猫が栗を食べれるかご存知ですか?猫が栗を食べるのは大丈夫ですが、食べ過ぎは下痢や尿路結石の原因になるので注意が必要です。また猫に栗を与えるメリットや栄養効果も気になりますよね。この記事では猫と栗について、含まれる栄養素や与え方、注意点を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫は栗が好き?上手な与え方や注意点を解説!
毎年秋になると栗を使ったお料理やスイーツなど、たくさん登場しますよね。
私たちが大好きな栗、猫たちも食べたいと思っているのでしょうか?
一緒に旬の食材を楽しめたらうれしいですよね。
もし愛猫に食べさせてあげたいと思ったのであればしっかりと与え方や注意点を把握しておきましょう。
今回「MOFFME」では猫に栗を与えるメリットや栄養成分、与える際に気を付けなければいけないポイントを解説していきます。
- 猫に栗を与えても大丈夫!メリット・栄養成分について
- 上手な与え方や適切な頻度・量について
- 与える際の注意点と大事なポイントについて
猫は栗を食べられる!与えるメリットや栄養成分を徹底解説!
そうなんです!
知らない方も多いと思いますが、実は猫は栗を食べられるのです!
秋が旬の栗はとても栄養豊富な食べ物ですので、与え方や適切な量を守れば猫にとってもメリットだらけなのです!
1度食べて気に入ってくれたら毎年秋が楽しみになりますね。
これから栗に含まれる栄養成分など、詳しく解説していきます。
- 猫は栗を食べても大丈夫!
- 猫に栗を与えるメリットと栗の栄養成分について
猫が栗を食べても大丈夫!
栗には「ビタミンB1」「カリウム」「タンニン」「ビタミンC」などの栄養素が含まれており、猫にとって危険な成分は含まれていないので与えても害はないと言われています。
とても多く品種のある栗ですが大きく3つの種類に分けられます。
- マロングラッセなどスイーツ系によく使われている「西洋栗」
- 私たちがよく目にする天津甘栗に使われている「中国栗」
- 国内で一般的に販売されている「日本栗」
「西洋栗」「中国栗」は人間用に加工されて販売されている場合が多いので
猫に与える際は加工前の状態で購入できる「日本栗」が良いのではないでしょうか。
猫に栗を与えるメリットは?栗に含まれる栄養成分を解説!
ではそれぞれの主な栄養成分の特徴と、猫にはどのようなメリットがあるのか解説していきます。
ビタミンB1・B2
糖の代謝を促す働きがあり疲労回復の効果があります。
新陳代謝を高めて皮膚・粘膜の健康維持を助けてくれます。
ビタミンC
栗には100gあたり33㎎のビタミンC含有量があり、これはみかんと同じくらいの量です。
さらに加熱しても壊れにくいとゆう特徴を持っています。
解毒作用や免疫機能を高める効果が期待できます。
タンニン
抗酸化作用があるポリフェノールの一種です。
実よりも渋皮に多く含まれていますが、消化されにくいので渋皮はできるだけ取り除きましょう。
カリウム
過剰になった体内のナトリウム(塩分)を排出する効果があります。
そのため高血圧の予防になると言われています。
食物繊維
栗の食物繊維は不溶性です。便のカサ増しになり排便を促し便秘改善に繋がります。
ただ、食物繊維を摂り過ぎると下痢の原因にもなるので注意しましょう。
猫に栗はどうやって与える?上手な与え方や頻度・量を徹底解説!
さて、猫に栗を食べさせても問題ないことは分かりましたがどのように与えるのが猫にとって適切なのでしょうか?
人間に比べてとても身体の小さい猫たちには与えすぎてしまうと逆に負担になってしまうこともあります。
愛猫のためにきちんと調理方法・摂取量を知っておきましょう。
- 与える際の調理方法について。レシピのご紹介
- 適切な摂取量について。年齢別の解説も!
猫の栗の上手な与え方とは?与える際のレシピについても紹介!
