猫の睡眠時間はどれくらい?長時間寝る理由、寝姿から分かる心理とはのサムネイル画像

猫の平均睡眠時間をご存知ですか?猫は連続で寝てばかりいる印象ですが、寝足りないのでしょうか。また猫は夏・冬等の季節、子猫・大人猫・シニア猫等年齢によっても睡眠時間が増えるのですが、それはなぜか気になりますよね。この記事では猫の睡眠時間について詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫の睡眠時間は長い・短い?寝姿から分かる心理も徹底解説!

ふかふかのベッドで眠る猫はとても可愛らしく、見ているこちらを幸せな気持ちにしてくれますよね。

猫の語源は「寝仔」だと言われることもあるほど猫と睡眠の関係は深く、とても重要なものなのです。

今回「MOFFME」では、猫と睡眠の関係性について紹介していきます。

  • 猫の平均睡眠時間や睡眠サイクルについて
  • 猫が連続で寝てばかりいる理由について
  • 寝る時間が長くなった?と感じるときとその理由について
  • 猫の活動時間やその変化について
  • 寝相から分かる猫の気持ちや体調について
  • 猫の睡眠環境を向上させるポイントについて
「どうして猫はいつも寝ているの?」
「この面白い寝相にはどんな意味があるの?」

など、猫の睡眠について疑問に思っている方は、ぜひご覧ください。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

猫の睡眠時間はどれくらい?猫の活動時間や睡眠サイクルも解説!

猫の睡眠時間が長い理由は、猫が狩りをする肉食動物であることが大きく関係しています。


具体的にはどういうことなのでしょうか?

  • 猫の平均睡眠時間や眠りのサイクルについて
  • 猫がいつも寝ている理由
  • 季節や年齢、天候による睡眠の違い
  • 猫の活動時間やその変化について
以上の項目について1つずつ確認しながら、猫と睡眠の関係性について掘り下げていきましょう。

猫の平均睡眠時間はどれくらい?眠りのサイクルについても紹介!

猫の平均睡眠時間は大人猫で1日16時間、子猫で20時間だと言われています。


特に子猫は、成長ホルモンの分泌を促すためにたくさんの睡眠が必要なのです。


猫の睡眠にも、人間同様に「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つの睡眠サイクルが存在しています。


レム睡眠は、体は眠っていながらも脳が活動している浅い眠りを指します。


猫の目が無意識にピクピク動いたり、寝ているはずなのに呼びかけると尻尾を揺らすのはこのときです。


ノンレム睡眠は、体も脳も眠っている深い眠りを意味しています。


猫もこの2つの睡眠サイクルを繰り返しているのですが、人間と比べて「レム睡眠」の時間が圧倒的に多いということが分かっています。


つまり、長く寝ているように見えて熟睡している時間は短いということなのです。


猫の平均睡眠時間は16時間だとお伝えしましたが、熟睡できている時間は4時間程度しかありません。


残りの12時間は眠りが浅い状態であり、いつでも敵から身を守れるようにしているのです。

猫の睡眠時間が長いのはなぜ?いつも寝ている理由を解説!

猫の睡眠時間が長いのは、先程少し触れたように肉食動物であることがその理由です。


草食動物の睡眠時間は1日に2~3時間である場合が多く、中でもキリンに至っては20分程度しかありません。


草食動物は、草を食べることでしか栄養を摂取することができません。


またその大きな体に必要な分の栄養を摂るためには、寝ずにたくさんの量を食べ続けなくてはならないのです。


肉食動物の場合は1度の狩りで栄養価の高い食事が手に入るため、食べ続ける必要はありません。


その分狩りで多くの体力を消耗するため、次の狩りに備えてたくさん休むことで体力を回復させていました。


猫がたくさん眠る理由は、その野生時代の習性が残っているからなのです。

寝る時間が長くなった?季節や年齢、天気で猫の睡眠時間は変わる

「あれ?うちの子、寝る時間が長くなった?」と感じたことはありませんか?


実は、猫の睡眠時間は季節や年齢、天気の影響を受けて増えるものなのです。


その理由について解説していきましょう。


季節による影響

猫は主にになると睡眠時間が増加すると言われています。


野生時代、冬の寒い時期には獲物が少なかったため、極力活動時間を減らし消費カロリーを抑える必要がありました。


そのため、たくさん寝ることで省エネモードに切り替えていたのです。


年齢による影響

猫もシニアになるにつれて運動能力が低下していきます。

そのため活動量が減り、同時に若い頃のような好奇心も薄れていくため、1日のほとんどを寝て過ごすようになるのです。

1日の睡眠時間は20時間ほどで、高齢化が進むにつれ子猫と同じくらい眠るようになります。

天気による影響

猫は雨の日に睡眠時間が増加します。

みなさんも雨の日は身体が重かったり、眠気が強くなることはありませんか?

