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犬はゴーヤを食べられるのかご存知ですか?結果から言うと犬がゴーヤを食べるのは大丈夫です。中毒症状を起こすような成分はありませんが、与える時には注意することも。与えるメリットやゴーヤの栄養成分、犬へのおすすめレシピを徹底解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬はゴーヤを食べられる?含まれる栄養素とその効果を徹底解説

ゴーヤは、全国どこのスーパーでも見かけるようになりましたが、収穫量の多くは沖縄や宮崎、鹿児島など暑い地方です。


地域によっては子供の頃から食卓に並び美味しく食べられている方もいますけど、大抵は大人になってから美味しさが分かって好きになったのでは?


ゴーヤチャンプルーなどは、ふんわりした豆腐と卵に絡んだ独特な苦味が癖になる美味しさで、メニューの定番に加えている方も多いでしょう。


ゴーヤは犬が食べても良い食品なのか、またあの苦味を好んでくれるのか気になります。


今回「MOFFME」は、ゴーヤは犬が食べても大丈夫なのかと、含まれている栄養素をお伝えします。

  • ゴーヤは犬も食べられる? 与えるメリット
  • ゴーヤの与え方とおすすめの手作りレシピ
  • 与える際の3つの注意点
ぜひ最後までご覧ください!

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

犬はゴーヤを食べられる!与えるメリットとは


ズバリ!ゴーヤは大丈夫、犬に害になる物質は入っていないです。食べても安心な食品になります。


気になるのはゴーヤの苦味ですが、独特の苦味はモモルジシンという物質で、胃腸の修復をして食欲増進の働きをしてくれます。


他にも犬に与えたい栄養素をふんだんに含んでおり、安心なうえに栄養素がふんだんと知れば、愛犬に与えてもいいかなと思えて来ますね。


次の項目で、詳しくお伝えします。

  • 犬には大丈夫でも、好き嫌いはあるかも
  • ゴーヤを与えるメリットと栄養分

犬はゴーヤを食べても大丈夫!でも好き嫌いはあるかも

犬の味覚は、人間の5分の1以下と言われ、程度の差はあれど甘さ、辛さ、しょっぱさ、酸っぱさ、苦味を感じています。

中でも甘味を強く感じるようで、犬が猫よりも甘味を好むのは、自然界で生きていた時代、犬は肉食であっても狩りが上手ではなく、野菜や果物などからも栄養を摂る必要があったからと言われます。

苦味は、危険な物と察知して避ける本能があるのですが、以外にもゴーヤを好んで食べる犬もいるようです。

犬によってゴーヤの旨味に好き嫌いはあるようですから、手を加えて苦味を少なくして与える必要はあるかも知れませんね。

犬にゴーヤを与えるメリットとは?栄養成分を徹底解明!

モモルジシンの凄い効果

ゴーヤの苦味は、ほとんどがモモルジシンという物質で、消化作用を助けたり食欲を促進する働きをします。

モモルジシンは他にも、血糖や血圧のコントロール、血液をサラサラにする効果があり、癌細胞を攻撃する細胞を活性化させたり、癌細胞の増殖を抑える効果が、あの苦味成分にあると期待されています。

まさに「良薬口に苦し」ですね。愛犬にも食べさせたくなった方も多いでしょう。

ただしゴーヤと同じウリ科のヘチマやユウガオが出す苦味成分は、ククルビタシンという食中毒を引き起こす成分が含まれています。下痢や嘔吐などを起こすので禁物です。

βカロチンやビタミンが多い

βカロチンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜保護をしてくれます。

犬も高齢になると、被毛にトラブルが出て来たり、原因不明のイボが皮膚のあちこちに出たりします。そんな時に補いたい栄養素です。

ビタミンKも多く含まれており、止血作用や骨や歯を丈夫にするために必要なビタミンです。

トマトやキュウリの5倍も含まれるビタミンCもまた、皮膚粘膜保護の役割をし、免疫を強くしてくれるビタミンです。

ビタミンCは、犬は体内で作ることが出来ますが、ごく微量ですし高齢犬になるとほとんど作り出す力がなくなっ来ます。栄養素として補うことがとても大切になります。

他には、赤血球を作る作用をし貧血を防ぐ葉酸、利尿作用があり血圧を安定させるカリウムなどの栄養素が含まれています。

補足:犬はキュウリは食べられる?

