犬はプリンを食べてもいいでしょうか?犬が人間用のプリンを食べるとアレルギーを起こす危険があるので与えてはダメです。ただ、犬用のプリンを手作りすることができ、食べ過ぎには注意が必要ですがそちらは与えて大丈夫です。この記事では犬とプリンについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬に人間用のプリンはダメ!犬用プリンの作り方・与え方も解説!
人気スイーツのひとつでもあるプリン。プリンを食べていて甘い匂いに誘われやって来た愛犬に、ついお裾分けしてしまったことはあるでしょうか。
ひとカップまるごと食べさせることはないでしょうけど、食べた後のカップをなめさせることは、犬を飼っている方の「アルアル」でしょう。
わんちゃんも食べ終わるのを待ち構えて、それが自分の役目とばかりにぴかぴかにカップをなめてくれたりします。
そんな深く考えずについやってしまっていることが、実は問題あり!なんですね。
今回「MOFFME」ではプリンについて掘り下げてみました。
- 犬に人間用のプリンはダメ!なぜダメなのか3つの理由
- プリンを食べてしまった時の危険な症状と対処法
- 犬のプリンのレシピを紹介
犬が食べてもいい手作りプリンレシピは、お読みになって挑戦してみてくださいね。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
犬に人間用のプリンはダメ!なぜダメなのか3つの理由を徹底解説
ベーシックなプリンの食材は卵と牛乳、砂糖、水です。
わんちゃんにはちょっと甘過ぎるかなとは思うにしても、それほど悪いものが入っている訳でもなさそうに感じますよね。
実はこのシンプルな中に、わんちゃんの身体に良くないものが入っているのです。
と、いうよりわんちゃんにとっては、良くないもの3点セットかも知れません。
早速、次の順でご説明しますね。
- 卵・乳製品のアレルギー症状が出る恐れがある
- 糖分が多く、カロリーも高いので肥満になる恐れがある
- ドックフードを食べなくなる恐れがある
①:卵・乳製品のアレルギー症状が出る恐れがある
プリンの食材の卵と牛乳は、犬のアレルギー症状の一番の原因になっている食べ物なんです。
卵アレルギー
卵は、人間にとっては栄養価も高く安価で使い勝手が良い食材ですし、わんちゃんにも良いと思われがちです。
でも、卵アレルギーを持っている犬も多く、皮膚病や鼻炎となって症状が出て来ます。
毎朝食べている卵焼きをお裾分けしているうちに、毛が抜けて真っ赤に腫れるという可哀そうな状態にしてしまう例もあるので注意が必要です。
牛乳アレルギー
牛乳のたんぱく質にアレルギーを持つ犬が多く、嘔吐、下痢、発疹として出ます。
乳糖不耐症
犬が牛乳を飲んで嘔吐、下痢などでお腹をこわす原因には乳糖不耐症もあります。
牛乳に含まれている乳糖を消化する酵素がきわめて少ないか、元々持っていないことが原因なのです。
人間でも牛乳を飲むとお腹の調子を崩す方がいますが、犬は人間よりも消化酵素が少なく、犬の多くが乳糖不耐症と考えられています。
②:糖分が多く、カロリーも高いので肥満になる恐れがある
③:ドッグフードを食べなくなる恐れがある
犬は味がほとんど分からないと考えていた時代もありますが、犬を飼っている方なら犬も味覚があることをご存知ですよね。
細やかな味は分からないにしても、甘味、酸味、塩味、苦味をちゃんと感じます。
特に甘味を好み、与え続ければプリンやクリームなど甘いものが大好きになり、犬が持つ優れた臭覚で甘い匂いを記憶してしまいます。
こっそり食べようと蓋を開けた瞬間に、熟睡していたわんちゃんが起きてくることがありますよね。
普段から人間の濃い味に慣れてしまうと、ドッグフードを食べなくなり、食欲があまりない小型犬はドッグフードに見向きもしなくなる恐れがあります。
ドッグフードを前にして不満そうに人間の食卓を見上げ催促されると、飼い主さんもわんちゃんもストレスが溜まってしまいますね。
極力、人間の食物は与えない!を心に止め、ぐっと我慢しましょう。
補足:抹茶プリンやチョコレートプリンは特に与えてはダメ!
濃厚なチョコレート味や抹茶の味など魅惑たっぷりのプリンも、わんちゃんにはより危険になります。
チョコレートに含まれているでデオブロミンや抹茶に含まれているカフェインは、わんちゃんが命を落とすこともある中毒症状を引き起こします。
食べてしまうと、落ち着きがなく歩き回る、呼吸が激しくなるといったカフェインの興奮状態が見られます。
大量に食べてしまった場合は、痙攣や呼吸困難、筋肉硬直を起こし、生命の危険にもなります。
他にもコーヒーやコーラなどもカフェインを含んだ食品は厳禁です。
プリンにもどのぐらいの量が入っているか分かりませんから、絶対に与えてはいけないです。
犬がプリンを誤食したらどうする?危険な症状や対処法を徹底解説
実は、この記事を書いている私が一番初めに飼った犬が、卵アレルギーだったのですね。
- 犬がプリンを誤食した!犬に危険が及ぶ量や症状とは?
