猫がマヨネーズを食べたとしても大丈夫でしょうか?結論から言えば、少量でもアレルギーを起こす可能性があり、かつ高カロリーという理由で危険です。また薬を与える目的でもマヨネーズは使ってはダメなのでしょうか。この記事では猫とマヨネーズについて詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫がマヨネーズが好き?なぜダメなのか、その理由を徹底解説!
ドレッシングのようにサラダにかけたり、さまざまな食材にあえたり、お好み焼きにかけたり、いろいろな料理に活用できる調味料、マヨネーズ。
食卓に登場する回数も多い分、気をつけていても人の目を盗んで、愛猫がお皿についているマヨネーズを舐めようとしているところを目撃して、焦った飼い主さんもいるのではないでしょうか。
「猫がマヨネーズを食べても大丈夫なのか」と心配になることも多いと思います。
そこで、今回の「MOFFME」では
- 猫にマヨネーズを与えたときの4つの危険性
- 猫がマヨネーズを誤って食べてしまったときの対処法、致死量
- マヨネーズの他に猫にNGの調味料
現在猫を飼っている人にも、これから猫をお迎えしようと検討中の人にも、ためになる記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
猫にマヨネーズは与えてはダメ!4つの危険性を徹底解説!
結論からいうと、猫にマヨネーズを与えるのはNGです!
なんとなくNGというのは知っている人でも、なぜ猫にマヨネーズを与えてはいけないのか、理由を知っている人は少ないかもしれません。
そこでこの項目では
- 高カロリーで膵臓病・肥満の危険がある
- 塩分量が多く、腎臓病や尿路結石の危険がある
- 卵アレルギー
- ビタミンE欠乏症
さらに、カロリーオフのマヨネーズや薬を与える目的でもダメなのかについてもご説明します。
①:食用油が多く高カロリーで膵臓病・肥満の危険がある
マヨネーズは食用油・酢・卵を主材料としたおなじみの調味料です。
この「食用油」を猫が摂取しすぎると、膵臓に負担がとてもかかります。
回を増せばその負担もさらに増し、最悪の場合膵臓病になってしまうことも。
さらにマヨネーズはとても高カロリー。
大さじ1杯(12g)あたりのカロリーは、なんと80kcalもあります!
80kcalと聞いてもピンとこないかもしれません。
猫の1日の消費カロリーは避妊・去勢をしているか、家飼いか外飼いか、そして年齢や体重で変わってきますが、4kgの猫で大体132~190kcalが1日に必要なカロリーと言われています。
ざっくりですが、大さじ1杯のマヨネーズは、猫が1日に必要なカロリーの半分以上になることも!
そう考えると、マヨネーズを食べ続けると簡単に猫が肥満になってしまうことは想像できますよね。
肥満は人間にとっても猫にとっても万病の元。
できるかぎり健康で長生きしてもらうためにも、猫の健康管理は飼い主がきちんとおこなうようにしましょう。
②:塩分量が多く、腎臓病や尿路結石の危険がある
マヨネーズ大さじ1杯に含まれる食塩相当量は0.3g。
「たった0.3g」と思われるかもしれませんが、体が小さい猫にとってはとても多い量です!
塩分を猫が過剰に摂取すると、高血圧や、腎臓に負担がかかり腎臓病の原因になってしまいます。
さらに尿路結石になってしまう危険性も。
尿に含まれるカルシウムなどの成分が過飽和状態になって結晶化したものが、尿路につまってしまう症状を尿路結石と言います。
塩分を摂取しすぎると、尿中のカルシウムを増加させ、尿路結石の原因の1つとなるといわれています。
排尿の際、激痛をともなう病気ですので、猫のためにもマヨネーズだけでなく、塩分を摂取させすぎないようにしましょう。
③:卵アレルギー
人間も卵アレルギーの方はいますが、もちろん卵アレルギーの猫もいます。
誤って猫がマヨネーズを食べてしまった際、
- 元気がない
- 下痢や嘔吐をしている
- 体を痒がる
- 目が充血している
- 唾液を垂らしている
様子の異変に気づいたら、すぐにかかりつけの動物病院に相談するようにしましょう。
④:ビタミンE欠乏症
マヨネーズの原材料の食用油。
この食用油にはオメガ脂肪酸がたくさん含まれています。
オメガ脂肪酸は健康維持に大切な栄養素ですが、偏食などによってオメガ脂肪酸のような不飽和脂肪酸が猫の体内に増えると、ビタミンEなどの抗酸化物質が不足してしまい、ビタミンE欠乏症になってしまう危険がでてきます。
猫がビタミンE欠乏症になってしまうと
- 筋肉が弱くなる
- 皮膚疾患を発症する
- 肝臓の機能が弱る
食べてすぐ患ってしまう病気ではないですが、マヨネーズを食べ続けることは猫の命に関わります。
猫のためにもマヨネーズを与えるのは避けるようにしましょう。
補足:カロリーオフのマヨネーズや薬を与える目的でもダメ?
