猫が豚肉を食べた・舐めたとしても大丈夫でしょうか?餌・食事に猫は豚肉を食べられますが、生で与えるとトキソプラズマ症になる恐れがあり危険です。また脂身はカロリーが高いので与えないようにしましょう。この記事では猫と豚肉について、与え方や注意点を詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫が豚肉を食べてしまったとしても大丈夫?与え方も徹底解説!
- 豚肉を食べれるのか
- 含まれる栄養素と栄養効果
- 牛肉や鶏肉は食べても大丈夫なのか
- 与え方や適正量
- 手作りレシピ
- アレルギーやトキソプラズマには注意が必要
猫は豚肉を食べられる?含まれる栄養素や期待できる効果を解説!
豚肉は焼いても揚げても美味しい食べ物ですが、猫は食べることができるのでしょうか。
アミノ酸スコアというタンパク質の栄養価を表したものがあります。豚肉はその中でも、アミノ酸スコア100の高タンパクな食材です。
この他にも、たくさんの栄養が含まれていて、体の基礎を作るのに最適なものです。
ここでは
- 豚肉を食べても大丈夫
- 栄養素
- 栄養効果
- 豚肉以外の牛肉や鶏肉は食べても良いのか
猫が豚肉を食べるのは大丈夫!
魚好きのイメージが強い猫ですが実は肉食の為、豚肉を食べても問題ありません。
お肉の脂身は美味しいのですが、脂質が多いので肥満の原因になりかねません。念の為にも、ロースやバラ肉は避けましょう。
どうしても与えた時は、脂身の部分を少し取り除くか、下茹でし油を落としてから与えると良いでしょう。
おすすめの部位は脂質が比較的少ないももやヒレとなります。
また、与える時には生焼けなどにならない様に、しっかりと中まで火を通して下さい。
猫に豚肉を与えるメリットは?含まれる栄養成分やその効果を解説
豚肉には、タンパク質やビタミンなどが豊富に含まれています。また、疲労の回復にも効果を発揮します。
- タンパク質
- ビタミンB(B1、B6、B12)
- ナイアシン
- 鉄分
補足:猫は豚肉以外にも牛肉や鶏肉も食べられる?
肉食の為、牛肉や鶏肉も食べて大丈夫な食材です。牛肉は菌が少ないので、生のまま食べることも可能です。
しかし、鮮度が落ちた物は中毒症状を起こす可能性が高くなるので、加熱した方が良いでしょう。
鶏肉は、タンパク質が豊富です。与える際はしっかり火を通して下さい。大腸菌やサルモネラ菌がいるので、生で与えない様に注意して下さい。
また、牛肉や鶏肉を初めて与える際にはアレルギーに気を付けて下さい。
猫に豚肉はどうやって与える?手作りご飯のレシピも紹介!
食べても大丈夫な食材だと分かりましたが、どの様な与え方が猫にとってよいのでしょうか。
ここからは
- 上手な与え方
- 頻度や量
- 手作りレシピ2選
猫に豚肉はどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説!
猫は噛まずに飲み込むことが多いとされているので、大きいサイズで与えてしまうと誤嚥の可能性があります。
一口大の大きさや細かく刻んだりして、食べやすい大きさにしてから与えて下さい。
また、しっかりと火を通す必要があるので生焼けにならない様に、中まで火を通して下さい。余分な脂を落とすためにも、茹でることがおすすめです。
キャットフードなどをメインで与えている飼い主さんが多いと思います。その場合には、与える量は2cm~3cm四方くらいの大きさが適量です。
少ないと感じるかも知れませんが、基本的な栄養素はキャットフードに含まれているので、補助食品やおやつ感覚として与えて方が良いでしょう。
毎日与える必要はないので、1週間に1度くらいを目安にしたり、同じ餌に飽きてきたタイミングでトッピングとして使用してみて下さい。
栄養素が多い食材ですが、過度に与え過ぎるのは体に良くありません。適量を守って与える様にして下さい。
猫用の、豚肉を使った手作りご飯のレシピを紹介!