- プリンの誤食の対処法は!様子を見つつ動物病院を受診しよう
犬がプリンを誤食した!犬に危険が及ぶ量や注意すべき症状とは?
食べた量が少しであれば、全然大丈夫で普段と変わりがない犬もいますが、後になって変異することもあるので注意して置きましょう。
食べてすぐに嘔吐や下痢をしたら、卵や牛乳のアレルギーを持っているかも知れませんから、一時的なのかずっと続くものなのか経過をみます。
子犬や老犬は、嘔吐や下痢で消耗しぐったりすることもありますので注意が必要です。
食べた時は何もなくても、皮膚のアレルギー症状は翌日から数日に渡って出ることがあります。
気づかずに見過ごして、後で重症になることもありますので、次のような変化があったらアレルギーを疑ってみて下さい。
- ぼりぼり耳の後ろを足で搔いている
- 抜け毛がいつもより多い
- 前足の爪の間をしつこく舐めている
- 皮膚やお腹が赤くなっている
抹茶やチョコレートプリンなどカフェインが入っているプリンを食べてしまった場合は、少しの量でも危険です。興奮するなどのいつもと違う行動があるかをよく観察していて下さい。
ひとカップまるごと食べてしまった場合は、急に症状が変わる場合もありますので目を離さずに見ていることが必要です。
犬のプリンの誤食の対処法は?様子を見つつ動物病院を受診しよう
慢性的な皮膚炎で原因が分からない場合、病院でアレルギー検査をしてくれます。食品やハウスダストなど100項目ぐらいからアレルゲンとなる物質を特定してもらえます。
病院によって幅があり25,000~50,000円とちょっと高いのですが、犬のアレルギー症状は辛いですから考えてもいいかと思います。
うちの犬はアレルギー検査で卵と鶏肉にアレルギーを持っていることが分かり、チキンからラム肉のドッグフードに変えた経緯があります。
犬には犬用プリンを与えよう!簡単な手作りレシピや注意点を解説
与えてはダメと分かっても、自分たちだけが美味しいものを食べていると、羨ましそうに見つめるわんちゃんの瞳に後ろめたさをちょっぴり感じたりしますよね。
お誕生日やお利口に留守番していた時のご褒美にちょっとだけ甘いお菓子を与えたいと思った時など、プリンを手作りされてはいかがでしょうか?
- 犬用のプリンを手作り出来ますよ。簡単なレシピを紹介!
- 犬用プリンを与える際の注意点とは?食べ過ぎに注意!
お読みになって手作りを試してくださいね。
犬用プリンは手作りできる!簡単な手作りレシピを紹介!
人間のプリンに使われている牛乳と卵を使わずに、簡単に犬のプリンを作ることが出来ますよ。
牛乳の代用として豆乳を使います。
豆乳かぼちゃプリン
材料
- かぼちゃ
- 豆乳
- ゼラチン
作り方
- かぼちゃをレンジでチンし柔らかくする
- かぼちゃをつぶして裏ごしする
- 湯にかけた豆乳に入れて弱火で混ぜる
- 水でふやかしたゼラチンを加え煮立たないようにして混ぜ合わせる
- ④をプリン型に入れて冷蔵庫で冷やして完成!!
とてもシンプルで簡単に作れます。あまり固めにしないでトロトロにした方が、わんちゃんは喜んで食べるでしょう。
バナナソースの豆乳プリン
材料
- バナナ
- 豆乳
- ゼラチン
- はちみつ
作り方
- バナナをすりつぶしてマッシュバナナにしておく
- 少量の豆乳を加えレンジに入れとろとろのバナナソース完成!
- 豆乳を弱火で温める
- 豆乳に水でふやかしたゼラチンを加え弱火で混ぜる
- 甘さをちょっと加えたい時、はちみつ少々なら大丈夫
- ⑤をプリン型に入れ冷蔵庫で冷やしておく
- お皿にプリンを入れ、バナナソースをかけて完成!!
バナナを他の食べられる果物に変えて、季節ごとの変化を楽しむのもお勧めです。
犬用プリンを与える際の注意点とは?食べ過ぎには特に注意!
かぼちゃプリンやバナナプリンをご紹介しましたが、手作りだからと言って安心とは言い切れないです。
かぼちゃや等の天然の甘みを持っている食材には、それだけカロリーが高いものが多いですからやはり食べ過ぎには要注意。
たまのご褒美ぐらいにしておきましょう。
ペットフードとして市販されている犬のスイーツなども安心してどんどん与えていいわけではありません。
記載された成分表やカロリー、与え方などもよく読んで購入された方が無難でしょう。
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しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
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まとめ:犬にプリンはNG!食べられる犬用プリンを与えよう
- 犬にはプリンの材料となる卵や牛乳アレルギーが多い
- 卵アレルギーは嘔吐や下痢、皮膚病、鼻炎となって出る
- 犬には牛乳の乳糖を消化酵素が少なく消化不良を起こしやすい
- プリンに入っている砂糖は多過ぎて肥満や糖尿病に繋がる
- 犬が食べられるプリンは、ごく簡単に作ることが出来る
- 手作りプリンであっても食べ過ぎには注意する