猫にも生理があるのかご存知ですか?実は猫には生理はないのですが、それでは血尿・血便等の猫の出血の原因が気になりますよね。また猫には発情期がありますが、その周期や期間、排卵・交尾の症状やメカニズムが気になりますよね。この記事では猫の生理と出血の原因を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫にも生理はある?陰部から出血するのはなぜか徹底解説!
- 猫に生理があるのか
- 猫が妊娠するシステムはどうなっているのか
- 猫が出血する理由
- 猫が発情した時の症状や対策とは
猫にも生理はある?猫の排卵・妊娠のシステムについても解説!
この章では猫の生理について以下の内容で説明します。
- 猫には人間のような生理が存在するのか
- 猫が妊娠するシステムとは
猫に生理はない!人間や犬にはあるのに猫にはない理由とは?
哺乳類の中でも生理がある動物はさほど多くありません。
猫も生理が来ない哺乳類の一種です。
では、犬はどうでしょうか?実は犬は生理があると言われているんです。
しかし、人間のように出血が起こるわけではなく陰部が少し充血したり、少量の出血がある程度です。
犬に生理があるのに犬には生理がない理由はオスとメスが常に一緒にいるとは限らないためです。
メス猫は子孫を残すためにオス猫と交尾をしますが、そもそもオス猫と出会える機会はそんなに多くありません。
人間や犬のように排卵の時にしか妊娠ができないとなると、せっかくオスに出会えたとしても妊娠ができない可能性が高くなってくるのです。
妊娠できない状況を無くすために、猫はいつでも妊娠できるシステムになっているのです。
そのため、生理が起こることもありません。
猫はどうやって妊娠する?排卵のシステムについて解説!
人間と同じ哺乳類でありながら、猫には生理はないということがわかりましたね。
では、猫はどのようにして妊娠するのでしょうか?
人間や犬の場合、大体決まった期間だけ排卵が起こります。
そして、交尾などをすることによって排卵されたところに精子などが到達することによって受精し、妊娠が成立するという流れになっていますよね。
しかし、猫には決まった排卵日というものが存在しません。
そのため、排卵日を気にしなくても妊娠することができるというわけです。
「では、いつ排卵しているの?」と疑問に思いますよね。
それは、交尾をした時です。
このような交尾によって排卵するシステムになっていれば、「排卵が起こってないから妊娠できない!」という状況になることはないですよね。
猫に生理はないのに出血があるのはなぜ?考えられる病気を解説!
「猫に生理はないと聞いていたのに、トイレに血がついていた・・・」といった場合には注意が必要です。
もしかしたら、陰部からの出血かもしれません。
猫の陰部からの出血の理由として考えられるのは以下のようなものです。
- 子宮などの生殖器の病気
- 血尿・血便は泌尿器の病気
- 腎臓などが傷ついている場合にも出血が起こる
①:生殖器の病気
猫の陰部からの出血の理由としてあげられるのが生殖器に病気が潜んでいる場合です。
生殖器の病気の中でも出血を伴うものとしてあげられるのが、子宮内膜症や子宮蓄膿症です。
また、子宮ガンでも陰部からの出血が起こることがあります。
子宮内膜症は子宮にある内膜というものが炎症を起こしてしまったり、分厚くなってしまう病気のことを言います。
また、子宮蓄膿症は名前の通り、子宮の中に膿が溜まってしまう病気のことです。
子宮蓄膿症は進行すると、膿が子宮の中から出てきて陰部周りを汚してしまうこともある病気です。
子宮にガンができることを子宮ガンと言いますが、子宮ガンも陰部からの出血を伴うことがあるので動物病院での受診が重要です。
どの病気も早期の治療が重要になってくるので、トイレに血がついていたら陰部からの出血の可能性があるので早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。
猫に生理がないということを知っていなければ見逃していたかもしれません。
②:泌尿器の病気
猫の陰部からの出血の原因として、泌尿器の病気の可能性もあげられます。
特に血尿などが診られた場合には泌尿器の病気の可能性が非常に高いです。
出血を伴う泌尿器の病気としては、尿路結石や膀胱炎があげられます。
尿路結石はおしっこの通り道である尿路がおしっこの成分が結晶化した結石というものによって詰まってしまう病気のことです。
尿路が詰まっているのでおしっこが出にくくなってしまったり、痛みを伴うことがあります。
おしっこが結晶化してしまう理由としては、食事のバランスが良くないことや水分摂取量が少なく、おしっこが濃くなってしまうなどと言われています。
膀胱炎は膀胱が炎症を起こしてしまう病気です。
進行すると血尿が出ることがあります。
膀胱炎は膀胱が細菌などに感染して炎症を起こしている場合や、ストレスなどによっておしっこを我慢するようになってしまった、もしくはおしっこが出なくなってしまった場合になることがあります。
③:その他の原因
猫の陰部から出血するのはその他にも原因があります。
例えば、腎臓が何らかの原因で病気になっていたり、ダメージを受けている場合です。
腎臓はおしっこを作り出している臓器です。
そのため、先ほどお話しした尿路結石などになっていると腎臓で作ったおしっこがどんどん溜まってしまいます。
おしっこが排出されないでいると腎臓にも悪影響が出てきます。
腎臓に悪影響が及ぶことによって腎臓病などを引き起こす可能性があるので注意しましょう。
その他にも、腫瘍や結石ができることによって血尿などの出血が起こることがあります。
このように陰部からの出血には生殖器や泌尿器の病気だけでなく、さまざまな要因があることがわかりますよね。
日頃から猫のおしっこの状態や血尿や血便などをしていないかを確認することが大切です。
猫の発情期とは?発情の時期や症状、対策を徹底解説!
