『愛猫が最近太ってきた。。』『ずっとゴロゴロしてるけど運動不足じゃないかな』など、猫ちゃんの健康が心配な飼い主さんは多いかと思います。結論から述べると猫も人と同じように運動が必要です。この記事では、猫の運動不足サインや運動不足解消法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる室内飼いの猫は運動不足に注意!猫の運動不足解消方法を紹介
猫を室内で飼っている飼い主さんは多いでしょう。
しかし、外に比べて家の中だと移動範囲や運動が制限されてしまうため、猫が運動不足に陥ってしまう事もあります。
そのため、室内で飼っていたとしても運動することは必要となります。
今回MOFFMEではそんな「太り気味な愛猫が心配な人」「どんな運動がどれくらい必要か知りたい」という方に必見な内容を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
以下が今回の目次になります。
- 猫の運動不足のサインを紹介
- 猫の1日に必要な運動量の紹介
- 室内でできる猫の運動不足解消方法を紹介
- 猫の運動不足解消法の注意点
- まとめ
猫の運動不足サインを紹介
運動不足は猫の筋力低下を促してしまうというデメリットのほかにも猫自身がエネルギーを持て余したり、日々の刺激が不足する事によるストレスやさまざまな病気の原因にもなってしまいます。
そのため、そのような病気の予防をするためにも運動を定期的に促しましょう。
室内飼いは運動不足になりやすいって聞くけど、自分の猫が実際に運動不足なのかわからないという方向けに代表的な運動不足のサインを4つほど紹介します。
- 明らかに太っている
- グルーミングの増加
- 真空行動
- 無気力
猫の運動不足サイン① 明らかに太っている
猫の運動不足サイン② グルーミングの増加
グルーミングとはひとことでいうと、「毛づくろい」のことを指します。
グルーミングを行うことで、健康が維持されるので猫にとっては非常に大切な行為となります。
しかし、もしあなたの猫がグルーミングをあまりにも頻繁に行っている場合は少し危険かもしれません、、、
適度な頻度で行う分には問題はありませんが、例えば、毛が抜けてしまう程行っていたりする場合は運動不足のサインかもしれません。
また、過度なグルーミングには皮膚病などの危険性もあるため、運動不足と合わせて覚えておきましょう。
猫の運動不足サイン③ 真空行動
真空行動とは、急に室内を走りだしたり、何もないのに動き回ったりすることの事を言います。これらが起きてしまう原因として、平和な室内生活においてエネルギーをため込んでしまっていることや退屈を感じているということがあげられるます。
そのため、これらのような真空行動をあなたの愛猫が起こしている場合は、運動をしたい!という意思表示かもしれません、、、
真空行動を放置してしまうと、問題行動に発展してしまうリスクもありますが、体調不良の原因などにもなってしまうため、早めにストレス発散をさせてあげる必要があります。
猫の運動不足サイン④ 無気力
猫も無気力になります。
無気力になってしまうと、ジャンプをする回数や高いところに行くといったことが減ってきます。
また、これまでに興味を持っていたおもちゃなどにも興味を示さなくなるといったことも少なくなるでしょう。
もちろん、猫も年齢を重ねるにつれて、体力が少なくなっていきます。
ただ、その体力現象が年齢によるものなのか、それとも心因性の体調不良なのかに関しては一度観察してみる必要がありそうです。
もし、心因性の体調不良に心当たりのある場合は一度、専門医に診てもらった方がいいでしょう。
猫の1日に必要な運動量を紹介
人間が性別や環境によって、必要な運動量が異なるのと同じように
猫も種類によって、必要な運動量が変わってきます。
そのため、猫の種類によって運動の種類や時間、頻度などの調整を行う方が良いでしょう。
厳密にいうと、猫1匹ごとにも体格や年齢、日頃の運動量などによっても必要な運動量というのは違いがありますが、まずは大まかに必要な運動量について把握できるように、以下の4パターンに分けて解説していきます。
- 短毛種の場合
- 長毛種の場合
- 子猫の場合
- 老猫の場合
猫の1日運動量目安:短毛種の場合
以下が短毛種の例となります。
- アメリカンショートヘア
- シャルトリュー
- ロシアンブルー
- バーミーズ
- ブリティッシュショートヘア
- マンチカン など
猫の1日運動量目安:長毛種の場合
長毛種は短毛種に比べておとなしく穏やかなと性格が多い種類と言われています。
純血種に限らず、雑種であったとしても、長毛をもつ猫は比較的落ち着きのある性格をしていることが多い傾向にあります。
長毛種の場合、ブラッシングやシャンプーなどのこまめな手入れが必要な一方で、運動量は少なめでも平気です。
1日に10分~15分程度の運動量を目安にすると良いでしょう。
以下が長毛種の例となります。
- ラグドール
- ペルシャ
- エキゾチックショートヘア
- ロシアンブルー
