猫が夜鳴きをする意味をご存知ですか?毎日ずっとひどい夜鳴きがあると、近所迷惑や苦情が心配ですよね。では猫の夜鳴きをしつけ等でやめさせることができるか気になりますよね。また分離不安や認知症、病気の恐れもあるのでしょうか。この記事では猫の夜鳴きについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫の夜鳴きとは?理由や対処法を徹底解説!
- 猫の夜鳴きの理由を年齢別に探る
- 猫の夜鳴きを止めさせる5つの対策とは?
- 猫の夜鳴きは病気が原因のこともあり、考えられる病気とは?
猫がいつまでも夜鳴きをするのはなぜ?年齢別に詳しく解説!
猫もむやみに意味もなく鳴いているわけではないのです。要求や訴えたいことがあるのに分かってもらえないと鳴くことで訴えます。
猫のひどい夜鳴きに近所から苦情が来ないかとひやひやしながら、自分のしつけが悪いのか生活の中に原因があるのかとあれこれ理由を探ってしまいますよね。
夜鳴きの声を聞きながら「猫の気持ちが分かればいいのに」と切ない気持ちにもなるでしょう。
そもそも子猫と老猫では夜鳴きの意味が違って来ます。
年齢別で夜鳴きの理由をみていきましょう。
- 子猫の場合
- 成猫の場合
- 高齢猫の場合
- どの年齢にも共通する理由は?
①:子猫の場合(寂しい等)
②:成猫の場合(発情期等)
猫は1年で人間の年齢に例えると18歳になり成猫になります。
成猫の夜鳴きで多いのが発情期の興奮からの発声です。春になって陽が長くなると雌猫は発情期を迎えアピールするために鳴くので、おのずと鳴き声も大きく高くなります。
雄猫はその声をキャッチして外に出たくて夜鳴きをします。
雌猫の発情期が一週間ぐらいで終わっても、また次の発情期が訪れると夜鳴きをしその繰り返しが夕暮れが早くなる秋まで続きます。
飼い主にとって叱ったりしつけたりして解決することではなくストレスになりますが、猫にとっても生殖本能を叶えられないストレスが相当辛いと思われます。
成猫は猫としての充実期ですから日中に活動が制限されると、夜に活動したくて夜鳴きをすることもあります。
③:高齢猫の場合(認知症等)
猫も長寿になり20歳を過ぎる猫も少なくないとのことでとても嬉しいですが、一般的には10歳を過ぎると人間の年齢で還暦過ぎになりそろそろ老化の兆候が表れ始めます。
目が見えずらくなったり耳が遠くなるせいか、若い頃の俊敏さがなくなり動作も鈍くなっていきます。
15歳近くの高齢になると少なからず認知症の傾向がみられる猫が多くなります。
普段から我慢が出来なくなり怒ったり大きな声で鳴くなどの変化が見られ、夜鳴きをすることもあります。
高齢猫の夜鳴きは夜中に目が覚めて不安になるためで、昼間は自分で行けていたトイレも行く方向が分からず戸惑って鳴いてしまうこともあります。
高齢になると病気も多くなり、夜鳴きが関節痛の痛さや体の不調の訴えのこともあるので注意深く見ていく必要があります。
若い頃に「ツンデレ」だった子も飼い主にくっついてくる甘えん坊になったりします。猫の老後生活に寄り添ってあげたいですね。
④:その他の原因
- お腹がすいて空腹で鳴く
- トイレが汚れていて用を足したいのに行けない
- 環境が変化したことに不安や不満がある
- 運動不足から欲求不満で鳴く
- いつも側にいてくれる飼い主が寝てしまった分離不安から鳴く
- 元野良猫だったなら、外に出たくて鳴く
猫の夜鳴きはどうやめさせる?5つの対策について徹底解説!
