愛犬がピスタチオを誤飲してしまった!または体に良さそうだから愛犬にあげてもいいのか疑問に思っている方はいらっしゃると思います。ナッツの女王と言われるピスタチオが体に与える影響と対処法。危険なナッツ類。最悪、腸閉塞になり開腹手術なんて事も!?
この記事の目次
目次を閉じる愛犬がピスタチオを食べてしまった栄養成分と対処法を解説
大切な愛犬がピスタチオを食べてしまったらどうすればいいのでしょうか。
今回の「MOFFME」では
- 犬はそもそもピスタチオを食べても良いのか
- 人間に与える栄養価
- 犬には栄養が多すぎる
- 与えない方が良い3つの理由
- 誤飲した場合の対処法
- 殻付きの場合は特に注意
- 加工品も与えない方が良い
犬はピスタチオを食べられる?メリットデメリットを解説!
栄養豊富なナッツ類の中でも女王と称される程のピスタチオを食べることで、人間には嬉しいメリットがたくさんあります。
- 高血圧予防
- 便秘の改善
- 貧血予防
- 目の健康
- 疲労の回復
人間にとって素晴らしい効果を発揮する食材ですが、犬に与えても良いものなのでしょうか。結論からお伝えすると、犬に与えることはおすすめしません。
どうして与えない方が良いのか、順を追って説明していきます。
まずは
- ピスタチオの栄養成分
- 犬にとっては栄養豊富過ぎる
人間にとっては嬉しいピスタチオの栄養価で漢方にも?
人間にとってピスタチオは血圧を下げたり腸内環境を改善してくれたり、貧血の予防に効果があります。
また、特に女性には嬉しいアンチエイジングや美肌、ダイエットなどに効果を発揮します。
含まれる栄養成分
- 不飽和脂肪酸 コレステロールを下げる効果があり高血圧予防にもなる
- 食物繊維 食物繊維が豊富な食材で腸内環境を整えたり便通が良くなる
- 鉄分 体全体に酸素を運んでくれ、赤血球を作る材料となる
- βカロテン 抗酸化作用がありアンチエイジングや美肌効果がある
- タンパク質 体の基礎となる栄養素
犬にとっては、栄養満点すぎる?
人間にとって栄養豊富で健康効果も期待できる食材ですが、犬には栄養が豊富過ぎます。
タンパク質や脂質が多いので、肥満の原因になりかねません。肥満になってしまうと、足腰に負担がかかったり病気の発症リスクも高くなります。
タンパク質は体の基礎となる為、「多く与えた方が良いのでは?」とお考えになる飼い主さんもいらっしゃるかも知れません。
しかし、過剰に摂取してしまうと肝臓や腎臓に負担をかけてしまいます。
その結果、肝臓病や腎臓病、肥満によって糖尿病や呼吸器疾患などを引き起こしてしまう可能性があります。
人間にとっては素晴らしい食材ですが、愛犬にしんどく苦しい思いをさせる可能性があるピスタチオを与えることはおすすめしません。
ピスタチオはあげないほうが良い3つの理由を解説
ピスタチオを犬に与えるない方が良い理由は、栄養が高すぎる為だけではありません。
他にもいくつかの理由が存在します。
ここからは
- 嘔吐や下痢の可能性
- 肥満の原因になる
- アレルギーを引き起こす可能性
①:ピスタチオは嘔吐下痢になる?
ピスタチオに限らず、ナッツ類は消化に悪く消化器症状を引き起こす可能性があります。
ナッツ類は固く上手く消化することが出来ません。また、上手く噛むことが出来ずに丸飲みしてしまうことも考えられます。
脂質が多くどうしても消化に時間がかかります。その結果、胃と腸に負担がかかり下痢を誘発することもあります。
消化器症状
- 下痢
- 軟便
- 嘔吐
- 元気がない
- お腹が膨らんでいる
余りにも下痢や嘔吐が酷い場合には、脱水症状にも注意が必要です。水分だけはきちんと飲ませてあげましょう。
②:ピスタチオは肥満になる?
脂質が豊富な食材です。脂質とは、体のエネルギー源となるので適度に摂取する必要があります。
しかし、過剰に摂取してしまうと肥満へと繋がってしまいます。肥満になると様々なリスクが増えます。
肥満のリスク
- 呼吸障害
- 糖尿病
- 変形性関節症
③:ピスタチオはアレルギーを引き起こす?
