犬にお酢を与えて良いのかご存知ですか?どの酢を食べても問題なしですが無理に与える必要もありません。それよりも犬の躾や食糞防止、リンス効果の為にお酢スプレーを試してみて下さい。低確率ですが稀にアレルギーの子もいるので少量でも様子がおかしい時は病院に行きましょう。
この記事の目次
目次を閉じる犬にお酢を与えても良い?与える必要性と使い方を徹底解説
酢の物として食べたりそのまま飲んだりする健康食品として、わたしたち人間が使う調味料のお酢。
人間の体には良いお酢ですが、ワンちゃんに与えても健康効果は得られるのでしょうか?
今回「MOFFME」では、犬にお酢を与えて良いのかを徹底解説します。
- そもそも犬はお酢を飲めるのか
- お酢の栄養成分は犬の体によいのか
- お酢は噛み癖や食糞には効果的か
- 犬が酢を食べてしまった際の注意点
犬は酢を食べてしまっても大丈夫!栄養成分を徹底解説
お酢には犬に害を与える栄養素や、中毒性のある成分は入っていません。
よって、ワンちゃんがお酢をもし飲んでしまっても心配する必要はないといえるでしょう。
ここでは、犬がお酢を飲むと栄養面的にメリットを得られるのかを徹底解説します。
- お酢が犬にもたらす健康効果はあるのか
- 含まれる栄養素に犬に良いものはあるのか
酢は人間にとって嬉しい栄養素がたくさん!犬には?
お酢は人間の体にとても良い成分を、たくさん含む調味料だといわれています。
人間は体内でビタミンやアミノ酸などの必須栄養素を、合成できない生物です。
これらの栄養素を得るには、食品を食べて摂取する必要があります。
お酢は必須アミノ酸やクエン酸といった栄養素が、たくさん含まれています。
お酢を摂取することにより、わたしたち人間は以下のような効果を得られます。
- 疲労回復
- 便秘改善
- 内臓脂肪の減少
- がんの抑制
- 高血圧の予防
- 食欲増進
- 血中脂肪を低下させる など
よって、お酢は人間の健康にとても良い食品であるといえるのです。
犬には酢は必要のない栄養素!与えなくても問題ない!
お酢を犬は飲むことができますが、栄養面から考えて摂取するメリットはあまりないといえます。
その理由は、お酢に含まれる栄養素であるアミノ酸とクエン酸は、犬にあまり必要のない栄養素だから。
健康な犬は、アミノ酸を体内で生産できます。
そのため、アミノ酸たっぷりのお酢を飲まなくても、その恩恵を受けることができるのです。
お酢に多く含まれるもう一つの栄養素、クエン酸は犬にあまり効果のない栄養素であることも知られています。
よって、犬はお酢を飲めますが、あまり与えることによる健康効果は得られないといえるでしょう。
補足:犬は酢の匂いが嫌いな子も多い?
お酢の酸っぱい独特のニオイは、わたしたち人間でもしっかりと感じ取れるほど強いもの。
鼻のよく効くワンちゃんにとっては、お酢はさらに強烈なニオイがするものに間違いありません。
ツンとする酢のニオイが苦手なワンちゃんも多く、与えようとしても逃げ出す子もいます。
健康効果も得られずニオイも多くの犬が好まないお酢は、極力愛犬に与えない方が良いといえるでしょう。
酢は噛み癖や食糞には効果的かも?殺菌効果やリンス効果
お酢には飲ませることによって得られる健康効果はありませんが、そのニオイや殺菌効果を生かしたさまざまな用途があります。
ここでは、ワンちゃんの飼育に使えるお酢の用途を2つ紹介します。
- 犬のしつけや食糞防止に酢のスプレーが効果的
- リンス代わりにすると犬の毛がサラサラにし皮膚病を予防する
酢を犬のしつけや食糞防止に使うにはスプレーがおすすめ
お酢は犬のしつけや糞を食べるのをやめさせるのに使えることを、あなたは知っていましたか?
