猫の安楽死をご存知ですか?猫が高齢で凶暴化している、病気の痛みで苦しい等の場合に行われる安楽死ですが、その必要性や具体的な仕組み・価格、ペットロス等の注意点が気になりますよね。この記事では猫の安楽死について、後悔しない選択をするにはどうすれば良いか解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫の安楽死とは?具体的な方法や決断する際の注意点等を解説!
愛猫の「安楽死」のことなんて愛猫家なら、いいえその他の方だって考えたくもないし出来れば一生考えることを避けたいことですよね。
でも、もし万が一にでも安楽死を選択をしなければならない時が来たとしたら?
不治の病や大怪我を負って苦しむ愛猫の姿を目の当たりにしたら?
あなたは愛猫に一日でも長く生きて欲しいと願うでしょうか。
それとも苦痛から早く解放してあげたいと思うでしょうか。
今回の「MOFFME」では猫の安楽死について次の順でみていきます。
- 猫の安楽死が必要な時とはどんな時なのか
- 安楽死を決断する理由と、そのタイミングとは
- 決断する際の3つの注意点
重いテーマになりますがお読みいただいて少しでも考えるきっかけになればと思います。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
そもそも猫の安楽死とは?必要性や具体的な方法について解説!
安楽死とは回復できない病気や怪我を負った猫を、苦痛から解放してやり人間の手で安らかな死へと導き旅立たせることです。
病に苦しむ愛猫が自然に死を迎えるまで見守り続けるのか、早く苦痛から解放してあげる安楽死を選択するのかはとても重い決断で辛い覚悟が必要になります。
それぞれに死の向かい方も違いますから、すぐに出せる決断ではないですね。
まずは
- 猫の安楽死を考える場合とはどんな時なのか?
- その際の具体的な方法と価格はいくらぐらいなのか?
をみていきましょう。
猫の安楽死はなぜ必要?安楽死の概要、必要性について解説!
飼い主なら愛猫が病気になっても可能な限り治療をして、一緒に過ごす日々が長く続くことを望んでいますよね。
そんな飼い主が、なぜ安楽死を考えるようになるのでしょう。
その理由として
- 重篤な怪我で寝たきりとなり食事や排せつも出来なくなった
- 回復出来ない病気になり、進行して苦痛が続く
- 高齢による痴呆症で凶暴になり世話が大変になった
などが挙げられます。
癌などの病気で回復の見込みがなくなり、もう余命がなくこの先病状が進行すると苦痛だけが続くと分かった時。
痙攣や麻痺などで食事を取ることや排せつも出来なくなり、痛みや苦しみだけが続くのを見ていることが辛くて苦しい時。
動物医療の進化とともに猫も高齢まで生きる時代になり、愛猫と過ごす日々が長く続くことはとても嬉しいこと。でも認知症も増えています。
認知症が進行して凶暴になり飼い主の世話を拒否したり、酷い夜鳴きを繰り返し近所に迷惑をかけてしまう場合もあります。
そんな時に安楽死を考えてしまうのでしょう。
猫の安楽死はいくらかかる?金額の目安や具体的な手順を解説!
飼い主と獣医師の同意の元で、獣医師が施すという仕組みになります。
飼い主の都合ばかりが優先する場合や決断が曖昧で考える余地を残している場合などは受け入れない動物病院もあるようです。
飼い主にとって辛い決断であると同時に安楽死を施す獣医さんにも辛い処置でもあります。
充分な話し合いをして両者の同意の元、何の苦痛もなく安らかな死へと導くことになります。
手順としては、事前処置として足の一部の毛を剃ります。安定剤や睡眠剤が投与され、その後に足の静脈から安楽死の薬剤が投与されます。
投与されて30秒ぐらいで永遠の眠りにつき、猫に苦痛を与えることはありません。
病院でその手順を見守るのは辛いことですが、飼い主に抱かれて安らかに旅立つ姿を見守ることが出来ます。
処置には10,000円~30,000円程度かかります。
病院での寂しいお別れではなく、自宅に往診で対応してくれる獣医師もいます。
愛猫に最後のお別れをして家族で見送ることが出来るのは大きなメリットになります。
往診の場合は30,000~50,000円程度です。
猫の安楽死を選ぶ理由とは?決断するタイミングを解説!
