犬はカツオを食べれるのでしょうか?餌やおやつに犬がカツオを食べるのは大丈夫ですが、刺身やたたき等、生で与えるとアニサキス等の寄生虫や食中毒の危険があります。また塩分や腎臓病の犬等、注意点はあるのでしょうか?この記事では犬とカツオについて与え方等を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬はカツオを食べても大丈夫?与え方、注意点も徹底解説!
たたきや削り節として、わたしたちの食卓に並ぶ魚、カツオ。
カツオのたたきを食べていると、犬が「それ、美味しそう…」と尻尾を振って近寄ってくることもあるのではないでしょうか。
今回「MOFFME」では犬がカツオを食べれるかを徹底解説します。
- そもそも犬はカツオを食べてよいのか
- カツオの栄養成分や効果
- 与えるメリットと注意点
- カツオを使った手作り犬ご飯のレシピ
犬はカツオを食べてOK?与えるメリットや栄養成分も徹底解説!
犬は、カツオを食べられるのでしょうか?
- 犬は加熱済みのカツオなら食べられる
- この魚を犬に与えるメリット
- カツオの栄養成分や効果の解説
犬は加熱済みのカツオなら食べられる!
犬は、加熱済のカツオなら食べられる動物です。
犬にこの魚を与える際には必ず加熱をし、生の部分がなくなっているかどうか確認してから与えるようにしましょう。
特に小型犬に与える場合には喉に詰まらせないよう、細かくカットしたり繊維に沿って割いてから与えるようにしてあげてください。
しっかり加熱をすれば、大切なワンちゃんにおやつとしてカツオを食べさせてあげることは十分可能。
飼い主とワンちゃんで、一緒に美味しい季節の味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。
犬にカツオを与えるメリットは?カツオの栄養成分や効果を解説!
犬にカツオを与えることで得られるメリットは、主に以下の4つです。
- 神経機能や睡眠リズムの正常化
- 疲労回復
- 貧血の予防
- 肝機能の強化
- 高血圧の予防
- 血中の中性脂肪の正常化
- 脳や神経の発達の補助
栄養素 | 100gあたりの含有量 |
---|---|
タンパク質 | 25.8g |
ビタミンB12 | 8.4μg |
鉄 | 1.9mg |
カリウム | 430mg |
DHA | 970mg |
犬にカツオはどうやって与える?与え方、頻度・量を徹底解説!
犬にカツオを与える際には、何に気をつけたらよいのでしょうか。
- カツオの上手な与え方
- 適切な頻度や量
- カツオを使った手作りご飯のレシピ
犬のカツオの上手な与え方とは?茹でる等で加熱してから与えよう
犬にカツオを与える際には、必ず加熱してから食べさせるようにしてください。
加熱することによって、中に潜んでいるアニサキスという寄生虫を退治することができるからです。
与える際にはカツオの栄養を丸ごと堪能できるよう、DHAなどの栄養がたっぷり含まれている血合いを残しておいてあげてください。
血合いのあるカツオをゆでたり蒸したりして加熱処理をしたあと、粗熱を取って細かく一口サイズに切ってからワンちゃんに与えましょう。
生のカツオが手に入らない場合には、犬猫用に市販されているかつお節を利用するのもおすすめ。
犬猫用かつお節には、薄削り・ふりかけ・厚削りなどの種類があります。
フードにかける場合には薄削りやふりかけが、スティック状のおやつとして与えたい場合には厚削りを選ぶとよいでしょう。
愛犬の好みに合わせて、最適なかつお節を選んであげてくださいね。
犬にカツオを与える際の適切な頻度・量はどれくらい?
カツオは栄養満点な食材ですが、与える量に気をつけないと塩分の取り過ぎを招きやすい食材でもあります。
よって、おやつとしてカツオを与える際には愛犬の体格や犬種に合わせ給餌量を調節する必要があるといえるでしょう。
カツオの給餌量の目安は、小型犬ならば1日に2~3切れ程度、中・大型犬はそれよりやや多めが理想だとされています。
カツオは低カロリーな魚ですが、主食と一緒に毎日与えるとカロリー過多になり、肥満を引き起こすことも。
よって、毎日与えるのではなく、たまに与える贅沢なおやつとして食べさせる程度にとどめるのがよいといえるでしょう。
犬用の、カツオを使った手作りご飯のレシピを紹介!
