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猫が目を細める意味をご存知ですか?撫でる・話しかける際に猫が細目・薄目で見てくる仕草は可愛らしいですが、病気が原因だったらと思うと心配ですよね。また野良猫等にまばたき等をされたらどう対応すれば良いのでしょうか。この記事では猫が目を細める理由を詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫が目を細める理由とは?猫の心理や取るべき行動について解説!

嬉しいことや楽しいことがあった場合に、人間は目を細めますよね?では、猫が目を細める時は、いったい何を感じ、何を考えているのでしょうか


猫は犬に比べて表情や感情が読み取りにくいといわれることがありますが、そんなことはありません。


日頃から複数の方法で、飼い主さんに感情を伝えています。その仕草の1つが、目を細めることです。


今回「MOFFME」では

  • 目を細める理由は、愛情表現やリラックスしている時
  • 目を細める仕草には病気が潜んでいる可能性も
  • 目を細める以外の愛情表現の仕方
について解説していきます。

この仕草の意味を知っていると、猫との生活がより豊かな物になります。愛猫からの愛情表現を、しっかりと受け止めて下さいね。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

猫が目を細める意味とは?5つの理由を徹底解説!


目を細めた表情をしている猫の周りの空気は、何だかとてもほのぼのとしていませんか。


では、一体どんな時に目を細めるのでしょうか?何気ない仕草にも見えますが、実はしっかりと意味があるんです。


ここでは

  • 愛情表現
  • リラックスしている
  • 眠たい
  • ご飯が美味しい
  • 光が眩しい
この5点について、詳しく解説していきます。皆さんの愛猫はどんな時に目を細める仕草をしていますか?よく観察してみて下さい

①:飼い主に対する愛情表現

飼い主さんに対して目を細める時は、「敵対する気持ちがないよ」「大好きだよ」という愛情表現の意味合いがあります。


愛猫がこちらを見て目を細めた時は、飼い主さんも大好きだよとの思いを込めて、目を細めて微笑んであげて下さい。


目を合わ続けるのは、敵対する意味合いがあるので見つめずにゆっくりと瞬きする様にしましょう。


視線を感じた時は、何か伝えたいことがある場合が多いので、気持ちを汲み取ってあげて下さい。

②:気分が良い・リラックスしているとき

体や顎の下を撫でてあげたりブラッシングしたりすると気分良くリラックスしていきます。ぼーっとしている感じで、軟体軟体動物かの様に体の力が抜けて目を細める仕草をしています。


飼い主さんの側で安心していると、とても幸せそうに微笑んでいるように見えてきます。その表情をみると嬉しくなり、ホカホカとした時間がゆっくりと流れます。


リラックスしている時は、大きな音を立てない様にテレビなどを消して、一緒に静かに過ごしてあげましょう。

③:眠いとき

まったりと過ごし、ウトウトしている場合に目を細めます。見ているだけで一緒に寝落ちしてしまいそうになる光景です。


眠くなった時には毛繕い(グルーミング)を始めることがあります。普段ゴロゴロしている場所で毛繕いを始め、目を細めると「眠たくなってきた」「そろそろ寝ようかな」という合図です。


可愛くて構いたくなる姿ですが、あまり撫でたりせずに思う存分寝かせてあげる様にしましょう。

④:ご飯が美味しいとき

ご飯や好物のおやつなど、美味しい物を食べている時にも目を細めることがあります。人間も美味しい物を食べると目尻が下がりますよね。


猫も目を細めることにより、「これは美味しい」「このご飯は好物だよ」と伝えているのかも知れません。


反対に、あまり好みでない物を食べている時は、目を閉じながら食べることがあるそうです。愛猫がご飯を食べてる様子を観察してみると食の好みが分かるかも知れませんね。

⑤:光が眩しいとき

夜行性のため、暗闇でよく物を見ることが出来る様に、瞳に多くの光を集めることが出来ます。

その反面、瞼を閉じても光を感知することが出来るので、眩しすぎると目を細める仕草をとります。

蛍光灯のチカチカする光は特に苦手です。また真っ暗な部屋から、急に電気を付けると眩しいと感じ目を細めます。

お出かけして帰宅が遅くなる場合などは、予め電気を点けてから行く方が良いかも知れません。

睡眠中に目を前足で隠す行動も、光を眩しいと感じていることがあるので電気を消してあげましょう。

猫が目を細めるのは病気が原因のことも!考えられる病気を解説!