前述した通り、ツンとした酸っぱいお酢のニオイは、多くのワンちゃんが苦手とするもの。
苦手なニオイをつけることにより、ワンちゃんにしつけをすることができるのです。
お酢を噛まれたくないものや糞にスプレーすると、犬は「うわぁ、嫌なニオイがする…噛みたくないなあ」と思い、物を噛むことや糞を食べることをやめてくれます。
無駄に吠えるワンちゃんに酢のスプレーをさっとかけたり、トイレをされたくない場所に酢をスプレーするのも効果的。
酢は犬に無害な食品なので、家の中で使っても安心です。
犬のしつけを上手にできないとお悩みの方は、ぜひ一度お酢のスプレーを試してみてはいかがでしょうか。
酢の殺菌効果で犬の毛がサラサラに?皮膚病予防にも
お酢には強い殺菌効果があるため、スプレーして使えばワンちゃんの皮膚を消毒できます。
あなたのワンちゃんが以下のような皮膚疾患を抱えている場合には、お酢のスプレーを使うことで症状の改善を期待できるでしょう。
- 細菌性の皮膚炎
- ノミ・ダニによる皮膚の炎症
- 膿皮症
- マラセチア
お酢スプレーの作り方!使いすぎると慣れてしまうので注意
- 使用する時には犬の目にかからないようにする
- しつけに使う際には禁止行動をしたと同時にスプレーを使う
- 使いすぎは信頼関係を損ねるため、使用は必要最小限にする
犬が酢を食べてしまっても問題はない!量により注意点も
お酢には犬に害のある成分がないため、もし飲んでしまっても心配はありません。
しかし、飲んでしまった量によっては注意点もいくつか出てきます。
ここでは、ワンちゃんがお酢を飲んだ時の注意点を2つ紹介します。
- 稀に酢アレルギーの子もいる
- 高カロリーなので摂り過ぎに注意
稀に犬は酢アレルギーの子がいる!下痢や嘔吐をしたら病院へ
ワンちゃんの中には、ごくまれに酢アレルギーを持っている子がいます。
酢の主原料である米やリンゴなどにも、アレルギー反応は現れる可能性が高いです。
酢を飲んだ愛犬に、以下のような症状が現れたらすぐに動物病院を受診しましょう。
- 嘔吐
- 下痢
- 目の充血
- 倦怠感
- 食欲不振
- かゆみなどのアレルギー反応
- アナフィラキシーショック など
酢は意外と砂糖がたっぷりで高カロリーなので気をつけて
酢は砂糖をたくさん含んでおり、意外にも高カロリーな食品です。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、酢のエネルギーや含まれる炭水化物の量は、以下の通りです。
- エネルギー:100mlあたり37キロカロリー
- 炭水化物:100mlあたり2.4g
補足:りんご酢や黒酢は食べても良い?
お酢にはさまざまな種類のものがありますが、どの酢も犬には害がないものです。
主なお酢の種類と主成分は、以下の通りです。
- 米酢:お米
- りんご酢:りんご
- 黒酢:精米されていない玄米
- 穀物酢:小麦・酒粕・米・コーンなど複数種の穀物 など
MOFFMEのペット保険一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ16%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較サービスを行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:犬はお酢は食べても大丈夫!でも与える必要もない
いかがだったでしょうか。
この記事のまとめは、以下の通りです。
- 犬はお酢を飲めるが健康効果は得られない
- 犬のしつけや殺菌にお酢を利用できる
- 噛み癖や食糞にはお酢のスプレーを使おう
- 酢にはリンス効果もあり、スプレーは犬の毛ヅヤを良くするのに役立つ
- 稀に犬は酢アレルギーの子もいるので使用の際には注意が必要
- 酢は意外と高カロリーなので与えるのは避けるべき
- お酢にはさまざまな種類のものがありますが、どの酢も犬には害がない