猫に餌・おやつとして人間用のパンをあげていいでしょうか?人間用のパンはカロリーが高く、アレルギーが出る可能性もあるので食べるのは危険です。ただし猫用のパンなら食べられるので、自宅で手作りするのもおすすめです。この記事では猫がパンを食べることについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫がパンを食べても大丈夫?猫が食べるパンの作り方も徹底解説!
わたしたち人間の主食としておなじみの、ふわふわのパン。
中にはチョコやレーズンなどを練り込んだ、おやつテイストのものもあります。
パンを食べていると、猫ちゃんから「それちょうだい!」とせがまれたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、猫に人間のパンを食べるのはよくないことなのです。
今回「MOFFME」では、猫がパンをなぜ食べられないのかを徹底解説します。
- 猫はなぜ人間用パンを食べることができないのか
- 誤食の際の対処法
- 猫が食べるための「猫用パン」はあるのか
猫に人間用のパンは危険!なぜダメなのか、4つの理由を徹底解説
わたしたち人間はおいしく食べることができるパンを、なぜネコちゃんは食べられないのでしょうか?
その理由を知りたいと思う方も、きっといることでしょう。
猫に人間のパンを食べるのに向かない理由は、主に以下の4つです。
- カロリーが高く、食べると肥満になる恐れがある
- 食べると下痢や嘔吐等、アレルギー症状が出る恐れがある
- 炭水化物は猫の消化に悪い
- レーズンやネギ、チョコなど、食べると危険な食材が含まれる恐れがある
①:栄養豊富だがカロリーが高く、肥満になる恐れがある
パンは栄養が豊富ですが、同時にカロリーも高い商品。
ネコちゃんに与えるとカロリー過多になりがちなので、食べるには適さない食品だといえるでしょう。
代表的なプレーンのパン100gあたりのカロリーは、以下の通りです。
- 食パン:264kcal
- フランスパン:279kcal
- ライ麦パン:264kcal
- マフィン:228kcal
- ロールパン:316kcal
- クロワッサン:448kcal など
②:下痢や嘔吐等、アレルギー症状が出る恐れがある
パンは小麦粉や卵、牛乳などが含まれる加工食品です。
これらの食材にもしネコちゃんがアレルギーを持っていた場合、以下のような症状が現れます。
- 体の柔らかいところを掻く
- 食欲不振
- 皮膚が赤くなったり、発疹が出たりする
- 下痢や嘔吐
- 鼻炎
- アナフィラキシーショック など
③:炭水化物は猫の消化に悪い
猫はわたしたち人間とは違い、肉を食べるのに特化した体をしています。
猫は肉食動物の中でも、特に肉食に特化した「真性肉食動物」であり、基本的に炭水化物や植物性食品を必要としません。
つまり、パンを食べて炭水化物を摂取してもしっかりエネルギーに変えることはできないのです。
なお、猫に炭水化物を与えすぎると、以下のような病気を誘発する可能性もあります。
- 糖尿病
- 腎臓病
- 尿路・尿管結石
- お腹がすき過食傾向になる
- 肥満 など
④:レーズンやネギ、チョコ等、危険な食材が含まれる恐れがある
パンの中にはレーズンやネギ、チョコといった猫にとって危険な食材が含まれているものもあります。
これらの食材を念入りに取り除いてから与えたとしても、パンの表面には成分が残っていることもあります。
レーズンパンやカレーパン、チョコパンなどは誤って食べると中毒を起こす可能性も。
よって、特に総菜パンや菓子パンを食べる際には、猫が誤食しないかをしっかり見張っておく必要があるといえるでしょう。
特に総菜パンには、一見具材には危険な食品が無いように見えても、調味料に味を良くするために危険食品のエキスが含まれていることもあり得ます。
ネコちゃんが欲しっても、これらのパンは絶対に与えないようにしましょう。
補足:パン以外に、猫が食べてはダメな人間の食べ物とは?
原則として、猫に人間用の料理や加工食品を与えるのはNGです。
その理由は、人間のために作られた食品には塩分や脂肪分、糖分が過剰に含まれるから。
体の大きな人間には適した栄養価でも、小さなネコちゃんにとって人間の料理は栄養の過剰摂取を招きがちになります。
猫には専用のキャットフードや、加工されていない食材を与えるようにしましょう。
なお、人間の食品の中には、猫が食べると中毒を招く危険なものも。
- レーズン
- ネギ
- ブドウ
- アボカド
- 生のイカやタコ、エビ
- 香辛料(スパイス類)
- チョコレート
- アワビやサザエの内臓部分 など
上記の食品は、猫には絶対に与えてはいけません。
猫がパンを食べてしまった!誤食の際の対処法を徹底解説!
