猫がついてくるのはなぜ?後追いする猫の心理や分離不安を徹底解説!のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 猫が飼い主についてくる理由には愛情表現以外にも分離不安が原因の可能性も
  2. 分離不安の場合は一人でも過ごせるようにしつけをしたり、動物病院に相談をしよう
  3. 分離不安が続くと、問題行動を起こしたり猫のメンタルにも悪影響がある
  4. 猫の治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!

猫がついてくる理由をご存知ですか?飼い主さんの後ろをずっとついてくるのは可愛いですが、風呂やトイレまでついてくるとストーカーみたいで怖いですよね。また病気が原因の可能性もあるか気になると思います。この記事では猫が後ろをついてくる意味や気持ちを詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫が後ろをついてくるのはなぜ?甘えん坊な猫の対処法とは

あなたがトイレやお風呂、寝室などに行こうとする時に、愛猫があなたのあとをついてくることはありますか?


愛猫がどこに行くにもあとをついてくる姿はとても可愛いですよね。

その理由は、飼い主のあなたに遊んでもらいたかったり、ご飯が欲しかったり、寂しかったり、その時、その猫によって理由はいろいろあります。


甘えてくれているようで可愛いですが、じつはその行動は「分離不安」からきているかもしれません。


そこで、今回の「MOFFME」では

  • 猫がずっとついてくる4つの理由
  • 猫の分離不安
  • 猫の愛情表現
について詳しく紹介していきます。


猫を飼っている人にはとてもためになる記事なので、ぜひ最後までご覧ください。


またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

猫がずっと後ろをついてくるのはなぜ?4つの理由を徹底解説!


猫がずっとついてくるのは何か理由があるのでしょうか?


自由気ままなと言われている猫が、毎回飼い主の後をついてくるのは何か理由がありそうですよね。


そこでここでは代表的な

  • 飼い主を親と思っている
  • 飼い主に遊んで欲しい・構って欲しい
  • お腹が減っている、ご飯がもらえると思っている
  • 寂しい、不安
この4つの理由をご紹介します。

①:飼い主さんを親だと思っているから

小さい生まれてまもない動物が、母親の後をついてくるような映像をテレビなどで見たことはありませんか?


母親を慕い、後ろをついていく子どもの姿はとても可愛いですよね。


実は、飼い猫の中には、飼い主を親と思い込んでついてくる子がいます。


「でもうちの猫はもうそんな年齢じゃないんだけどな」と思う飼い主さんもいるかもしれません。


それは猫の「親離れ」の時期に理由があります。


母猫は、大体生後6ヶ月ごろになると子猫に自立を促します。

そうして子猫たちは親離れをし、自立していきます。


しかし、この時期にすでに保護され、人間の元で飼育されている場合は、うまく親離れできていない場合があります。


そうすると、飼い主を親だと思い、小さい猫と同じように後をついてくる場合があります。

②:飼い主さんに遊んで欲しい・構って欲しいから

何か用事があり席をたつと、愛猫があなたを追いかけて、足に頭や体をすりすりと擦り付けてきたことはありますか?


それは、愛猫の飼い主に対する親愛のしるしです。


多頭飼育している場合は、仲のいい猫同士でもやっている場面が見られると思います。


このような場合は、甘えたい、遊んで欲しい、構って欲しいというサインです。

愛猫と思いっきり遊べるチャンスともいえます!


おもちゃでたくさん遊んんであげたり、ブラッシングが好きな子はブラッシングしてあげたりしてあげてください。


普段よく見ている飼い主さんだからこそ、何をして欲しいかわかる場合もあると思います。


猫からのサインを見逃さず、愛情いっぱいでスキンシップをとってあげてください。

③:お腹が減っている・ご飯が貰えると思っているから

猫が後ろをついてくるときに、飼い主のことをを見ながら「ニャオニャオ」鳴いている場合があります。


これは「ご飯が欲しい」「お腹がすいた」とアピールしているかもしれません。


猫科の動物は一般的にはあまり鳴くことをしません。

野良猫もケンカや発情期以外は鳴き声をあげる機会は少ないです。

ですが飼い猫は、成猫でも飼い主のことを親のように思い、子猫のように甘えたい感情や要求を鳴き声で表す時があります。


だからといい、ついてくるたびにご飯やおやつを与えては猫が太ってしまうのはもちろん、さらに過剰に要求してくる場合があるので、きまった食事の時間以外は我慢してもらうようにしましょう。


お腹いっぱいの時にこのような行動を取る場合は「ドアを開けて欲しい」「トイレが汚れている」など、他の要求の場合もあります。


【参考】猫が鳴く理由はどうして?

④:寂しい・不安だから

ちょっとの間でも飼い主と離れると、寂しさや不安のため、まるでストーカーのようにどこまでもついてくる場合があります。


ときには、トイレやお風呂の前で待っていたり、飼い主が外出しているときに、一人でずっと鳴いていることも。


これは飼い主のことが大好きでとても信頼している証拠でもあります。


用事が済んだ後は、スキンシップをとってあげ、寂しさや不安を忘れさせてあげましょう。


さらにこの状態が毎日のように続く場合は、もしかしたらそれは猫の「分離不安」かもしれません。


自分のあとをついてくる猫の姿はとても可愛いですが、放置していると問題行動をおこしたら、猫自身もストレスを感じ、メンタルを病んでしまう場合があります。


次の項目ではそんな「分離不安」について説明していきます。

猫が過剰についてくるのは要注意!猫の分離不安を徹底解説!


猫の「分離不安」という症状を聞いたことはありますか?


ただの甘えん坊ではなく、猫が飼い主に強く依存し、少しの時間でも飼い主の姿が見えないと不安を抱え、次第に問題行動を起こしてしまう症状のことを言います。


ここでは

  • 猫の分離不安の原因や症状
  • 猫の分離不安の治療法や予防法
について詳しく紹介していきます。

猫の分離不安とは?原因や症状について解説!