キュウリはカロリーも少ないのでおやつに与えている方も多いでしょう。


ゴーヤと同じウリ科の植物で、90%以上が水分ですから、大量でなければ与えても安心な食品です。


家庭栽培をしている方は、散歩の後に喉が渇いた愛犬に、もぎたてのキュウリを割って食べさせたりしますよね。


愛犬が、キュウリをしゃきしゃき音を立てて食べる姿は可愛いものです。


ただし苦味が強く出て来たキュウリは、ククルビタシンという食中毒を起こす物質が含まれている場合もあるので控えた方がいいです。

犬にどうやってゴーヤを与える?上手な与え方と量を解説!


愛犬に食べさせることで、被毛の育成に効果があったり、癌の予防や癌細胞の増殖を抑制に期待出来るとなると、食べさせたいなと思えて来たかも知れませんね。


気になるのは、やはりあの苦味をどうわんちゃんに受け入れてもらい美味しく食べてもらうかになります。


もちろん好みがあるので無理に食べさせることはないのですが。

次の項ではゴーヤの与え方をみていきましょう。

  • ゴーヤの上手な与え方、加熱して細かくしよう!
  • 適切な頻度と量は
  • ゴーヤを使ったレシピを紹介!

犬へのゴーヤの上手な与え方とは?加熱して細かくしよう!

犬は、ゴーヤに限らず野菜を消化分解するのが苦手ですから、生のままでは消化に悪く胃腸障害を引き起こす恐れがあります。


生のゴーヤをそのまま与えることはしないで、必ず加熱してから食べさせましよう。


犬は噛まずに食べてしまいますから消化し易いように、茹でた後は細かく刻んであげる必要があります。


始めて食べさせる時には、少量を食べさせ嫌がったり、下痢や嘔吐が出るならばすぐに与えるのをやめましょう。ゴーヤの栄養分は魅力ですが、他のもので摂取すればいいのです。


ウリ科のアレルギーを持つわんちゃんにも食べさせてはダメです。


ウリ科は、メロン、すいか、キュウリなどで、食べてすぐに口の中が赤くなって痒がったり、くしゃみや目やにが多くなるといった症状で出ることが多いです。

犬にゴーヤを与える際の適切な量や頻度とは?おやつ程度にしよう

ゴーヤは1本250gで38kcalで低カロリーです。100gあたりにすれば17kcalで、水分が90%です。


カロリーだけで考えると問題ないと思われますが、他の栄養素を摂取し過ぎるという問題が出て来ます。


ゴーヤ100g当たりに葉酸が72㎎、カリウムは260㎎含まれ、適量を取ると効果的なのですが、多量に摂り過ぎると体調を崩します。


葉酸の摂り過ぎは蕁麻疹を起こしたり、カリウムの過剰摂取は尿路結石や腎臓病の原因にもなるのです。


栄養を効果的に摂取するには少しの量で充分で、繊維も多いので食べ過ぎると消化不良による下痢や嘔吐の心配も出て来ます。


ドッグフードのトッピングにしたり、鶏のささみや他の野菜に少しの量を混ぜるぐらいが適当でしょう。

犬におすすめのゴーヤレシピ!

ゴーヤの手作りレシピを2つほど紹介します。作り方はとても簡単ですよ。


①わんちゃんのゴーヤチャンプルー風炒め

材料

  • ゴーヤ
  • おから(生)
  • おかか
  • ごま油


作り方

  1. ゴーヤは縦半分に切り5㎜程度の薄切りにする
  2. 苦味を少なくするため塩水に数分さらす
  3. フライパンにごま油を入れてゴーヤをしんなりするまで炒める
  4. おからを加えてさらに2分ほど炒める
  5. 卵をほぐして流し入れて全体にからめて火を止める
  6. 皿にもって上からおかかをかけて完成!

