犬が市販のパンを食べていいのでしょうか?栄養豊富なパンは少量なら大丈夫ですが、塩分や砂糖も多く、主食の餌として与えてはダメです。また犬用の無添加のパンは自宅で簡単に作ることもでき、おすすめです。この記事では犬とパンについて、危険性や誤飲の対処法等を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬がパンをおやつに食べて大丈夫?犬用パンの手作りレシピも紹介
パンは、朝ごはんやおやつに活躍する便利な食材ですよね。
ふわふわしていてどんな世代にも人気で食べやすいので、犬に与えても良いのでは?
と思われるかもしれません。
今回「MOFFME」では
- 犬はパンを食べないほうが良い!その理由4つ
- もし犬がパンを食べてしまったら?もしもの時の対処法
- パンが好きな犬には!手作りの犬用パンは自宅で作れる
- MOFFMEの無料LINE相談も利用できておすすめ!
犬にパンは与えない方が良い!なぜダメなのか、4つの理由を解説
一見犬が食べても問題のないようなパンですが、実は色々な健康面での危険が隠れています。
なぜ、人間は食べていいのに犬はダメなのでしょうか。
ここでは
- 小麦アレルギーに注意!嘔吐などの症状も
- パンには塩分や糖分が多く含まれている!塩分過多や肥満に注意
- 犬はパンに含まれる穀物などをうまく消化できないことも
- ネギ、レーズンやチョコレートなどが入っているパンには注意
についてご紹介します。
4つのポイントがあるので、特に注意しましょう。
①:嘔吐等の小麦アレルギーの症状が出る恐れがある
ほとんどのパンの原材料は、小麦です。
人間でも小麦は代表的なアレルギーの一種ですが、犬でも小麦アレルギーを発症する場合があります。
食べてからすぐに症状が出る場合もありますが、犬の場合比較的時間がたってから出ることもあります。
また、継続的な摂取によって後から発症することも。
そのため、日常的に何度も与えることはしないようにしましょう。
アレルギーの症状は様々ですが、基本的には嘔吐や下痢になることが多くあります。
皮膚にかゆみや荒れがみられることもあります。
消化器に問題がなくても、かゆがっているようなしぐさが見られたら危険信号かもしれません。
もし食べてしまったらその後の様子はよく観察しましょう。
②:塩分や砂糖の量が多く、塩分過多や太る恐れがある
普段、バターやジャムを塗って食べることの多いパン。
しかし、パンを作る工程では意外に塩や砂糖が多く使われていることをご存じですか?
菓子パンや総菜パンならその量はさらに多くなります。
犬は体が小さいため、人間と同じ量の塩分や糖分をとってしまうと明らかに必要量をオーバーしてしまうのです。
また、塩分のとりすぎは腎臓や心臓など内臓に負担をかけることにもなります。
糖分も同じで、糖尿病や肥満の原因になります。
実は、人間用のパンが好きな犬はたくさんいます。
若い時には大丈夫でも、塩分・糖分・脂肪などが蓄積されていくことは犬にとって望ましくありません。
まずは与えないことが一番重要ですので、飼い主さんがしっかり管理してあげましょう。
③:犬はパン等の穀物の消化がうまくできない
パン含まれる小麦が、犬に与える影響はアレルギーだけではありません。
犬の体内には、小麦のような穀物を上手に消化する酵素が少ししかありません。
そのためパンは消化の悪い食材、ということになるのです。
パンの中には、グルテンという成分が含まれています。
これはいわゆるパンのもちもち成分で、腹持ちを良くしてくれます。
しかし消化するのに時間がかかると、腸や消化器官に支障が出てきて体調不良の原因に。
犬は腸が短いため、腹持ちの良さが逆に消化不良を引き起こしてしまうのです。
また、グルテンは粘りが強いため歯に張り付きやすく歯周病などの原因になることもあります。
このように、犬とパンはあまり相性が良くないのでむやみに与えないようにしましょう。
④:レーズンやネギ、チョコ等の危険な食材が含まれる恐れがある
皆さん、市販のパンには犬が中毒を起こしやすい食材が使われていることがあるということをご存じでしょうか。
例えばレーズンパンは、意外と知られていない「ブドウの中毒」が起こります。
この中毒は非常に危険で、通常の中毒の症状に加え急性の腎疾患になる恐れもあるといわれています。
その他、チョコや玉ねぎも犬が中毒を起こす食材として有名です。
チョコのパンはもちろんですし、ネギ系の食材も見えないところに使用されていることがあります。
どの中毒も初期は嘔吐や下痢など、重篤化すると呼吸困難や血尿などの症状があらわれます。
最悪の場合に死に至ることも。
パンには、意外と中毒の危険性がある食材が使われていることを認識しておきましょう。
犬がパンを食べてしまったらどうする?誤食の対処法を徹底解説
間違って犬がパンを食べてしまった!そんなハプニングが起こってしまったら。
危険が伴う食材となると心配になりますよね。
そこでこの項では
- 犬がパンを食べてしまった!安全な食材で少量なら大丈夫
- 様子がおかしい!危険な食材が入っていたら動物病院へ
犬がパンを食べた!危険な食材を含まず、少量なら大丈夫!
もし犬がパンを食べてしまったら、すぐに病院に行く必要はあるのでしょうか?
