猫は扇風機が好き・嫌い?扇風機を使う際の注意点や安全対策を解説!のサムネイル画像

猫は扇風機が好きなのは本当でしょうか?中には嫌がる・怖がる猫もいますが、多くの猫は涼しい扇風機が好きです。ただ扇風機を使う際は、怪我防止のためカバーを付ける等の危険防止対策が必要です。この記事では猫と扇風機について、使用の注意点や熱中症の防止方法を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫がいる部屋で扇風機を使っても大丈夫?

夏を迎えると暑さ対策に扇風機を使う方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?


何より扇風機をつけると猫がじっと見つめて遊ぼうとしたり、扇風機の台の上で寝てしまうことがあるかと思います。暑さ対策も含め、興味をもつ動きが可愛くて、扇風機をつける飼い主様は多いと思います。


しかし、猫と一緒に暮らす空間の中で扇風機を使っても大丈夫かどうか心配になりますよね。

  • 留守番中に扇風機をつけても大丈夫か?
  • 扇風機の動いている羽に手を入れて怪我をしないか?
  • 風が当たって涼しいと感じているのかな?意味ないのでは?

といった心配が絶えないかと思います。


そこで今回「MOFFME」では猫と扇風機について以下のことをご紹介します。

  • 猫が扇風機を好きな理由
  • 扇風機の注意点
  • 扇風機以外と暑さ対策
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

猫が扇風機を好きなのはなぜ?猫に扇風機は意味ないのかも解説!


扇風機に興味を持たない猫もいますが、扇風機を好む理由は結構多いようで、

好きな理由については様々のようです。


暑さ対策で良かれと思って扇風機をつける飼い主様も多いと思いますが、猫にとってはあまり意味がないとも言われています。

  • 動いている扇風機を猫が興味をもつ理由とは?
  • 暑さ対策で扇風機をつけているが猫には効果がない?
これからご紹介してするのは、猫と扇風機の関係について深く解説していきます。
猫の生態についても必見です。

猫が扇風機を好きなのはなぜ?

猫が扇風機を好む理由として、猫は動くものを目で追いかけてしまう習性があるためです。よく猫じゃらしや動くオモチャで遊んでいるイメージがありますよね。それは猫の習性を使った遊びをしているからです。


扇風機の羽は一定方向にグルグル回るため、猫は興味を持ってつい手を出してしまうようです。


また、扇風機が起動したことにより、猫にとってのメリットが2つあります。


扇風機を起動すると台が温かくなることから、寝ると気持ち良く、扇風機の振動が猫の喉笛に近いことため安心できるようです。


扇風機が好きな理由はさまざまで、もちろん上記以外の理由で扇風機が好きな猫もいらっしゃると思います。


中には風を当てると嫌がる猫もいます。まずは猫と扇風機の相性を確認しながら、扇風機をつけることにしましょう。

猫に扇風機を直接当てるのは効果がないのは本当?

熱中症にならないよう扇風機で涼しくしてあげたいと思ってしまいますが、実は猫だけでなく動物は扇風機の風では熱中対策としてあまり効果を発揮しないと言われています。


理由は人間と猫では体の温度の下げ方が違うからです。


人間は体中から出る汗が風により蒸発し、この現象を「気化熱」と呼びますが、その気化熱で体の温度を下げています。そのため、人間は扇風機の風が当たると涼しいと実感するのです。


しかし、猫は毛で覆われているため、体中から汗を出すことはできません。

肉球でしか汗をかくことが出来ないので、人間のように気化熱が発生しないことから、扇風機の風はあまり涼しさを感じないようです。


毛にこもった熱を取り除くことはできるかもしれませんが、あまり効果はないと言えるでしょう。

猫のいる部屋で扇風機を使うメリットとは?空気の循環が可能!

先ほど、扇風機の風だけでは猫にとってあまり効果がないことを解説しました。


しかし、クーラーと併用して扇風機を使うことにより、猫の熱中対策を可能とします。

冷房が効いた部屋で、扇風機の首振り機能を行うことで、空気が循環し部屋全体の温度を下げることが出来ます。


ただ、扇風機では部屋全体の空気を循環させることは難しいため、少し価格は高いですが、サーキュレーターをおすすめします。


サーキュレーターは扇風機よりも大きく部屋全体に首を振ることが可能であるため、空気の循環が早いとされています。


涼しい空気が循環している部屋であれば、扇風機の風が当たっても冷たい風であるため猫も涼しいと実感します。このような扇風機の使い方であれば熱中対策として問題はありません。

猫のいる部屋で扇風機を使うには注意が必要?上手な使い方とは


熱中対策でクーラーと扇風機またはサーキュレーターを使う場合、猫は扇風機の動いている羽を見ると、本能的に手を出したり、人間が考えてもいない行動をします。

特に留守番をしているときは猫を見守ることができないため、とても心配ですよね。


そのため、飼い主様は細心の注意が必要となります。

扇風機やサーキュレーターを使うのにあたり、今から以下の内容についてご紹介します。

  • 扇風機を使う場合での注意点とは?
  • 猫がいる部屋で、扇風機の安全対策とは?

猫に扇風機を使う場合に気をつけることは?特に留守番時は注意!

