • 添加物は体調不良の原因ともなる
  • 食べ過ぎによる塩分過多や肥満に注意
  • 炭水化物の多量摂取は消化不良の原因になる
  • 玉ねぎ、レーズン、チョコレートは中毒症状が起きる
  • 自宅で簡単にパンが作れる
となります。

食パンを与えて体調に異変が起きた場合は、動物病院を受診するようにして下さい。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!