愛らしい仕草ですが、目を細める時には病気が潜んでいる可能性もあります。普段の様子を観察し、何か気になることがあれば動物病院を受診しましょう。


目を細める仕草で考えられる病気

この3つの病気について説明します。

どの病気も決して放置してはいけません。特に結膜炎などは人間でもよく聞く病名です。しかし病気が進行してしまうと、最悪の場合には失明する可能性すらもあります。

どの様な病気かを知って、綺麗なアーモンドアイを守りましょう。

①:角膜炎

黒目を覆う透明な膜を角膜といいます。角膜が外部からの刺激などでつき、炎症が起き発症します。

  • 原因

喧嘩の際に負傷したり、ハウスダストやアレルギー・ウイルス感染などで目を強く擦ってしまいが出来ます。


また、猫ヘルペスウイルスが角膜炎と深く関わりがあることもわかっています。

  • 症状

瞬きを何度も行い、シバシバさせている様子が見られます。また目やにや涙などがたくさん分泌され、目の周囲が頻繁に汚れます。

その他にも、瞳の表面が白い充血しているなどが挙げられます。


角膜の損傷が酷く深い場合には、角膜腫瘍となり痛みも強くなってしまい、完治するまでに時間がかかります

  • 治療法

外部からの傷なのか、アレルギーなどにより自ら目を擦って傷が出来たのかなど、角膜炎の原因を探り、原因にあった治療法を行います。


主な治療法は抗生剤などが含まれた点眼薬を用います。

  • 予防法
外に出たがる子もいるとは思いますが、猫ヘルペスウイルスに感染している野良猫との接触を避けるためにも、なるべく外に散歩などさせず、室内で飼育しましょう。

②:結膜炎

瞼の内側の粘膜が炎症を起こすのが結膜炎です。角膜炎との症状や原因は同じですが、発症する場所が違います。

  • 原因
ウイルス感染や埃・砂などによる外傷、アレルギーが主な原因となります。比較的年齢の低い猫が発症しやすいといわれています。
  • 症状
頻繁に目を擦する・が腫れている・目が開けづらい・結膜が赤くなっている・目やにや涙の分泌が多いなどが挙げられます。

痒みが強い場合には、壁や家具などに顔を擦りつける行動も見られます。
  • 治療法
原因となっているものを特定し、それに合わせて治療していきます。点眼薬が主となりますが、アレルギーなどがあれば内服薬等も処方される場合があります。
  • 予防法
角膜炎と同様になりますが、出来る限り室内飼育を心がけましょう。また、一旦完治してもストレスがかかると再発することがあります。

猫にとって過ごしやすい環境を作ったり、ストレスが発散できるようにしっかりと遊んであげたりしましょう。

③:緑内障

緑内障とは網膜・視神経などに異常が発生し眼圧が高くなり、最悪の場合には視力が無くなってしまう怖い病気です。

  • 原因
目には房水と呼ばれる眼圧を一定に保つ液体が存在します。本来であれば、前眼房から隅膜に流れ排出されることで眼圧が一定に保たれます。

しかし、先天性の異常や腫瘍・外傷などの異常があった場合、房水を保つことが出来なくなり、眼圧の上昇などが起こります。

遺伝が原因の場合と、猫白血病ウイルス猫伝染性腹膜炎などが原因の場合があります。
  • 症状
目がショボショボしていたり、目が大きく見える、痛みが強い時には頭を触られるのを嫌がるなどが挙げられます。
  • 治療法
状態にもより変わってきますが、眼圧を下げるために内服薬や眼圧降下剤などが投与されます。

