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犬は鯖を食べていいのでしょうか?餌やおやつに犬が鯖を食べるのは大丈夫ですが、生の鯖は下痢等を引き起こすアニサキスがいる可能性があるため危険です。また腎臓病の犬は食べ過ぎに注意する必要があります。この記事では犬と鯖について、与え方や注意点を詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬は鯖を食べれる?含まれる栄養成分や適切な与え方を徹底解説!

日本人に馴染み深い鯖には、DHA・EPAが含まれており健康に良いと聞いたことはありませんか?近年はサプリメントなども販売されていますよね。


健康に良いのなら、愛犬にも与えてみたいとお考えの飼い主さんもいるのではないでしょうか。


そんな飼い主さんの為に、今回「MOFFME」では素晴らしい食べ物「」について記事にまとめました。

  • 鯖を加熱することで食べることが出来る
  • 素晴らしい栄養成分
  • コレステロールの低下や疲労回復効果も有
  • 与える頻度や量
  • 手作りレシピ
  • 5つの注意点
  • アニサキスや腎臓病の犬には注意が必要
などを詳しく説明していきます。

メリット・デメリットを知って、愛犬のご飯のレパートリーを増やしてみたり、健康をゲットしましょう。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

犬は鯖を食べられる?与えるメリットや栄養成分を徹底解説!


犬は鯖を食べてもいいのでしょうか。また、どんな栄養が含まれているのか気になりませんか?


ここでは

  • 加熱済みの物を与える
  • 含まれ栄養素
について紹介していきます。

生で与えてしまうと中毒症状を起こす可能性もある為、気を付けてください。ただ、たくさんの体に良い成分が含まれているので、ご飯として与えるにはメリットが豊富です。

栄養素や体に良い効果などを知って、愛犬のご飯に取り入れてみて下さい。

犬が鯖を食べるのは大丈夫!ただし加熱済み限定!

食べても問題はありません。しかし、必ず加熱済みの物を与えて下さい。鯖にはヒスチジンというアミノ酸が含まれています。


鮮度が悪くなったり長期間冷蔵保存している場合、ヒスチジンが細菌により増殖することで、ヒスタミンに変わります。


そしてヒスタミン中毒を発症してしまいます。ヒスタミンが作られると、加熱処理等を行っても、死滅することはありません


ヒスタミン中毒は嘔吐・下痢・体の痒みなどが現れます。生の物を与えるのは止めましょう。

犬に鯖を与えるメリットとは?鯖に含まれる栄養成分と効果を解説

必須脂肪酸やビタミンなど、たくさんの栄養素が含まれています。


必須脂肪酸(DHA・EPA)

DHAやEPAはオメガ3脂肪酸で多価不飽和脂肪酸です。多価不飽和脂肪酸とは、中性脂肪やコレステロールを下げてくれる栄養素になります。

血液をサラサラにしてくれる効果もあります。そして、認知症の予防にも期待されています。


ビタミン(ビタミンB群・ビタミンD)

ビタミンB群は水溶性ビタミンになり、水に溶けやすい性質を持ちます。ビタミンB群は12種類のビタミンが存在し、アミノ酸を作り出したり神経の働きに関わる栄養素です。また疲労の回復にも効果があります。

脂溶性ビタミンであるビタミンDは、油に溶けやすい性質です。カルシウムの吸収を助けてくれます


タンパク質

アミノ酸が繋がって構成された物がタンパク質です。鯖はタンパク質や脂質が多く含まれていて、アミノ酸スコアが高い食材です。体の基本となる栄養素です。

犬に鯖はどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を徹底解説!


鯖を与えても良いことは分かりましたが、与え方や量はどの位食べさせて良いのでしょうか。


ここからは

  • 加熱済み・水煮缶の与え方
  • 体重別の適切な量
  • 手作りレシピ
を紹介します。

過ぎたるは猶及ばざるが如し(すぎたるはなおおおよばざるがごとし)といわれるように、良い成分が豊富だからと与え過ぎるのは良くありません

適した量与え方を知って、愛犬の為に美味しい料理を作ってみてはいかがでしょうか。

犬の鯖の上手な与え方とは?加熱済み、ペット用の水煮缶を与える

上記にも記載していますが、生で与えるとヒスタミン中毒の他、寄生虫が付着していることもあるので、しっかりと加熱してから与えて下さい。


また、食べ物を余り噛まずに丸飲みしてしまうことが多い動物です。しっかりとほぐして、食べやすい状態にしましょう。


また、ペット用の水煮缶も販売されています。ペット用には塩分や添加物を使用していない物が多い為、塩っ気が気になる飼い主さんも試してみてはどうでしょうか。


そして、缶詰めの最も良い所は、栄養素が損なうこと無く詰まっていることです。新鮮な状態で生のまま缶に詰め、その後加熱の処理を行うので中には栄養がギュッと入っています。


