猫がスルメを食べるのは大丈夫でしょうか?栄養豊富なスルメが好きな猫もいるでしょうが、餌・おやつに大量に食べ過ぎると消化不良による嘔吐・下痢を起こす危険性があります。また猫がスルメを食べてしまった際の対処法も気になりますよね。この記事では猫とスルメを解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫がスルメを食べたとしても大丈夫?なぜダメなのか徹底解説!
- なぜ与えてはいけないのか?猫にスルメは注意
- 万が一食べてしまったときの対処法
- どんな海の幸なら食べてもいいのか
猫がスルメを食べるのはダメ!与えてはダメな3つの理由を解説!
豊富なタンパク質を含んでいるスルメは、お酒のおつまみなどとしても食べられている食材ですよね。
しかし、猫にとっては危険な食材になってしまうことがあるのです。
スルメを与えることでどのような危険が潜んでいるのかを以下の内容で紹介していこと思います。
- 安易な気持ちで与えてはダメ!下痢や嘔吐の原因になる可能性
- 塩分が多い
- 生のイカは与えても良いのか
①:下痢や嘔吐の原因になる
スルメは歯応えがあって、噛めば噛むほど旨みが出てくるので美味しいですよね。
しかし、この歯応えや硬さは猫にとっては危険になってしまうことがあるのです。
猫にとっては食べにくい硬さであるのとともに、消化しにくい食材でもあるのです。
そのため、スルメを食べることによって消化不良を引き起こす危険性があります。
消化不良は下痢や嘔吐につながりますので、猫に苦しい思いをさせたくないという人は与えないようにするのが安心でしょう。
②:胃腸内で膨らみ、最悪腸閉塞になることも
スルメはどのように作られているかご存知でしょうか?
目玉や内臓などを取り除き、干すことによって水分が飛びます。
水分が飛ぶことによって旨みなどが凝縮されたのがスルメです。
つまり、通常のいかに比べると水分が飛んでいる分縮んでいる状態になっているのです。
しかし、スルメはお腹の中に入ると水分を吸収し膨らみます。
お腹の中で膨らんだスルメは胃や腸を圧迫したり、消化できずに詰まってしまう危険性があるのです。
腸に何かが詰まるなどして塞がってしまうことを腸閉塞と言いますが、この腸閉塞は放置すると命の危険がある病気ですので注意が必要です。
猫を危険な状態にさせないためにもスルメは与えないようにすることが大事なのです。
③:スルメは塩分量が多く、食べ過ぎは塩分過多になる
スルメを食べたことがある人ならわかると思いますが、スルメって人間でもしょっぱいと感じるくらい塩分が多いですよね。
猫などの動物は人間に比べると塩分の摂取量を少なくする必要があります。
そのため、しょっぱいスルメは塩分が多すぎる食材なのです。
塩分の過剰摂取は病気の原因になります。
特に猫の場合は、尿路結石などに注意する必要があります。
尿路結石は尿中の成分が結晶化することによって引き起こされる病気ですが、塩分の過剰摂取などによって悪化することがあります。
人間にも同様の病気が存在していますよね。
尿路結石になった人はわかると思いますが、結石が大きくなってしまうと排出されるまで激痛を伴うことがあります。
自分の飼っている猫に同じ思いをさせないためにも注意しましょう。
補足:猫は生のイカも食べてはダメ?猫が腰抜かすのは本当か
ここまでスルメは食べさせないようにとお話ししてきました。
では、乾燥させていない生のイカは与えても良いのでしょうか?
生のイカなら胃や腸で膨らむこともないですし、塩分量もスルメほど多くないので与えてもよさそうに感じますよね。
しかし、生のイカはスルメ以上に与えてはいけない食材と言えるでしょう。
実は、スルメは少し食べてしまったくらいならさほど心配する必要がないとも言われています。
しかし、生のイカはビタミンB1を破壊するような成分が含まれているため、少量でも与えないようにすることが望ましいのです。
猫にとってビタミンB1は重要な成分ですから、破壊されてしまうことによって体の機能が正常に保たれなくなってしまう危険性があるのです。
美味しいから腰を抜かしているのではなくビタミンB1が欠乏することによってうまく歩けなくなってしまったからだと言われています。
猫にとってはとても危険な食材であることがわかりますね。
猫がスルメを食べてしまった!誤食の対処法を徹底解説!
スルメや生のイカは美味しいですが、危険な食材であるということがわかって頂けたかと思います。
しかし、いくら注意していても「食べられてしまった!」ということが起きるかもしれませんよね。
そんなときにどのような対処をしたら良いのかをこの章では紹介していこうと思います。
- 猫のことをしっかり観察しておくことの重要性
- 異変を感じたらなるべく早く病院へ
①:まずは愛猫の様子をしっかり観察しよう
スルメを食べてしまったら「どうしよう!」とパニックになってしまう飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、少しつまんだくらいなら様子を見るようにして大丈夫です。
大量に食べていたり、継続して食べ続けていない限り先ほど紹介したような病気などになる危険性は少ないと言えるでしょう。
いつもと違った行動などをしていないか落ち着いて観察することが重要です。
ただし、万が一に備えて何時にどのくらいの量を食べたかといった情報は覚えておくようにすると安心です。
②:愛猫の様子がおかしい場合はすぐに動物病院を受診しよう
スルメを少しつまんだくらいなら様子を見るので大丈夫とお話ししました。
しかし、少量でも体調に異変が出る可能性も0ではありません。
いつもと違った行動をしたり、苦しそうな場合などにはなるべく早く動物病院を受診するようにしてください。
動物病院では先ほど説明したように、何をいつ、どれだけの量食べてしまったのかを伝えることで獣医師もスムーズに診察が行えます。
また、病院に着いたら普通の状態に戻っていたということも少なくないので、自宅ではどんな行動や症状が現れたのかを説明できるようにしておくと良いでしょう。
補足:イカ以外に猫が食べられる・食べられない海の幸とは?
スルメは与えない方が良い食材ですが、中には与えても大丈夫な海の幸もあります。
例えば、サーモンやタイといったお刺身は与えても大丈夫だと言われています。
また、健康な猫の場合には煮干しなども与えて良いでしょう。
ただし、煮干しには塩分が含まれていますので、尿路結石や腎臓の病気がある猫の場合は与えないようにするのが安心です。
一方で、貝類やタコなどの魚介類は与えないようすることをおすすめします。
これらの食材は消化に良くないということや健康を損なってしまう成分が含まれていることが多いからです。
食べても大丈夫な海の幸も大量には与えないようにすることが大切です。
どんなに猫が喜んだとしても過剰摂取は体に良くありません。
また、最も安心して与えることができる海の幸は猫用に加工されたものです。
ペットショップやホームセンターなどにも売っていますので、安心して海の幸を楽しんで欲しいと思っている飼い主さんは猫用のフードの中から海の幸を使用したものを選ぶと良いでしょう。
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まとめ:猫にスルメを与えてはダメ!
いかがでしたでしょうか?
今回は猫とスルメというテーマでお話ししていきました。
簡単に今回の内容をおさらいすると以下のようになります。
- スルメは美味しいけど与えないようにするのが安心
- 正しい対処法はよく観察して、異変があったらすぐ病院に行く
- 海の幸を与えるなら猫用のものがおすすめ