シンプルで安心してわんちゃんに与えられるかと思います。わんちゃんが食べられるなら豚肉を少量入れてあげるとよりゴーヤチャンプルーに近づきます。


②わんちゃんのチャンプルー風チャーハン

材料

  • ゴーヤ
  • 大根
  • 人参
  • 生鮭
  • パプリカ
  • 豆腐
  • ご飯


作り方

  1. ゴーヤ、大根、人参、パプリカは細かく刻んでおく
  2. フライパンにオリーブオイルを入れて①と鮭を入れて炒める
  3. 豆腐を加えてさらによく炒める
  4. 水分を飛ばすようによく炒め、ほぐした卵を入れてからめる
  5. ご飯をボールに入れて、炒めた野菜と鮭をいれて混ぜて完成!

わんちゃんが食べられる野菜をお好みで入れたチャーハンです。

ご飯は炒めないで混ぜるだけなので、油を取り過ぎる心配はないです。

犬にゴーヤを与える際の注意点とは?3つのポイントを徹底解説


緑の濃い色鮮やかなゴーヤは新鮮で美味しそうですが苦味が強く出ます。苦味が少ないのは色が薄い方のゴーヤです。

ほんのりとした苦味が好きな方には緑が薄いゴーヤがおすすめです。わんちゃんもそっちの方が好きかも知れないですね。

ゴーヤが、わんちゃんの好きな食べ物のひとつになったとしても、与える際に気にかけていただきたいことがあります。

ゴーヤを与える気にかけていただきたい注意点を3つお伝えします
  1. 生では与えないようにする
  2. ゴーヤの種やワタは取り除いてから与える
  3. 与え過ぎは下痢や嘔吐を引き起こすのでダメ

①:生で与えないようにしよう!

生のゴーヤに害になる要素はないとは言っても、犬は噛まずに食べてしまうし、消化管も野菜を消化するには適していません。

子犬や老犬は消化不良を起こしてしまう可能性があります。生のゴーヤを与えないように、茹でたり炒めたりした方がいいですね。

加熱すると壊れるビタミンCは、ゴーヤの場合は加熱してもほとんど壊れず、肉と一緒に炒めると効果が増すようです。

犬が大丈夫なオリーブオイルやごま油で炒めてもいいかと思います。

②:ゴーヤの種やワタは取り除こう!

梅干しや桃など大きな種を小型犬が飲み込んでしまい、内視鏡で取り出したという話はよく聞きます。

ゴーヤの種は小さいので、それほど大事にはなることはないとは思います。

ただし、種は消化されないので排泄されてしまえばいいのですが、大量に食べてしまい腸に詰まって腹痛や最悪腸ねん転になってしまったら大事です。

ワタの部分は一番栄養素は多いのですが苦味が強く、犬が消化しにくい繊維も多いです。

種とワタは取り除いてから食べさせましょう。

③:与えすぎには注意!下痢や嘔吐を引き起こすかも

犬は肉食に近い雑食なので、人間の味に慣れてしまうと主食のドッグフードを食べなくなって好きなものを欲しがるようになります。


犬によってはゴーヤが大好きになって、どんどん食べてしまうかも知れません。


でも、与え過ぎにはくれぐれも注意して下さいね。苦味成分のモモルジシンは適量ならば胃腸の修復などにも良い効果がありますが、食べ過ぎると逆に胃腸に負担をかけてしまうことがあります。


便が柔らかくなったら食べ過ぎで、それ以上になると下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。

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まとめ:犬はゴーヤを食べられる!加熱して適量をあげよう

今回は、犬はゴーヤを食べられる!をテーマにお伝えしましたが、いかがでしたか。


わんちゃんに与える際の方法をおさらいしておきますね。

  • ゴーヤの苦味には抗癌作用を始め犬の健康維持に効果のある成分がたっぷり
  • 消化不良を起こす恐れがあるので生のゴーヤは与えない
  • 加熱して、消化し易いように細かくカットして与える
  • 種やワタは取り除いておく
  • 食べ過ぎは禁物!軟便や嘔吐、下痢の恐れがある

ちなみにゴーヤの保存方法ですが、冷蔵庫の野菜室なら1週間~10日ぐらいならもちます。


25度以上で置いておくと黄色に変色して完熟します。そうすると苦味が薄くなって甘く旨味が出ます。


わんちゃんの好みの味になっているかも知れませんので、一度お試しください。


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