猫にクッキーは与えてはダメ!危険性、猫用クッキーのレシピを解説!のサムネイル画像

猫が人間用のクッキーを餌・おやつに食べるのは大丈夫でしょうか?猫に市販の人間用のクッキーをあげるとアレルギー等の恐れがあり危険です。ただしさつまいも等を使用した猫用の無添加のクッキーなら与えても大丈夫です。この記事では猫とクッキーについて解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫はクッキーが好き?猫用クッキーの作り方も徹底解説!

もし猫が人間用のクッキーを欲しがった場合、そのクッキーを与えていいのか迷ってしまいますよね。


愛猫が食べたがっている姿を見ると、思わずあげたくなってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか?


しかし猫に人間用のクッキーを与えることは、猫にとって様々な危険性があるのです。


今回「MOFFME」では、クッキーが猫にとって危険な理由をお伝えします。

  • 猫に人間用のクッキーを与える危険性
  • 猫が人間用のクッキーを食べてしまった際の対処法
  • 猫用手作りクッキーのレシピ
以上の項目について、それぞれ解説していきましょう。

猫にクッキーを食べさせたい場合はどうしたらいいの?」と考える方は、ぜひご覧ください。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

猫に人間用のクッキーは与えちゃダメ!4つの危険性を徹底解説!

猫に人間用のクッキーを与えてはいけません


なぜ与えてはいけないのか、その具体的な理由についてお伝えしていきます。

  • 小麦や卵アレルギーの症状が出る危険がある
  • 砂糖が多く高カロリーなため、肥満になる危険がある
  • クッキーの中のチョコレート等に中毒症状が出る危険がある
  • 添加物が多く、猫の体に悪い
  • クッキー以外に猫に危険な人間用の食べ物・お菓子とは?
以上の項目について、それぞれ確認していきましょう。

①:小麦や卵アレルギーの症状が出る危険がある

小麦は、猫によってはアレルギー症状が出る可能性があり大変危険です。


猫は、穀物の消化を苦手とする動物です。


体内で穀物を上手く消化できないことから、アレルギーを引き起こす可能性がとても高いと言われているのです。


そのため、小麦などの穀物を猫に与えることは避けたほうが良いでしょう。


また、タンパク質も猫のアレルゲンに分類されています。


そのためタンパク質を豊富に含むは、与える際に注意が必要なのです。


食物アレルギーが発症した場合は、しきりに体を掻いたり舐めたり痒みを訴える行動が見られます。


さらに下痢や嘔吐といった症状が出るケースもあり、消化器系の疾患を併発する可能性も高まるのです。

②:砂糖が多く高カロリーなため、肥満になる危険がある

人間用のクッキーには砂糖が含まれているため、食べさせることで肥満になる恐れがあります。


猫は肥満になることで、以下のような弊害や疾患を引き起こしやすくなります。

  • グルーミングが行き届かず、皮膚炎を起こす
  • 気管が狭まり、呼吸器に負担が掛かる
  • 心臓に負担が掛かる
  • 糖尿病になりやすくなる
  • 関節や筋肉を痛めやすくなる
また、肥満になることで麻酔が効きにくくなります。

仮に上記のような疾患を併発し手術が必要になった場合に、手術の妨げになる可能性があるのです。

猫が肥満になることは、有害無益であることは間違いありません。

また猫は舌の構造上、甘味を感じることはありません

人間のクッキーに美味しさを感じることはないので、与える必要はないのです。

③:クッキーの中のチョコレート等に中毒症状が出る危険がある

人間用のクッキーには、チョコレートが入っていることがあります。


人間にとってチョコレートは嗜好品ですが、猫にとっては中毒症状を引き起しかねない危険なものなのです。


猫は体内でチョコレートの成分を分解・排出することが困難な動物です。


摂取したチョコレートが毒として蓄積されることで、中毒症状が起こるのです。


興奮状態になったり下痢や嘔吐といった症状が現れ、中には発熱や不整脈痙攣を起こすなど重症になるケースもあります。


さらに最悪の場合は、命を落とすこともあり得るのです。


チョコレートだけでなく、ココア紅茶などカフェインの成分を含むクッキーには注意しましょう。


愛猫が誤って食べてしまった場合は、早めに動物病院を受診してください。

④:添加物が多く、猫の体に悪い

人間用のクッキーには添加物が多く含まれており、それが猫の健康に害を与えてしまいます。


具体的には、

  • 膨張剤
  • 乳化剤
  • トランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング)
などがあげられます。

膨張剤は食感を良くするために含まれており、クッキーのサクサク感を出す働きがあります。

乳化剤は水や油など混ざりにくいものをまとめやすくする役割があり、品質を保持するために含まれています。

また、クッキーにはマーガリンショートニングが利用されている場合がありますが、それらはトランス脂肪酸を多く含む食材です。

人間の場合もそれぞれの添加物を多く摂取することで、発がん性心臓病のリスクが高まることが懸念されています。

猫は体が小さいため、人間以上に影響を受ける可能性が高いのです。

猫の健康維持のためには、可能な限り添加物を与えないようにしましょう。

補足:クッキー以外に猫に危険な人間用の食べ物・お菓子とは?