猫の生理や陰部からの出血の原因について紹介していきましたが、ここからは以下の内容でお話ししていこうと思います。
- 猫の発情期はいつからいつまで?
- どんな行動や症状が見られるのか
- 発情期になってしまった時の対処法
猫の発情期はいつからいつまでなの?
猫の発情期の行動によって頭を悩ませている飼い主さんの中には「いつ発情期は終わるの?」と思っている人もいると思います。
確かに、発情期の悩みを抱えている飼い主さんからしたら早く終わって欲しいですよね。
メス猫は生後6ヶ月くらいになると体が成熟し、妊娠することができると言われています。
体が成熟すると1年の間に2回くらいのペースで発情期を迎えると言われています。
特に、比較的過ごしやすい春と秋に発情すると言われています。
猫の発情期は排卵が起これば自然とおさまります。
また、オス猫に関しては発情期は存在しておらず、メス猫の発情期に合わせて交尾ができるようになっています。
この方法であれば、妊娠のチャンスを逃すことなく効率的に子孫を残すことができますよね。
猫の発情期とは?発情期によく見られる症状を解説!
猫の発情期にはさまざまな行動や症状が見られます。
発情期の行動によって近隣への迷惑になってしまったり、飼い主さん自身の負担にもならないために、しっかりと理解しておくようにしましょう。
猫の発情期には大きな声で鳴くようになります。
これはメス猫がオス猫を呼んでいる行動だと言われています。
いつもは静かで大人しい性格の猫でも、発情期を迎えると急に大きな声で鳴くことがあるので、近隣への迷惑にならないように注意しなくてはいけません。
また、スプレーといっておしっこを色々なところにする行為も個体によっては見られるようになります。
本来はオス猫が縄張りを主張するために行っている行為ですが、発情期のメス猫でもスプレー行為をすることがあるのです。
この他にも、落ち着きがなくなってうろうろと移動してみたり、食欲がなくなってしまう猫もいます。
このように発情期を迎えた猫はいつもと違った行動をすることがあるので、注意が必要です。
猫の発情期の問題行動の対処法は?避妊・去勢手術がおすすめ!
猫の発情期の行動や症状を理解していただけたかと思います。
「大きな声で鳴かれるのはちょっと困るな・・・」といった人や「色々なところにおしっこをかけられたら大変!」と思った人も多いのではないでしょうか?
避妊・去勢手術は発情期の問題行動を起こさないようにするのに有効と言われています。
なかなか、可愛がっている猫に病気でもないのに手術を受けさせるのは不安という人も多いと思います。
しかし、猫にとって発情期のストレスもかなりの負担になってきます。
避妊・去勢手術をすることで発情期のストレスを少しでも軽減することができれば、猫の体への負担も軽減できます。
また、先ほど紹介した子宮内膜症や子宮蓄膿症、子宮ガンといった生殖器の病気を防ぐこともできると言われています。
避妊・去勢手術を行うことのリスクと発情期のストレスや生殖器の病気にかかるリスクを考えてみると、手術をするというのは悪くない選択肢であると言えます。
また、最近問題になっている多頭飼育崩壊は避妊・去勢手術を行わなかったために、どんどん猫の数が増えてしまったことで引き起こされています。
猫の体に負担をかけないこと、そして望まない妊娠を防ぐためにも避妊。去勢手術は重要なのです。
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まとめ:猫に生理はある?
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した内容を簡単にまとめると以下のようになります。
- 猫に生理は存在しない
- 陰部からの出血はさまざまな病気の危険性がある
- 発情期には問題行動をしてしまうこともある
- 発情期の問題行動の対処法としては避妊・去勢手術がおすすめ