基本的に、少量かつ中毒になる危険性のある食材が入っていなければ大丈夫です。
まずは、何をどれくらい食べたのか確認しましょう。
犬の大きさにもよりますが、多量の摂取でなければそのまま様子を見ても良いでしょう。
しかし一度食べるとその味が忘れられず、度々ねだってくる可能性もあります。
その度にあげることのないように、徹底しましょう。
愛犬の様子がおかしい、危険な食材を食べた場合は動物病院へ
先ほど、パンを食べても少量なら大丈夫という風にご紹介しました。
とはいえ、アレルギーや中毒の危険がある食材が入っていたことを確認した場合は別です。
中毒は、すぐに症状が出るというイメージがありますがそれは一例です。
実は数日たってからゆっくりと進行してくる場合も多いのです。
そのため、危険な食材を食べた後犬が元気そうにしていることもあります。
中毒の場合、体調が悪くなってから病院に行くのではすでに遅いことも。
はっきりした中毒症状でなくても嘔吐や下痢、食欲不振などがみられる場合もアレルギーではなく中毒の初期症状である可能性もあります。
早めの受診が大事になってくるので、もし気になる食材を食べていた場合はすぐに受信しましょう。
犬がどうしてもパンを食べたがる際は?犬用パンは手作りできる!
パンの臭いや食感が大好き!という犬もいるかもしれません。
そうなるとどこかから見つけて食べてしまったり、食事のたびに欲しがって大変ですよね。
ここからは
- 犬がパンを食べたがったら?犬用のパンを手作り
- 犬用パンのレシピは?簡単で人気の作り方
- 犬用のパンでも食べすぎは禁物!あげる時の注意点など
- 補足:実は犬に薬をあげる時にも使用できる!
についてご紹介します。
手作りすれば、原材料もわかるので安心してあげられますね。
犬がパンを食べたがる場合は、犬用パンを作るのもおすすめ!
犬がパンを欲しがる場合、一緒に楽しめる何か良い手はあるのでしょうか。
実は、材料に気を使ったやさしい犬用パンを自宅で作ることができるのです!
犬用に作ったパンであればある程度安心して与えることができますし、一緒にパンを楽しむこともできます。
もちろん材料のアレルギーなどには気を付けなければなりません。
作り方はそれほど難しくもないので、犬がパン好きで困っているという飼い主さんはぜひ作ってみてください。
犬用パンの作り方は?犬用パンの簡単・人気レシピを紹介!
ここからは、犬用パンの作り方をご紹介!
①イーストを使った本格パン
材料
- 小麦粉 300g
- ドライイースト 6g
- オリゴ糖 大さじ1
- 豆乳 200cc
- オリーブオイル 大さじ1
作り方
- ボウルに小麦粉・ドライイースト・オリゴ糖・オリーブオイルを入れます
- 少しずつ豆乳を入れながらひとかたまりになるまでよく捏ねます
- 生地が滑らかになるまで捏ねたら、容器にラップをかけて一次発酵します
- 1時間ほどすると生地が2倍程度に膨らみます
- 作業台全体に小麦粉をうすく敷いて、空気抜きしながら8等分に切ります
- 丸めたら塗れ布巾をかけ、15分程度おきます
- 15分経ったら、再度空気抜きをしながら断面が見えないように丸めます。
- 閉じ口を下にして置き、室温で2次発酵します。
- 30分ほどたったら180℃のオーブンで20分焼いて完成!
- 米粉 50g
- 水 40㏄
- 水切りヨーグルト 大さじ1
- サラダ油 小さじ1
- 米粉を入たボウルに水を加えながら混ぜます
- 水切りヨーグルトをいれ捏ね、油を敷いたフライパンで焼いたら完成!
犬用パンでも食べ過ぎは危険!犬用パンを与える際の注意点は?
自宅で作る手作りの犬用パンは、危険なものでなければ色々なアレンジができます。
例えば材料の水分は、牛乳・豆乳・水でアレンジ可能。
糖分ははちみつやオリゴ糖を使用できますが、なくてもOK。
また、オリーブオイルや卵もその時によって調節して作ることができます。
手作りでも小麦粉・卵・牛乳などのアレルゲンを含むので、アレルギーには十分注意しましょう。
初めて与える時は少量から始めて様子を見ましょう。
自宅で作ったものでも、炭水化物を摂りすぎると太る原因になります。
また先ほどご紹介した通り、穀物の消化不良から体調不良になることも。
犬はパンを主食にはできません。
あくまでも普段の餌を主食にし、パンはおやつに少量与える程度にとどめましょう。
補足:パンは犬に薬を与える場合にも活用できる!
ここで、意外なパンの使い方もご紹介します。
動物病院に行くと、錠剤で薬をもらうことが多いと思います。
しかしえさに混ぜても薬だけ残してしまったり、飲んだふりをして実は口に隠していたりすることも。
そんな時に、活躍するのがパンの柔らかい部分。
一かけらのパンに薬を包んで口に入れてあげると、スムーズに飲み込んでくれることがあります。
アレルギーの心配などもあるので、あくまでも犬が薬を飲まないときに使用しましょう。
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まとめ:犬が人間用のパンを好きでも与えない方が良い!
犬は、人間が食べているものにとても興味があります。
特に、よく食卓にあがるパンであればなおさらです。
しかし人間用のパンは、犬にとってあまり良い食材ではありません。
一度あげるとまた欲しがってしまうので、与えるのがクセにならないよう注意しましょう。
この記事では
- 犬にパンをあげるのはNG!ダメな理由とは
- パンを食べてしまった時どうする?対処法を解説
- 犬がパンを食べたがる時は?手作りパンがおすすめ!
を解説してきました。
人間用のパンをたくさん与えていると、アレルギーや栄養面で様々な問題が出てきます。
手作りの犬用パンを作れば、家族皆でパンを楽しむこともできて犬も大満足です!
ぜひご自宅で試してみてください。
MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!