猫もおならをするのかご存知ですか?猫はおならをしないような気がしますが、人間と同様に腸内環境の悪化等で硫黄臭いおならをすることがあります。ただし頻度の高い、血便を伴うようなおならは病気が原因のこともあるので注意が必要です。この記事では猫のおならを解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫もおならをする?回数の多いおならには要注意!
同じ部屋に猫しかいないのに、何故か嫌な臭いがすることってありませんか?
実はそれ、猫がおならをしているのかもしれません。
今回「MOFFME」では猫のおならをテーマに以下の内容でお話ししていきます。
- 猫はおならのするのか?
- おならをする理由はたくさんある。
- 回数が多かったり、においが臭い場合には注意が必要?
そもそも猫はおならをするの?おならのタイミングや仕組みを解説
「今まで猫と一緒に暮らしてきたけど、おならなんて本当にするの?」と疑問を持っている人もいるのではないでしょうか?
そんな疑問に答えるべく、この章では以下の内容を紹介します。
- 猫は本当におならをするのか
- おならをするタイミングと仕組み
- おならの音は大きいのか
- においは臭いのか
猫もおならをするの?おならのタイミングや仕組みとは
おならをするのってとても恥ずかしいですし、においも臭いので困りますよね。
そんな困ったものですが、猫も人間と同じようにおならをすることがあるのです。
まずは、どんなタイミングでするのかということですが、特にタイミングは決まっていません。
人間もいつも決まったタイミングでするわけではないですよね?
猫も同じです。
しかし、中には四つん這いで伸びをするような体勢でする個体もいるようです。
では、猫がおならをする仕組みはどうなっているのかというと、これも人間と大した違いはありません。
ご飯などを食べると食べ物は体の中で消化と分解が行われます。
そして、この食べ物を分解するときにガスが発生するのです。
発生したガスは基本的には体の中に吸収されていきますが、吸収されずに体の外に出されることもあります。
体に吸収されずにお尻から排出されたガスがおならの正体だったのですね。
猫がおならをするのも人間がおならをするのも同じ仕組みであることがわかりますよね。
猫のおならの音は大きいの?
人間のおならは音が出てしまうことがありますよね。
きっと、音が出ることによって恥ずかしい思いをしてしまったという人も少なくはないと思います。
そんな恥ずかしいものですが、猫の場合は音が出るのでしょうか?
猫はほとんどの場合、音は出ません。
音が出たとしても、空気が抜けているような音なので気づくことはほとんどないことが多いです。
人間からするととても羨ましいですよね。
音がしないことから認知されることが少ないようです。
猫のおならが臭いって本当?
おならの臭いはその日何を食べたかや、体調によっても変化してくると言われています。
そのにおいですが、猫の場合は人間よりも臭いことが多いようです。
理由としては食べているものがお肉やお魚をメインにしているからだと言えます。
お肉やお魚はタンパク質が多く含まれていますから、ガスが発生しやすかったり臭くなりやすいのです。
音はしないですが、臭いは強烈なのでもしかしたら気づいたことがあるという人もいるかもしれませんね。
猫の臭いおならの理由とは?5つの原因をそれぞれ解説!
猫のおならは臭いことから音がしなくても気づいてしまうことがあるとお話ししましたが、臭くなるのには食べているもの以外にも多くの原因が考えられるのです。
ここからは以下の内容を説明していこうと思います。
- においとストレスの関係性とは
- においが臭いのは腸内環境の悪化?
- 消化不良との関係性とは
- 早食いには注意しよう
- おならのにおいで病気かどうかわかる?!
①:ストレス
おならが臭くなるのにはストレスが関係してくると言われています。
「ストレスに一体何の関係があるの?」と不思議に思いますよね。
実は、ストレスを感じることによってお腹の調子が悪くなってしまうことがあるのです。
人間もストレスを感じることでお腹が痛くなったり、下痢をしてしまうことがあると思います。
ストレスを感じやすい猫も嫌なことがあったり、ストレスのかかることをされるとお腹の調子が悪くなって臭くなることがあるのです。
いつもと違ったにおいやキツいにおいになったと思ったら、それはストレスを感じているからかもしれません。
なるべくストレスをかけないように過ごしてあげることでお腹の調子も回復してくるはずです。
②:腸内環境の悪化
おならが臭くなってしまうのには腸内環境が関係しています。
「腸内環境と言われてもよくわからない」という人もいますよね。
簡単にいうと、腸内の環境が良いということは善玉菌が活発に働いている状態です。
人間でも積極的に善玉菌を増やしたほうが良いと言われています。
しかし、何らかの原因で善玉菌よりも悪玉菌が活発に働くようになってしまうことがあるのです。
悪玉菌は体に良くない物質やガスを発生させたりする厄介者と言われています。
このように悪玉菌の働きによって臭くなるのです。
においを改善するためには、食事や生活習慣が乱れていないかなどをもう1度見直してあげることが重要です。
生活習慣の見直しが腸内環境の改善につながりますよ。
③:消化不良
消化不良もにおいを臭くしている可能性があります。
消化不良とは名前の通り、消化がしっかり行われていない状態のことを言います。
では、なぜ消化不良を起こしてしまうのでしょうか?