猫の夜鳴きの原因を探っていきましたが思い当たることはあったでしょうか。
猫の夜鳴きにも理由があることが分かると、夜鳴きをやめさせるために叱ることが解決には繋がらないことも分かってきます。
原因が分かれば、対策を考えて実行していくと少しずつでも改善していくでしょう。
夜鳴きをやめさせる5つの対策を次の順で詳しくご紹介します。
- 夜鳴きが終わるまで無視する
- 避妊・去勢手術を受けさせる
- 食事量・回数・時間を見直す
- トイレは常に清潔にしておく
- 適度にスキンシップ、コミュニケーションを取り運動させる
①:夜鳴きが終わるまで無視する
②:避妊・去勢手術を受けさせる
③:食事量・回数・時間等を見直す
お腹がすいて空腹を訴える鳴き方はちょっと力のない甘えた声です。夜鳴きの原因が空腹であれば、食事量や回数、時間を見直してみましょう。
猫の食事は子猫は少ない量を3~4回、成猫は2回程度ですが全ての猫が同じとは限りません。
少ない量を何回かに分けて食べたい猫や、昼の活動量が多いとそれだけたくさんのエネルギー源を必要とする猫もいます。
食時時間が早過ぎると夜中や明け方にお腹がすいて夜鳴きをすることもあるので、食事時間を早めたり遅くしたりして様子をみましょう。
少ない量しか食べられない猫には回数を増やして、寝る前に少量食べさせるといった工夫も必要でしょう。
④:トイレを常に清潔にしておく
猫はキレイ好きと言われるのは本当です。トイレが汚れていると排泄をしたくても出来なくて、鳴くことで飼い主に訴えることがあります。
猫は自分の排泄物に砂をかけて隠そうとするほど清潔好きで神経質な面もありますから、汚れたままのトイレではストレスになってしまいます。
排泄を我慢していると、猫に多い膀胱炎や尿路結石といった病気になってしまうこともありますから、毎日、トイレを見てあげて汚れていたら取り除いて清潔な状態を保ってあげましょう。
⑤:適度にスキンシップ・コミュニケーションを取り、運動させる
猫は元々夜行性ですから、飼い主が日中に留守がちでケージに入れ行動制限をしていると、昼に寝て夜に活動するというサイクルになっていきます。
活動したい要求が満たされなくて夜鳴きをしているのであれば、日中の活動を増やすようにしていきましょう。
仕事で時間が取れない方も寝る前にはしっかり猫と遊ぶ時間を取り、思いっきり遊んで猫の有り余る体力を解消してから寝ると夜鳴きも少なくなるでしょう。
子猫や分離不安の強い猫は、寝る前にスキンシップを充分取って安心させると改善していくでしょう。
夜鳴きをしたからといって、一緒に起き出して相手をしているといつまでも夜鳴きが続くことになります。
猫の夜鳴きは病気が原因のこともある?考えられる病気を徹底解説
猫の夜鳴きの原因が病気のこともあります。普段鳴かないのに急に夜鳴きがひどくなったら要注意、病気のサインかも知れません。
夜鳴きに繋がりそうな病気を紹介します。
- 関節痛などの痛み
- 甲状腺機能亢進症
- 脳腫瘍など脳の病気
- 認知症
猫も10歳を過ぎる頃から人間と同じように関節痛などの痛みが出て来ます。冬の夜など、痛みがひどく寝つけなくて夜鳴きをしているのかも知れません。
甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで起こる病気です。
それまでの性質と変わってしまったように落ち着きがなく動き回ったり、怒りっぽくむやみに鳴いたりすることがあります。この病気は異常な食欲と多飲多尿で気づくことが多いです。
認知症は高齢猫に多いですが、ごく稀に若年性認知症もあります。日中より薄暗くなる夕方から不安感が増し、深夜にうろうろ歩き回ったり何もない空間を見つめて鳴いたりします。
脳腫瘍などの原因で脳に障害が出て認知症と同じような症状が出ることがあります。
犬に多く猫には稀ですがクッシング症候群という病気があります。脳下垂体の腫瘍が大きくなると、脳を圧迫して認知機能が下がり徘徊や夜鳴きをします。
猫の医療も進化していますから、いずれも早期に発見して治療をしてあげましょう。
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まとめ:猫の夜鳴きの原因・対策とは?
猫の夜鳴きの原因と対策をご紹介しましたが参考にしていただけましたでしょうか。
猫の夜鳴きの原因は年齢によって違う理由があり対策として
- 子猫の寂しさからの夜鳴きには、スキンシップや声掛けで安心させる
- 成猫の発情期の発声による夜鳴きには、避妊・去勢手術も選択に入れる
- 高齢猫の認知症の惑いからの夜鳴きには、優しく寄り添う
その他の原因の対策として
- 鳴くことで欲求を通そうとする猫には無視することも必要
- 空腹で鳴く場合は食事量、回数、時間を見直す
- 猫はトイレが汚れているとストレスになるので毎日掃除して清潔を保つ
- 日中運動不足や分離不安から鳴く猫は、寝る前に思いっきり遊んで触れ合う
- 病気が原因のこともあるので注意深くみて早期発見治療を心がける
夜鳴きのストレスから解放されて、猫ちゃんとの生活をエンジョイしていただけるよう願っています。
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