- スコティッシュフォールド など
※ただ、ソマリのような短毛種に似て、運動量は豊富で、筋肉質な体格をした猫種も存在します。
猫の1日運動量目安:子猫の場合
生まれてから6か月ごろまでの子猫はなにかとじゃれあうように遊ぶ「じゃれ遊び」が非常に大好きな時期です。もちろん、飼い主さんがボールなどの子猫用おもちゃなどを使って遊んであげてもとても喜びます。兄弟や他ペットがいる場合はその子たちと遊びます。
たとえ、兄弟や他のペットがいなかったとしても、1人で勝手にカーテンなどの動くものと一緒にじゃれて遊んでいます。
そのため、子猫向けのおもちゃとしては1人遊びができるような音のでるボールなどを使ってあげると子猫も喜んでくれるでしょう。
このように子猫は一人でも勝手に遊ぶことができるため、飼い主さんが意識的に遊んであげるということをしなくても、運動不足にはあまりなりません。
1日に20分ほどの運動時間を確保してあげたうえで、バランスの良い食事や睡眠時間にも気を配ってあげましょう。
猫の1日運動量目安:老猫の場合
人間は歳をとると若いころに比べて激しい運動や今までできていたことができなくなってきますよね。当たり前ですが、猫も一緒なんです。
同じように猫も老猫になっていくにつれて、運動量は減っていきます。また、今までできていたからということから高いところに上らせていたりすると、ケガをしてしまうかもしれません。
そのため、キャットタワーなどの高い足場をできるだけ少なくし、1日に10分前後の運動を数回に分けて、行うことが良いでしょう。
老猫の場合、関節や筋力が弱っているため、激しい遊びをしてしまうとかえって大きなケガに発展してしまうかもしれません。
しかし、老猫だからという理由で全く遊ばないという事もよくありません。
猫の本能によって、「狩りたい」や「遊びたい」という思いはどの年齢でも関係ありません。また、認知症などのリスクを軽減するためにも遊びが必要となってきます。
室内でできる猫の運動不足解消方法を紹介
これまででいかにペットにとって運動が大切かということを解説してきました。
具体的には以下の通りです。
- ひとり遊び用おもちゃ
- キャットタワー
- 走りやすい環境作り
- 猫じゃらし等で飼い主と遊ぶ
猫の運動不足解消法① ひとり遊び用おもちゃ
ひとり遊び用のおもちゃは特にひとり遊びの多い子猫や、運動機能が低下している老猫などにおすすめです。
ひとり遊び用おもちゃのメリットとしては
飼い主の方に時間がなくても満足して遊んでくれることや留守番中などの退屈なときやストレスがたまっているときのストレス発散となることです。
また、手作りおもちゃを用意してあげるのもおすすめです。
手作りおもちゃを作ることで、とても費用を安く抑えることができます。
猫は飽き性なのでおもちゃを買ってもすぐに飽きられてしまいます。飽きるたびに新しいをおもちゃを買うのは大変です。
一方で手作りおもちゃの場合、壊れたり、飽きられたりしても作り直すことができます。
猫のひとり遊び用おもちゃは、最近では電動式のものや爪とぎのできるタイプなどのものもあるため、愛猫の健康を保つためにもお気に入りのおもちゃを見つけてあげてください。
猫の運動不足解消法② キャットタワー
キャットタワーは猫がくつろいだり、上ったりできるアイテムです。
猫が本能的に高いところが好きなため人気のアイテムとなってます。
キャットタワーのメリットとしては運動不足の解消に加えて、寝床などの休憩スペースとして使われることが多いことです。
猫は運動が活発に行われる一方、1日に15時間という睡眠を多くとる動物です。
そのため、飼い主が外出している時間などでは基本的に睡眠をとっています。
そんなときに自分のテリトリーのような落ち着ける場所があることが猫にとって非常に重要となってきます。
最近でテレビ台や棚などと一体化していたインテリア性のキャットタワーなどもあるため、部屋をおしゃれにしながら猫にとてもよい環境にすることなどもできます。
特にワンルームなどの狭い部屋に住んでいる方などは猫が走り回るようなスペースがないため、キャットタワーを設置してあげることで活発に動けるようにしてあげることができます。
猫の運動不足解消法③ 走りやすい環境作り
部屋においてある荷物を少なくしたり、部屋同士を開放しておくことで、猫が動き回りやすい部屋にしておくことでも運動不足が解消されます。
猫の場合、部屋の広さを確保するよりも部屋の長さの方が重要となります。
長さというのは部屋の直線的な距離の事を表します。
というのも、猫が走るときには円形ではなく、直線的に走ります。
そのため、広い部屋作りというよりは直線距離の長い環境づくりをすることで、猫が走りやすい環境となります。
また、床がフローリングの場合は注意が必要です。
フローリングは表面がつるつるしているため、健康で足の悪くない猫だとしても滑ってしまったり、足に負担がかかってしまいケガの原因などになってしまうかもしれません。
負担が大きくなってくると、骨折や脱臼、椎間板ヘルニアなどの病気に繋がってしまうかもしれません。
