犬が仰向けで寝るのはなぜ?犬の気持ちや「仰向け」のしつけ方を解説のサムネイル画像

犬が仰向けで寝る理由をご存知ですか?へそ天でくねくね甘える姿は可愛いですが、体調不良で苦しそう・痛がる場合はどんな病気が考えられるか気になりますよね。またお腹を見せるのをしつけるメリットはあるのでしょうか。この記事では犬が仰向けで寝る理由等を詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬が仰向けで寝るのはなぜ?トレーニング方法も徹底解説!

犬が仰向けで寝ている姿は、何とも言えない可愛らしさがありますよね。まるで人間のような姿に、不思議だなぁと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?


犬に限らず、動物が仰向けになってお腹を見せるという行為は、大変珍しいことです。お腹というのは急所であるため、完全に無防備な状態であるということになります。


お腹を見せるということは、信頼されている証拠!と考えている飼い主さんも多いですよね。


今回「MOFFME」では、犬が仰向けで寝るということにはどんな理由があるのか、詳しく解説していきます。

  • 犬が仰向けで寝る5つの理由とは?
  • 仰向けをさせるしつけ方やそのメリットとは?
  • 仰向けのしつけをする際の注意点について3つのポイントを解説!
ぜひ最後までお読みください!

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

犬が仰向けで寝るのはなぜ?5つの理由を徹底解説!


犬が人間のように仰向けで寝ている姿は、見ていてとても可愛らしいです。急所であるお腹を見せる行為は、飼い主さんに服従している意味があると考える方は多いのではないのでしょうか。


ここでは、犬が仰向けで寝る理由について、5つの項目に分け詳しく解説していきます。

  1. 飼い主さんに甘えたいとき
  2. 降参・服従しているとこを示したいとき
  3. 安心してリラックスしているとき
  4. 暑くて苦しいと感じているとき
  5. 自分の匂いを消したいとき

①:飼い主に甘えたいとき

犬と共に生活していると、何気に飼い主さんの隣に愛犬がやってきて、コロンとひっくり返り、仰向けでお腹を見せている時はありませんか?


そんな時の気持ちは、飼い主さんに甘えたい、お腹を撫でてもらいたいといった感情にあふれています。


自分でなかなか掻いたり、毛づくろいすることが難しいお腹の部分を撫でてもらうと、とても気持ちが良くて喜ぶ犬はとても多いです。


ですので、飼い主さんの近くに寄ってきて、じっと見つめ、ゆっくり尻尾を振っている愛犬が仰向けの姿勢になった時には、ぜひお腹を撫でてあげてみてください。

②:降参・服従を示したいとき

散歩中など、他の犬や人間の前で仰向けになってお腹を見せた時は、あなたに敵意はありません、争うことはしませんといった、相手に対して降参の気持ちを伝えようとしています


また、飼い主さんから叱られたり注意された時にも、お腹をみせ、ごめんなさいといった反省であったり服従の意思を示している時もあります


何か悪いことをして叱られる前に、飼い主の心情を察し、叱られる前にお腹を見せる子だっています。犬は賢いため、飼い主さんから叱られないために可愛い仕草をすれば効果的だと感じているのでしょう。

③:安心・リラックスしているとき

留守番中など、周囲に他の犬や人がいない場で仰向けになっている時があります。


それは、自分ひとりで大変リラックスしており、寛いでいる状態であることを意味しています。


この時無防備になり、安心した状態になっているため、その姿がかわいいからといって、急にお腹を触ったりすることは決してしないでください。


突然のことにびっくりして、驚き噛み付いたり反撃してくることがあります。ですので突然触るのではなく、話しかけてから撫でてあげるようにしましょう。

④:暑くて苦しいとき

犬は私たち人間と違い体表に汗腺がなく汗をかきません。そのため、体温調節の方法は、舌を出して呼吸したり、冷たい場所に身体をつけて冷やしたりすることです。


お腹には毛が少なく、皮膚が露出しているので、暑い時には仰向けになり、お腹を空間にさらすことで、お腹を冷やし体温を下げようとしていることがあります


その時同時に舌を出してパンティング(ハァハァすること)しているようなら、すぐに冷房をつけたり、タオルを巻いたアイスバッグを与えるなどして、熱中症にならないように十分に注意してあげてください。

⑤:自分の匂いを消したいとき

犬の嗅覚は私たち人間の約1000倍ともいわれています。そして自分の気に入らない臭いが身体に付着することを嫌います。


そこで、背中についた臭いを消すために地面に背中を擦りつけることがあります。また反対に、自分の好みの臭いを付けたい時にも同じように仰向けになり擦りつけることがあります。


散歩中や、公園などで突然愛犬が地面にゴロゴロと背中を擦り付けているときは要注意です。その下には、みみずや虫などが発見されるかもしれません。

犬に仰向けをどうしつける?しつけ方やしつけるメリットを解説!


犬のしつけに仰向けにさせることがあります。最近、このしつけには賛否両論あるようです。それはいったいなぜなのでしょうか?