病気の苦痛から解放させてあげたいと考えたとしても、実際に決断に踏み切るまでずっと考えて悩み続けるのは当然のことだと思います。
愛する猫と別れる悲しみ、他にしてやれる治療はないか、後悔してしまわないかなど葛藤が続くでしょう。
次の項では決断する決定的な理由やタイミングについて考えていきます。
- 猫の安楽死を決断する理由やタイミングとはどんな時なのか
- 後悔しないように飼い主と獣医師でしっかり話し合うことが大切
猫の安楽死が決断される理由・タイミングとは?
後悔しないように、飼い主と獣医師でしっかり話し合うことが大切
他に苦痛をなくす治療はないか、この先病気が進行していくとどんな症状が出て最期を迎えることになるのか、獣医師にしか予測出来ないことはしっかりと聞ておくことです。
苦しむ姿を見続けることが苦しく耐えられないなら、その胸のうちを医師に伝え充分に話し合うことです。
獣医師との心を割った話し合いの末に安楽死が選択技されるかも知れませんね。
たくさんの治療をして来た経験から、獣医師としての基準を持っていて適切な助言をしてくれるでしょう。
猫の安楽死を決断する際の注意点とは?3つのポイントを解説!
- 親身になってくれる獣医さんと家族で共有する
- ペットロスに陥らないように、悲しみの乗り越え方
- 安楽死の費用はペット保険の対象にはならない
①:自宅へ往診してくれる等、親身な獣医師・動物病院に相談する
動物病院とは重篤な病気になる前から予防接種や飼育相談などで信頼関係が出来ていることが大切です。
信頼して診てもらっている獣医師なら、飼い主の辛さに共感し親身なアドバイをしてくれるでしょう。
最期のお別れの時をないがしろにするような獣医師とはきっぱり縁を切って下さい。
最期の時の重要さを分かってくれて、出来れば往診などで対応してくれる獣医師にお願い出来ればいいですね。
また一番大切なことですが、安楽死について家族で話し合うことです。
誰か一人に任せるようなことをせず、出した決断を家族全体で共有して後にしこりを残さないようにしましょう。
②:ペットロスに陥らないように!悲しみの乗り越え方とは?
安楽死という選択をして旅立たせたことに「可哀そうなことをした」と後悔し、「間違っていたかも知れない」と自責の念にかられてペットロスに陥ってしまうかも知れません。
でもそこには、獣医師や家族と話し合い、そうするしかないと決断するまでの苦渋の日々があったのです。
決断するまでの葛藤を思い起こし、自分の胸に抱いて見送ってやれたことで救われた気持ちになる方が多いです。
ペットを失うことは、何にでも終わりがあることを教えてくれますね。
今、猫と過ごす毎日を楽しみ、心地よさそうな寝顔や可愛い仕草を写真に収めてくださいね。 写真を観れば生き生きとした猫がいて「あの子は確かに幸せだった」と思えるでしょう。
③:安楽死はペット保険で補償されず、全額自己負担になる
動物病院の医療費が高過ぎてその場で支払うことが難しくて、定期を解約したりカードローンを使ったという話をよく聞きますが、可愛い愛猫のためならどんなことをしてでも必要な治療を受けさせたいですものね。
医療費が莫大で泣く泣く安楽死ってことには決して決してならないように、猫の医療費の負担を軽減をしてくれるペット保険を考えて置くことは大切ですね。
ただし安楽死はペット保険では保証されず、全額自己負担になります。
MOFFMEのペット保険一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ16%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較サービスを行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:猫の安楽死とは?後悔しない決断をしよう
今回はちょっと重たいテーマになってしまいましたね。
猫の安楽死とは
- 回復する見込みのない病気の痛さや苦しみを取り去ってあげること
- 苦痛を与えずに、安楽死の薬剤を投与して安らかな死へと送ってあげること
となります。
その際、後悔しない決断とは
- 親身になってくれる獣医師に、自分の心の内を話してしっかりと相談する
- 家族でとことん話し合い、最後の決断を共有する
- 最期のお別れの時を大切にしてくれる獣医師にお願いする
- 出来れば往診で、家族全員で猫の最期を見送る
となります。
愛猫が天寿を全うしてくれることが全ての飼い主の願いであり、自然に老いて亡くなるのを看取りたいと思っていますよね。
でも、もう一つ選択もありそれも飼い主の愛の形だと思えれば、猫が不慮の事故や病気になった時の救いになるのではと思います。
MOFFMEでは、様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。