猫が人間用のクッキーを餌・おやつに食べるのは大丈夫でしょうか?猫に市販の人間用のクッキーをあげるとアレルギー等の恐れがあり危険です。ただしさつまいも等を使用した猫用の無添加のクッキーなら与えても大丈夫です。この記事では猫とクッキーについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫はクッキーが好き?猫用クッキーの作り方も徹底解説!
もし猫が人間用のクッキーを欲しがった場合、そのクッキーを与えていいのか迷ってしまいますよね。
愛猫が食べたがっている姿を見ると、思わずあげたくなってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか?
しかし猫に人間用のクッキーを与えることは、猫にとって様々な危険性があるのです。
今回「MOFFME」では、クッキーが猫にとって危険な理由をお伝えします。
- 猫に人間用のクッキーを与える危険性
- 猫が人間用のクッキーを食べてしまった際の対処法
- 猫用手作りクッキーのレシピ
猫に人間用のクッキーは与えちゃダメ!4つの危険性を徹底解説!
猫に人間用のクッキーを与えてはいけません。
なぜ与えてはいけないのか、その具体的な理由についてお伝えしていきます。
- 小麦や卵アレルギーの症状が出る危険がある
- 砂糖が多く高カロリーなため、肥満になる危険がある
- クッキーの中のチョコレート等に中毒症状が出る危険がある
- 添加物が多く、猫の体に悪い
- クッキー以外に猫に危険な人間用の食べ物・お菓子とは?
①:小麦や卵アレルギーの症状が出る危険がある
小麦や卵は、猫によってはアレルギー症状が出る可能性があり大変危険です。
猫は、穀物の消化を苦手とする動物です。
体内で穀物を上手く消化できないことから、アレルギーを引き起こす可能性がとても高いと言われているのです。
そのため、小麦などの穀物を猫に与えることは避けたほうが良いでしょう。
また、タンパク質も猫のアレルゲンに分類されています。
そのためタンパク質を豊富に含む卵は、与える際に注意が必要なのです。
食物アレルギーが発症した場合は、しきりに体を掻いたり舐めたりと痒みを訴える行動が見られます。
さらに下痢や嘔吐といった症状が出るケースもあり、消化器系の疾患を併発する可能性も高まるのです。
②:砂糖が多く高カロリーなため、肥満になる危険がある
人間用のクッキーには砂糖が含まれているため、食べさせることで肥満になる恐れがあります。
猫は肥満になることで、以下のような弊害や疾患を引き起こしやすくなります。
- グルーミングが行き届かず、皮膚炎を起こす
- 気管が狭まり、呼吸器に負担が掛かる
- 心臓に負担が掛かる
- 糖尿病になりやすくなる
- 関節や筋肉を痛めやすくなる
③:クッキーの中のチョコレート等に中毒症状が出る危険がある
人間用のクッキーには、チョコレートが入っていることがあります。
人間にとってチョコレートは嗜好品ですが、猫にとっては中毒症状を引き起しかねない危険なものなのです。
猫は体内でチョコレートの成分を分解・排出することが困難な動物です。
摂取したチョコレートが毒として蓄積されることで、中毒症状が起こるのです。
興奮状態になったり下痢や嘔吐といった症状が現れ、中には発熱や不整脈、痙攣を起こすなど重症になるケースもあります。
さらに最悪の場合は、命を落とすこともあり得るのです。
チョコレートだけでなく、ココアや紅茶などカフェインの成分を含むクッキーには注意しましょう。
愛猫が誤って食べてしまった場合は、早めに動物病院を受診してください。
④:添加物が多く、猫の体に悪い
人間用のクッキーには添加物が多く含まれており、それが猫の健康に害を与えてしまいます。
具体的には、
- 膨張剤
- 乳化剤
- トランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング)
補足:クッキー以外に猫に危険な人間用の食べ物・お菓子とは?
