犬のおすわりの訓練方法をご存知ですか?お手や伏せと並んで基本的なコマンドですからぜひしつけしたいですよね。ではいつからトレーニングすれば良いのか、また嫌がる・できない場合の対処法等が気になりますよね。この記事では犬のおすわりのさせ方について詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬のおすわりの上手なやり方とは?メリットや注意点を徹底解説!
皆さんは、おすわりをどうして教える必要があるか、上手く教えるにはどうしたら良いかご存知でしょうか?この行動を教える事には、しっかりと意味があります。
「何回も教えているけど上手く出来ない」「直ぐに飽きて訓練出来ない」と困っている方や、「大人に成長したから今更教えなくてもいいんじゃないか」「正直教えるのが面倒だ」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回「MOFFME」では
- 教える意味や必要性
- 教え始める時期
- 上手な訓練の仕方
- 5つの注意点
- 番外編としてお手の仕方
犬におすわり教える意味・理由とは?教え始める時期も解説!
犬を家族に迎え入れると、自然とおすわりやお手などの動作を教えていますよね。しつけには飼い主さんとの信頼関係が重要です。
おすわりをして飼い主さんを待っている姿は愛らしいですよね。では、何故この行動を教える必要があるのか、そしていつ頃から教え始めれば良いのか知っていますか?
この項では
- 教える必要性
- おすわりによって防げる危険や良くない行動
- しつけ開始時期
犬におすわりを教えるメリットとは?教える必要性を解説!
教える最大のメリットは、犬の気持ちを落ち着かせ危険を避ける事や、良くない行動を解決する為です。
おすわりで防げる危険や良くない行動
- 道路への飛び出し
- 犬同士の喧嘩
- 見知らぬ人に吠えたり噛み付く
犬におすわりを教えるのはいつから?
おすわりを教えるのに適した時期は、小さい頃がベストとされています。生後2ヶ月から3ヶ月頃は様々な物に興味が沸いたり、愛情を持ったりする時期の為、しつけよりも沢山愛情を注ぐ様にしましょう。そのスキンシップの中でゆっくりと教え始めましょう。
4ヶ月頃より精神的にも落ち着いてくる為、本格的に始めるのが良いでしょう。
しかし、成長してから家族に迎え入れる場合もあると思います。その場合は、焦らず飼い主さんと信頼関係を築いてから行いましょう。
犬のおすわりの上手な教え方とは?5つのステップに分けて解説!
教え方は難しそうと感じるかも知れませんが、一緒に暮らすにあたって、飼い主さんが責任を持って教える必要があります。
訓練を通して信頼度をアップして、より良い関係を築きましょう。飼い主さんは根気よく教えてあげて下さい。
ここでは
- 好物を用意する
- おやつを犬の頭上へ
- おやつを鼻先に近づける
- 上手く出来たらしっかり褒める
- お尻を床に着ける=お座りだと認識させる
- お手の仕方
①:犬が好きなおやつを用意する
まずは、大好きな種類のおやつを用意して下さい。年齢が低い場合は、練習で沢山おやつをあげてしまうとお腹の調子が悪くなってしまうので、いつも食べている餌を使うと良いでしょう。
ここで、しっかりとおやつや餌の匂いを嗅がせ注意を引き付けます。また、余り食に興味がない犬も居るかと思います。
その場合にはお気に入りのおもちゃを使ってみて下さい。練習時におやつや餌を与え過ぎた時は、ご飯の時間の餌の量を少し減らし、健康管理にも気を配って下さい。
②:おやつを犬の頭上へ持ってくる
飼い主さんは、犬と視線が合う様に正面で屈みスタンバイします。おやつを見上げ、頭が上がる姿勢になる様に斜め上へ持っていきます。
おやつを頭の上へ持って行くときには、立ち上がらない様に注意して下さい。もしも立ち上がってしまった時には、おやつは与えずに元の体勢に戻す様にしましょう。
立ち上がらない様にするポイントは、おやつの高さです。視界から少し動かすと頭が上がります。犬種や体格により上げる高さは違ってくるので、愛犬に適した位置を見つけましょう。
③:おやつを犬の鼻先に近づけ、ちゃんと座ったらほめる
上記の姿勢でおやつを鼻先に近づけると、自然と腰を下ろしお尻が床に着いた状態となります。
この姿勢をキープしながらおやつを与えます。おやつはお尻が床に着いたタイミングで与えて下さい。その時には、恥じらいを捨てて大げさに褒める事がポイントです。
こうすることで、座れば褒めても貰える・おやつが貰える、座れば良いことが起きると学習してくれます。上手く出来ない場合も怒ったりせず、根気よく続けましょう。
④:座る行為=おすわりだと犬に覚えさせる
ここまで来て初めて「おすわり」という、コマンドと呼ばれる合図を使います。お尻が床に着きそうなタイミングでおすわりと声をかけ、しっかりお尻が床に着いたらおやつを与えて下さい。
何度か練習し、出来る様になってくれば合図を出すタイミングを少し早めます。
そうすることで段々と、地面にお尻を着けて座ること=おすわりだと認識する様になります。理解が早い犬であれば、10回程度繰り返し練習すれば覚えてくれます。
⑤:慣れてきたらコマンドだけで練習する
何度も練習を繰り返し行います。おやつを使うバージョン・使わないバージョンを織り交ぜながら行い、最終的には合図だけでおすわりが出来る様にします。
また合図だけで出来る様になってくれば、練習環境や合図を出す位置を変えていきましょう。練習場所は家の中だけでなく、車の音がする場所や、子供の声がする公園などです。合図は少し離れた場所から出してみて下さい。
どんな環境でもしっかりと合図だけで行動出来る様になれば、おすわりの訓練完了です。
補足:犬のお手はどう教えれば良い?
おすわりと同様に、前足をあげること=お手という事を認識させましょう。前足の甲を軽く触り、前足が浮いたタイミングでお手と言いましょう。この動作が出来たらしっかり褒めるか、ご褒美のおやつを与えて下さい。
何回か練習し、前足が上がる様になれば、今度は飼い主さんの手を上げた前足の下に入れて下さい。これでお手の基本形が出来上がります。
お手を覚えると、散歩後に簡単に足を拭いてあげる事が出来ます。この他のお手のメリットや詳しいお手の仕方についてはこちらの記事を参考にして下さい。
犬におすわりを教える際に気をつけることは?5つの注意点を解説
上手くおすわりを覚えてもらう為にも、飼い主さんがやってはいけない事・気を付けなければいけない事があります。
それは
- 失敗しても怒らない
- 集中力は短いので、短時間で行う
- コマンドは統一する
- 無理強いは絶対にしない
- どうしてもできない場合はしつけ教室やトレーナーに頼む
注意点を守って、楽しくコミュニケーションを取りながら練習を行って下さい。
①:飛びつく・後ろ足がおかしい等失敗した時も怒らない
飛びついて来たり、後ろ足がおかしな位置になり上手く出来ない場合もあるはずです。しかし、出来ないからといって怒ってはいけません。
怒るとはは感情的に腹を立てる事です。自分の立場で考えた時に、信頼していた人に急に感情的に大きな声出されたりすると、その人に対して不信感抱いたり嫌な気持ちになりませんか?
犬も同様で、信頼していた飼い主さんが怒ってしまうと、混乱したりせっかく築き上げてきた信頼関係にヒビが入る事もあります。
②:犬の集中力は続かないので、練習は短時間に集中してやる
集中力は、年齢や今までにどのくらいの練習をしてきたかなどにより、多少変わってきますが、5分~10分程だといわれています。
ダラダラと長時間無理に練習を行っても集中力が続かず、しつけの時間が苦痛に感じてしまいます。
練習の際には、飼い主さんの言う事をきちんと聞ける・他の物に意識が向かないなどの落ち着いた環境の中、短時間で行いましょう。
5分程度の練習を1日3回、犬のペースに合わせて行って下さい。
③:犬は区別できないので、家族間でコマンドを統一する
家族で飼っている場合には、色々な人がしつけに関わってきます。例えば、お父さんはおすわり・お母さんはシット・子供は座れなどと複数の合図を使うと混乱の原因になります。
どの合図がおすわりなのかを覚える為にも、家族で話し合い統一しましょう。
また、犬は母音を聞き取ることが出来ます。しかし子音を上手く聞き取ることが出来ません。そのため、しつけの合図は短い単語の方が覚えやすいとされています。
④:犬が嫌がる場合は無理強いしない
嫌がる場合には無理矢理行うことは避けましょう。体を人の力で押さえつけたり、無理にお尻を床に着けると、変に体に負荷がかかり怪我をする可能性もあります。
また、人への恐怖心やしつけ自体が嫌な物だと認識してしまいます。しつけは飼い主さんを心から信用しているからこそ、犬が合図を理解し行ってくれる動作です。
早く覚えて欲しい気持ちも理解できますが、信用してくれている気持ちを裏切らない様に無理強いは決して行ってはいけません。
⑤:どうしてもできない場合はしつけ教室やトレーナーもおすすめ
何度訓練しても上手く出来ない。そんな時は、しつけ教室やドッグトレーナーを頼ってみて下さい。
どうしても費用は掛かってきてしまいますがしつけのポイントを直接学ぶ事が出来たり・同じ悩みを持った飼い主さんと出会ったり・犬同士のコミュニケーションの場にもなります。
また、自宅や自宅近くの公園まで来て教えてくれる出張型もあるので、飼い主さんや愛犬の性格に合わせて選んでみてはいかかでしょうか。
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まとめ:犬のおすわりの上手な教え方とは?
- おすわりは交通事故などの危険回避や問題行動の抑制に繋がる
- 訓練開始時期は小さい頃がベストだが、年齢よりも信頼関係を築き上げてから行う
- 訓練には5つのステップがあり、お尻を床に着ける=おすわりだと認識させる
- 上手く出来なくても怒ったり無理強いは絶対にしない
- 成功したら沢山褒めたり、おやつなどご褒美を与える