特にビタミンB群は、水に溶け出しやすい性質の為、缶の中の水分もしっかり与えましょう。

犬の鯖の適切な与える頻度・量とは?犬の年齢別に解説!

栄養が多いからといって与え過ぎも良くありません。また、バランスよく栄養を取る為にも、


主食とするのではなく、おやつやドックフードのトッピングとして、1日の総カロリーの10%を上限の目安に与えましょう。


また、毎日ではなく週に1回~2回程にしておきましょう。

体重別の1日の目安

  • 5㎏~10㎏の場合(主に小型犬)  :30g
  • 10㎏~20㎏の場合(主に中型犬):50g
  • 20㎏~30㎏の場合(主に大型犬):9g~100g
缶詰を与えた時には、ドックフードの量は少し減らす様にしましょう。また、缶詰の裏には与える量が表記されています。

メーカーによっても多少与える量に違いがあるので、必ず記載されている量を確認して下さい。

犬に与える、鯖を使った手作りご飯のレシピを紹介!

今回は、簡単に作れるように水煮缶を使用した手作りのご飯レシピを紹介していきます。


手作りは面倒かもと思ってしまいますが、簡単に出来るので是非チャレンジしてみて下さい。

①アクアパッツァ

材料

  • 水煮缶     1缶
  • トマト     お好みの量(缶詰でも良いですが無添加や塩分不使用の物を選んで下さい)
  • アサリの水煮缶 100g(塩抜きや砂抜きが不要の物を用意すれば楽ちんです)
  • オリーブオイル 少量
  • 水       200ml
作り方
  1. アサリ・トマトを食べやすい大きさに切る
  2. フライパンに少しオリーブオイルを入れ、トマトに軽く火を通す
  3. トマトに火が通れば、水・水煮缶・アサリを入れ5分程煮込む

②鯖と野菜のスープ

材料
  • 水煮缶         1缶
  • 人参          
  • 大根          
  • さつまいも       
  • きゃべつ        
  • 昆布出汁        適量(塩分不使用を選んで下さい)
  • 水           200ml
野菜はお好きな分量を入れて下さい。

作り方
  1. 野菜を食べやすい大きさに切る
  2. 鍋に水を入れ沸騰させる
  3. 野菜・水煮缶・出汁を入れ、野菜に火が通るまで煮込む
アクアパッツァも野菜スープもお好みの野菜を使用して下さい。しかし、アレルギーには注意して食材を選びましょう。また、消化しやすい様に小さく切ることも大切です。

犬に鯖を与える際の注意点とは?5つのポイントを徹底解説!



ここまでは、与えるメリットを紹介してきました。メリットが豊富な食べ物ですが、与えるにはいくつか注意すべきポイントがあります。

  • アレルギー症状
  • 食中毒やアニサキスの危険
  • 食べ過ぎると黄色脂肪症になる可能性有
  • 骨は必ず取り除いて与える
  • 人間用の加工物は与えない
について解説していきます。

アレルギーなどで体調が悪くなることもあります。与えた後は、直ぐに外出などはせずに、暫く様子を見るように心がけましょう

①:初めて与える際はアレルギー症状に注意!

初めて与える時には、アレルギーに注意して下さい。食べ物のアレルギーには先天性と後天性があります。


先天性は生まれた時からその物にアレルギー反応が起こる場合です。後天性は今までは何事もなかった物でも、長い間食べ続けることによりアレルギーを発症してしまうことです。


初めは、少な目にし飼い主さんは目を離さない様にしましょう


主な食物アレルギーの症状

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 痒み
  • 発熱
などが挙げられます。

アレルギー症状が見られた場合は、直ぐに食べさせるのを止めて、動物病院を受診しましょう。

②:生では絶対に与えない!食中毒やアニサキスの危険がある

何度もお伝えしていますが、必ず加熱してから与えて下さい。ヒスタミン中毒という食中毒の他にも、アニサキスの危険性があります。


テレビなどで芸能人がアニサキスによってかなり激しい腹痛に襲われた、などと話すニュースを目にしたことはありませんか?