①カツオのステーキ
新鮮な美味しい季節の食材は、シンプルなステーキで!飼い主さんが買った、たたきのサクなどでも作れますよ。
材料:カツオ…40g(中型犬の場合)
- フライパンを中火で熱しておく
- 温まったらカツオの切り身を入れ、しっかり両面を焼く
- 粗熱を取り、一口サイズに切ったら完成
- 納豆とカツオを細かく刻む
- オリーブオイルをひいたフライパンで材料全てを炒める
- 納豆のねばねばがなくなり、カツオに火が通ったら火を止める
- 粗熱を取ったら完成
犬にカツオを与える際の注意点とは?5つのポイントを解説!
犬にとってカツオは栄養豊富な食品ですが、与える際にはいくつか注意すべきこともあります。
この魚をワンちゃんに与える際の注意点は、以下の5つです。
- 初めて与える際はアレルギー症状に気をつける
- 生で与えないようにする
- 病気のリスクがあるため食べすぎには注意する
- 腎臓病の犬に与える際には量に気をつける
- 人間用の加工品は与えないようにする
①:初めて与える際はアレルギー症状に注意!
初めてワンちゃんにカツオを与える際には、アレルギー反応が出ないか注意してみてあげる必要があります。
その子がカツオに対して食物アレルギーを持っている場合、ほんの少し口にしただけでも以下のような症状が出てきます。
- 体の柔らかいところを掻く
- 皮膚が赤くなったり、発疹が出たりする
- 下痢や嘔吐
- 鼻炎
②:生で与えてはダメ!食中毒や寄生虫の危険がある!
- 吐き気
- 嘔吐
- 激しい腹痛
- 蕁麻疹などの発疹
③:食べ過ぎ注意!塩分のとり過ぎや黄色脂肪症の危険がある!
犬にカツオを与える際には、食べ過ぎによる塩分過多や黄色脂肪症(イエローファット)に注意が必要です。
特に黄色脂肪症は不飽和脂肪酸を多く含む、カツオの食べ過ぎで発症することが多々あります。
黄色脂肪症は、不飽和脂肪酸の取り過ぎにより、胎内の脂肪が酸化して様々な症状を引き起こす病気。
不飽和脂肪酸の取り過ぎで発症する、黄色脂肪症の症状は以下の通りです。
- 毛のツヤがなくなる
- 食欲不振
- 発熱
④:腎臓病の犬は特に与える量に注意!
カツオはタンパク質やリン、マグネシウムを多く含む食品であるため、消化吸収の際には腎臓に負担がかかります。
腎機能の低下した犬がこれらの栄養素を摂取しすぎると、尿路結石になったり腎臓に負担をかけすぎたりすることもあり得ます。
よって、腎臓病の犬にカツオを与えるのは、あまりおすすめできないといえます。
どうしてもおやつとしてカツオを与えたい方は、ごく少量にとどめておくのがよいでしょう。
⑤:カツオを使った料理等、人間用の食べ物は与えない
犬に味付けの濃い人間用のカツオ料理を与えることは、もちろんしてはいけません。
人間の料理は犬にとって味付けが濃かったり、与えてはいけない食品を含んでいたりすることもあるからです。
特に市販の調理済みカツオのたたきには、犬が食べられない玉ねぎやニンニク、ネギなどの薬味が付いていることも多く与えるのはとても危険です。
綺麗に薬味を取り除いたとしても、薬味に残ったエキスを落とし切れていない可能性は否めません。
大切な愛犬を守るためにも、人間用の食品を欲しがっても絶対に与えないようにしましょう。
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まとめ:犬がカツオを食べても大丈夫!
- 犬は加熱したカツオならば食べられる
- カツオにはタンパク質や鉄、不飽和脂肪酸など犬の体に良い栄養素がたくさん含まれている
- カツオの適切な給餌量は、小型犬で1日2~3切れ程度
- 初めて与える際はアレルギー症状に注意する
- アニサキス症を防ぐため、与える際には必ず加熱する
- 塩分のとり過ぎや黄色脂肪症の危険があるので、食べすぎには注意が必要
- 腎臓病の犬にカツオを与えるのはおすすめできない
- 人間用に調理されたたたきなどの料理はあたえてはいけない
カツオは様々な栄養を効率よく摂取できる、犬に与えるのに最適の魚です。
あなたもこの記事を参考に正しい与え方を守って、愛犬に美味しいカツオを食べさせてあげてみてはいかがでしょうか。
MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!