猫はわさびを食べるとどうなるかご存知ですか?食べてしまったらどのような症状が起こるのでしょう。ここでは、症状や対策、危険な量、気をつけた方が良い既往症とわさび以外に猫が食べない方が良いネギ類、牛乳、香辛料、生魚などについて詳しく徹底解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫はわさびを食べていい?与えてはダメな理由と対処法を徹底解説
- わさびは与えても良いのか?
- 万が一食べてしまった時の対処法と予防法
- 刺激物には注意が必要
- わさび以外にも与えてはいけない食べ物
猫にわさびはだめ!与えてはいけない二つの理由を解説
- 大量摂取することによる危険性
- 甲状腺の疾患を持っている場合には特に注意が必要
①:中毒症状が起きる成分はないが大量摂取は危険
わさびはもともと食材の菌の増殖を防ぐために使用されていた食材と言われているのです。
そのため、現在も痛みの早いお刺身やお寿司などの生ものと一緒に食べることがあるのですね。
そんなわさびですが、中毒を引き起こすような成分は含まれていないと言われています。
「それなら、一安心だね!」と思う人もいるかもしれません。
しかし、わさびには強い刺激があることには違いがありません。
そのため、猫が大量に食べることによって胃腸が刺激され、お腹を起こしてしまったり嘔吐するといったことも起こる可能性があります。
いくら中毒を起こす成分が含まれていないからといっても、試しに少しあげてみるといったことはしないようにしてくださいね。
②:特に甲状腺に問題がある子は注意
刺激の強いわさびは与えないようにすることが大切とお話しましたが、猫の中でも特に注意しなくてはいけない猫がいます。
わさびは甲状腺の疾患を持っている場合には特に気をつけたほうが良い食材と言われているのです。
わさびに含まれている成分の中には甲状腺に必要なヨウ素と呼ばれる成分の吸収を妨げてしまうものが含まれていると言われています。
このヨウ素がないとうまくホルモンの分泌ができなくなってしまうのです。
甲状腺はホルモンを分泌している器官ですから、うまくホルモンが分泌されないとなると負担が大きくなってしまいますよね。
甲状腺の疾患を持っている場合にはわさびの成分によって悪化してしまう危険性もあるので与えないようにしてくださいね。
猫はわさびを食べてしまったらどうする?対処法と予防法
わさびは刺激が強いことや甲状腺の疾患を悪化させてしまう可能性があることから与えないようにすべき食材であることがわかりましたね。
この章では以下の内容でお話ししていきましょう。
- わさびを食べることで引き起こされる症状
- どのような対処をすべきか
- 健康を損なってしまう量はどれくらい?
猫がわさびを食べてしまった!症状や対処法を徹底解説
では、わさびを食べてしまうとどのような症状が出るのでしょうか。
主に以下のような症状が出ると言われています。
- 胃腸が刺激されることによる下痢や嘔吐
- わさびに含まれる成分による疾患の悪化
猫は刺身についたわさび入りの醤油でもダメ?危険な量とは
わさびを食べてしまったといっても少しなめてしまった程度なのか、それともスプーン1杯分など大量に食べてしまったのかによって危険性は大きく異なってきます。
わさびが与えてはいけない食材と言われているのは刺激が強いことによって下痢や嘔吐といった症状が出るからだと説明しました。
しかし、中毒を起こしてしまうような成分は含まれていないのです。
そのため、少しなめてしまった程度ならさほど心配しなくても大丈夫だと言われています。
一方で、大量に食べてしまった場合には内臓を傷つけてしまう危険性が高いので注意が必要です。
わさび入りの加工食品に関しては、わさびの刺激の危険性もありますがそれ以上に人間が食べて美味しいと感じるくらいの味付けがされているので与えないようにすることが重要です。
わさびの他にもからしや唐辛子などの刺激物には注意!
わさびは大量に食べてしまった場合には内臓を傷つけてしまう危険性があるとお話ししました。
では、それ以外の刺激物に関してはどうでしょうか。
- わさび以外にも刺激がある食材は与えないようにする
- 刺激物を食べると口から泡が出ることがある
補足:猫は刺激物を食べたらよだれや泡が口から出る?
