犬が散歩で歩かない原因は?6つの理由や対策、しつけの注意点を解説のサムネイル画像

犬が散歩中に歩かない原因をご存知ですか?突然動かないとイライラしますし心配になりますよね。また散歩を怖がり嫌がる、帰りたがるのは何故でしょうか。ただのわがままなら良いですが、病気だったらと思うと対処に困りますよね。今回は犬が散歩で歩かない理由を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬が散歩中に急に歩かないのはなぜ?原因や対処法を徹底解説!

犬にとって散歩は、健康維持やストレス発散の為にも毎日の習慣にしたい事の一つです。


ですが、せっかく散歩に行っても突然歩かない時や、帰りたがる事があると、飼い主は困ってしまう事もあるでしょう。


道路の真ん中で立ち止まってしまっては、人や車の通行の邪魔になる可能性もありますし、

事故の危険もあるので対策が必要です。


だからと言って、犬を無理矢理歩かせる事はしたくありません。犬にも必ず何か理由があるのです。


では何故、犬は散歩中に急に歩かなくなるのかを考えてみましょう。


今回「MOFFME」では、

  • 犬が散歩で歩かない6つの原因
  • 犬が散歩中に歩かない場合の対処法
  • 散歩の上手なしつけ方やコツ
以上の内容を詳しく解説します。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

犬が散歩中に歩かない理由は?6つの原因を徹底解説!


せっかく散歩へ連れて行ったのに、犬が歩いてくれなかったら、飼い主もイライラしたり、悲しくなりますよね。


何故歩いてくれないのだろう。と、悩む飼い主も少なくありません。


犬が散歩中に歩かないのにはいくつかの理由があります。

飼い主が犬の行動を観察する事で、歩かなくなった理由がわかる時があります。


この項では、

  • 恐怖によるもの(子犬)
  • 疲れ(高齢)によるもの
  • 怪我の可能性
  • 病気の可能性
  • 過去のトラウマ・散歩が嫌いになる記憶
  • リードやハーネスが気に食わない
について詳しく解説します。

①:恐怖(特に散歩が初めての子犬)

犬にとって、聞き慣れない音や嗅いだ事の無い匂いは不安になる一つです。


特に、散歩を始めたばかりの子犬だと外の世界が初めてなので、全てに恐怖を感じてしまい、固まってしまう事があります。


例えば車の通る大きな音や、他の犬の声や鳥の鳴き声など、犬にとっては聞き慣れないので怖がります。


また、嗅覚に優れているので、犬が嗅いだ事の無い匂いを感じとる事で警戒している場合もあります。


その様な時には、優しく「大丈夫だよ」と声をかけながら、撫でて落ち着かせてあげましょう。


どうしても嫌がるようであれば、無理に歩かせず抱っこして安心させてあげる事も必要です。


また、音に慣れさせる為には、家で車や電車などの音を流して、日常的に聞かせる事が効果的です。

②:疲れ(特に高齢犬)

犬は長時間歩かせると、疲れて歩かなくなる時があります。犬の体調管理をする為にも、時間や距離をしっかり考えなくてはいけません。


特に高齢になると、足腰に負担がかかるので長時間の歩行は犬にとって負担になる場合もあります。


また、夏場の散歩は、アスファルトが高温になるので、犬が散歩の途中で急に歩かなくなった場合には、熱中症の可能性も考えられます。


外出時には必ず水を用意しておく事が大切です。また、舌を出して息が荒い時には、日陰で休ませましょう。

③:怪我

犬は人間と違い、素足で外を歩くので、何かを踏んで怪我をする可能性は高くなります。


外には危険がいっぱいあります。散歩中に歩かない時には足の裏に何かが刺さっていないか確認してみましょう。


また、過度の運動や加齢、体の重さ等により、足に負担をかけている可能性もあります。


小型犬に多く見られる脱臼(パテラ)や、大型犬に多く見られる関節炎などの可能性がある場合には、無理に歩かせず、すぐに動物病院で診察して貰わなければいけません。

④:病気

散歩中に歩かない原因として病気が理由の場合もあります。


特に太り気味の場合はダイエットのために沢山歩かせようとすると、足に大きな負担がかかるので、歩く距離を伸ばすより、ダイエットフードなどを用いて減量することが大切です。