アニサキスとは寄生虫で白くニョロニョロとしています。サイズは2㎝~3㎝あり、目視でも確認できます。アニサキスを食べたことにより起こる食中毒をアニサキス症と呼びます。


主なアニサキス症の症状

  • 激しい下痢
  • 激しい嘔吐
  • 腹痛
が挙げられます。

アニサキスが体の中に入り込んでから、8時間以内には症状が現れるといわれています。

アニサキス症には治療薬などはなく、内視鏡にてアニサキスを取り除くことになります。体内から除去されれば、痛みは自然と治まっていきます。

アニサキスは加熱もしくは冷凍することで死滅します。加熱の場合は60℃以上で1分程、冷凍であれば24時間以上20℃以下で冷凍して下さい。

③:食べ過ぎ注意!黄色脂肪症や塩分の採りすぎの恐れがある

たくさん食べ過ぎた場合には、黄色脂肪症(イエローファット)になる可能性があります。


不飽和脂肪酸を摂取し過ぎることにより、ビタミンEが壊れてしまい起こる病気です。お腹や胸の脂肪が酸化して、炎症が起きてしまいます。


主な黄色脂肪症の症状

  • 発熱
  • お腹を触らせてくれない
  • お腹にしこりが出来る
  • 食欲減退
などが挙げられます。

鯖以外にも、マグロ・秋刀魚・カツオにも不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。

また塩分の取り過ぎも注意が必要です。通常であれば、多く取り過ぎた塩分は、きちんと排出されます。しかし、心臓病や腎臓が弱っている場合には上手く塩分を排出することが出来ません。

特に、腎臓に病が隠れている場合には早期に発見することが難しい為、塩分を過剰に取り過ぎると、病気の悪化に繋がってしまいます。

④:骨は取ってから与える

食べ物を細かく噛んで飲み込むことが苦手とされています。ある程度飲み込めそうな大きさになれば、そのまま飲み込んでしまいます。

もしも、骨を丸ごと飲み込んでしまった場合には、内臓などに刺さってしまう危険が考えられます。また、刺さらなくとも内臓にが出来、感染症を発症する可能性もあります。

内臓が損傷している場合の主な症状

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 苦しそうな様子
  • 血を吐く
  • 食欲減退
などが挙げられます。

少し手間とはなりますが、必ず骨を取り除いて与えて下さい。

⑤:缶詰等、鯖を加工した人間用の食べ物は与えない

水煮缶や味噌煮缶などがありますが、人間用の加工物は与えない様にして下さい。やはり人間が食べることを前提とし作られているので、犬に与えるには塩分などが多過ぎます。


味噌煮缶などは砂糖も含まれており、犬にとっては味も濃い物になります。上記にも記載していますが、塩分などの取り過ぎは、心臓や腎臓に悪影響となります


また、濃い味に慣れてしまうと、ドックフードでは物足りなくなり人間のご飯を欲しがる様になり、結果として肥満になる場合があります。


せっかく体に良いとされる鯖を与えるのに、不健康になっては元も子もありません。

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しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


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まとめ:犬が鯖を食べても大丈夫!

気を付けないといないポイントはいくつかありますが、鯖を食べても大丈夫だということが分かりましたね。


今回の記事の内容は、

  • 鯖を食べても大丈夫
  • 体に良い栄養素が豊富
  • 必ず加熱済みの物を与える
  • アニサキス症アレルギーには注意が必要
  • 体重に合った量を与える
  • 与え過ぎた場合には、黄色脂肪症になる可能性も
  • 骨は危険
  • ペット用の水煮缶を使用するのがベスト
となります。

自分の作った料理を美味しそうに食べてくれると、とっても嬉しいですよね。愛犬の健康の為にも、与える量などを気にしながら、鯖をご飯に取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事が皆様にとって役立つ情報になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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