人間と同じように低気圧は猫にも影響を与えるのです。

また猫は本能的に水に濡れるのを嫌うため、雨の日はゆっくり休み体調を整えていると考えられています。

猫は夜行性なの?猫の活動時間やその変化について解説!

未だ多くの人に夜行性だと思われている猫ですが、実はそうではありません。


正確には「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」という性質なのです。


馴染みのない言葉だと思う方も多いのではないでしょうか?


薄明薄暮性とは、明け方と夕暮れ後に活動する動物を意味します。


猫以外にも犬などの多くの動物がそれに該当していますが、狩りを効率良く行うために適応したのだと考えられています。


明け方は猫のエサである鳥が活動をはじめ、夕暮れ後はネズミが盛んに動き出します。


野生時代の猫にとって、薄明(明け方)薄暮(夕暮れ後)であるその時間が狩りをするのに最も有利だったのです。


現代の猫たちが早朝から部屋中を走り回ったり、目覚まし時計が鳴るよりも前に飼い主さんを起こすのは、この薄明薄暮性という性質があるためです。

猫の寝姿から気持ちが読み取れるのは本当?猫の寝相を徹底解説!

ぐーんと伸びたり、丸まってアンモニャイトになったりと、見るたびに変化している猫の寝相はとても愛おしいですよね。


また猫の体が柔らかいこともあり、あっと驚くような姿で寝ていることも癒される理由です。


そんな猫の寝相について、

  • 寝相とリラックス度の関係
  • 寝相と気温の関係
  • 寝姿や寝る時間から分かる猫の体調不良
以上の項目をそれぞれ解説していきましょう。

猫の寝姿から気持ちが読み取れる!寝相とリラックス度の関係とは

猫の寝姿から、リラックス度を知ることができます。


リラックスしているときの寝相と、警戒しているときの寝相をそれぞれ紹介していきます。


リラックスしているとき

  • 仰向け
  • 横向き
  • 飼い主さんにお尻を向けている
猫が最もリラックスしているときは、仰向けでお腹を出す姿勢になります。

安心できる環境であるため、急所であるお腹を隠す必要がないのです。

脚を伸ばして横向きに寝ているのもリラックスしている証拠です。

また飼い主さんにお尻を向けて寝ているのは、飼い主さんを信頼し背中を預けているためです。


警戒しているとき

  • 顔をあげたまま寝ている
  • 顔を前脚に置いて寝ている
顔をあげて寝ているのは警戒心が強い証拠です。

目を瞑っているだけで熟睡はしておらず、いつでも逃げられる体制をキープしているのです。

顔を下げていても前脚に置いてある場合は、同じように警戒度が高いことを表しています。

なお香箱座りの場合は、顔を上げていますが足を畳んでおり、すぐに逃げ出すことはできません。

そのため、比較的リラックスしている場面でよく見られます。

猫の寝姿から気温も読み取れる?寝相と気温の関係を解説!

リラックス度のほかに、気温を読み取ることも可能です。


猫の寝姿による気温の感じ方について紹介していきます。


仰向け

お腹を出して仰向けで寝ているのは、暑さを感じている場合もあります。


特に夏の暑い日には、フローリングで転がっている様子が頻繁に見られますよね。


それは冷たいフローリングで体を冷やそうとしているからです。


横向き

横向きで寝ている場合は、丁度良い気温であるため心地良さを感じていることが多いです。


また、仰向け同様リラックスしているときにも横向きの姿勢で寝ています。


体を丸めている

体を丸めて寝ているときは、寒さを感じています。

体温が逃げてしまわないように、体を丸めることで保温しているのです。

また鼻を床につけるごめん寝と言われる寝姿は、冷えやすい足先や鼻を隠すための姿勢だと言われています。

補足:猫の寝姿や寝る時間から体調不良が読み取れる?

一見普通に寝ている猫も、実は体調不良である場合があります。


以下のような様子が見られる場合は注意が必要です。

  • 肉球を地面につけたままうずくまって寝ている
  • お腹を隠すように丸まって寝ている
  • 普段よりも睡眠時間が長い
  • 普段とは異なる暗くて狭い場所で寝ている
肉球を地面につけている猫は、いつでも逃げられる準備をしているのです。

その状態でうずくまっている場合は、何かしらの不調を訴えていることが考えられます。

お腹を隠して丸まっている姿勢は、気温が低い時や警戒心が強い猫によく見られますが、体調不良の場合もあるので注意しましょう。


睡眠時間が普段より長い、また普段は行かないような暗く狭い場所で寝ている場合も体調不良のサインである可能性があります。

猫の睡眠環境を向上させるには?寝る場所や明るさ等を解説!

猫の健康や長生きのためには、良質な睡眠が大切だと言われています。


野良猫の寿命は、飼い猫と比べるととても短いですよね。


交通事故や病気などで亡くなるケースも多いのですが、睡眠の質が低いことも一因だと考えられているのです。


愛猫が長生きできるように睡眠環境を整えておきましょう。

  • 猫が眠りやすい・落ち着ける場所
  • 猫が眠る時に最適な明るさ
  • 猫に合ったベッドの選び方
  • 猫の睡眠時の注意点
  • 子猫が寝ない時の対処法
以上について1つずつ解説していきます。

猫が眠りやすい・落ち着ける場所はどこ?

