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猫がドライヤーを嫌がる・怖がる理由をご存知ですか?猫が暴れる場合はやけどの恐れもあるのでなかなか風呂上がりにドライヤーできないですよね。慣れさせるにはどうすれば良いのでしょうか。この記事では猫とドライヤーについて、嫌いな理由や上手な仕方のコツを解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫がドライヤーを嫌がるのはなぜ?上手なやり方のコツとは

「お風呂のあとは決まって愛猫がドライヤーを嫌がって、なかなか乾かせない…」と悩んでいませんか?


濡れたままにしておくわけにもいかず、かといって無理やりドライヤーをかけ続けるのもかわいそうで、どうすればいいか困ってしまいますよね。


猫がドライヤーを嫌がる理由と上手なやり方のコツを知ることで、現状を打破できるかもしれません。


そこで今回の「MOFFME」では、

  • 猫がドライヤーを嫌がる・怖がる理由
  • ドライヤーで上手に猫の体を乾かす方法
  • 別のやり方猫の毛を乾かす方法
  • 猫にドライヤーをあてるときの注意点や便利グッズ

についてご紹介します。


愛猫の毛を乾かすのに悪戦苦闘しているという飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。


またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

猫がドライヤーを嫌う理由は?ドライヤーの必要性も解説!


猫がドライヤーを嫌ったり、怖がったりする理由は、一体何なのでしょうか?

また、「どうしてもドライヤーを使って乾かさなければいけないの?」「自然乾燥でも大丈夫では?」と疑問に思っている飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

そこでここからは、

  • 猫がドライヤーの音を嫌う理由
  • 自然乾燥ではダメなのか?
  • ドライヤーが苦手じゃない猫もいる

という点についてご紹介します。

猫がドライヤーを嫌がるのは大きな音のせい?理由を詳しく解説!

猫がドライヤーを嫌がる理由は、「ブォーン」という低くて大きい風の音にあります。


猫や犬などの動物にとって、低音域の音は捕食動物の唸り声を連想させる要素の一つとなります。


そのため、ドライヤーの風の音を聞く不安や恐怖を感じ、その場から逃げ出さずにはいられないのです。


反対に高音域の音は、猫にとって喜び・安心などのポジティブなイメージを与えるものとなります。


「猫は男性よりも女性になつきやすい」と言われる理由にも、声のトーンが関係しているのでしょう。


そのほか、聴力が優れているためにドライヤーの音をうるさく感じて、嫌がってしまうという理由もあります。


猫の聴力は人の3倍以上と言われており、人間が聞き取れない音を察知することができます。


私達人間には聞こえない音まで聞こえていると考えると、猫がドライヤーの音を苦手と感じるのも納得ですね。

猫をドライヤーで乾かす必要性とは?自然乾燥ではダメなのか

「猫がドライヤーを怖がるなら、自然乾燥でよいのでは?」と思う飼い主さんもいるかもしれません。


自然乾燥は「猫にストレスを与えない」という点では確かに良いのですが、猫風邪をひいてしまう恐れがあるため避けた方が無難です。


特に、子猫や高齢の猫などの体力・免疫力がない猫を長時間濡れたままの状態にするのは避けましょう。


ただの風邪が、肺炎などの命にかかわる病気に繋がってしまうことがあります。


また長毛種の猫の場合は、自然乾燥させることにより毛玉ができやすくなるというデメリットもあります。


根元をしっかりと乾かさずに放置すると皮膚炎などの原因にもなるので、きちんとドライヤーで乾かしてあげましょう。

補足:中にはドライヤーが好きな猫もいる!

大きな音に怯えてしまう猫が多い中、ドライヤーが大好きな猫も存在します。


ドライヤーを当てても逃げ回らず、その場に座って気持ちよさそうに風を受けている様子は、見ていてとても愛らしいものです。


中には、ドライヤーの温風が心地よく、飼い主さんの腕の中で眠ってしまう子もいるようですよ。


毎回猫の毛を乾かすのに苦戦している側からすると、少し羨ましい光景でもありますね。

猫を乾かす上手な方法とは?嫌がる場合の対策も解説!


お風呂のあとに猫を乾かす際は、ストレスを与えないようなるべく短い時間で終わらせる必要があります。

また、どうしても嫌がってできない場合は無理に続けず、別のやり方も検討しましょう。

ここからは、

  • ドライヤーを使って上手に猫を乾かす方法
  • 別のやり方で猫を乾かす方法
  • 猫を乾かす際にあると便利なグッズ
についてご紹介します。

ドライヤーを使った猫の上手な乾かし方とは?

人間用のドライヤーを使うときは、次のコツを意識すると猫の毛を早く乾かすことができます。

  • ドライヤーを当てる前にタオルドライできちんと水分を拭きとる
  • 「静音モード」「SETモード」を利用して風の音を静かにする
  • 目・耳・お腹・肛門などのデリケートな部分に風が当たらないよう注意する
  • 一か所ずつ乾かすのではなく、体全体に風を当てる
特にタオルドライは、ドライヤーの時間を短縮するうえで重要な工程となります。

