猫の座り方をご存知ですか?可愛い香箱座りやスフィンクス座り等様々な種類・名前がありますが、それぞれの意味や猫の感情・気持ち等が気になりますよね。また座り方の種類から猫の体調・病気が読み取れるのでしょうか。この記事では猫の座り方について詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫の座り方とは?座り方の種類や読み取れる気持ちについて解説!
可愛い座り方をしている猫を見ると、とても幸せな気分になりますよね。
香箱座り・スフィンクス座りなどたくさんの種類がありますが、それぞれの座り方にはそのときの猫の感情が関係していることをご存じですか?
座り方を見るだけで「愛猫が今どんなことを考えながら座っているのか」を知れたら、飼い主としても嬉しいですよね。
そこで今回の「MOFFME」では、
- 猫の座り方の種類
- それぞれの座り方に隠された猫の気持ち
- 座り方から考えられる病気・原因・対処法
などの点についてご紹介します。
座り方に隠された意味や気持ちを知って、今以上に愛猫との絆を深めましょう。
「猫の気持ちを知りたい」という飼い主さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
猫の座り方とは?座り方から気持ちが読み取れるのは本当?
「猫の座り方を見るだけで感情が読み取れるなんて本当なの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
そこでここからは、
- 猫の座り方でリラックス度・警戒度が分かる理由
- 寝方からも気持ちが分かるのは本当なのか?
猫の座り方でリラックス度・警戒度が分かるのは本当?
「猫の座り方を見るだけで、本当にリラックス度・警戒度が分かるの?」という疑問についてですが、これは本当です。
なぜそう言い切れるのかというと、「人間の家」という安全地帯で飼われている猫の座り方と、常に危険と隣り合わせである野良猫の座り方には、大きな違いがあるからです。
人の家で可愛がられながら暮らしている猫は、基本的に衣食住に困ることがありません。
野良猫のように急に恐ろしい天敵が襲ってくることも、よそ者の猫と餌をめぐって闘わなければいけないということも、まずないでしょう。
そのため、横になったりお腹を見せてみたりと、リラックスモード全開の座り方を見せることが多くなるのです。
反対に、危険の多い野良生活を送っている猫の場合は、常に警戒心を抱いているためリラックスした姿勢を見せることは滅多にありません。
このように、猫の座り方には猫それぞれの感情が現れているのです。
補足:猫の座り方だけでなく、寝方でも気持ちが分かるのは本当?
座り方以外では、寝るときの姿勢から猫の気持ちを知ることができます。
急所であるお腹をさらけ出して眠っていたり、お尻を向けて眠っているのは、飼い主さんに対して心を開いている証拠です。
太陽の光や電気がまぶしいときに、前足に顔をうずめて眠ることもあるようですよ。
また猫の寝方には、心を開く・開かないという感情的な理由だけでなく、気温も関係します。
他の動物と同様に、熱いときには全身を伸ばして、寒いときには丸くうずくまって眠ります。
急所を見せてくれないからと言って必ずしも信頼されていないわけではないので、安心してくださいね。
猫の座り方の種類とは?6種類の座り方から分かる猫の気持ちとは
ここまでを読んで、猫の座り方から感情が読み取れることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
続いては、
- 座り方の種類と特徴
- 座り方からわかる猫の気持ち
①:香箱座り
「香箱座り」は、前足・後ろ足を折りたたみ、体の下にしまい込んだ姿勢のことです。
香箱座りをする猫の姿がお香などを収納しておくための「香り箱」に似ていることから、この名前がつけられました。
なお、猫を真上から眺めた際に長方形の箱に見えることから、箱座りと呼ばれることもあります。
非常に可愛い姿ですが、コンパクトに足が収納された不思議な座り方のため「なぜそんな姿勢になるの?」「一体どうなってるの?」という疑問を持つ飼い主さんも少なくありません。
また肝心の猫の気持ちですが、この座り方をしているときは警戒心がなく安心しているサインだと考えられます。
香箱座りの恰好ではびっくりするような出来事がおこってもすぐに対応できないので、警戒モード中にこの姿勢になることはまずありません。
その他、寒い季節に体を温める目的でこの座り方をすることもあるようですよ。
②:スフィンクス座り
エジプト神話に登場するスフィンクスのように、前足を伸ばした猫の座り方を「スフィンクス座り」と言います。
背伸びをしたまま座り込んだような姿勢でのんびりとしたイメージを連想させますが、このときの猫の気持ちは安心感7割、警戒心3割といったところです。
「ここは安全なところだ」と認識してはいるものの、「何か起こったときにはすぐに逃げられるように」という意味で前足を伸ばしています。
やや不安を感じているときに見せる座り方だと認識しておくと、飼い主側の不注意で猫を驚かせてしまう心配もなくなるでしょう。
③:エジプト座り
犬の「おすわり」の姿勢のように、お行儀よく座っている状態を「エジプト座り」と言います。
前足は開くことなくきちんと揃えられていて、背筋がピンと伸びているのが特徴です。
エジプト神話に登場する猫の女神・バステトの座り方に似ていることから、この名前がつきました。
また、旅館の女将さんがおもてなしの際に見せるお辞儀(三つ指)の姿勢に似ているという理由で、「三つ指座り」と呼ぶ人もいます。
こちらは野良猫に多く見られる座り方で、周囲の様子をやや警戒している証拠と言われています。
前足・後ろ足ともに収納されておらず、いつでも動き出せる姿勢であることからも、安心しきっていない様子が伝わってきますね。