「カロリーオフのマヨネーズなら猫に与えてもいいのでは?」
と、思われる方もいるかもしれませんが、カロリーはオフですが、塩分や卵、食用油は通常のマヨネーズのように原材料に含まれています。
それらはもちろん腎臓病や尿路結石、卵アレルギーやビタミンE欠乏症の危険性があります。
さらにカロリーオフのマヨネーズには普通のものよりたくさんの食品添加物が含まれているので、猫にとってさまざまな危険性が増えてきます。
また、嗜好性の高いマヨネーズを使用すれば、薬も簡単に一緒に飲んでくれるかも?と思われるかもしれません。
しかし、マヨネーズのように粘性があるものは、錠剤やカプセルなどを包み込むのは難しく、さらに粉薬の場合も、薬の効果が薄れてしまう可能性があるのでオススメできません。
猫がマヨネーズを食べてしまった!誤飲の対処法や致死量を解説
ここまで、猫がマヨネーズを食べてはいけない理由をご説明してきました。
では、もし万が一、愛猫がマヨネーズを誤食してしまったときはどうすればいいのでしょうか。
食べてはいけないものを愛猫が食べてしまった時、飼い主もパニックになると思います。
そこでこの項目では、
- 猫に危険が及ぶマヨネーズの量
- 猫がマヨネーズを誤食してしまった時の対処法
についてご紹介していきます。
どうしたらいいかを事前に知っておくことで、猫がマヨネーズを誤って口にしてしまったときも、パニックにならずに冷静に対応することができますので、ぜひご覧ください。
さらに、マヨネーズ意外に猫に与えてはいけない調味料もご紹介します。
猫がマヨネーズを食べた!猫に危険が及ぶマヨネーズの量とは?
もし自分の愛猫がマヨネーズを食べてしまったところを見たら、パニックになるかもしれません。
しかし、冷静に状況を見極めることが大切です。
卵アレルギーのような食物アレルギーの場合は、「卵アレルギー」の項目で説明したような症状が出ると思います。
また、以前マヨネーズを食べた際にアレルギーの症状が出たことがある猫の場合、ほんの少しの量でもアナフィラキシーショックを起こし、命に関わる場合があります。
以前アレルギー症状が出てしまっている猫の場合は、もし誤食してしまったら速やかに動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。
アレルギーでなくても、生後12ヶ月未満の子猫や、高齢の猫は、消化器官が未発達・弱っているため、ほんの少量でも体調に影響が出てしまう恐れがあるので、このような猫には誤って口にしないようにさらに注意してください。
猫がマヨネーズを誤飲した際の対処法は?動物病院を受診しよう
食物アレルギーがなく、健康な成猫の場合は、食べてしまったらすぐ生死に関わるような症状が出る可能性は低いです。
このような健康な成猫が誤って食べてしまった時は、無理して吐かせるなどの対処は必要ありませんが、時間がたってから症状が出てくる場合もありますので、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。
もし、いつもとちがう様子が見られた場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。
その際は、いつ、どれぐらいの量を食べてしまったのか、というような情報も必ず伝えるようにしてください。
様子に変化がなく、けろっとしている場合でも、猫がマヨネーズを食べることによって、さまざまなリスクが猫の体の中で増していきます。
食べ続けると体に害を起こしてしまいますので「少量だから」という甘い気持ちでマヨネーズを与えないようにしましょう。
補足:マヨネーズ以外にも猫に与えてはダメな調味料はある?
マヨネーズ以外にも、以下のような調味料を猫に与えるのはNGです。
- ケチャップ
- 醤油
- 味噌
- ケチャップ
- こしょう
- わさび
- からし
記載のもの以外も、猫には基本的に人間用の調味料や料理を与えてはいけません。
加工品も、猫用に販売されているものを与えるようにしましょう。
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まとめ:猫がマヨネーズを食べるのは危険!
今回は、猫にマヨネーズを与えた時の危険性をご紹介してきました。
ポイントは
- 猫にマヨネーズを与えるのはNG
- 高カロリーで膵臓病・肥満の危険がある
- 塩分量が多く、腎臓病や尿路結石の危険がある
- 卵アレルギーの危険性がある
- ビタミンE欠乏症の危険性がある
- カロリーオフのマヨネーズや薬を与える目的でもNG
- 少量の場合でもアナフィラキシーショックなどの命の危険もある
- 様子がおかしい場合は動物病院を受診する
- 基本的に人間用の調味料を与えてはいけない