また、肥満が原因だと足の間接や心臓に疾患がある可能性があるので、苦しくて犬は歩かなくなります。


苦しそうな様子が見られる場合は、動物病院へ行く事も考えましょう。


更に、大腿骨頭壊死症という、大腿骨頭が少しづつ壊死する生まれつきの病気があります。ある程度進行すると足に痛みを伴い、歩かなくなります。


犬の病気は目で見ても分からない病気が多くあります。動物病院で定期的に健康診断をする事をお勧めします。

⑤:過去のトラウマ・散歩が嫌いになる記憶

犬は人間と同じで、嬉しい事や怖かった事を記憶しています。衝撃が大きければ大きい程、その記憶は鮮明に覚えているものです。


いつもの歩くコースに、よく吠えたり威嚇してくる犬が居たり、散歩の途中で危険な目に遭ったりすると、それらは犬にとって嫌な記憶として残ります。


怖がる様子が見られた時には、散歩のコースを変えてみたり、時間帯を変えてみたりと工夫してみましょう。


見たく無いものや、聞きたく無い音を聞かずに済む事で、嫌がる事なく歩く場合があります。

⑥:リードやハーネスが気に食わない

犬は、リードやハーネスの不快感から歩かない時があります。


紐が短すぎて歩きずらかったり、ハーネスが体に合っていない事で体に擦れて痛みを生じる場合もあるので、しっかり体にあった物を身につける事が大切です。


体に合っているか確認せずデザイン性だけで選んでしまうと、人の靴擦れの様に、不快に感じたり、擦れて体が傷付く可能性があるので注意が必要です。


また、ハーネスに慣れていない場合は、家の中で身に付けることに慣れさせる練習をする事も一つの方法です。

犬が散歩中に歩かない場合はどうする?3つの対処法を解説!


では、犬が散歩中に歩かなくなってしまった場合、飼い主はどうする事が正しいのでしょうか。


犬が動かないままでいると、場所によっては通行の妨げになってしまいます。


ですがリードを引っ張るとさらに犬は嫌がりますし、引きずると犬が怪我をしてしまう恐れがあるので危険です。


犬が歩かない対策として、この項では、

  • 散歩の時間・コースを変えてみる
  • おやつを与えて歩かせる
  • リードやハーネスを自宅で付けて慣れさせる
  • 犬が散歩中に歩かない時にやってはいけないこと
について、詳しく解説します。

①:散歩の時間・コースを変えてみる

犬も人間と同じで、毎日同じ散歩コースだと飽きてしま子も中には居ます。

何も変わり気のない景色だと、散歩も退屈になってしまう事もあります。


その様な場合は、散歩コースを変えてみる事をお勧めします。


いつもと違う道を歩く事で、気分も高まりますし好奇心が芽生えます。


また、いつも同じ時間に散歩に出掛けているのなら、時間帯を変えてみるのもおすすめです。時間帯を変える事で、外の暑さや車の多さもいつもと違う場合があるので試してみましょう。


毎日同じ所しか歩いていない場合、知らない場所に行くと、人間の子供の場所見知りの様に、恐怖で動けなくなる事があります。


その様な事が無いように、犬には色々な場所に連れて行ってあげると良いです。

②:おやつを与えて歩かせる

犬がどうしても歩いてくれない時には、おやつを与えて気分転換させてあげる事もおすすめです。


おやつを与えて、歩く事を促してみる事は、犬にとってストレスがなく自然に歩かせる事ができます。


しかし、散歩時におやつを与える事が癖になってしまうと、今度はおやつが無いと歩かなくなり、わがままになってしまう場合があります。


なるべく癖がつかない様に、おやつを与える際には、タイミングと限度を見極める必要があります。


また、散歩で歩かない時に、いつも食べ慣れていないおやつを与えてしまう事によって、歩かなければ特別なおやつが貰えると、間違った覚え方をしてしまうので、いつも与え慣れているおやつをあげましょう。

③:リードやハーネスを自宅で着けて慣れさせる

リードやハーネスが苦手で歩かない子は、自宅の中で付けることを慣れてもらう練習をするのが効果的です。


いきなり長時間つけさせるのではなく、5分、10分と、少しづつ付けている時間を伸ばしていきましょう。


そうする事で、身に付ける事が怖くないと理解しますし、つけ心地に慣れることができます。


また、飼い主は、新しい物を購入した時には、犬の体にきちんとフィットしているか、外れる可能性は無いか、必ず確認が必要です。

補足:犬が歩かない時にやってはダメなことは?抱っこ等に注意!

犬が歩かない時、飼い主はどうする事が犬にとって良いことなのでしょうか?

