猫のおしりが臭い理由をご存知ですか?避妊手術後や甘えてきたりする際に匂いがキツいと病気なんじゃないかと心配になりますが、その原因や対策が気になりますよね。また肛門腺絞りはどんな風にやれば良いでしょうか。この記事では猫のおしりが臭い原因・対策を詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫のおしりが臭いのはなぜ?おしりの臭い液体の正体も解説!
今回の「MOFFME」では、
- 猫のおしりが臭い原因と臭い液体の正体
- 猫の肛門腺とはどんなものか
- 猫の肛門絞りの上手なやり方と注意点
- 肛門腺以外に考えられる臭いにおいの原因
について詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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猫のおしりが臭い原因とは?猫の肛門腺についても徹底解説!
ここからは、
- 猫のおしりが臭い原因は肛門腺から出る分泌液
- 肛門腺とはどのような器官なのか
- おしりのにおいを放置すると危険な理由
- 猫同士でおしりのにおいをかぐ理由
について解説します。
猫のおしりが臭い理由とは?肛門腺から出る分泌液が原因!
猫のおしりには肛門腺と呼ばれる器官があり、排便時・びっくりしたとき・怯えているとき・気持ちが高ぶっているときなどに分泌液を排泄します。
この分泌液こそが、ツンとくる刺激臭の原因です。
まるで腐った魚のような独特の生臭さのあるにおいであるうえ、手や服などに付着するとなかなか取れないため、対処に困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そもそも猫の肛門腺とはなに?特徴や役割について解説!
肛門腺とは猫の肛門の左右にある袋のことで、「肛門のう」とも呼ばれます。
猫はこの肛門腺から「肛門腺液(肛門のう液)」と呼ばれる分泌液を出し、なわばりの主張やにおい付けを行います。
子猫のうちは、母親に甘えたいときに自分の存在をアピールするための手段としてこの液体を出す様子も見られます。
また先ほどもお伝えしたように、怯えているときや驚いたときなどにも肛門腺液を分泌するので、猫の感情を把握するためのサインになるとも言えるでしょう。
分泌液の形状は個体によって様々で、ねっとりとしている猫もいれば、サラサラとしている猫もいます。
色に関しても、灰色・薄黄色・黒茶色など個体差があるので、愛猫がどんな色の分泌液を出すのか確認しておくと良いでしょう。
猫のおしりの匂いを放置するのは危険!肛門腺が破裂することも!
おしりのにおいは猫の感情変化のサインにもなりますが、だからと言って臭いまま放置するのは危険です。
なぜなら、肛門腺が詰まっている場合も刺激臭が続く場合があるからです。
そのままにしておくと、炎症や肛門腺破裂などの症状を招きかねません。
肛門腺が破裂すると付近の皮膚が破れ、元に戻すための治療に時間がかかります。
皮膚の組織が壊死している場合には、肛門腺そのものを取り除く手術を行うケースもあります。
次のような症状が現れた場合は、肛門腺が詰まっているかすでに破裂していることが考えられるため、すぐに動物病院を受診しましょう。
- 常におしりを気にしている
- おしりを頻繁に舐めている
- おしりを床にこすりつけている
- 痒そう・痛そうなそぶりを見せている
- 出血している
体質・年齢などで肛門腺が詰まりやすい猫の場合は、定期的に肛門腺絞りをすることで炎症や破裂を予防できます。
肛門腺絞りのやり方については後述しますので、ぜひ参考にしてください。
補足:猫が出会った際、互いにおしりの匂いをかぐのはなぜ?
「猫同士がお互いにおしりのにおいをかぐのはなぜだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
猫のおしりのにおいには、血縁関係・性別・体調の良し悪し・発情しているか否かなどのあらゆる情報が含まれています。
つまり、相手の猫の状態を確認するために、お互いのおしりのにおいをかぎあっているということです。
人間でいう、挨拶や自己紹介と同じような行為だと考えればよいでしょう。
猫の肛門腺絞りの上手なやり方とは?注意点も含め詳しく解説!