犬にとっての仰向けの意味と、仰向けをしつけることのメリット、上手なしつけ方について詳しく解説していきます。

  • 犬に仰向けのしつけをするメリットについて解説!
  • 仰向けの練習方法について、上手なしつけ方を解説!

犬に仰向けをしつけるのはよくない?しつけるメリットを解説!

犬がお腹を見せるという行為は、無防備になり、極端に嫌いな体勢であると考えられます。


ですので、基本的には自分の意思ではない限り、仰向けの姿勢はとりたがりません。それでも強制的にさせられると、それは犬にとってプラスの心は働いていないと考えられます。


それでも犬に仰向けをしつける場合のメリットとしては、まず主従関係を認識させることができるといった点です。飼い主さんの命令によって仰向けをさせることで、主従関係を明確にすることができるという考え方です。


次に、隠れた病気の早期発見ができるといった点です。普段は隠れている腹部の観察が容易になり、何かあれば早期発見につながりますし、病院などでも無理なくスムーズに診察等することができます。

犬に仰向けはどう練習する?上手なしつけ方を徹底解説!

仰向けにさせるためには、まず側頭部や背中に手を当てて、仰向けの体勢を教えることから始めましょう。


その時に暴れたり噛まれたりするのを防ぐために、片方の手で前脚を抑えるようにして行うようにしましょう。そうすることで反動で起きようとするのを防ぐことができます。


しつけ中に仰向けにならず、逃げたり暴れることもあるでしょう。そこでそのまま許してしまうと、自分の方か上!といった感覚になってしまうので、逃げることも暴れることも決して許さないようにしてください


「ダメ!」といって叱る時には、名前を呼ばないようにしましょう。名前を呼ばれることが叱られることと繋がってしまい、犬が勘違いしてしまう恐れがあるためです。


警戒心の強い犬の場合は、なかなか仰向きになりたがらないものです。その場合は、犬の後ろから覆いかぶさっても平気になるように訓練をしてから、仰向けのしつけをするとよいでしょう。

犬に仰向けをしつける際の注意点は?3つのポイントを徹底解説!


犬に仰向けをさせる上手なやり方について解説してきましたが、基本的には自分の意思でない限り、犬は好んで仰向けにはなりたがらないということも分かりました。


では、実際に仰向けをしつける際、どういったことに注意して行えば良いのでしょうか?3つのポイントについて具体的に説明していきます。

  1. 犬が嫌がったり暴れたりする場合は無理に行おうとしない
  2. しつけの時間は短めに集中して行う
  3. 特に警戒心の強い犬には気長に行うようにする

①:犬が嫌がる・暴れる場合は無理強いしない

犬にとって仰向けの姿勢は決して好きなポーズではありません。ですので、最初のうちは暴れたり、噛んだりしてその状況を逃れようとします。


しかし、この時に飼い主さんは決して解放してはいけません。そこで許してしまうと、犬は暴れたりすれば解放してもらえると学習してしまうからです。


大切なのは犬が落ち着いたタイミングで解放してあげるということです。暴れている時は肩のあたりを抑えるようにして、無理強いはしないようにすることも大切です。

②:しつけは短時間に集中して行う

仰向けのしつけをする場合は、徐々にステップアップして慣れさせていくことが重要です。ゆっくり着実に行えば、無理することはありません。


少しでも抵抗なくお腹を見せることができれば、大いに褒めてあげることも大切です。こうして、一日数回、数分程度集中的に行うことで、次第に仰向けになることに慣れていくことでしょう。


短時間でも少しの進歩と充実感があれば、愛犬や飼い主さんにとってもストレスなく行うことができます。

③:警戒心が強い犬もいるので、気長にしつけるようにする

中には警戒心の強い犬もいます。その場合、特に無理強いは禁物です。


その場合、いきなり仰向けにさせようとするのではなく、まずは犬の後ろから覆い被さっても平気になるように訓練しましょう。


それに慣れさせてから、仰向けになるしつけを短時間で徐々に行なっていくことが、さらなる恐怖心を抱かせないためには重要なこととなります。


飼い主さんも焦ってしつけるのではなく、気長にゆったりとしたペースで行うように心がけましょう。

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まとめ:犬が仰向けで寝る理由とは?

今回は以下の内容について解説してきました。

  • 犬が仰向けで寝る理由とは、飼い主さんに甘えたいときや、降参・服従しているととき、リラックスしているとき、暑いとき、自分の匂いを消したいとき
  • 仰向けのしつけをすることで、主従関係を認識させ、病気の早期発見に繋がることもある
  • しつけをする際は、無理強いはせずに、短時間で、気長に行うようにする
犬が仰向けで寝ている姿は可愛らしいだけでなく、さまざまな理由があることも分かりました。そうすることで、病気の早期発見につながるというのはとても大切なことですね。


愛犬との信頼関係を深めるためにも、無理なく楽しく仰向けに慣れさせていくことをお勧めします。


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