ここまで記事を読んで上記のような不安を感じている飼い主さんも、きっといることでしょう。
ここでは、ネコちゃんがパンを誤食した際の対処法を紹介します。
パンを食べてしまった際の対処法は、主に以下の2つに分かれます。
- 危険な食材を含まず、少量なら大丈夫
- 愛猫の様子がおかしい、または危険な食材を食べた場合は動物病院へ
猫がパンを食べた!危険な食材を含まず、少量なら大丈夫!
もし猫がパンを食べても、少量であり危険食材を含んでいない場合にはそれほど心配する必要はありません。
とはいえど急変する恐れは否めないため、普段より気をつけて様子を見るよう心がけてください。
特に、消化機能の弱い子猫やシニアの場合には経過観察は念入りに行うとよいでしょう。
もしネコちゃんの容体が変化した場合には、早めに動物病院につれていきましょう。
愛猫の様子がおかしい、危険な食材を食べた場合は動物病院へ
パンを食べた猫の様子がおかしい場合には、早めに動物病院へ連れていきましょう。
猫に下痢や嘔吐、食欲不振などの症状が起こっている場合には、以下のような疾患を疑うべきです。
- アレルギー
- 胃や腸の消化不良
- 消化管閉塞 など
猫がどうしてもパンを食べたがる際は?猫用パンは手作りできる!
と、お悩みの飼い主さんもいるのではないでしょうか。
ご安心ください、猫用のパンは家庭で作ることもできますよ!
ここでは、猫用パンについて徹底解説します。
- パンを食べたがる場合は、猫用パンを作るのもおすすめ
- 専用パンの作り方や人気レシピを紹介
- 猫が専用のパンを食べる際の注意点
以下では、パンの作り方などを詳しく紹介します。
猫がパンを食べたがる場合は、猫用パンを作るのもおすすめ!
猫ちゃんがパンを食べたがる場合には、猫が食べることに適した専用パンを与えるのもおすすめです。
猫が食べるパンは、以下のような要素をおさえて作るのがよいでしょう。
- 塩や砂糖、バターなどの調味料を加えない
- プレーンであり具材が入っていない
- 害がある食べ物は入っていない など
犬用パンの作り方は?犬用パンの簡単・人気レシピを紹介!
「ネコちゃんが食べるパンを作りたい!でも、どうやって作ったらいいかが分からない…」
上記のような悩みを抱える飼い主さんも、きっといるのではないでしょうか。
ここでは猫が食べることができるパンのおすすめレシピを2つ紹介します。
どちらのレシピも簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。
【発酵ナシで作れる!簡単猫用パン】
ベーキングパウダーとヨーグルトで作る、簡単な猫用パンのレシピです。
砂糖や食塩、油も不使用なので、猫の体にやさしいパンを作れますよ。
材料(3個)
- 強力粉60g
- ベーキングパウダー1g
- 無糖無脂肪ヨーグルト30g
- 水15g
作り方
- 強力粉とベーキングパウダーを大きめのボウルに入れ、軽く混ぜる
- 軽くまとまったら残りの食材を入れ、5分程度こねる
- まとまったら3分割し、丸めて形を整える
- 180℃に温めたオーブンで15分程度焼く
- 焼きあがったら粗熱を取って完成
【煮干し粉香るピザ風パン】
魚の風味や旨味がしっかり詰まった煮干し粉を練り込んだ、食いつき抜群のパンです。塩や砂糖は一切入っていないので、安心してネコちゃんでも食べられます。
材料
- 準強力粉40g
- ドライイースト1g
- ペット用牛乳25ml
- ペット用煮干し小さじ1
作り方
- ボウルにドライイースト・ぬるめに温めたペット用牛乳・粉にしたペット用煮干しをすべて入れてこねる
- まとまったらボウルにラップをかけ、30~1時間ほど寝かせる
- 2倍に膨らんだら生地の形を整え、トースターで10~15分焼く
- 焼きあがったら粗熱を冷まし完成
猫用パンが好きでも食べ過ぎは危険!猫が食べる際の注意点は?
猫用に作ったパンは確かに安心・安全ですが、パンである以上小麦粉で作られていることは懸念しなければなりません。
食べさせる際には、以下の点に注意して少量を与えるようにしてください。
- 小麦やその他食材にアレルギーがないか
- 食べた際に消化不良を起こしていないか
- パンは喉に詰まらせないサイズになっているか
- 他のおやつを与えている場合には、量のバランスがとれているか など
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まとめ:猫が人間用のパンを食べるのはダメ!
いかがだったでしょうか。
この記事のまとめは、以下の通りです。
- 猫に人間のパンを与えるのは「カロリー過多」「アレルギー」「炭水化物の消化に猫の体が適していない」「危険な食材を含む場合がある」などの理由でNG
- 誤食が少量で危険な食材を含んでいない場合は、様子を見るだけで大丈夫
- 猫に危険な食材を含んでいたり、様子がおかしいときは動物病院へ
- 猫には猫が食べることのできる専用パンを与えよう