猫は動くものに興味を持つ動物です。そのため、猫と扇風機が同じ部屋にいる場合は、以下の内容を十分に気を付ける必要があります。

  • 動いている扇風機の羽に手を入れる
  • 動いている扇風機の羽に目を回す
  • 扇風機と遊んで扇風機が倒れる
  • 扇風機のコンセントを噛む
ご紹介した内容は実際にあった事故です。動いている羽に対して、頭を入れる猫もいたようです。また、コンセントを噛むことで感電事故や誤飲が発生するおそれもあります。

そして、最も恐ろしいのは、留守番中にこの行動を行った場合です。飼い主様がいない環境下でこれらの事故が発生し、大きい怪我を負った場合、最悪のケースも考えられます。そんなことは絶対に避けないといけません。

次の記事では、事故を発生させないための対策を解説します。

猫のいる部屋での上手な扇風機の使い方とは?安全対策を解説!

扇風機の事故を防ぐための安産対策を解説します。

  • 扇風機のカバーを付ける
  • 羽がない扇風機にする
  • 扇風機に重しを乗せる
  • 扇風機をゲージで囲う

●扇風機のカバーを付ける

扇風機の風量は落ちるかもしれませんが、カバーを付けることで手を入れる事故を防ぐことができます。子供が指を入れない対策にも取り入れられています。

●羽がない扇風機にする

ダイソンやアイリスオーヤマ等で販売されている羽のない扇風機は風量を落とすことなく、手を入れる事故を防ぐことができます。お値段は高めですが、冷風・温風機能もあるため、長期的に見て購入の検討もいいかもしれません。

●扇風機をゲージで囲う

羽がない扇風機は高いので、費用を抑えたい方は、扇風機をゲージで囲うことにより手が出せない環境を作りもおすすめします。ただし、猫がストレスを抱える恐れがあるため、猫の性格を見極めてから判断してください。

●扇風機に重しを乗せる

転倒防止の対策の1つです。扇風機の台の上に重しを乗せたり、台の下に滑り止めを敷くことも良いかもしれません。

扇風機以外の効果的な暑さ対策とは?猫の夏バテ・熱中症に注意!


扇風機の危険性や対策についてご紹介しましたが、もちろん扇風機以外の暑さ対策はあります。また、扇風機が嫌いな猫もいらっしゃるかと思います。


日本の夏は気温と湿気が高く、とても暑いため猫も熱中症になるおそれがあるため、扇風機以外の対策方法を1つでも多く知っておきたいですよね。


そこで、扇風機以外で出来る効果的な暑さ対策をご紹介します。


  • 熱中症の症状とは?
  • 猫が熱中症になりやすい環境とは?
  • 扇風機以外の熱中対策とは?

猫の熱中症とは?熱中症になりやすい環境や症状について解説!

まず、熱中症になりやすい環境について解説します。

夏場で以下の環境である場合、猫は熱中症になりやすいと言われています。


●気温30°以上の環境

炎天下の中、猫は肉球でしか汗をかくことができません。体の温度が上昇すると、脳にも影響を与え、もうろうとします。また、平衡感覚を失い、歩行困難嘔吐下痢といった症状も発症します。最悪の場合、死に至るケースもあります。

●湿度60°以上の環境

気温が30°以下であっても湿度が高い場合は、じゅうぶんに熱中症が発症するおそれがあります。5月から熱中症が増えるため気をつけましょう。

●閉め切られている環境

部屋や車は閉め切られている環境であると、一気に気温が上昇します。キャリーケースの中も実は気温が上昇しやすいと言われています。猫は狭い場所が好きなため、注意しましょう。

猫の熱中症を防ぐには?扇風機以外に効果的な暑さ対策を解説!

では、熱中症を防ぐための効果的な対策を解説します。

ポイントは5つです。


●部屋の気温を27~28°に設定する

猫の適正な気温は27~28°です。出来るだけ、クーラーで温度調整をしてください。クーラーをつけるほどの暑さではない場合は、湿度を取り除くだけでも効果はあるので、ドライに設定しましょう。


●水分補給ができる場所をこまめに設置する

水分補給ができないと脱水症状にも陥るため、こまめに水分を摂取する必要があります。複数の場所に水飲み場を設置してください。


●猫が好きな場所は風通しを良くする

猫が好きな場所がある場合は、風通しを良くするために扉や窓が閉じないようドアストッパーなどで隙間を作ることも効果的です。


●こまめにブラッシングをする

ブラッシングをこまめに行うことで猫の体の通気性が上がります。そのため、体から熱がこもりにくい環境を整えることも対策の1つになります。


●ひんやりグッズを用意する

今はペットショップでもたくさんのひんやりグッズが揃っています。
クールマットネッククーラー遮光カーテンなどで猫の体温を下げることが可能です。

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近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ16%程度にしかなりません。


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しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


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まとめ:猫が扇風機を好きなのは本当?効果的な暑さ対策とは

最後に猫と扇風機の関係性、効果的な暑さ対策についてのまとめです。

  1. 扇風機の羽や台が好き。直接風が当たっても涼しいとはあまり感じていない
  2. 扇風機を使う場合は事故が発生しないよう羽のない扇風機などで対策が必要
  3. 熱中症が発症すると、嘔吐や吐き気、最悪は死に至るケースがある
  4. 扇風機以外にも水分補給やブラッシング、ひんやりグッズで対策ができる
  5. クーラーと扇風機で、涼しい空気を部屋中に循環させる
もし、飼われている猫が扇風機に興味を持っている場合は、扇風機の事故が発生しないよう細心の注意を払う必要があります。

できるだけ、気温が30°以下で湿度60°以下の風通しが良い環境を作ることで熱中症を防ぐことができます。快適な環境を作り、扇風機の事故や熱中症から守ってあげましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。