また、外科治療により眼圧を下げる方法もあります。視力回復が見込めない時には眼球の摘出も行われます。主治医とよく相談の上、治療法を決定して下さい。
  • 予防法
現段階では、予防することは極めて難しいとされています。しかし、直ぐに異変に気付けば、負担を最小限にし早く治療を開始することが出来ます。

体調や行動の変化を見逃さない様にしましょう。

補足:目を細める以外に猫の愛情表現は何がある?


色々な方法で、飼い主さんに愛情を伝えています。愛情とは「大好き」以外にも「心から信頼している」「幸せ」「安心する」などが含まれていると考えます。


ここからは

  • 心くすぐられる愛情表現の仕方
  • 愛情表現をしてくれた時に飼い主さんが出来るお返し
を紹介します。

人間も「大好き」といわれれば嬉しく感じますよね。そんな嬉しいことを伝えてもらった時はきちんと返事をして、絆を深めていきましょう

目を細める以外の猫の愛情表現とは?

目を細める以外の可愛い愛情表現をいくつか紹介します。

  • お腹を見せる
コロンと寝転がり、急所であるお腹を撫でてと言わんばかりに見せてくれます。

寝転がってしまうと何か危険が迫っても直ぐに逃げることが出来ないので、それだけ飼い主さんのことを信頼しているという証です。
  • 擦り寄ってくる
自身の体を、飼い主さんの足や手などにスリスリとマーキングしてきます。この行動は「大好きだよ」という意味合いが込められています。
  • 喉を鳴らす
嬉しと時や安心してリラックスしている時などに、喉をゴロゴロと鳴らします。

このゴロゴロと鳴らす音には、セロトニンと呼ばれる幸せホルモンが分泌されるという飼い主さんにとっても嬉しい効果があります。
  • 一緒に寝る
飼い主さんが寝ている時に、お布団に入れてとテシテシしてくることはありませんか。一緒に眠ることは、完全に飼い主さんを信頼しており「自分を守ってくれる」と思っている証拠です。

猫が愛情表現をしてきたとき、飼い主さんが取るべき行動とは?

愛情を示してくれた時には、以下の方法で返事をしてあげて下さい。

  • 話しかける
「家族になってくれてありがとう」「大好きだよ」「たくさん遊ぼうね」など、いっぱい話しかけてあげましょう。

気持ちを込めて伝えることで、猫にも大切にしているとの思いが伝わります。
  • 遊んであげる
お気に入りのおもちゃで一緒に遊びましょう。人の4倍のスピードで年をとる動物です。1日10分程でいいので、スマホなど触らずに愛猫と向き合う時間を持ちましょう。
  • スキンシップをとる
鬱陶しいと感じさせない範囲で、撫でてあげたり抱っこしてあげたりしましょう。膝の上に乗せてボーっとテレビを見たり、読書したりとゆっくり過ごす時間を設けるとお互いに幸せな時間が流れます。

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まとめ:猫が目を細めるのはなぜ?

今回の記事では目を細める理由についてまとめました。目を細めている招き猫の置物のなどが販売されている様に、この表情は飼い主さんに幸せをもたらしてくれそうですよね。


主な内容は

  • 敵対する気持ちがない時や飼い主さんに対しての愛情表現の1つとして目を細める
  • 角膜炎・結膜炎・緑内障といった病気に罹った場合に、目を細める仕草をみせる。この場合は早期に動物病院を受診することが大切。
  • 目を細める以外にも、お腹を見せてくれたり一緒に眠ることで信頼している、大好きだよと伝えてくれている
となります。

可愛い愛情表現がたくさんありましたが、中には病気によって痛みがあったりし苦しんでいるサインの時もあります。

日頃からスキンシップをしっかりと取りながら、愛猫の体調管理も行いたいですね。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。