猫の体の上から優しくタオルを当てて、しっかり水分を取ってあげることで乾きやすくなるので、丁寧に行いましょう。

キッチンペーパーを使うと、タオルで取り切れなかった水分を簡単にふき取ることができますよ。

またドライヤーの風は、猫の体の横側・おしり側からあてるようにしましょう。

顔やお腹、おしりの周りを乾かすときは、風が直接デリケートな部分に当たらないよう手やタオルなどで隠してあげたり、遠くから風をあててあげたりするのがおすすめです。

一か所だけに風を当て続けると、やけどや毛が痛む原因にもなりかねないため、ブラッシングをしながら体全体を均等に乾かしていきましょう。

猫が嫌がる場合はどうする?ドライヤーを使わない乾かし方を解説

猫がドライヤーを嫌がる・怖がる場合は、

  • 猫用こたつ
  • ドライヤー付きのペットハウス
  • ファンヒーター
などのドライヤー以外のものを使って乾かすという手もあります。

猫用こたつやドライヤー付きのペットハウなら、普段からこたつやハウスに慣れさせておくことで猫にとっても居心地の良い場所となり、ストレスなく毛を乾かすことができます。

家庭用のドライヤーをセットするタイプのペットハウスもありますが、怖がらせないことを第一に考えるなら、専用のペットドライヤーが付属しているものを選んだほうが良いでしょう。

ファンヒーターを使用する際は、やけどなどの怪我を防ぐためにガードをつけるなどの工夫をしましょう。

ファンヒーターが当たる場所で猫がゆっくり休めるように、猫用のベッドを置いてあげるのもおすすめです。

その他、水のいらないシャンプーを使用するという方法もあります。

水を使わなければ猫の体が濡れることがなく、ドライヤーを使って乾かす手間も省けます。

体が冷えない分負担も少ないので、闘病中・子猫・シニアなどの免疫力が低い猫にシャンプーをしたいときにもおすすめです。
  • 泡タイプ
  • パウダータイプ
  • シートタイプ
  • スプレータイプ
など、さまざまなタイプの商品が販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

補足:猫を乾かす際にあると便利なグッズとは?

家庭用ドライヤーで猫を乾かす際にあると便利なのが、ドライヤースタンド猫用キャリーです。


ドライヤースタンドとはその名の通り「ドライヤーを固定できるスタンド」のことで、これを利用すれば両手が空いた状態で猫を乾かすことが可能になります。


両手で猫を支えながら乾かせるので、時間短縮にも繋がりますよ。


ペット用として販売されているフリーハンドドライヤーを使うのも良いでしょう。


猫用キャリーは、ドライヤー中に猫が暴れたり逃げたりしてしまうのを防いでくれる便利なグッズです。


キャリーケースにタオルを敷いて猫を入れ、隙間からドライヤーの風をあててあげると、猫が逃げ回ることなく体を乾かすことができます。


このときの注意点は、ドライヤーをキャリーケースに近づけすぎないことです。


ドライヤーを近づけすぎると、キャリー自体が熱くなってしまい、やけどなどの怪我を招く恐れがあります。


また、風の音に怯えた猫が暴れる原因にもなりかねないので、注意しましょう。

猫をドライヤーで乾かす際の注意点とは?3つのポイントを解説!


ここまでは、ドライヤーの必要性や猫を乾かす際のやり方についてご紹介してきました。

最後に、自宅で猫を乾かす際に注意すべき点について、以下の内容をご紹介します。

  1. どうしても嫌がる場合は無理強いしないこと
  2. ドライヤーの温度に注意すること
  3. ドライヤーを使用する際は短時間で済ませること
猫にやけどや怪我をさせないためにも、しっかりと対策をしておくことを心掛けましょう。

①:猫がどうしても嫌がる場合は無理強いしない

冬場など、濡れたまま放置することで体調不良を招いてしまう可能性のある季節を除き、猫がどうしてもドライヤーを嫌がる場合は無理強いしないことを心掛けましょう。

無理強いすると猫に強いストレスがかかるだけでなく、嫌がって暴れることで毛が抜けてしまい、後片付けをするのが大変になってしまいます。

猫にとっても飼い主さんにとっても良い結果にはならないので、ドライヤーを嫌がる・怖がる際はファンヒーターや猫用こたつなどを上手に利用して乾かしましょう。

②:乾かす際は熱風の温度に注意!猫用ドライヤーを使う

ドライヤーの音を静かにするだけでなく、熱風の温度にも注意が必要です。

家庭用のドライヤーの熱風は100~120度ほどで、猫の体にあてるには熱すぎます。

そのため、可能であれば猫用のドライヤーを使用するほうが良いですが、無理な場合は自分の手で温度を確認しながら乾かすようにしましょう。

また熱風が直接猫の体に当たらないように、30㎝ほどの距離を保つことも大切です。

③:ストレスにもなるので、ドライヤーを使う場合は短時間に!

長時間ドライヤーをかけることは、猫のストレスになるので避けましょう。


「慣れさせるため」と無理にドライヤーをあてつづけると、かえって苦手意識が強くなってしまいます。


ドライヤーの時間を短縮するためには、先ほどもお伝えした解説したように、しっかりとタオルドライをして水分を取っておくことが大切です。


猫に負担をかけないためにも、タオルドライは、丁寧に行いましょう。

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まとめ:猫がドライヤーを嫌がる理由とは?

猫がドライヤーを怖がる・嫌がる理由をはじめ、上手なドライヤーの仕方や嫌がるときの対策などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

この記事ポイントは、
  • 猫はドライヤーの「ブォーン」という低くて大きな音が苦手
  • 猫風邪などのリスクを防ぐためにも、自然乾燥は避ける
  • タオルドライで水分を取ると、ドライヤーの時間を大幅に短縮できる
  • 猫用こたつやヒーターを使って乾かしてもOK
でした。

ドライヤーに慣れさせることよりも、猫にとって負担の少ない仕方で乾かすことを心掛けていきましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。