飼い主であるあなたが出かけようとすると、それを阻止するように足にすりついてきたり、ついてくることはありませんか?


少しぐらいなら可愛い行為ですが、もしかするとそれは分離不安かもしれません。


分離不安になってしまう原因は、精神的に自立できていないことが主にあげられます。


親離れがうまくいかなかった場合や、小さい頃から飼い主にべったり甘え、常にそばにいるのが当たり前となっているような猫は、精神的に自立できてないことがあります。


とくにコロナ禍の現在は在宅ワークが増え、常に飼い主と猫が一緒にいるケースも増えています。

そんな時に、急に飼い主がそばを離れると、迷子になった人間の子供が不安になって泣いてしまうのと同じように、猫も強い不安に襲われ、分離不安の症状がでてしまうことがあります。


分離不安の症状としては

  • 飼い主の姿が見えないと、ずっと大きな声で鳴き続ける
  • 飼い主が留守中に物を壊したり、部屋を荒らしたりする
  • トイレ以外で排泄したり、スプレー行為をする
  • 脚を噛むなどの自傷行為をしたり、いきすぎたグルーミングをしょっちゅう行う
  • 不安から食欲が減ってしまう
などがあげられます。


飼い主が猫のそばを離れるときに、後ろをついてくるような行動が見られると、分離不安を疑うかもしれません。

このような症状が見られたら、一度かかりつけの獣医に相談してみましょう。

猫の分離不安はどう治療する?5つの治療法・予防方法を解説!

猫がついてくるだけでなく、このような分離不安の症状を見せた時はどうすればいいのでしょうか?


具体的な治療法・予防法を解説します。


①猫を必要以上に構いすぎない

飼い主も猫にべったりだと、猫自身の自立の機会を奪ってしまいます。
猫自身のためだと割り切り、あまり構いすぎないようにしましょう。


②お留守番の練習をする

最初から長時間の留守番をするのは、猫自身も精神的に参ってしまいます。

最初は10分ぐらいの短い時間から一人きりでの留守番を経験させ、段々時間を伸ばしていきましょう。

③出かける直前はそっけない態度を心がける

猫に限らず、動物は飼い主の行動をよく観察しています。
飼い主が過剰に寂しがったり「行ってきます」などの声をかけることで、飼い主が自分のそばを離れてしまうと勘づかれ、分離不安の行動をおこす引き金になる場合もあります。

④態度とメリハリをつける

家事や仕事をしているときと、猫と遊ぶ時間はメリハリをつけましょう。
猫と遊ぶときはスマホやテレビを見ながらの「ながら遊び」はやめ、猫にしっかりと向き合って、思いっきり遊んであげるのが効果的です。
また、毎日遊ぶ時間を決めて遊んであげるのもいいでhそう。

⑤一人でも楽しく過ごせるように環境を整える

自分が留守番のときに、何もない部屋で1人で待たせられるのを想像してみてください。
とても退屈で、2度としたくないと思うはずです。
キャットタワーや一人で遊べるおもちゃ、お気に入りの爪研ぎなどを用意してあげ、一人でも楽しく過ごせる環境を整えてあげましょう。


それでも分離不安の症状がでてきてしまったら、問題行動を写真や動画におさめ、かかりつけの獣医に相談しましょう。

猫の愛情表現には何がある?可愛い猫の愛情表現を紹介!


猫が飼い主の後をついてくるのは、飼い主が大好き!という愛情表現のひとつです。


他にもある、猫の愛情表現を紹介します。


  • 尻尾を立てる
尻尾を立てて近づいてきたときは「大好き!」というサインです。

授乳期間中の子猫は、母猫に肛門を舐めてもらい排泄しますが、この頃の名残の行動と言われていて、飼い主に甘えたい時には尻尾を立てて近づいてくることがよくあります。



  • 体をこすりつけたり、舐めてくる
恋愛関係の猫は体をこすりつけあい、自分の匂いを相手につけたり、グルーミングしあってコミュニケーションをとります。

飼い主にこれらの行動をするのは、深い愛情の表れです。



  • 前足を使ってふみふみする
授乳中の子猫は前足でふみふみすることで、母猫に刺激を与えて母乳を飲みます。

飼い主を親のように信頼し、甘えたい時にこのような子猫の時の名残の行動を見せる場合があります。



  • プレセントをくれる
目の前におもちゃを差し出すような行動は、人間が好きな相手にプレゼントを贈る行動と同いく、愛情表現の一種。

やまに、昆虫やネズミなどの小動物をプレゼントで持ってくる例もありますが、猫からの愛情表現だと知ると愛おしいですよね。



このように、猫には他にもたくさんの愛情表現の仕方があります。

愛猫が自分に愛情を示してくれたときは、返事をしてあげたり、一緒に遊んであげたりして、猫の愛情表現に答えてあげましょう。

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しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


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まとめ:猫が後ろをついてくるのはなぜ?

猫が飼い主の後をついてくる理由を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?


今回のポイントは

  • 後ろをついてくるのは、飼い主を親だと思っているなど、愛情表現の表れ
  • 遊んで欲しかったり、ご飯が欲しかったりと、何か要求をしている
  • 飼い主と離れるのが寂しくて不安
  • もしかしたら猫の分離不安の可能性もある
  • 分離不安の場合は、猫に自立を促し、一人でも平気になるよう練習したり、習慣や環境を見直す
でした。


猫は一人を好み、そっけないと思われがちですが、愛情深い動物です。


しっかりとコミュニケーションをとり、猫自身のためにもあまり飼い主に依存させすぎないような生活を心がけましょう。


MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。