猫が落ち着いて眠れる場所は、以下のとおりです。

  • 高い場所
  • 狭く薄暗い空間
  • ぽかぽかの日差しが差す場所
猫にとって高さのある場所は敵に襲われにくく、また周りを見渡せるため安心できる空間です。

狭くて薄暗い場所も、自分の身を守るために野生時代から好んで利用していました。

現代の猫が自分の体よりも小さい籠や、牛乳パックに入り込むのはその名残なのです。

ハウス付きのキャットタワーは高さと閉鎖的な空間を兼ねそろえているため、猫にとってぴったりの睡眠環境です。

また、暖かい窓辺なども最適なスポットです。

太陽の日を浴びることでリラックス効果をもたらし、より質の高い睡眠をとることができます。

猫が眠る時に明るさはどれくらいがよい?

猫が夜に眠る場合は、電気を消してあげましょう。


そうすることで「メラトニン」という睡眠ホルモンが分泌され、しっかりとした睡眠をとることに繋がるのです。


猫は目の構造上、周囲に多少の光があれば問題なく行動ができる動物です。


そのため、猫が眠る時に電気を付けておく必要はないのです。


また猫は眩しいと感じた時に、自分の前脚で目を覆います。


その姿が見られた場合は電気を消したり、日中であればカーテンを閉めて光を遮断してあげてください。

猫のベッドはどう選ぶ?猫に合ったベッドの選び方を解説!

睡眠の質を高めるためには、快適なベッド選びは欠かせませんよね。


猫のベッドには、以下のような種類があります。

  • ドーム・ハウス型
  • ベッド型
  • ハンモック型
ドーム・ハウス型屋根があるため、猫にとって最適な環境だと言えます。

特に、神経質や怖がりな猫にはこのタイプがおすすめです。

ベッド型は、屋根がなく通気性に優れています。

日向ぼっこをする場所に設置しておくと、より快適に過ごせるでしょう。

ハンモック型は、猫が乗ることでその重さによって体にフィットするため、包まれた時の安心感や心地良さが特徴です。

猫の睡眠の注意点は?睡眠を邪魔するのはストレスになるためNG

猫が寝ている時、飼い主さんがしてはいけない行動があります。

  • ちょっかいを出す
  • 起こす
  • 大きな声や音を出す
猫の睡眠を邪魔する行為は、猫にストレスがかかり体調不良の原因にもなります。

さらに、飼い主さんとの信頼関係が崩れることにも繋がりかねません。

猫に余計な不安を与えないためにも、睡眠中はそっと見守ってあげましょう。

また、睡眠の質を上げるためには室内の気温調節も大切です。

先にお伝えしたとおり、室内の気温が適切がどうかは猫の寝相で把握できます。

お腹を出している時は暑すぎる可能性が、丸まって顔をうずめているようなら寒すぎる可能性があります。

その場合は室内の気温をチェックしてみてください。

補足:子猫が夜寝ない場合はどうする?寝かせる上手な方法とは

子猫は成長のために1日平均20時間ほど眠ります。


しかし「たくさん寝るはずの子猫が全然寝ない」と悩む飼い主さんは意外に多いのです。


子猫を寝かせる方法として、以下のようなものがあげられます。

  • 空腹を満たす
  • たくさん遊ぶ
  • 柔らかいタオルやベッドを置く
お腹が空いていたり、遊び足りない場合はその欲求を満たしてあげることで寝付きが良くなります。

まだ環境に慣れていない猫は、不安寂しさから満足に眠れないことがあります。

その場合は、ケージの中に柔らかいタオルかふかのベッドを入れてあげてください。

柔らかいものに包まれることで子猫の不安が和らぎ、次第に眠気が訪れるでしょう。

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まとめ:猫の平均睡眠時間はどれくらい?

猫がたくさん眠る理由や、寝相から分かる心理などについてお伝えしました。

改めてこの記事のポイントをまとめます。
  • 大人猫の平均睡眠時間は16時間、高齢になるにつれ睡眠時間は伸びる。子猫は20時間以上眠ることがある
  • 猫の睡眠時間が長い理由は、次の狩りに備えて体力を回復させていた野生時代の名残りから
  • リラックスしているときは仰向けで、警戒しているときは肉球を地面につけて眠る
  • 暑いときにはお腹を出し、寒いときには丸まって眠る
  • 睡眠の質を向上させることで免疫力が上がり、その結果長生きすることにも繋がる
猫にとっての睡眠の大切さをご理解いただけたのではないかと思います。

睡眠は猫の健康ケアにも繋がるので、愛猫が眠っていたらそっと見守ってあげてください

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。