犬のお手の覚えさせ方をご存知ですか?必ずしも覚えさせる必要がある訳ではありませんが、お座り同様にいくつかメリットもあります。では具体的にどうやって訓練するかが気になりますよね。この記事では犬のお手について、上手なやり方・教え方や注意点を詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬のお手の訓練方法とは?必要性や注意点についても徹底解説!
犬が前足を飼い主の手に乗せる「お手」は、どうやって教えたらよいのでしょうか?
お手はどっちの手でさせたらよいのか、いつから教えたらよいのかなどの疑問を抱える飼い主さんはきっと多いことでしょう。
今回「MOFFME」では、ワンちゃんにお手を教えるやり方を徹底解説。
適切なしつけ方や練習の仕方、お手を教えるメリットなどをわかりやすくまとめています。
- そもそも犬にお手を教える必要はあるのか
- トレーニング方法を4つの手順に分けて解説
- お手のしつけで注意すること5つ
ぜひ最後までご覧ください!
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そもそも犬にお手を教える必要はある?教えるメリットも解説!
「お手を教えるとどんなメリットがあるの?」
「お座りや待てのようなしつけと、お手の必要性はどの程度違うのだろう」
上記のような疑問を抱いたことのある方は、きっと少なくはないことでしょう。
ここでは犬にお手をしつける必要性はあるのかを、以下の3つの観点から徹底解説します。
- お手を教える必要性
- 教えることにより得られるメリット
- トレーニングはいつから始めたらよいのか
犬にお手を教える必要性は?あくまでコミュニケーションの1つ!
「お座り」「待て」などの、犬が人間社会で生きるために必要性が高いしつけとは異なり、お手は芸としての要素が高いしつけです。
必ず覚えさせる必要はありませんが、教えておけば飼い主と愛犬のコミュニケーションはより取りやすくなることでしょう。
「うちの子、お手ができなくて…」
と、悩む飼い主さんがいますが、これは必ずしもできなければならない芸ではありません。
お手はあくまで、コミュニケーションをとるための手段のひとつ。
できなくても困りませんし、悩む必要もないのです。
ペットと楽しく共生するためにも、その子の芸への適性や性格などに合わせ、お手を教えるべきか決めていきましょう。
犬にお手を教えるメリットは?足を触られるのに慣れさせられる!
ワンちゃんにお手を教えるメリットは、主に以下の3つです。
- 動物病院での診察時に足を触られても嫌がらなくなる
- 飼い主とのコミュニケーションをよりしっかりとれる
- 足を上げた姿勢に慣れ爪切りを行いやすくなる
犬のお手はいつからトレーニングを始めれば良い?
「お手を教えるのはいつからがいいの?」
「うちの子はもう大人なんだけど、お手を教えるには遅いのかな…」
上記のような悩みを抱えている飼い主さんも、きっといることでしょう。
お手を教える時期は、思い立ったときで構いません。
成犬だからといって覚えられないこともありませんし、早ければよいというわけでもないのです。
なお、あなたのワンちゃんがまだ子犬期の場合には、まず「お座り」や「待て」のような必要性が高いトレーニングを優先するとよいでしょう。
これらのしつけは犬の社会化や生活、健康チェックのために必要だからです。
お手はあくまで、芸としての要素が高いしつけ。
「お座り」「待て」をマスターしてから、コミュニケーションをとるためにトレーニングをしてみましょう。
補足:犬のお手は右手で、おかわりは左手?どっちの手が正しいか
ワンちゃんにお手を教える場合、基本的には右手が「お手」左手が「おかわり」と覚えておきましょう。
しかしこれは協議会で定められたルールであり、家庭犬の場合はどちらをお手にするかは飼い主の自由です。
大切なのは、どちらの手がお手なのかを認識させること。
お手・おかわりのしつけをする際には正しい側の手がどちらなのかを徹底して教えるようにしましょう。
犬のお手のトレーニング方法は?4つの手順に分けて解説!
お手を上手く教えるには、どうすればよいのでしょうか。
ここでは、犬へのお手の教え方を徹底解説。
お手を教えるには以下の4つの手順に分け、トレーニングを行うとよいでしょう。
- 犬が自ら足を挙げる練習をする
- 「お手」の言葉と意味を覚えさせる
- 犬の前足を自ら飼い主の手に乗せさせる
- 乗せられた犬の前足をそっと握る
①:犬が自ら足を挙げる練習をする
お手を覚えさせるには、まずは基本の形を覚えてもらう必要があります。
お手の基本の形を教えるには、ワンちゃんに「前足を上げるといいことがある」と教えるのが効果的。
まずは、飼い主さんが前足を手で持ち上げ、足が上がった瞬間におやつをあげる動作を繰り返してあげてください。
この時、ワンちゃんの中には前足を触られるのを嫌がる子がいることも。
その場合は焦らずじっくり時間をかけ、前足をあげることに慣れさせていきましょう。
前足を上げられことを嫌がらなくなってきたら、お手を教える次のステップへと移行します。
②:「お手」の言葉と意味を覚えさせる
ワンちゃんが前足を上げることに慣れてきたら、次は「お手」の言葉とその意味を覚えてもらいます。
「お手」と言いながら前足を上げさせる動作を繰り返し、都度ご褒美を与えましょう。
この時大切なのは、コマンドのワードをしっかり何度も繰り返し、ワンちゃんにしっかり覚えさせること。
同じ口調とリズムで「お手」の発言を繰り返すと、「お手ってこういう意味なんだ!」と犬に認識してもらえやすくなりますよ。
「お手」という言葉をワンちゃんが認識し、自分から言葉に合わせて手を出すようになったらしめたもの。
いよいよ次のステップでは、自発的にお手をするようにしつけていきましょう。
③:犬の前足を自ら飼い主の手に乗せさせる
「お手」の言葉を愛犬が認識したら、いよいよワンちゃんが自ら前足を飼い主の手に乗せるようトレーニングしていきます。
「お手」の本格的な覚えさせ方は、以下の手順の通りです。
- 飼い主の言葉に合わせ「お手」をさせる
- お手をしてきたら動かさないように5秒くらいキープする
- キープできたら解除し、ご褒美をあげる
④:乗せられた犬の前足をそっと握る
ワンちゃんが自発的にお手をするようになったら、乗せてきた前足をそっと握れるようにしつけていきます。
足を触られることに慣れていれば、動物病院での診察や爪切りの際に嫌がったり噛んだりすることがなくなります。
はじめはどんなワンちゃんも、足を触られることには慣れていないもの。
早いうちから足に触るトレーニングをしようとすると、「お手は嫌なこと」と認識されてしまう可能性もあります。
足を握る動作を行うのは、お手をすることに慣れたあとにするのがおすすめです。
犬のお手のしつけで注意することとは?5つの注意点を徹底解説!