忙しい飼い主にとっては、歩いてくれるまで待ってはいられません。だからと言って、気軽に抱っこしてしまうことはお勧めできません。


歩かなければ、飼い主が抱っこをしてくれるという甘えが生じてしまうのです。


犬にとって飼い主は、群れのリーダーであり指示に従わなければなりません。散歩時に抱っこする時には、わがままを聞いてしまわぬ様、状況をしっかり見極める事が必要です。


また、無理矢理強く引っ張る事や、引きずる事は、決してやってはいけません。犬は肉球を擦りむいたり首を締め付けられりなど、大変危険です。


また、歩かない時に急に犬を怒っても、犬にとっては何故怒られているのか、理由が分かりません。訳もわからず怒られた事でトラウマになってしまう場合もあります。


何処かに怪我をしているか、何か怖いのか、飼い主は原因を考えて優しく声をかけてあげましょう。

犬の散歩のしつけはどうやれば良い?上手なしつけ方・コツを解説


では、散歩のしつけはどのように行えば良いのでしょうか?


犬にはなるべく負担を与えたくはありませんし、ストレスになってしまっては、健康の為の散歩も逆効果です。


無理な散歩のしつけは、散歩を嫌いにしてしまう可能性もあります。


そして、飼い主にとってもしつけは、忍耐が必要になります。

できれば、両方にとって無理のない方法でしつけができれば安心ですよね。


そこでここの項では、

  • 犬の散歩の上手なトレーニング方法・コツ
  • 犬が匂いを嗅いで歩かない場合の対応
以上を詳しく解説します。

犬の散歩の上手なトレーニング方法・コツとは?

犬の散歩の上手なトレーニング方法は、リーダートレーニングをする事です。


犬に飼い主がリーダーだと認識をさせる事で、散歩の時にも飼い主の指示をしっかり聞く様になります。


犬の習性で、犬は群れのリーダーを決めるので、それが飼い主と理解させる事で、散歩での勝手な行動はしなくなる可能性が高くなります。


まずは、簡単な「お座り」や「待て」で、飼い主の指示に従わなければいけないという事を理解させる事から始めましょう。指示に従えたら、沢山褒めてあげる事も大切です。


何より、犬との信頼関係をしっかり築く事で、犬が何を求めているのかわかる様になります。

そして、犬は飼い主の声にしっかりと耳を傾けるようになります。


また、外が怖い犬の場合は、外の音に慣れさせる事で、外への恐怖や不安を軽減させる効果があります。


なるべく家の中でも、外の空気を入れて匂いを嗅がせ、音を聞かせるように心がけましょう。


犬は、外は怖い場所ではないと分かれば、散歩で上手に歩けるようになります。

補足:犬が匂いを嗅いでばかりで歩かない場合はどうすれば良い?

犬にとって、匂いを嗅ぐことは、大事な情報収集の一つです。それを無理矢理辞めさせてしまうと、犬にとって散歩は何も面白みがなく、ただ歩いているだけになってしまいます。


ですがいつまでも同じ場所で待っている訳にもいきません。


そこで試して欲しいのは、リードの長さを調節する事です。


長さを短めに調節する事で犬の行動を制御しやすくなります。腰の位置で弛まない長さがお勧めです。


ただ、あまりにも短くしてしまうと、犬が苦しくなったり、痛みを生じてしまうので注意が必要になります。


それでも匂いを嗅ぐ事に夢中になってしまう場合は、名前を呼んでアイコンタクトを取りながら歩いたり、おやつで誘導することもお勧めです。


行かせたくない場所を回避したい時に効果的です。

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まとめ:犬が散歩中に歩かないのはなぜ?

ここまで、犬が散歩で歩かない理由や対処法、散歩のしつけの仕方やコツをお解説してきましたが、いかがでしたか?


この記事では、

  • 犬が散歩で歩かない6つの原因
  • 犬が散歩で歩かない時の対処方法
  • 上手に散歩ができる様になるしつけのコツ
以上の内容を詳しく解説してきました。

犬の散歩は、健康維持の為にも必要な事ですが、犬によっては、散歩がストレスになってしまったり、怖いと感じてしまう事もあります。

毎日一緒にいる飼い主は、犬にとって信頼できる良き理解者です。

なぜ犬が散歩で急に歩かないのか、言葉を通わすことが出来ないからこそ、犬の気持ちを理解してあげる事が何よりも大切です。

この記事を参考に、犬が何を求めているのか見つけるきっかけに出来れば幸いです。

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