まず、人間用に加工されている栗は絶対に与えないでください。
加工されていない生栗を用意しましょう。
鬼皮はもちろん渋皮もしっかり剥きましょう。
栗の外側の固い皮「鬼皮」を剥き、実についている薄い皮「渋皮」も取り除きます。
渋皮にはポリフェノールが豊富に含まれていますが、やわらかく煮たとしても消化しにくいのでできるだけ与えないようにしてください。
しっかりとやわらかくなるまで茹でる。
調味料はなにも入れずに水から栗だけを茹で、約40分程度煮込んでください。
固いほど消化しにくくなりますのでしっかりとやわらかくしましょう。
やわらかく茹でた後は火傷をしないように十分に冷ましてから与えるようにしてください。
猫に栗を与える際の頻度・量とは?年齢別の適量を解説!
栗は栄養素が豊富な分、実はカロリーも高い食べ物です。
また、栗には100gあたり約40㎎(0.04%)のマグネシウムも含まれています。
マグネシウムは筋肉機能の調整や骨の代謝を促すのに必要な成分ですが、与えすぎると尿路結石の原因になりますので摂取量は適切に管理しなくてはいけません。
成猫の場合は0.08%前後の摂取が理想とされています。
与えているキャットフードのカロリー・マグネシウム含有量を確認し、うまく組み合わせながら食べさせてあげましょう。
1日の摂取カロリー | マグネシウムの 最低摂取量 | |
---|---|---|
子猫 | 体重×200kcal | 0.08% |
成猫 | 体重×80kcal | 0.04% |
シニア猫 | 体重×60kcal | - |
※マグネシウムの最低摂取量はAAFCO(米国飼料検査官協会)によって定められている栄養基準です。また、摂取カロリーはあくまで目安の数値です。
猫に栗を与える際の注意点は?2つのポイントを徹底解説!
これまで栗を与える際のメリット・栄養成分をご紹介してきましたが、
まだまだ不安に思っている飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
いままで紹介してきたメリットを最大限に活かし、かつ安全に与えるために
2つのポイントに沿って注意点を解説していきます。
- 食べ過ぎると肥満や下痢の原因に!
- 人間用に加工された栗は与えてはダメ!
①:食べ過ぎ注意!肥満や下痢等の原因になるので適量を与えよう
前途にあるように、栗はカロリーの高い食べ物です。
茹でた栗は1粒約35kcal、5粒で白米1杯分のカロリーにもなります。
普段あげているキャットフードでもカロリーを摂取しますから、何も考えず栗を与えてしまうと過剰摂取が原因で肥満になってしまう可能性があるので注意しましょう。
食物繊維が豊富に含まれているお話もしましたが、食物繊維の過剰摂取は下痢はもちろんのこと、逆に便秘が進行してしまう場合もあります。
愛猫が栗を気に入ってもっと食べたいと可愛くおねだりしたとしても適量を守る強い心を持ちましょう!
②:人間用の甘栗やモンブラン等の菓子、加工品は与えてはダメ
私たちが一番手軽に手に入れることができる栗は加工されたものが多いですよね。
飼い主さんがケーキや甘栗を食べている時に近づいてきたとしても、絶対に人間用の加工品をあげてはいけません。
モンブラン、甘栗、栗きんとん、マロングラッセ、、、など、人間用は砂糖を使用しているものが多くあります。
少し舐めてしまった程度であれば焦ることはありませんが糖分を定期的に与え続けると肥満や糖尿病の原因になってしまいます。
結果としてダイエットや糖尿病治療などで愛猫にストレスをかけてしまうことになるのはかなしいですよね。飼い主さんがしっかりと管理してあげましょう。
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まとめ:猫が栗を食べても大丈夫!
今回は猫に栗を食べさせることができ、適切に与えればメリットもあることをお伝えいたしました。
最後にご紹介した内容を下記にまとめてみました。
- 猫は栗を食べても大丈夫。栗には猫にとっても必要な栄養素が含まれている!
- 与える際の調理方法について。調味料は使わず茹でた栗が安全!
- 適量はどのくらいか?カロリー・マグネシウム含有量の管理が大事!
- 肥満と下痢の原因にもなる。高カロリーで食物繊維が豊富!
- 人間用の加工品は与えてはいけない。糖分の過剰摂取になる!
旬の食材はその時に必要な栄養素を持っているといわれていますよね。
愛猫と一緒に旬の食材を楽しんでみてはいかがでしょうか!
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