消化不良は消化器官の働きが悪くなっている場合や、消化しにくい食べ物を摂取していることによって引き起こされます。
消化器官の働きが悪くなるのには先ほどお話ししたストレスが関係してくることもあるので、とにかくストレスは与えないように過ごすことが重要です。
また、フードによっては消化不良を引き起こしてしまうような原材料が多く使われているものもあるので注意しましょう。
フードを変えておならが臭くなってしまったり、お腹の調子が良くないという場合にはフード選びを慎重に行ってみると良いかもしれません。
④:早食い
早食いもおならを臭くすることがあります。
早食いで臭くなる理由は2つです。
1つ目は早食いによって消化不良を起こしている可能性が考えられます。
早食いはフードを丸飲みしてしまうことが多くなります。
丸飲みされたフードはよく噛んで砕かれたフードに比べると消化しづらく、消化不良を起こしやすいのです。
早食いは多頭飼いだと余計に発生しやすいと言われていますので、注意しましょう。
もう1つは早食いによって空気も一緒に飲み込んでいる場合です。
この場合は臭くなるというよりかは、おならをしやすくなると言えます。
⑤:病気
猫のおならが臭くなる原因として消化器の病気があります。
病気で臭くなっている場合には、その他にも何かしら症状が出ることが多いです。
例えば、下痢や腹痛といった症状も一緒に発生しているなどがあげられます。
また、お腹が痛い場合にはお腹を触られるのを嫌がったりもします。
このようにどこかの調子が悪くておならが臭くなっている場合には、いつもと違った仕草や行動をすることが多いので良く観察するようにしましょう。
少しでもおかしいなと感じることがあれば、動物病院で受診すると安心ですね。
頻繁な猫の臭いおならには注意!3つの考えられる病気を解説!
ここまで、猫のおならが臭くなってしまう普段の行動などについてお話ししてきましたが、ここからは消化器の病気について詳しくお話ししていこうと思います。
- 腸閉塞は非常に危険!
- 慢性小腸性下痢はよくおならが出る
- 膵外分泌不全症は消化不良を引き起こす
①:腸閉塞(イレウス)
猫のおならが臭くなる可能性のある病気として腸閉塞があげられます。
腸閉塞とは簡単にいうと、腸が詰まってしまう病気です。
腸が詰まってしまうのにはさまざまな原因がありますが、誤飲や誤食によって引き起こされることがあります。
また、腸がねじれてしまうことを腸捻転と言いますが、腸捻転でも腸は詰まります。
腸閉塞になるとうんちの通り道が塞がれたことになりますから、ずっと腸の中に留まることになりますよね。
おならもほとんど出なくなってしまいますが、たまに出ることがあります。
腸に留まっていたおならが出るといつも以上に臭く感じてしまうのです。
腸閉塞は最終的には死に至る怖い病気です。
便秘になっていたり、においがいつもより臭いと感じたら腸閉塞の危険性がありますので病院へいきましょう。
②:慢性小腸性下痢
猫のおならが臭くなる可能性のある病気としては、慢性小腸性下痢もあります。
慢性小腸性下痢は腸がダメージを受けていたり、炎症を起こしていることによって下痢が続いてしまう病気です。
慢性小腸性下痢の場合には腸閉塞とは異なり、おならが頻繁に出るようになるのが特徴です。
また、頻繁なおならに加えて下痢や嘔吐といった症状も一緒に発症することがあります。
慢性小腸性下痢で起こる下痢はとにかくゆるく水っぽいという特徴を持っているのです。
また、下痢や嘔吐という症状が出ることから食欲がなくなってしまうため、体重の減少が見られることもある病気と言われています。
猫にとってもかなり苦しい病気ですから、早めに動物病院を受診して治療をしてあげることが重要ですね。
③:膵外分泌不全症
猫のおならが臭くなる可能性のある病気として膵外分泌不全症というものもあげられます。
膵外分泌不全症と言われるとなんだかよくわからない難しい病名ですよね。
簡単に説明しますと、膵臓から消化を助ける働きをする消化酵素の分泌がうまくできなくなってしまう病気です。
「消化酵素が分泌されないことと何の関係があるの?」と不思議に思う人もいるかもしれません。
消化酵素が膵臓から分泌されなくなってしまうということは消化を助けてくれるものがなくなってしまったということです。
これによって、消化不良を起こしやすくなってしまうのです。
つまり、膵臓から消化酵素が分泌されないことはおならが臭くなるということにつながってくるというわけですね。
猫のおならの予防法・対策は?日頃から体調管理をしっかり!
猫のおならが出るのにはさまざま理由や原因があるということがわかりましたね。
中には命に関わる病気の可能性もあるということを知っていただけたかと思います。
そんな猫のおならですが、人間のように生理現象として出ている分には問題はありません。
しかし、ストレスや体の不調によっておならが出ている場合にはしっかりと原因を追求し、予防や対策を行う必要があります。
腸の働きを良くするには食事を見直したり、水分を摂取させるようにして便秘にならないようにすることなどが大切です。
また、適度な運動も腸の活動を活発にするのでおすすめですよ。
日頃から、健康的な生活習慣を身につけておくことで体調も良い状態を保つことができます。
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まとめ:猫もおならをする!病気には要注意!
いかがでしたでしょうか?
今回の内容を簡単にまとめると以下のようになります。
- 猫も人間と同じようにおならをすることがある
- おならが臭いのはストレスや食事だけでなく病気の可能性もある
- 病気で出るおならは頻繁に出たりいつもより臭いことが多い
- 生活習慣の改善が効果的