愛犬も鹿肉を食べても大丈夫?鹿肉を食べるメリットと注意点を解説!のサムネイル画像

鹿肉を大切な愛犬へ普段から与えても大丈夫なのかについて解説しています。鹿肉を食べることで愛犬が得られる栄養や、与える時に注意したいポイント、鹿肉を与えられないケースの犬がいるのかどうかについてもいくつか事例を交えて紹介しています。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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鹿肉は犬が食べても大丈夫?

鹿肉と聞くと、「臭みが強そう」「お肉が硬そう」「余り美味しくなさそう」といったマイナスのイメージが先行しませんか?


しかし、鹿肉はタンパク質が多く低脂質な為、ダイエットに最適な食材なんです。


海外では高級なお肉として扱われることもあるそうです。


あまり見かけることはない食材ですが、犬には与えて良い物なのでしょうか。


そこで今回の「MOFFME」では

  • 脂質が少なくタンパク質が豊富
  • 鹿肉はAmazonやインターネットで購入できる
  • 犬に与える際の3つの注意点
  • 鹿肉レシピ2選
  • おやつで与えるには
について紹介します。

しっかりと中心部まで茹でたり等の加熱が必要ですが、愛犬に与えるメリットは十分にあります。

美味しい物を食べながら健康的にダイエットができるので、ポッチャリ気味の愛犬がいる飼い主さんは食事に取り入れてみて下さい。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

鹿肉を犬に与えるメリットを2つ解説!


余り目にする機会は少ない食材ですが、鹿肉はとてもヘルシーなお肉です。鹿肉には一体どんなメリットがあるのでしょうか。


ここでは

  • 脂質が少なくダイエットに向いている
  • タンパク質が豊富
について解説します。

歯が生えそろってきた子犬から、歳をとってきた犬まで食べることができるのが鹿肉です。

また、鹿肉には生活習慣病ガンアレルギーなどの予防にも効果があるのではないかと期待されています。

①:脂質が少なくダイエットに効果的

とても低カロリーな為、ダイエットに向いている食材です。牛肉と比較した場合、脂質は1/5程とかなり低脂質なお肉です。


ダイエットに良いささみは100gあたり192kcalですが、鹿肉は100gあたり110kcalとなります。


脂質やタンパク質などの代謝を支えてくれるビタミンB2も豊富に含まれています。ビタミンB2は牛肉と比べ約2倍となります。


他にも、アセチルカルニチンと呼ばれるアミノ酸も含んでいます。


このアミノ酸は、脂肪を燃焼させる際に必要となってくる成分で、なんと牛肉の2倍程の量が鹿肉には含まれています。


脂肪が少ない分、胃で消化する際に負担が少なく消化に良いのもメリットの1つです。


栄養成分の参照:農林水産省 ジビエの魅力

②:たんぱく質が豊富に摂取できる

鹿肉はささみと同等レベルのタンパク質を含んでいます。


タンパク質の役割は、骨や筋肉、血液といった体を構築していくうえでとても大切な栄養素となります。


タンパク質が不足してくると、免疫力が下がってしまったり筋力が低下してしまうため、積極的に摂取したい栄養素だということが分かります。


また、リン亜鉛といったミネラルも豊富に含まれています。


鉄は貧血予防に、リンは骨や歯を形成するのに必要です。亜鉛は皮膚を健康に保つ役割を果たしてくれます。

鹿肉はどこで販売されている?


鹿肉はジビエとも呼ばれ、狩猟により捕獲された野生の鳥や獣のことを言います。


野生の鳥や獣が増えすぎてしまい狩猟を行っていましたが、そのほとんどが焼却埋設し処分されてきました。


しかし、近年ではジビエ料理で地域の活性化を図ろうとする動きも出てきており、鹿肉などに力を入れているインターネット販売会社も存在します。


ここからは

  • Amazonで無添加の鹿肉が購入できる
  • インターネットでは生の鹿肉も販売されている
について紹介します。

身近には中々販売されていない食材ですが、気になる方は1度購入してみてはいかがでしょうか。

amazonで無添加の鹿肉も購入できる

Amazonでは無添加の鹿肉が購入できます。鹿肉のドックフードやジャーキーなども販売されています。


無添加とは、保存料や香料、着色料などが使用されていない物のことを言います。


一概には言えませんが、添加物を摂取し過ぎてしまうとアレルギー反応が現れたり、中毒症状を起こす可能性が考えられます。


また、中には発がん性が高い添加物も存在します。BHAやBHT、エトキシキンなどが該当します。


体に悪影響を及ぼす可能性が含まれている物より、無添加の食材の方が安心して愛犬に与えることが出来ます。

インターネットで生の鹿肉も販売されている

インターネットでは生の鹿肉も販売されています。ご自宅で愛犬に手作りご飯を与える際には、是非購入してみて下さい。


人間用に販売されている鹿肉と、ペット用に販売されている鹿肉が存在します。一説には、人間が食べることが出来ない物をペット用として販売している場合があるそうです。


しかし、鮮度や産地にこだわって販売している会社もたくさんあります。


購入の際には、しっかりとホームページなどを確認して安心して購入できる販売会社を選ぶようにして下さい。

鹿肉を与える時の注意点とは?3つのポイントを徹底解説!


