猫がニラを食べても大丈夫でしょうか?ニラには毒性の強い成分が含まれており、かじった・舐めた程度でもアレルギーや貧血等の症状、吐いたりする恐れがあり危険です。では猫のニラの致死量や食べた際の対処法が気になりますよね。この記事では猫とニラについて詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫がニラを食べてもいい?危険性や誤食の対処法も徹底解説!
猫の飼い主さんであれば、玉ねぎや長ねぎ類は絶対に食べさせてはいけないことはご存じですよね。
ニラも同じくユリ科ネギ属の野菜なので猫に食べさせるのは危険な食材です。
普段から人間の食べ物を与えていて興味を持っている猫だと隙を見て盗み食いしてしまったり、外見が似ている猫草と間違えて誤食してしまったりもあるようです。
今回の「MOFFME」では猫とニラの関係性について詳しく解説していきます。
- 猫がニラを食べることの危険性について
- ニラを食べてしまった時の症状・致死量について
- 予防方法や対処法について
猫がニラを食べたらダメ!考えられる2つの危険性を解説!
さて、ニラ・玉ねぎ・長ねぎ・にんにくなどは猫にいけない食べさせてはいけない。とゆうことは多くの方が知っていると思います。
では、なぜ食べさせてはいけないのか理由はご存じでしょうか?
ニラに含まれる化学物質が原因で起こる貧血やアレルギー症状が出る危険性があるのです。
ニラによって起こる貧血・アレルギー症状についてお話していきます。
- ニラに含まれるある成分が原因で貧血が引き起こされる
- 少しの量でもアレルギー症状が出てしまう可能性がある
①:アリルプロピルジスルファイドによる貧血
猫がニラを摂取した場合に起こる危険性のひとつが、
ニラに含まれる「アリルプロピルジスルファイド」とゆう成分が原因でおこる貧血です。
この「アリルプロピルジスルファイド」は赤血球内のヘモグロビンを酸化→破壊(溶血といいます)し溶血性貧血を引き起こします。
「アリルプロピルジスルファイド」は、焼いたり煮たり、乾燥や粉末状など、加熱や加工されていても毒性が消えることのない成分のため調理後だったとしても安心できません。
また、食材自体を食べなかったとしても成分が溶け出したスープや調味料も危険です。
猫は他の動物に比べ、ヘモグロビンの酸化が原因の障害に対する感受性が2~3倍高いので
貧血には十分に注意しなければいけません。
②:アレルギー症状が出る恐れ
ふたつめの危険性ははアレルギー症状が出てしまう可能性があることです。
ほんの少しの量でも反応してしまう猫もいます。
また、摂取した直後に反応せず数日後に症状が出る場合もありますので
心配な場合は動物病院でアレルギー検査を受けることもできます。
アレルギー症状の初期段階として、皮膚に症状が現れることが多いようです。
皮膚が赤くなる、かゆがる、フケが目立つ、などです。
さらには、元気消失、下痢や嘔吐、目の充血などの症状が現れます。
このようなアレルギー症状が出た場合は早めに獣医師へ相談してください。
猫がニラを食べてしまった際に考えられる症状や致死量とは?
ニラによって起こる危険性についてお話しましたが
その中毒症状ではどのようなことが起こるのか気になりますよね。
どのくらいの量を食べてしまったら危険なのか、目安の量も気になると思います。
ここでは、気になる中毒症状と致死量について詳しく解説していきます。
- ニラによって起こる中毒症状について
- どのくらいの量を食べたら危険?致死量について
猫がニラを誤食した時に出る中毒症状とは?
ニラによって起こる中毒・貧血が原因で様々な症状が猫に現れます。
摂取後24時間以内に症状が現れることもありますが、数日後に発症するケースが多いので誤って食べてしまったあとは注意深く観察が必要です。
症状としては下記があげられます。
- 元気消失
- 下痢、嘔吐
- 発熱
- 震え、痙攣
- 血尿、血便
- 目の結膜が白くなる
- 呼吸が早くなる
猫のニラの致死量はどれくらい?
では、どのくらいの量を食べてしまったら危険と判断したらいいのでしょうか?
大前提として「アリルプロピルジスルファイド」による影響は、猫の年齢や健康状態など個体差によって異なりますので大体の目安と思ってください。
猫の場合、体重1㎏あたり5gのニラを摂取すると中毒症状が現れると言われており
体重1㎏あたり15g摂取すると致死量に値します。
ただ、前途でもあるように個体差によって影響力が異なりますので
舐めた、かじった程度の少量だったとしても安心してはいけません。
猫がニラを食べてしまった際の対処法・予防方法とは?
愛猫がつらい思いをしないように普段からしっかりと予防することが大切です。
- 誤って食べてしまったときの対処法について
- 普段から気を付けるべき点・予防法について
- 誤飲・誤食の時動物病院ではどのような対応をしてくれるのか
猫のニラの誤食の対処法は?少量でもすぐに動物病院を受診しよう
もし誤ってニラを食べてしまったときは原則、動物病院で診てもらいましょう。
少量だから、といって自分で判断するのとても危険です。
可能であれば、猫の口を洗ってあげてください。
口の中に指を入れると噛まれてしまうこともあるので注意してください。
誤食してから1時間~1時間半くらいであれば、まだ胃の中にある可能性が高いので
動物病院で催吐処置を行うことができます。
かなりの量を食べていて数時間経ってしまった場合には内視鏡や開腹手術など、
麻酔をかけて取り出すこともあるでしょう。
動物病院に行ったときは「いつ」「なにを」「どのくらい」食べてしまったのかを伝えることが大切です。
正確な情報を獣医師に伝えられるように普段から愛猫の様子をしっかり見ておきましょう。
猫のニラの誤食を予防するには?キッチンには猫を入れない!
ニラに限らず猫にとって危険な食べ物は他にもありますよね。
誤食を予防するにはまず、普段からキッチンには猫を入れないようにしましょう。
また、買い物してそのまま置いておくことはせず、すぐに冷蔵庫や蓋のついた入れ物に保管するのがいいでしょう。
あとは皆さんやりがちなのが、人間が食事中に食べているものを猫にあげることです。
猫用にキャットフード以外の食材をごはんとして与えるのは問題ありませんが、人間の食べているものをあげてしまうと自分のごはん以外にも興味を持ってしまいます。
愛猫に辛い思いをさせないように飼い主さんがしっかりと管理しましょう。
補足:猫のニラの誤食で行われる治療とは?
実は、ニラや玉ねぎを食べての中毒症状には解毒剤などはないのです。
中毒の原因となる物質の除去、貧血の治療を行います。
物質の除去には、催吐処置・胃洗浄・内視鏡などがあり
貧血の治療としては点滴・ビタミン剤の投与・重篤な場合は輸血も行います。
中毒のレベルによって状態改善までに数日の入院や通院が必要になることもあります。
こういった予期せぬ出来事が起こった時、
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まとめ:猫がニラを食べるのは絶対ダメ!
今回は猫がニラを食べることの危険性について解説いたしました。
絶対に与えてはいけないとゆうことがお分かりいただけたと思います。
最後に今回の記事の内容をまとめます。
- ニラや玉ねぎに含まれる「アリルプロピルジスルファイド」が原因で貧血が引き起こされる
- アレルギー症状が出る可能性がある
- 中毒には様々な症状があり、数日後に発症するケースが多い
- 猫の年齢や体調など個体差によって中毒になる量は異なる
- 少量でも食べてしまったら動物病院を受信する
- 予防のためにできるだけキッチンには入れないようにする