猫が食べれる豚肉の手作りレシピを紹介します。何か作ってみようかなと思った飼い主さんは是非チャレンジしてみて下さい。
豚肉のペースト
- 豚もも肉
- レバー
- タン
- 鍋に水を入れ沸騰させる
- 臭みや灰汁をとる為にさっとゆでる
- 圧力鍋に下茹でした鶏肉をセットしお水を入れ火にかける
- 柔らかくなるまで煮込んだら、フードプロセッサーでペースト状にする
- キャットフードの上などにトッピングして完成
- 人参
- サツマイモ
- 豚のひき肉
- 人参とサツマイモの皮をむき食べやすい大きさに薄切りにする
- 鍋に水を入れ、沸騰させる
- 人参・サツマイモ・ひき肉を茹でる
猫に豚肉を与える際の注意点とは?4つのポイントを徹底解説!
与える際のメリットを紹介してきましたが、注意してほしいポイントが4つあります。
ここからは
- 下痢や嘔吐などのアレルギー症状
- 寄生虫であるトキソプラズマ
- 食べ過ぎ
- 調味料や味付けは不要
①:初めて与える際は、下痢や嘔吐等のアレルギー症状に注意!
肉食の猫ですが、中にはお肉にアレルギーを持つ子もいます。初めて与える場合にはアレルギー症状が出ないか注意する必要があります。
主なアレルギー症状
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
②:トキソプラズマに注意!必ず茹でる等、加熱してから与えよう
豚の生肉にはトキソプラズマという寄生虫がいます。このトキソプラズマを食べると、トキソプラズマ感染症を発症します。
免疫力などが弱っていなければ、特に強い症状がでる訳ではありません。しかし、もともと体調が優れない時や子猫、老猫の場合は最悪の場合は命を落とす可能性もあります。
主な症状
- 下痢
- 血便
- 嘔吐
- 食欲の低下
③:食べ過ぎ注意!カロリーも高いので脂身は与えない!
美味しく栄養価も高いですが、カロリーが高いので食べ過ぎてしまうと肥満の原因となります。
また、人間にとっては美味しい部分の脂身ですが、猫にとっては消化不良の原因となってしまいます。
脂身部分を切り落とすか、下茹でするなどして余分な脂は与えない様に気を付けて下さい。
脂身の少ない部位は、肩ロースやもも肉、ヒレ肉などになります。反対に脂身が多い部位はバラ肉となります。
④:味付けしてはダメ!調理する際も味付けはせずに与えよう
お肉料理はついつい塩コショウを振ったり、ニンニクで炒めたりステーキソースをかけたりと味を付けてしまいがちですが、猫に味付けは不要です。
また、ステーキソースにはみじん切りにしたり、すりおろした玉ねぎが入っていることが多いです。玉ねぎは猫にとって中毒症状を起こす危険な食材です。
他にも、塩分が強い物を取り続けると腎臓病や心臓病になるリスクが高まります。
香辛料は刺激が強いので、胃腸障害や嘔吐などを引き起こします。
猫にお肉を与える場合には素材そのものの味で十分なので、調味料は使わない様にして下さい。
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まとめ:猫が豚肉を食べるのは大丈夫!
今回は豚肉のメリットや与える際の注意点について記事をまとめました。
主な内容は
- 豚肉は食べても大丈夫
- タンパク質・ビタミン・鉄分・ナイアシンなどの栄養成分が豊富に含まれている
- 疲労回復や免疫の機能維持、精神の安定に効果を発揮する
- 肉食動物の為、牛肉や鶏肉も食べられるが、鶏肉は加熱が必要
- 誤嚥の可能性があるので、一口大にカットして与える
- キャットフードのトッピングや補助食品として与えるのが良い
- アレルギーや与え過ぎによる肥満に注意
- トキソプラズマ症を発症しない為にも、しっかり加熱し中心分の温度を67℃以上にするか、マイナス12℃以下にする
- 調味料などの味付けはしない