犬がニラを食べて大丈夫でしょうか?ニラにはネギやニンニク同様毒性があり、少し食べただけで貧血・ふらつき、下痢・嘔吐等の症状が現れるかもしれないため危険です。では犬がニラを食べてしまった場合はどう対処すれば良いでしょうか。この記事では犬とニラについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬はニラを食べれる?致死量や誤食の対処法も徹底解説!
野菜炒めや、餃子に入れたり、ポピュラーな野菜、ニラ。
独特な香りも相まって、料理に入っていると、食欲をそそられますよね。
ポピュラーな野菜だからこそ、犬もニラを目にする機会も多く、飼い主が気をつけていても、ニラが入った料理を犬が盗み食べようとしているところを発見して、焦った経験がある飼い主さんもいるかもしれません。
そんなときに気になるのが「犬がニラを食べても大丈夫なのか」です。
そこで、今回の「MOFFME」では
- 犬がニラを食べるのは絶対ダメ!危険な成分や症状を解説
- 犬がニラを食べてしまった時の対処法、予防法
現在犬を飼っている人にも、これから犬をお迎えしようと検討中の人にも、ためになる記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
犬がニラを食べるのは絶対ダメ!危険な成分や症状等を徹底解説!
結論から言うと、犬にはニラを絶対与えないでください!
犬にニラを与えてはいけないと、なんとなく記憶している飼い主さんも、なぜ与えてはいけないのか、理由を知っている人は少ないかもしれません。
そこでこの項目では
- ニラに含まれる危険な成分
- 犬がニラを食べた際の中毒症状、症状が出るまでの時間
- 犬がニラを食べた時の致死量
犬にニラは絶対ダメ!ニラに含まれる危険な成分とは?
犬にはニラを絶対に与えないでください!
ニラに含まれる、犬にとって危険な成分をもう少し詳しくご紹介します。
ニラから香る、独特な匂い。
この香味成分の元になる硫化アリルやアリルプロピルジスルフィドといった成分には「有機チオ硫酸化合物」が含まれています。
この有機チオ硫酸化合物を犬が摂取することにより、ハインツ小体性溶血性貧血という貧血が引き起こされ、最悪の場合死に至ることもあります。
また、硫化アリルは熱を加えても消失することはなく、さらに煮汁などにも成分が溶け出してしまうため、一緒に料理したものの中に、ニラが入っていれば、同じく中毒症状を引き起こしてしまう可能性があります。
犬がニラを食べた際の中毒症状、症状が出るまでの時間とは?
では、犬がニラを食べてしまった際、どのような症状が出るのでしょうか?
また、症状がでるまでの時間はどれぐらいなのでしょう。
犬がニラを食べた時に現れる症状
犬がニラを食べると
- 元気がなくなる
- 舌や歯茎が白っぽくなる
- フラフラする
- 皮膚の痒み
- 呼吸が荒れる
- よだれが垂れる
- 腹痛
- 下痢
- 血尿
- 嘔吐
- 痙攣
- 発作
さらに、貧血が進み、意識が朦朧としてふらふらとしているときは、かなり症状が進行し、命の危機がすぐそこまで迫ってきている証拠です。
一刻も早く、動物病院を受診して治療を受けるようにしてください。
症状が出るまでの時間
食べてすぐ症状が表れることは稀で、多くは24時間〜数日以内に症状が現れます。
犬がニラを食べた際の致死量はどれくらい?
では、犬がニラを食べた際の致死量はどれぐらいなのでしょうか?
犬は犬種によって体の大きさや体重が様々なので、はっきり「◯◯g」というのは言い切れません。
しかし、犬の体重に対して、0.5%以上のニラを一度に摂取した場合、中毒症状が現れることが知られています。
つまり
- 4kgぐらいの小型犬の場合、20g
- 15kgぐらいの中型犬の場合、75g
- 25kgぐらいの大型犬の場合、125g
と計算上はなります。
ですがあくまでも上記は参考の値です。
もちろん、この数値よりはるかに少ない量でも中毒症状を起こす場合もありますので、少量であろうと、絶対にニラは犬に与えないでください。
犬がニラを食べてしまった!誤食の対処法や予防法を徹底解説!