クッキー以外にも、猫にとって危険な食材は存在します。


その一例を紹介していきましょう。


ネギ類

玉ねぎやニンニクなどのネギ類は、赤血球を破壊し、貧血血尿を招く恐れがあります。

ネギ類は頻繁に利用する食材のため、調理後はすぐに片付け、また床に落ちていないかなどしっかり確認しましょう。


生のイカ・タコ

十分に加熱したものであれば問題はありませんが、生のまま与えることでビタミンB1が分解されてしまいます。

猫にとってビタミンB1は欠かせない栄養素であり、不足すると食欲不振嘔吐に繋がる恐れがあります。


ぶどう・レーズン

猫がぶどうやレーズンを食べることで、下痢嘔吐といった症状が現れます。

また、おしっこの排泄が難しくなるといった急性腎不全を招きやすいため、危険性の高い食材なのです。

ぶどうやレーズンがなぜ猫に悪影響を及ぼすのかは不明ですが、その分慎重にならなくてはなりません。

猫が人間用のクッキーを食べてしまった!誤食の対処法を徹底解説

気を付けていても、誤食は思わぬタイミングで起こってしまいます。


仮に愛猫が人間用のクッキーを食べてしまった場合、どのような対応をすれば良いのでしょうか。


以下の内容についてしっかり確認し、もしもの時には落ち着いた行動を心がけましょう。

  • 少量ならまずは様子を見る
  • 猫の様子がおかしければ、すぐに動物病院を受診する
それでは、詳しく解説していきます。

猫が人間用のクッキーを食べた!少量ならまずは様子を見よう

猫が誤って人間用のクッキーを食べてしまった場合は、食べた量を確認し、少量ならば様子を見ましょう。


食べた量が多くなければ、そこまで慌てることはありません。


しばらくは猫を1匹にせず、体調の変化に注目してください。


しかし、チョコレートや紅茶などカフェインが含まれているクッキーの場合は、吐かせなくてはならないケースもあります。


念のため、かかりつけの獣医さんに相談すると安心でしょう。

猫の様子がおかしければ、すぐに動物病院を受診する

クッキーを食べてしまったあとで、猫の様子がおかしいと感じることがあるかもしれません。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 体を痒がる
  • 興奮状態が続く
  • 発熱
  • 痙攣
以上のような症状が見られる場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。

その際は食べたクッキーの原材料が分かるものを持参することで、体調不良の原因を突き止めやすくなります。

このように、人間用クッキーの誤食は命の危険に繋がりかねません。

お菓子などは、猫が開けられない場所にしっかりと保管しておくと安心です。

猫がクッキーを食べたがる場合は?猫用クッキーの作り方とは

人間用のクッキーが猫の体に悪いと分かっていても、食べたがっている愛猫を無視するのは心が痛みますよね。


そんな時、私たち飼い主はどのような対応をすれば良いのでしょうか?

  • 猫がクッキーを食べたがる場合は猫用クッキーを与える
  • 猫用クッキーの人気レシピを紹介
それでは、以上の項目について解説していきましょう。

猫がクッキーを食べたがる場合は猫用クッキーを与えよう

猫は舌の構造上、甘味を感じることはありません


人間用のクッキーを食べたがる理由は、味が好きなのではなく、香りや好奇心からだと考えられます。


そのためわざわざ猫にクッキーを与える必要はないのですが、猫がどうしても欲しがる場合は猫用のクッキーを食べさせてあげてください。


現在では、無添加で安全な猫用クッキーが数多く市販されています。


ただし小麦粉を使っているものが多いので、アレルギー体質の猫の場合は注意が必要です。

猫用クッキーは家庭でも手作りできる!人気のレシピを紹介!

猫用クッキーは、市販でなくても家庭で簡単に手作りすることが可能です。


それでは、人気のレシピを2つ紹介しましょう。


①おからソフトクッキー

参考:https://cookpad.com/recipe/4865566

材料

  • バター(15g)
  • 卵(1個)
  • おから(200g)
  • かつお節(3g)
  • 小麦粉(50g)
  • 牛乳(50g)
作り方
  1. 電子レンジで溶かしたバターと、卵を混ぜ合わせる
  2. 1におからとかつお節、小麦粉を入れて混ぜ合わせる
  3. 2に牛乳を加え、手で捏ねながらまとめていく
  4. 食べやすいサイズに形成し、170度に余熱したオーブンで30分焼いたらできあがり

②さつまいもクッキー

参考:https://wanchef.com/recipe/1886

材料
  • さつまいも(150g)
  • 薄力粉(30g)
  • オリーブオイル(大1)
作り方
  1. 茹でたさつまいもを潰す
  2. ふるいにかけた薄力粉と1を混ぜ合わせる
  3. 2にオリーブオイルを加え、全体に行きわたるように混ぜる
  4. 3を食べやすいサイズに形成し、200度に余熱したオーブンで15分焼いたらできあがり

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まとめ:猫に人間用のクッキーは与えてはダメ!

人間用のクッキーが猫に及ぼす影響についてお伝えしました。


改めて今回のポイントをまとめます。

  • 人間用クッキーに含まれる小麦や卵は猫にとってアレルゲンであるため、与える際には注意が必要
  • 人間用クッキーは砂糖や添加物が多いので、猫の健康を害する恐れがある
  • 人間用クッキーに含まれるチョコレートは、中毒症状を招く原因になるため与えてはいけない
  • 猫が人間用クッキーを誤食してしまった時は、少量の場合であれば様子を見る
  • 猫の体調に変化が見られた場合には、すぐに動物病院を受診する
  • 猫には猫用のクッキーをあげる
猫に人間用のクッキーを与えることは、百害あって一利なしです。

猫が食べたがる素振りを見せても、心を鬼にして猫の健康を守りましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!