ピスタチオやカシューナッツはウルシ科の植物に分類され、アレルギーを起こす可能性が強いです。
カシューナッツとピスタチオはアレルギーを起こすタンパク質の形が似ているので、ピスタチオにアレルギーがあればカシューナッツでも反応を起こします。
また、ウルシでよく聞くのはウルシかぶれです。ウルシの樹皮から出るウルシオールという成分に反応し皮膚炎などのアレルギーが起きます。
特にナッツ類で注意して頂きたい物はマカダミアナッツです。未だに原因は詳しく解明されていませんが、誤飲すると中毒症状を発症します。誤飲してから12時間から24時間以内に症状が現れます。
ナッツ類には、アレルギーや中毒症状を起こす物もあるので、避けた方が安心です。
愛犬がピスタチオを誤飲した考えられる症状と対処法とは
ここまでは、誤飲してしまった際の注意点や危険性をお伝えしてきました。しかし、万が一誤飲してしまった場合には、どの様な行動を取れば良いのでしょうか。
ここでは
- 少量の場合の対処法
- 大量に誤飲した場合の対処法
- 嘔吐
- 下痢
- 呼吸の異常
- 血便
- 元気がない
- 大量のよだれ
- 震えがある
- 変な咳をする
①:少量の場合
ごく少量を誤飲してしまった場合は、直ぐにアレルギー症状などが出ることはまれなので、落ち着いて愛犬の様子を見守りましょう。
ただし、何かいつもと違う異変を感じた場合には動物病院に相談し指示に従うか、受診する様にしましょう。
また、誤飲した際は念の為に誤飲した物が入っていたパッケージを保管しておき、何時頃どのくらいの量を誤飲したかなどメモしておきましょう。
いざという時に、獣医師にスムーズに伝えることが出来ます。
体調の変化もない場合には、数日程で便と一緒に排出される為、便の様子は小まめに観察して下さい。
数日しても便から排出されない場合には、腸の中にとどまっている可能性もあるので、動物病院を受診することをおすすめします。
②:大量の場合
大量に誤飲した場合には、直ぐに動物病院を受診して下さい。この場合も、誤飲した物のパッケージや誤飲時間、量などをメモしどんな状況だったのかを獣医師に伝えましょう。
また、特に注意してほしいのは腎臓病を患っている犬の場合です。
ピスタチオにはカリウムとリンが豊富に含まれています。腎臓の機能が低下していると過剰に摂取したリンを体の外に捨てることが出来ません。その為、腎臓に負担がかかり病状を悪化させる危険があります。
そして、無理に嘔吐させるなどの行為も避けて下さい。無理に吐かせると、喉や食道を傷付けてしまったり、喉に詰まり窒息してしまう恐れもあります。
自己判断で対処せずに、獣医師にお任せしましょう。
ピスタチオは加工したら食べても大丈夫?
ケーキやアイス、クッキーなどにも良く使用されていますが、加工してあれば与えても大丈夫なのでしょうか。
ここからは
- 殻付きのピスタチオには特に注意が必要
- ケーキ、アイス、クッキーなどの加工食品も与えない
①:ピスタチオの殻付きには特に注意
殻が付いた状態のまま食べてしまうのはとても危険です。
殻が無い状態でも消化に悪い食材ですが、殻付きのまま食べてしまった場合には、更に上手く消化出来ずに腸内に詰まり腸閉塞を引き起こす可能性があります。
腸閉塞の主な症状
- 嘔吐
- 食欲不振
- 腹痛
②:ピスタチオ入りのケーキ、アイス、クッキーなどにも注意
ピスタチオが入ったケーキやアイス、クッキーなども良く販売されています。これらの製品にも注意が必要です。
人間用の物は砂糖やバターなどが多く使用されているので、与えてしまうと、体調を崩すこともあります。
また、前述でも少しお伝えしましたが、マカダミアナッツにも注意が必要です。この他にもビターアーモンドでも中毒症状を起こす可能性があります。
ビターアーモンドは、食用ではなくオイルなどの原料に使用されることが一般的です。成分の中には青酸化合物が含まれている為、とても危険です。
主な中毒症状
- 発熱
- 嘔吐
- 下痢
- 痙攣
- 元気がない
中毒症状が悪化してしまうと、腎不全に陥り最悪の場合は命を落とすことになります。
MOFFMEのペット保険一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較サービスを行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:ピスタチオ(ナッツ類)は誤飲に注意しましょう!
今回は、犬にピスタチオやナッツ類を与える危険性について紹介しました。
主な内容は
- 人間にとってのピスタチオの栄養成分
- 犬には栄養が豊富過ぎる
- 下痢や嘔吐、肥満、アレルギーを起こす可能性がある
- 少量の誤飲であれば様子を見る
- 多量に誤飲してしまった場合は動物病院を受診する
- 自己判断や無理に嘔吐させたりはしない
- 殻付きは腸閉塞を起こす可能性があるので、特に注意が必要
- マカダミアナッツやビターアーモンドは中毒症状を引き起こし、最悪の場合は命を落とす危険がある
- 人間用のケーキやアイス、クッキーなどの加工品にはナッツ類が入っていることもあり、砂糖やバターが多く含まれている為、体調不良の原因になる