ここまで、犬がニラを食べてはいけない理由や、ニラを食べた時の症状、致死量などをご紹介してきました。
では、もし万が一犬がニラを食べてしまった時はどうすればいいのでしょうか。
犬が毒性のあるものを食べてしまったのを目撃した時、飼い主はパニックに陥ると思います。
そこでこの項目では
- 犬がニラを食べてしまったときの対処法
- 犬のニラの誤食を予防する方法
パニックにならずに、冷静に対応するためにも、万が一に備えておきましょう。
最後に、ニラ以外の犬が食べてはいけない食材もご紹介します。
犬のニラの誤食の対処法は?少量でもすぐに動物病院を受診しよう
口の中に残っていたら取り出す
犬がニラを食べてしまった時、まず最初に口の中にニラが入っていたら全て取り出してあげてください。
少量でも犬がニラを食べるのは危険を伴いますので、それ以上食べてしまわないようにしましょう。
動物病院を受診する
口の中のものをとりのぞいたら、すぐにかかりつけの動物病院に連絡・受診をしましょう。
食べてすぐはなにもなくても、数時間から数日後に症状が現れる場合があります。
少量だからと様子見はせずに、すぐ受診するようにしましょう。
また、夜間も受診できる動物病院を普段から探しておきましょう。
詳細を伝える
動物病院を受診する際は、いつ、どれぐらいの量を犬が食べてしまったのかを獣医師に伝えると、処置をする参考になりますので、できるだけ詳細を伝えるようにしましょう。
強制的に吐かせない
ネットなどに誤食をした場合は、強制的に吐かせるなどの情報が掲載されているものもありますが、吐かせることが原因で、誤嚥や気管につまるなどで命の危険につながる場合があります。
自己判断で処置せずに、かならず動物病院の指示を仰ぎましょう。
また、誤飲の場合、ペット保険が適用になる場合が多いですので、加入している場合は、契約内容を見直したり、未加入の場合は、今後に備えて加入を検討してみてください。
犬のニラの誤食を予防するにはどうすればいい?予防策を解説!
では、誤食を予防するためにはどのようにすればいいでしょうか?
一番確実なのは、家にニラを持ち込まないことですが、なかなかそれは大変です。
まず、買い物から帰ってきた際は、荷物を放置せず、すぐ犬が取り出せない場所にしまうようにしましょう。
また、調理中、誤って落ちたものを食べてしまう可能性もありますので、調理中はキッチンに犬が入れないような工夫をするようにしましょう。
食事中も、普段から人間の食べ物を食べないようにきちんと躾をするようにしましょう。
人間が食べる食べ物の中には、ニラに限らず犬にとって有毒な食べ物がたくさんあります。
さらに、塩分もとても多い味付けの場合が多いので、内臓にも負担がかかります。
それらを全部把握しておくのはとても大変なので「人間の食べ物は食べさせない」を習慣づけるようにしましょう。
補足:犬はニラ以外のネギ類も食べてはダメ!
ニラ以外にも、同じ中毒症状を引き起こす食材があります。
代表的なもので言うと
- 玉ねぎ
- 長ネギ
- 青ネギ
- ニンニク
- わけぎ
- あさつき
- らっきょう
- エシャロット
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まとめ:犬にニラを与えるのは絶対にダメ!
今回は、犬にニラを与えたときの危険性をご紹介してきました。
ポイントは
- 犬にニラを与えるのは絶対NG
- 犬がニラを食べると、ハインツ小体性溶血性貧血という貧血が引き起こされ、最悪の場合死に至ることもある
- 犬がニラを食べてしまうと、嘔吐や下痢、血尿などの症状が現れる
- 多くは24時間〜数日以内に症状が出てくる
- 犬の体型などにより致死量は異なるため、少量でも与えない
- 少量でも食べてしっまった場合は、すぐに動物病院を受診する
- 普段から、人間の食べ物を食べないような躾が予防につながる
- ニラの他にも、玉ねぎや長ネギなど、犬にとって有害な食べ物が多いので、人間の食べ物は犬に与えない