クッキー以外にも、猫にとって危険な食材は存在します。
その一例を紹介していきましょう。
ネギ類
生のイカ・タコ
ぶどう・レーズン
猫が人間用のクッキーを食べてしまった!誤食の対処法を徹底解説
気を付けていても、誤食は思わぬタイミングで起こってしまいます。
仮に愛猫が人間用のクッキーを食べてしまった場合、どのような対応をすれば良いのでしょうか。
以下の内容についてしっかり確認し、もしもの時には落ち着いた行動を心がけましょう。
- 少量ならまずは様子を見る
- 猫の様子がおかしければ、すぐに動物病院を受診する
猫が人間用のクッキーを食べた!少量ならまずは様子を見よう
猫が誤って人間用のクッキーを食べてしまった場合は、食べた量を確認し、少量ならば様子を見ましょう。
食べた量が多くなければ、そこまで慌てることはありません。
しばらくは猫を1匹にせず、体調の変化に注目してください。
しかし、チョコレートや紅茶などカフェインが含まれているクッキーの場合は、吐かせなくてはならないケースもあります。
念のため、かかりつけの獣医さんに相談すると安心でしょう。
猫の様子がおかしければ、すぐに動物病院を受診する
クッキーを食べてしまったあとで、猫の様子がおかしいと感じることがあるかもしれません。
- 下痢
- 嘔吐
- 体を痒がる
- 興奮状態が続く
- 発熱
- 痙攣
猫がクッキーを食べたがる場合は?猫用クッキーの作り方とは
人間用のクッキーが猫の体に悪いと分かっていても、食べたがっている愛猫を無視するのは心が痛みますよね。
そんな時、私たち飼い主はどのような対応をすれば良いのでしょうか?
- 猫がクッキーを食べたがる場合は猫用クッキーを与える
- 猫用クッキーの人気レシピを紹介
猫がクッキーを食べたがる場合は猫用クッキーを与えよう
猫は舌の構造上、甘味を感じることはありません。
人間用のクッキーを食べたがる理由は、味が好きなのではなく、香りや好奇心からだと考えられます。
そのためわざわざ猫にクッキーを与える必要はないのですが、猫がどうしても欲しがる場合は猫用のクッキーを食べさせてあげてください。
現在では、無添加で安全な猫用クッキーが数多く市販されています。
ただし小麦粉を使っているものが多いので、アレルギー体質の猫の場合は注意が必要です。
猫用クッキーは家庭でも手作りできる!人気のレシピを紹介!
猫用クッキーは、市販でなくても家庭で簡単に手作りすることが可能です。
それでは、人気のレシピを2つ紹介しましょう。
①おからソフトクッキー
- バター(15g)
- 卵(1個)
- おから(200g)
- かつお節(3g)
- 小麦粉(50g)
- 牛乳(50g)
- 電子レンジで溶かしたバターと、卵を混ぜ合わせる
- 1におからとかつお節、小麦粉を入れて混ぜ合わせる
- 2に牛乳を加え、手で捏ねながらまとめていく
- 食べやすいサイズに形成し、170度に余熱したオーブンで30分焼いたらできあがり
- さつまいも(150g)
- 薄力粉(30g)
- オリーブオイル(大1)
- 茹でたさつまいもを潰す
- ふるいにかけた薄力粉と1を混ぜ合わせる
- 2にオリーブオイルを加え、全体に行きわたるように混ぜる
- 3を食べやすいサイズに形成し、200度に余熱したオーブンで15分焼いたらできあがり
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まとめ:猫に人間用のクッキーは与えてはダメ!
人間用のクッキーが猫に及ぼす影響についてお伝えしました。
改めて今回のポイントをまとめます。
- 人間用クッキーに含まれる小麦や卵は猫にとってアレルゲンであるため、与える際には注意が必要
- 人間用クッキーは砂糖や添加物が多いので、猫の健康を害する恐れがある
- 人間用クッキーに含まれるチョコレートは、中毒症状を招く原因になるため与えてはいけない
- 猫が人間用クッキーを誤食してしまった時は、少量の場合であれば様子を見る
- 猫の体調に変化が見られた場合には、すぐに動物病院を受診する
- 猫には猫用のクッキーをあげる