- トレーニング時間は短時間に留める
- 失敗しても叱らない
- 犬の機嫌が良い時にトレーニングを行う
- 前足を触られるのを嫌がる・怒る場合は無理矢理しつけない
- コマンドは家族間で統一する
①:トレーニング時間は短時間に留める
犬の集中できる時間は人間と比べて非常に短く、5~10分が限界だといわれています。
長々とお手のトレーニングをすることは、集中力のない犬にとってはとても苦痛になるのです。
長時間のトレーニングは、逆に犬をトレーニング嫌いにしてしまうことも。
しつけを拒むようになるとお手以外のトレーニングにも支障が出てしまいます。
そのため、お手をしつける時には短時間でさっとトレーニングを行ってあげてください。
その子の性格により差はありますが、5分程度を目安にするとよいでしょう。
②:トレーニング中は失敗しても叱らない
トレーニング中に芸ができなかったからといって、ワンちゃんを叱ることは絶対にNGです。
しつけ中に叱られると、彼らは「しつけは嫌なもの」「うまくできないと怒られちゃう…」と感じてしまいます。
嫌なことを進んでやりたくないのは、わたしたち人間もワンちゃんも同じこと。
お手を覚えてもらうには、「トレーニングは楽しいこと」だと思ってもらう必要があります。
「できないからダメ!」ではなく、「できたらもっと楽しいことがあるよ!」という気持ちで犬には接しましょう。
しつけは楽しいことだとあなたの愛犬が認識すれば、もっとトレーニングに熱中させやすくなりますよ。
③:犬の機嫌が良い時にトレーニングを行う
トレーニングは、極力ワンちゃんの機嫌がよいときに行いましょう。
機嫌が悪いときにしつけを行うと犬はストレスを感じ、嫌がったり噛みついたりする恐れもあります。
なお、あなたの愛犬が3歳以下の若い個体である場合には、いうことを聞かない原因が反抗期であることも。
個体差はありますが犬の反抗期は、以下のタイミングで訪れるとされています。
- 生後6ヶ月~1歳頃
- 1歳半~2歳頃
- 2歳~3歳頃
今まで普通にスキンシップをとれていた子が急にコマンドに応じなくなった場合、それは反抗期のせいかもしれません。
反抗期を迎えた子には過度な訓練は逆効果となるケースも…。
反抗期の愛犬には過度な接触は避け、穏やかになってからお手の訓練を行うようにしましょう。
④:前足を触られるのを嫌がる・怒る場合は無理矢理しつけない
ワンちゃんの中には前足を触られるのを嫌がったり、触られると怒り出したりする子もいます。
このような子は、まだ自分の体に触られることに慣れていない可能性が高いです。
この段階でお手の練習を始めると、犬は大きなストレスを感じてしまいます。
まずはスキンシップをとり、「体に触られることは怖くないよ」と教えてあげましょう。
なお、ある日突然前足を触られることを嫌がるようになった場合、前足に骨折などのトラブルが発生している可能性があります。
触られると「キャン!」と鳴いたり、「ヴヴヴ…」と唸り声を上げたりする場合には、動物病院へ連れていくことも検討しましょう。
⑤:コマンドは家族間で統一する
「お手」を表すコマンドは必ず、家族で統一するようにしてあげてください。
ひとつのしつけに対し、複数の言葉をコマンドとして教えてしまうとしつけは上手くいきにくくなります。
「お父さんは『お手』っていうのに、お母さんは『ハンド』って言ってくるよ?どっちが正しいの?」
という風に、ワンちゃんは混乱してしまうのですね。
犬という動物は人間の声を「言葉」ではなく、「音」として認識しています。
コマンドには同じ言葉を使い、イントネーションや声の大きさも統一するようにしてあげましょう。
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まとめ:犬のお手のしつけ方とは?できない場合も怒らない!
いかがだったでしょうか。
この記事のまとめは、以下の通りです。
- 「お手」の必要度は「お座り」「待て」などと比較して低く、コミュニケーションをとるための手段として用いられることが多い
- お手はいつからでも教えられ、覚えない場合には無理にしつける必要もない
- コミュニケーションはもちろん前足に触られるのに慣れる意味でもお手をしつけるメリットはある
- お手は1日5分程度、4つのステップで気長にしつけよう
- 嫌がる場合には無理矢理しつけることは避ける
- 家族間でコマンドの言葉や声のイントネーションは統一しよう
記事を参考に、あなたも愛犬にお手を教えてみてはいかがでしょうか。
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