高齢で筋力が低下していたり、ドロドロとした分泌液を出す猫は、そうでない猫に比べて肛門腺が詰まりやすいという特徴があります。
避妊手術については直接の関係はありませんが、避妊手術後に太りすぎてしまうとおしりを上手くグルーミングできなくなり、肛門腺が詰まりやすくなります。
愛猫が上記の特徴に当てはまる場合は、飼い主であるあなたが肛門腺絞りを行い、分泌液を排泄してあげましょう。
ここからは、
- 猫の肛門絞りのやり方
- 肛門絞りを行う際の注意点
- におい対策や嫌がる場合の対処法
について詳しく解説します。
猫の肛門腺絞りのやり方を徹底解説!
肛門絞りを行う際は、まず肛門腺の場所を確認しましょう。
猫のしっぽを優しく持ち上げて、肛門周辺を触ってみてください。
猫の肛門腺絞りの注意点は?匂い対策や嫌がる場合の対処法を解説
猫の肛門絞りを行う際は、力を入れすぎないように注意しましょう。
必要以上の力で圧迫してしまうと、肛門腺が炎症を起こしたり、破裂させてしまう恐れがあります。
破裂まではいかなくとも猫に痛い思いをさせてしまう原因になるので、あくまでも優しく絞り出すことを心掛けましょう。
また、肛門腺液はにおいが強いため、肛門絞りの際に服や手に分泌液がついてしまうと大変なことになります。
- 猫のおしりと自分の指の間にガーゼやティッシュを挟んでおく
- 手袋を着用する
- 汚れてもいい服を着る
など、肛門腺液が服や手に付着しても大丈夫な環境を作っておくことも大切です。
ただし、猫はもともとおしり付近を触られることを嫌がる生き物なので、肛門絞りを嫌がる場合は無理に行わず、時間をおいて再チャレンジしてみることをおすすめします。
「自分ではどうしても上手くできない」という場合は、獣医師にお願いしましょう。
猫のおしりが臭いのは病気が原因のことも!考えられる病気とは?
猫のおしりが臭い原因は、肛門腺の詰まりだけではありません。
- 泌尿器系の病気
- 消化器系の病気
- 生殖器系の病気
など、病気が原因でおしりが臭いこともあります。
泌尿器系の病気として代表的なのは、「細菌性膀胱炎」などの疾患です。
細菌性膀胱炎は、尿道口から細菌が入り、膀胱が細菌感染することで発症します。
どちらかというと、メス猫よりもオス猫の方がかかりやすい病気です。
膀胱炎の症状の一つとして膿尿(のうにょう)と呼ばれる膿の混ざった尿が出ることがありますが、これが独特のにおいを発して「くさい」と感じる原因になります。
また、オス猫の場合は尿道が狭いため尿道閉塞などの病気にもかかりやすく、こうなってしまうと短時間のうちに尿毒症や急性腎不全を引き起こし、命を落としてしまう危険があります。
消化器系の病気には、軟便や下痢などが挙げられるでしょう。
健康であればまずありませんが、ゆるい便が続いているときには猫のおしりの毛に便が付着したり、肛門付近などに汚れが残ったりして、においを発することがあります。
メス猫の場合は、生殖器系の病気である「子宮蓄膿症」などの原因も考えられます。
子宮蓄膿症は子宮が細菌感染を起こす病気で、膿が垂れてくるなどの症状があるために、おしり付近がにおうように感じられることがあるのです。
いずれの場合も、放置せずに早めに獣医師の診察・治療を受けることが大切です。
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まとめ:猫のおしりが臭いのはなぜ?
猫のおしりが臭い原因や肛門腺絞りのやり方・注意点について解説しましたが、いかがでしたか?
この記事のポイントは
- 猫は排便時や気持ちが高ぶっているときなどに、肛門腺液と呼ばれる分泌液を出す
- 猫のおしりが臭い原因は肛門腺液 肛門腺が詰まると炎症や破裂などの危険がある
- 肛門腺絞りをする際は力を入れすぎず、優しく行う
- 細菌性膀胱炎や子宮蓄膿症などが原因で臭いにおいがすることもある