④:横座り
「横座り」は、寝転んだ姿勢から首だけを起こした、おやすみモード全開の姿勢です。
猫自身が眠気を感じているときなどにも多く見られます。
これまでにもお伝えしているように、前足と後ろ足をだらんと放り投げたような姿勢では、突発的なトラブルに対処することができません。
つまり、前足・後ろ足の力を抜いて横になっているこの座り方は、猫がかなりリラックスしている証拠なのです。
愛猫が横座りをしながら気持ちよさそうにうとうとしている様子が見られたら、驚かすようなことはせず、そっと見守ってあげてくださいね。
⑤:しっぽ巻き座り
エジプト座りをした状態でしっぽを足に巻き付ける姿勢を「しっぽ巻き座り」と言います。
こちらは、警戒心を持っているときに見せることが多いです。
足にしっぽを巻きつけて自分の足のにおいを消し、天敵に追われない工夫をしたうえで自分の身を守っていると考えられています。
まるで野生の名残のような特徴ですね。
その他では、寒い時期に暖を取るためにしっぽを靴下代わりにしているという説もあります。
また、キレイ好きで几帳面な猫の場合は、しっぽを汚したくないという思いからこの座り方をすることもあるようですよ。
猫の座り方の中でも一番品のある姿勢なので、キレイ好き・几帳面な性格の猫と暮らしている飼い主さんは、ぜひ観察してみてくださいね。
⑥:スコ座り
人間と同じように、地面にお尻をつけてお腹を出して座っている状態を「スコ座り」と呼びます。
たれ耳の猫として人気のスコティッシュフォールドが良く見せる座り方であることから、この名前がつけられました。
見た目がおっさんくさいことから、「おっさん座り」「おじさん座り」とも呼ばれます。
横座りと同様、すぐに動く出せる体勢ではないため、飼い主さんのことを信頼し、安心しきっているときに見せることが多いです。
ただし、関節に異常があり、痛みを感じていることが原因の場合もあるため、普段と違う様子が見られたら動物病院を受診しましょう。
猫の座り方から考えられる病気とは?原因や症状、対処法を解説!
猫の座り方にはたくさんの種類があり、そのどれもが可愛いものですが、場合によっては病気が隠れていることもあります。
ここからは、猫の座り方から考えられる病気について
- 骨軟骨異形成の症状・原因
- 変形性関節症の症状・原因
- 膝蓋骨脱臼の症状・原因
- 猫の椎間板ヘルニアの症状・原因
①:猫の骨軟骨異形成
「骨軟骨異形成」は、猫の骨に異常が起きる遺伝子疾患です。
マンチカン・スコティッシュフォールドなど、品種改良によって生まれた種類の猫が発症しやすい病気で、発症すると手首や足首に人が触って分かる程度の塊ができます。
この塊によって関節の可動域が狭くなり、
- 歩き方がぎこちない
- 歩くペースがゆっくりになった
- 足を引きずって歩く
- 高いところに登ろうとしなくなった
- 以前に比べて走らなくなった
②:猫の変形性関節症
座り方や歩き方に変化の出る病気として、「変形性関節症」も挙げられます。
変形性関節症は、歩く・走る・座る・起き上がるなどの動作時に関節の違和感や痛みを伴う疾患です。
高齢の猫に起こりやすい疾患ですが、若くても肥満による関節への負荷が原因で発症することがあります。
変形性関節症の症状としては、
- 元気がなくなり、活動時間が減った
- お気に入りのおもちゃに興味を示さなくなった
- 歩くときに足を引きずっている
- 動きがにぶく、しんどそうにしている
- 階段の上り下りができなくなった
- トイレに間に合わなくなった
- 関節をしきりに舐めたり、噛んだりする
- 毛づくろいが下手になった
などが見られます。
早期発見により元の生活を取り戻せる可能性が高い病気なので、少しでも「おかしいな」と感じたら早めに動物病院を受診しましょう。
③:猫の膝蓋骨脱臼
「膝蓋骨脱臼」は、その名の通り膝蓋骨と呼ばれる膝の骨が脱臼してしまう病気です。
膝蓋骨脱臼の英語表現である「patellar luxation」を略して「パテラ」と呼ばれることもあります。
トイプードルやチワワなどの小型犬に多い病気ですが、高いところから飛び降りたり、家具やドアなどにぶつかった衝撃により膝蓋骨脱臼を発症する猫もいます。
また、遺伝によって膝蓋骨脱臼を発症するケースもあります。
膝蓋骨脱臼の症状としては、
- 歩くときに手足をつきたがらない
- 手足や関節を触ろうとすると嫌がる
- 手足を引きずって歩く
- 症状の出ている手足が、無症状の手足よりも長く見える
- O脚、X脚になっている
④:猫の椎間板ヘルニア
猫にとって稀な病気ではありますが、「椎間板ヘルニア」も座り方や歩き方に変化の出る疾患の一つです。
椎間板ヘルニアは、加齢・外傷・肥満などの原因により背骨がつぶれることで、骨の間に挟まっている椎間板が飛び出てしまう病気です。
飛び出した椎間板が神経に触れると痛みを感じるため、動作が鈍くなります。
猫の椎間板ヘルニアの症状としては、
- 歩き方がぎこちなく、ふらふらとしている
- 抱っこを嫌がる
- 活動量が減る
- トイレを失敗する
- 横になっている時間が増える
などが見られます。
比較的初期から痛みを感じることの多い疾患なので、猫の体に異常がないか、こまめにチェックして置くことが大切です。
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まとめ:猫の座り方とは?
猫の座り方の種類や、姿勢からわかる感情、病気のリスクなどについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
今回の記事のポイントは、
- 座り方を見れば猫が心を開いてくれているかどうかがわかる
- リラックスしているときには香箱座り・横座りをすることが多い
- スフィンクス座り・エジプト座り・しっぽ巻き座りは警戒モードのときに見せる姿勢
- 病気が隠れている場合もあるので注意が必要