高タンパクで低カロリーな鹿肉ですが、与える時には注意してほしいポイントがあります。


ここからは

  • 慢性腎臓病を患っている愛犬には与えない
  • 新鮮な物でもしっかり加熱する
  • 1度に与える量
について徹底解説していきます。

アレルギーが出にくい食材ではありますが、生まれ持って鹿肉にアレルギーがある犬もいます。

初めて与える際には特に注意し、体調に異変が起きないか確認して下さい。

普段と違う様子が見られた場合には、動物病院を受診する様にして下さい。

①:慢性の腎臓病などがあれば与えない

慢性腎臓病を患っている犬には、与えない方が賢明です。

そもそも腎臓病とは、尿として老廃物を排出することが困難であったり、必要となる水分を再度吸収することが出来なくなる病気です。

急性腎臓病と慢性腎臓病が存在し、慢性の場合には長い時間をかけて腎機能が悪くなっていきます。

鹿肉はタンパク質やリンが含まれていますが、これらの成分は腎臓病を患っている犬にとっては、腎臓に大きな負担を与える原因となります。

病状が悪化する危険性もある為、与えない方が良いでしょう。

②:新鮮なものでも茹でる等加熱してから与える

生肉には、サルモネラ菌O157(腸管出血性大腸菌)などの食中毒を起こす菌や、E型肝炎(HEV)に罹ってしまう危険性があります。


食中毒の主な症状

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 元気がない
  • 発熱
  • 痙攣
  • 呼吸困難
などです。

食中毒を防ぐ為にも、しっかりと加熱してから与える様にしましょう

サルモネラ菌の死滅温度は75℃以上で1分間、もしくは65℃以上で5分間が目安です。

O157(腸管出血性大腸菌)は75℃以上で1分間の加熱が必要です。

③:一度に多く与えると下痢になることも!与えても良い量とは

消化に良い鹿肉ですが、タンパク質が下痢を引き起こす原因になる場合があります。


余りに多く与え過ぎると、上手くタンパク質を分解することが出来ません。その結果、下痢を起こしてしまいます。


目安としては、体重1㎏に対して50kcal~100kcalまでとなります。初めて与える場合にはティースプーン1杯程度の少量から与えて下さい。


また個体差もある為、体調や便の様子を小まめに見ながら与える様にして下さい。

鹿肉はどうやって与えたら良い?


手に取る機会が少ない鹿肉は、「どの様に与えれば良いのか分からない」「調理が難しそう」と思われるかも知れません。


そんな飼い主さんの為にここからは

  • 鹿肉を使ったレシピ2選
  • おやつの与え方
について紹介します。

出来るだけ新鮮な物を選び、一口大の食べやすい大きさにしてから与えて下さい。

また、ドックフードなどを使わずに手作りご飯をメインとして与えている場合には、栄養バランスも考えて色々な食材を使用して下さい。

犬が喜ぶ鹿肉のレシピ

大切な愛犬に、愛情たっぷりの手作りご飯を作ってみてはいかかでしょうか。お肉には中心部までしっかりと火を通す様にして下さい。


ハンバーグ

材料
  • 鹿肉
  • お好みの野菜
作り方
  1. 鹿肉、野菜をみじん切りにする
  2. みじん切りにした鹿肉と野菜をこねる
  3. 食べやすい大きさに形を整える
  4. 少量の油で中心に火が通るまでしっかりと焼く
人間のハンバーグには玉ねぎを使用しますが、犬に食べさせるハンバーグには玉ねぎを入れないで下さい。ねぎ中毒を引き起こす可能性があります。

参照:https://blog.fore-ma.com/recipe/2367/

鹿肉と野菜のご飯スープ

材料
  • 鹿肉
  • 鶏むね肉
  • 砂肝
  • お好みの野菜 2~3種類
  • ご飯
  • 野菜出汁や無添加の和風出汁
作り方
  1. 野菜を一口大に切り柔らかくなるまでしっかり煮込む
  2. 鹿肉と鶏むね肉を中心に火が通るまで煮込む
  3. 砂肝はグリルで焼く
  4. お肉類は食べやすい大きさに切る
  5. 野菜、お肉、ご飯を盛ってスープをかける
ご飯と野菜を一緒に煮込むと、消化に良くなり老犬にも食べやすい雑炊風になります。

参照:https://enkara.jp/20200903-pro-16/

鹿肉をおやつで与える場合

1日に摂取する最適なカロリーの10%程を目安として与えて下さい。鹿肉ジャーキーや細かくなったミンチタイプがあります。


またインターネットでは、鹿肉を使用したミートクッキーなども販売されています。


おやつを与えるポイントは量よりも回数です。


「飼い主さんからおやつを貰える」ということに喜びを感じてくれます。何かのご褒美やしつけのご褒美として、少量を数回に分けて与えて下さい。


与え過ぎには注意しながら、愛犬とのコミュニケーションを楽しんで下さい。

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まとめ:犬が鹿肉を食べても大丈夫!

近年、話題になっているジビエである鹿肉について記事をまとめました。


主な内容は

  • 100gあたり110kcalと低カロリー
  • 脂質は牛肉と比較して1/5
  • ささみと同レベルのタンパク質を含む
  • 鉄、リン、亜鉛などのミネラルも豊富
  • Amazonでは無添加の鹿肉を購入できる
  • インターネットでは生の鹿肉が販売されている
  • 慢性腎臓病を患っている場合は与えると病状が悪化する可能性がある
  • 食中毒の可能性があるので新鮮な物でも必ず加熱する
  • 与える量は体重1㎏に対し50g~100gが目安となる
  • 与え過ぎると下痢を起こす可能性もある
  • おやつには鹿肉ジャーキーやクッキーなどがある
となります。

注意点をしっかりと把握して、鹿肉デビューをしてみてはいかかでしょうか。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!