刺激物を食べることによって口からよだれや泡が出てしまうという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
実はこれは本当です。
刺激物を食べることによって口の中が痛くなってしまったり、違和感があるとよだれが分泌されやすくなります。
これによって泡を吹いているような状態になると言われています。
また、刺激物を食べたことによって吐きそうになっている場合にも、気持ちが悪くて泡を吹いてしまうことがあります。
どちらにしても体調がすぐれないサインですので、よく観察してあげることが大事です。
また、なかなかよだれが止まらなかったり、嘔吐が続くなど回復しない場合には一度動物病院で診てもらうようにすることが大切です。
わさび以外にも食べない方が良い食べ物はある?
ここまでわさびは与えないほうが良い食材として紹介してきました。
では、その他にも与えてはいけない食材はあるのでしょうか?
この章では以下の内容でお話していきましょう。
- ネギや香辛料には注意が必要
- 人間用の牛乳や生魚も与えないようにする
- しつけだとしても与えてはいけない食材は使用しない
①:猫はネギ類や香辛料も危険
ネギ類は絶対に与えてはいけません。
ネギ類とは長ネギやタマネギなどです。
これらの食材は食べることによって血液の中にある赤血球を破壊してしまうのです。
破壊されることによって貧血を起こしてしまいます。
このネギ類を食べることによって引き起こされる貧血は薬などで治るものではありません。
そのため、治るのを待つしかないのです。
また、香辛料も与えないようにしてください。
香辛料にはさまざまな種類の食材が使用されていますよね。
その中には健康に異常をきたしてしまう成分の含まれたものもあります。
人間にとっては欠かせない香辛料ですが、猫にとっては健康を損なってしまうような非常に危険なものであることを覚えておきましょう。
②:牛乳や生魚も与えない方が良いでしょう
実は牛乳や生魚も与えないほうが良いって知っていましたか?
猫といえばミルクや魚というイメージですよね。
しかし、人間用の牛乳は与えないようにしたほうが良いのです。
人間用の牛乳には分解することのできない成分が含まれていることが多く、下痢などを引き起こす可能性が高いのです。
また、生魚に関してはお刺身などで食べる生魚は与えても大丈夫だとは言われています。
しかし、中には寄生虫が潜んでいる可能性もあります。
人間でもお刺身を食べたことで寄生虫が体の中に入ってお腹に激痛が走ったという経験をしたことがある人もいると思います。
このように寄生虫はお腹の中で悪さをするので生の魚は与えないようにすることが安心です。
魚を与える場合には火を通すようにしてください。
また、大量に与えることもお勧めできません。
③:噛み癖対策に使うには専用の物を使いましょう
ペットの困った行動を改善するためにさまざまなしつけグッズが販売されていますよね。
その中には与えてはいけない食材の成分を配合したものもたくさんあります。
確かに、猫にとって嫌な成分が含まれていることで多少の効果を発揮してくれることはあるかもしれません。
しかし、健康を損なってしまう危険性のあるものをしようしてまでしつけを行う必要があるのでしょうか?
問題行動で困っているなら、できるだけ健康を損なわない成分を配合したしつけグッズを選ぶようにするかプロに相談するようにしてみてはいかがでしょうか?
わさびなどの刺激物を使用したしつけグッズは長期的に使用することによって効果が薄れてしまうことも多いです。
どんな方法でしつけを行うかは正しく判断するようにしましょう。
MOFFMEのペット保険一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較サービスを行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:猫にわさびはダメ!大量に食べると危険な場合も
いかがでしたでしょうか?
今回はわさびと猫というテーマでお話ししていきました。
記事の内容を簡単におさらいすると以下のようになります。
- わさびには中毒性はないが、刺激が強いので与えないほうが良い
- 胃腸炎や下痢、嘔吐などの症状が出ることがある
- 甲状腺の疾患がある場合には特に注意する
- ネギ類や生魚なども与えない
- しつけは正しい方法で行う