そのため、カーペットやジョイント式のマットを活用してあげましょう。
猫の運動不足解消法④ 猫じゃらし等で飼い主と遊ぶ
子猫のときに比べて、一人遊びの頻度が減少する成猫には飼い主の方から遊びに行ってあげることが重要となってきます。
猫じゃらしやネズミなどのじゃらしおもちゃを用意することで、定期的に猫に刺激を与えてあげることで、運動不足を改善しましょう。
猫用おもちゃの選び方としては2つあります。
1つ目は追いかけたり、捕まえたりできるものであること
猫には野生の頃から培ってきた狩猟本能というものがあるため、遊びの基本は狩りをモチーフとしたものが最適です。子猫などにももちろん適切ですが、高齢の猫だとしてもゆっくりとですが追いかけたり、捕まえようとしたりするので、良い運動となります。
2つ目は誤飲しないものにすること
遊びの内容が狩りであることによって、おもちゃを獲物だと勘違いして噛みついてしまうことがあります。その際に簡単に噛みちぎれたり、食べれてしまう大きさのおもちゃを使ってしまうと猫が誤飲してしまうリスクがあります。
猫の運動不足解消法の注意点
上記の方法は室内での遊びとなるため、安全に運動不足やストレスの解消を行うことができます。
- 食前に遊ぶ
- 無理やり運動させない
- 子猫や老猫は低い場所で
- 安全対策はしっかり行う
猫の運動不足解消法の注意点① 食前に遊ぶ
猫の遊ぶタイミングは「食前」がおすすめです。
理由としては2つあります。
1つ目は食欲の増進ができるからです。
猫はもともと狩りをする生き物です。そのため、食前に遊ぶことによって、狩猟をしていたことによる本能を活性化させることができ、おもちゃを捕まえたりすることによって、食欲が増進されます。
2つ目は食後だと逆流してしまう可能性があるからです。
食事が終わってすぐにいきなり運動をしてしまうと、胃の中が逆流してしまって、せっかく食べたものを吐き出してしまう可能性があります。
そのため、猫と遊ぶときは食前に遊ぶことを意識すると良いでしょう。
猫の運動不足解消法の注意点② 無理やり運動させない
猫は気分が簡単に変わる生き物です。
すごい甘えてくると思ってたら、知らない間にどこかへ行ってしまっていたり、、、
これらと同じように運動にノリ気なときもあれば、全く運動をしたくないという時もあります。
このように気分がコロコロ変わってしまうのは野生時代からの習性であるため、猫は自分の気持ちがおもむくままに行動をします。
そのため、もし無理やり遊ばせようとしても
猫は喜ばないどころか、嫌がって逃げたり隠れたりするでしょう。
そのため、猫があまり運動をしたくないと思っているときにはその時の気分を尊重してあげて、猫が遊びたいと思っているときに思いっきり遊んであげましょう。
猫の運動不足解消法の注意点③ 子猫や老猫は低い場所で
子猫や老猫はできるだけ低い場所で遊ばせるようにしましょう。
子猫を高いところで遊ばせているとサイズが合っていなかったり、慣れていなかったりするため、滑って落ちてしまう可能性があります。
もし、子猫を高いところで遊ばせる場合は見守ってあげれる時にしましょう。
老猫の場合、運動量が低下している上に足腰の筋力なども低下しています。そのため、高すぎる場所で遊んでしまうと着地した際などに足や腰の負担となってしまい、ケガにつながってしまうかもしれません。
とはいえ、上下運動は必要なので、老猫用のキャットタワーや低めの椅子などを使うと良いでしょう。
猫の運動不足解消法の注意点④ 安全対策をしっかり行う
これは当たり前ですが、
安全対策は必ず行い、ケガの予防をしましょう。
特に生まれたばかりの子などは非常に好奇心が旺盛なため、さまざまな場所やものに触ろうとします。
そのため、必ず触ってはいけないものや入ってはいけない場所にはいたずら防止用のロックを取り付けておきましょう。
また、年齢に問わず新しく家に来たばかりも猫も注意が必要です。
たとえ、その猫の年齢が高かったとしても、その家のルールや危険なものについて知らないため、予想外のことでケガをしてしまうことがあります。
まとめ:適切な運動量で猫の健康を守ろう!
これまでで、猫の運動不足のサインからどのような運動をしたらいいかについて解説してきました。
この記事では
- 運動不足かどうかの判断はサインを見ることでわかる
- 適切な運動量は種類や年齢によって異なる
- 運動不足でも無理強いは禁物
ということについて解説してきました。
室内飼いは病気などのリスクを軽減できる一方で、運動不足に非常になりやすいです。
そのため飼い主が運動不足にならないように工夫してあげることが重要になります。
そうする事によって、猫と健康に、より長く暮らすことができるようになります、
特に子猫や老猫の場合にはその猫に合った遊び方や運動量を調整してあげることで、その猫にとって最適な運動不足解消となるでしょう。
MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を公開しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい!